東京に所有するマンションを売却したいときに、査定に出してみたが仲介での売却が難しい場合には買取という方法もあります。不動産需要の高い東京では買取する不動産会社を見つけられる可能性も高いです。
また、新居を購入して買い替えのためにできるだけ早く売りたい場合や、近所に売却を知られたくない場合にも不動産買取は有効です。ここでは東京でマンション買取をするメリットと業者選びのポイントについて紹介していきます。
マンション買取とは?買取がおすすめな物件・買取業者の選び方まで解説
東京でマンション買取を依頼するメリット
ここでは東京でマンション買取を依頼するメリットについて紹介していきます。東京では不動産需要も高いので多少の事情がある場合でも買取を利用することで売却の目途が立ちます。買取なら短期間で売却が可能で、多少古くてもそのまま買い取ってもらえます。その他、メリットについてみていきましょう。
売り出してからすぐに現金化できる
一般的にマンションを売却するのには不動産会社と契約して売り出し情報を公開し、営業活動を始めてから最低でも3カ月は売却まで要します。不動産需要の高い東京であっても条件によっては6カ月かかっても売れ残るケースもあります。
マンション買取であれば不動産会社が直接買い取るので、売却条件さえ折り合いがつけばすぐにでも売却ができます。相続対策や事業資金に充てるなど現金を急いで手にしたい場合にはマンション買取が有効です。
そのままの状態で買い取ってもらえる
不動産売却を行う場合、一般的には不動産会社による仲介によって買主を探します。購入希望者はほとんどが内覧を希望します。売却の決め手となる内覧での印象を良くするために、壊れているところや汚れているところなどは簡単なリフォームや修繕が必要になります。
傷みが少なければ多少の出費で済みますが、大規模なリフォームが必要な場合、経費がかさみます。経費を掛けた分高く売れれば良いですが、物件によっては安く売れる可能性もあります。
一方で不動産買取の場合には、内装の傷みにかかわらずそのままの状態で買取ってもらえるので、無駄な出費をかけずに売却にかかる費用を安く済ませることができます。
不動産仲介手数料がかからない
不動産売買において、仲介手数料は売却経費の大部分を占めます。仲介でマンションを売却する際には買手が見つかり、売買契約が成立したら報酬として仲介手数料を不動産会社に支払います。
不動産会社は売主と媒介契約を結ぶと買主を見つけるために物件の情報を登録して営業活動を始めます。購入希望者が見つかれば内覧を案内したり、価格交渉の仲介や売買契約手続きを代行してくれます。その報酬として手数料が支払われるのです。
不動産買取では買主を探す必要がないので、仲介手数料は不要です。
近所に知られずに売却できる
マンションを売却する理由はひとそれぞれ千差万別です。中には近所に知られずに売却をしたい人もいます。不動産会社に仲介を依頼すると広告をネットに掲載したり、チラシを配ったりして買主を探してくれます。購入希望者が見つかれば物件を見に内覧に訪れたりします。
マンションを売却することが近所の人に知れ渡る可能性も否めません。不動産買取であれば不動産会社とのやり取りだけで誰にも知られることなく短期間に売買は完了します。内密に売却したいなら事前に不動産会社に相談して買取の道も検討しましょう。
契約不適合責任を負わなくて済む
不動産を売却する場合に、個人間で売買をする場合には売主は契約不適合責任(瑕疵担保責任)を負います。不動産の売買契約時に交わした内容にない過失がある場合には買主は売主に対して損害賠償請求や代金の減額および代替、さらには契約の解除ができる権利です。
従来瑕疵担保責任となっていましたが、民法改正により契約不適合責任に改め、より分かりやすい基準のもとに買主が保護される内容になっています。不動産会社が買取る場合には不動産の専門家に売却するので法的にも契約不適合責任を負わなくて済みます。
参考:国土交通省
東京でマンション買取を依頼するデメリット
東京でマンション買取を依頼する場合のデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。需要が高い分、さまざまな不動産会社がいる中から優良な企業を選ぶ必要があります。その他にも買取を依頼する場合に注意しておくポイントについて紹介しいきます。
