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家を売却するなら火災保険は解約しよう。返金のタイミングまで解説

  • 更新日:2024年2月14日
監修者:山本健司
監修山本 健司
東急リバブル株式会社、ソニー不動産株式会社(現SREホールディングス株式会社)で1位を連続受賞。不動産相談件数16,000件以上。ミライアス株式会社を立ち上げ不動産売買仲介、不動産コンサルティング業務を行っている。【URL】ミライアス株式会社
家を売却するなら火災保険は解約しよう。返金のタイミングまで解説

家を売却するなら、現在加入している火災保険を解約する必要があります。解約手続きをしていないと、保険料を多く払い過ぎて損をすることもあるため、注意しなければなりません。

火災保険の解約手続きについて理解を深めておくことで、損なく家を売却しやすくなります。少しでもお得に家を売るためにも、火災保険の解約手続きの重要性を知っておきましょう。

家を売却するなら火災保険は解約手続きが必要

家を売却するなら、加入している火災保険の解約手続きが必要です。解約手続きをしていないと、さまざまなケースで損をします。損なく家を売却するためにも、なぜ売却時には火災保険の解約手続きが必要なのかを知っておきましょう。

家を売却しても火災保険は継続

火災保険に加入している家は、売却時に自動で保険が解約されるわけではありません。契約期間満了まで保険は適用され続けるため、売却時には自身で解約手続きをする必要があります。

もし自動更新にしている場合は、売却後も引き落としが続いてしまい、余計な出費となってしまうため、解約手続きは必ず行いましょう。

解約手続きで一部の返金

火災保険は解約手続きをすることで、一部の保険料を返金してもらえます。たとえば長期間契約をしていて、一括で支払っている場合や、解約時に保険の残存期間があったりすると、その分を考慮して返金が受けられます。

余計な出費を増やさないためだけではなく、返金を受けて保険料を回収するためにも、売却時には解約手続きを行いましょう。

返金してもらえる金額の計算方法

保険料を1年ごとに支払っている場合は、次の式で返金額を計算できます。

  • 年間の保険料×(1?すでに経過期間に対する係数)

係数は加入している保険会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。1年以上の長期間契約で加入していて、一括支払いをしている場合は、次の式で返金額を計算できます。

  • 一括で支払った保険料×未経過期間に対する係数

こちらの係数も、保険会社によって設定が異なります。

加入を継続しても保険金は受け取れない

火災保険に継続して加入していたとしても、売却によって家の所有者が変更されているため、保険適用の災害があっても保険金は受け取れません。

保険に加入し続けている家で売却後に火災があった場合でも、保険金を受け取る権利はないため、契約を継続しているだけ損をします。

家の売却で火災保険を解約する手順

家の売却で火災保険を解約する手順は、次の通りです。

  1. 加入している火災保険を確認
  2. 解約前に保険を適用して家の修繕
  3. 家の売却を売買契約まで進める
  4. 保険会社の窓口で解約の申請
  5. 解約タイミングを引き渡し後に設定

手順を把握して、スムーズに解約手続きを行いましょう。

加入している火災保険を確認

どの保険会社の火災保険に加入しているかわからない場合は、事前に確認をしておきましょう。確認する方法は次の通りです。

  • 保険証券を確認する
  • 保険会社からのお知らせで確認する
  • 通帳の取引内容をチェックする
  • 住宅ローンを組んだ金融機関に問い合わせる

保険証券には保険会社が記載されているため、手元にあるものを確認しましょう。また、保険会社から定期的に送られてくるお知らせをチェックすることでも、加入している保険会社を調べられます。

保険料を口座引き落としにしている場合は、通帳の取引内容を見ることで、保険会社がわかります。もし上記3つの方法でもわからない場合は、住宅ローンを組んだ金融機関に問い合わせて確認しましょう。

解約前に保険を適用して家の修繕

保険の適用が可能な場合は、解約前に保険を利用して家を修繕しておきましょう。加入している火災保険の内容によっても異なりますが、主な適用内容は次の通りです。

  • 火災による住宅の損傷
  • 台風など自然災害による雨漏り

保険を適用して修繕しておくことで、修繕コストを抑えることができ、費用を節約して家の補修ができます。

家の売却を売買契約まで進める

家を売却するときの流れは、次の通りです。

  1. 家の相場価格を調べる
  2. 不動産会社による査定を受ける
  3. 不動産会社と媒介契約を結ぶ
  4. 売却活動を開始する
  5. 内覧対応を行い売買契約を結ぶ