売却価格は仲介よりも安くなってしまう
不動産買取の仕組みは不動産会社が買取ったマンションをリフォームやリノベーションしてより高く売り出して利益を得るものです。マンションの需要が高ければ高い値段を付けても買手が見つかりますが、一般的には周辺相場に近い金額で売買交渉が行われます。
ということは、不動産会社がマンションを改修して利益を得る分は売主の利益から引かれるのが買取の最大のデメリットです。買取の場合、市場価格よりも安くなる傾向にあります。
基本的には買取価格は仲介による売却価格よりも安くなってしまいます。売却したい状況と買取価格を比較してどちらにメリットがあるかよく検討して選択しましょう。
誰が購入するかわからない
東京のように人口の流動が激しい都市においてはあまり気にする人も少ないかもしれませんが、仲介であれば自分が選んだ人にマンションを売却できます。自分たちが大切にしていたマンションを信頼できる人に託すこともできます。
基本的に買取は不動産会社が転売目的で購入するため、誰が不動産を購入するのか知ることはできません。売却後でも住んでいた住民との交流が続くようなら誰が元のマンションに住むのかは気になるかもしれません。
一方で、買い換えて移住する場合に前のマンションの動向が気にならないのならさしてデメリットと感じることもないかもしれません。
物件によっては断られることもある
物件の状況によっては不動産会社に買取を断られることもあります。不動産会社も事業として買取を行っている以上、利益が見込めないマンションに対して無理に買取はできません。不動産会社は購入して転売による利益が出る物件が必要です。
仲介は難しくても買取ならと不動産会社に相談しても立地条件や不動産の状態によっては断られることがあるということも頭に入れておきましょう。まずは所有するマンションの価値を正しく査定して知る必要があるでしょう。
マンション買取の流れ
マンション買取なら仲介での手続きよりも少ない手順で売却が可能です。売却期間も準備から売却完了まで1カ月程度で完了するケースもあります。ここではマンション買取の場合の簡単な流れについて確認しておきましょう。
- 不動産会社の情報収集
- マンションの買取査定依頼
- 買取価格の交渉
- 買取条件の確認
- 売買契約
- マンションの引き渡し準備
- 残金の決済と引き渡し
まずは買取を依頼する不動産会社の情報を集めましょう。集めた中からいくつか選んでマンションの査定依頼をします。査定価格から買取価格を交渉し、最終的な買取条件を確認して売買契約を行います。
売買契約が完了したら引っ越しなどマンションの引き渡し準備をします。不動産会社は手付金以外の残金を売主に支払い、引き渡しが完了してマンションの売買は終わります。仲介の場合には、2から3の間に買主を見つけるための営業活動が入り、内覧などの対応をするため、販売期間が長くなります。
マンション買取では不動産会社が買主になるのでどこを選ぶかが重要です。
東京でマンション買取を選択した方がよいケース
一般的には仲介による売買で相場に近い金額で売却したいところですが、東京でマンション買取を選択した方がよいケースについてここでは紹介していきます。基本的には事情があって買手が見つかりにくい場合に有効です。
マンションが古くなってしまった
築年数が長く老朽化が進んでいるマンションでは見た目が悪いだけでなく、耐震性が不足していると敬遠されがちです。もしも耐震基準を満たしていないと税金が高くなるので買主の目から避けられます。
特に1981年以前に建てられたマンションは旧耐震基準の中で建てられているため、売却しにくいケースが多いので買取で早めに売却した方が良い場合もあります。
マンションが不動産買取の取引が多いエリアにある
所有するマンションのエリアで買取が多いなら買取も視野に交渉を進めるのが得策です。不動産人気のあるエリアなら買手が見つけやすいので仲介での成約率が高い状態にあります。逆に不動産買取の成約率が高いエリアでは買手が見つけづらいエリアと考えられます。
もしくは再開発などで業者が買取っているケースもあります。どちらにせよ買取が多いエリアにマンションがあるなら、仲介だけでなく買取も検討しましょう。
マイホームの買い替えをする
既に新しいマイホームを見つけて買い替えるなら、買取で早く現金化して新しい家の購入資金に充てられます。資金があれば新しい家のローンを組むこともできるでしょう。しかし、資金がなければ売却するマンションのローンと新しいマイホームのローンの二重ローンになる可能性もあります。
売却日が不確定な仲介に比べて、買取であればマイホームの購入前に売却をして、ローンを完済できます。利益がでるようなら買い替え資金に充てられますし、損をしても損益通算で税額控除が受けられる可能性があります。
住宅ローンの返済が苦しい
さまざまな事情で住宅ローンの支払いが苦しくなった場合に、放っておくと返済が滞り、最悪、家は競売にかけられてしまうこともあります。不動産買取ならある程度事情があっても短期間で直接買い取ってくれるので、家を現金化できてローンの完済の手助けができるでしょう。
追い詰められる前に早めに対処することで、差し押さえを避けられる可能性も高められます。
東京でのマンション売却は仲介も検討しよう
売却相手がみつかりにくいマンションには不動産会社による買取はおすすめな方法です。ただし、東京ではここ数年不動産価格が高騰して需要が高まっている地域です。時間に余裕があるのならば不動産取引が多い東京ではまずは仲介を検討した方がよいでしょう。
特に30代、40代の年収700万円同士のパワーカップルによる都心マンション購入が続いています。他にも仕事を続ける活発なアクティブシニアのマンション人気も需要の下支えしています。
一方で建築費の高騰もあり住宅供給が絞られている中で中古マンション人気も高まっています。仲介の方が相場に近い金額で売却できる可能性が高いので、期間を決めて仲介で売却活動をして、期限が切れたら買取に移すなども検討してみましょう。
東京でマンション買取業者を選ぶときのポイント
買取を依頼するなら不動産会社を選ぶ必要があります。東京でマンション買取業者を選ぶ時のポイントについてここでは紹介していきます。是非参考にしてみてください。
マンション買取を得意としている業者を選ぶ
いくつもある不動産会社には総合的にあらゆる物件を取り扱うところもあれば、特定の物件に特化したところもあります。さまざまな種類があるので、不動産買取を依頼するには買取を得意にしている業者を選ぶと良いでしょう。
加えてホームページなどで検討している不動産会社の買取実績をチェックし、高額買取の実績が多い企業を選びましょう。
複数のマンション買取業者に査定を依頼する
不動産買取では依頼した会社の査定価格が売却額に直結します。できるだけ多くの不動産会社に査定を依頼することで周辺相場やマンションの価値について比較検討できます。とはいえ所有するマンションを取り扱う不動産会社を選ぶのは骨の折れる作業です。
まずは相場を知るために無料の一括査定サイトを利用すると簡単に不動産会社を絞れます。ただし、基本的には一括査定サイトは仲介を前提にした査定額なので、買取の場合は査定価格に注意が必要です。
一括査定サイトを利用するなら「すまいステップ」がおすすめです。独自の基準で悪質な業者を排除し、特に優良な企業を厳選して紹介してくれます。紹介された不動産会社ではエース級の担当者が専任で就いてくれるので安心して交渉が進められます。
口コミ情報も参考にする
口コミは実際に不動産会社を利用した人の感想です。生の声は不動産会社選びに役立ちます。口コミは口コミサイトだけでなく、SNSなどからも収集が可能です。役立つ情報は良い口コミだけとは限りません。
悪い口コミでも有用な情報が得られることもあります。業者の宣伝文句と口コミの評価を比較して信頼できる不動産会社選びに役立てましょう。
東京でマンションを早く売却するなら買取がおすすめ
東京では不動産需要が高いので早く売却したいなら買取もおすすめです。マンションを不動産会社に買い取ってもらうなら、販売期間を短縮できるので最短で1カ月程度で売却できる可能性もあります。
築年数が長く古いマンションや売却までに時間が長く取れない状況にある場合には買取は有効な売却手段です。しかし、マンション需要が高くある東京では仲介での売却を試みてみる価値もあります。
買取にあたってはいかに優良な不動産会社を選べるかがポイントになります。不動産会社を選ぶのには無料の一括サイトが便利です。中でもすまいステップがおすすめなので是非利用してみてください。