所有する家がいくらくらいで売れるのか、相場価格を調べます。不動産会社による査定を受けて、相場価格と比較しながら適切な条件を出す業者と媒介契約を結びましょう。

売却活動開始後は、内覧対応を行い、家を気に入ってくれた買主がいるなら詳細な条件を交渉して、売買契約を結びます。

保険会社の窓口で解約の申請

売買契約を結んだなら、保険会社の窓口に問い合わせて火災保険の解約申請を行います。保険会社によって対応は異なり、実店舗の窓口で申請しなければならない場合だけではなく、電話やネット窓口が用意されているケースもあります。

解約の申請をすると、保険会社から解約書類が郵送されるため、必要事項を記入し、署名や捺印をして返送しましょう。

解約タイミングを引き渡し後に設定

火災保険の解約のタイミングは、申請時に自由に決められます。解約のタイミングは引き渡し後に設定します。引き渡し前に解約することも可能ですが、引き渡しまでの間に火災などによる被害を受けると、保険が適用できずに大きな損失を抱えてしまうリスクがあります。

損害があった場合の負担を大きくしないためにも、解約のタイミングは引き渡し後に設定し、万が一の事態に備えましょう。

【Q&A】家を売却するときの火災保険

家を売却するなら、火災保険についての理解を深めておくことが大切です。

  • 火災保険の返金はいつされるのか
  • 現在の火災保険を新居に適用できるか
  • 火災保険を買主に引き継げないか

Q&Aを参考にすることで、細かい疑問を解消できます。

火災保険の返金はいつされるのか

火災保険を解約した後の返金は、解約手続きが完了してから1週間程度です。返金までの期間は保険会社によっても異なる場合がありますが、基本的には1週間程度と考えましょう。

また、解約の申請をしてから書類が郵送されるまでには、少し時間がかかります。引渡し前に解約申請を完了させるためには、早めに準備を進めておくことが大切です。

現在の火災保険を新居に適用できるか

現在加入している火災保険を、そのまま新居に適用することはできません。以前の家と新居では建物構造や広さ、資産価値などが異なります。

各種条件が違うため、同じ保険をスライドして適用できないことは覚えておきましょう。また、補償内容などの各種条件を同じにしても、家の条件が異なるため、支払う保険料も変動します。

火災保険を買主に引き継げないか

火災保険を買主に引き継ぐことは可能ですが、手続きが複雑になるためおすすめはできません。買主が火災保険に加入したいなら、売主から引き継がずに、買主が新規で加入したほうが手間がかからないため、おすすめです。

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家の売却で火災保険の解約以外にやるべきこと

家の売却で火災保険の解約以外にやるべきこととしては、次の4つがあげられます。

  • 新居での火災保険の申し込み
  • 売却する家の固定資産税と都市計画税の精算
  • マンションの売却では管理費・修繕積立金も請求
  • 家の売却を信頼できる不動産会社へ依頼

売却時にやるべきことを把握して、損なくスムーズに家を売りましょう。

新居での火災保険の申し込み

住み替えで新居を購入する場合は、新居でも火災保険に加入しておきましょう。火災保険の加入は必須ではありませんが、加入していないと万が一の際に大きな損失を抱えてしまいます。

また、賃貸の場合は不動産会社やオーナーから火災保険の加入を求められ、保険会社を紹介されることも多いです。紹介を受けた場合でも、必ずしもその保険会社に加入する必要はありません。自分で保険会社を選定し、条件のよい火災保険に加入することもできます。

売却する家の固定資産税と都市計画税の精算

1年分をまとめて支払っている固定資産税や都市計画税は、日割り計算して未経過分を買主との間で清算を行います。税金の精算をしていないと、売主が多く税金を支払うことになり、損をします。

特に固定資産税などを支払った直後の売却では売主の負担が大きくなりすぎるため、日割り計算して精算してもらえるように、契約前に交渉しておきましょう。

マンションの売却では管理費・修繕積立金も清算

マンションを売却する場合は、事前に支払った管理費や修繕積立金なども、買主との間で日割り計算で清算します。マンションだと固定資産税などの税金以外でも精算できる費用があるため、余計な出費を出さないためにも、必ず確認しておきましょう。

家の売却を信頼できる不動産会社へ依頼

家の売却は信頼できる不動産会社に依頼することが大切であり、依頼先を間違えると安く売って損をしてしまうことがあります。不動産会社によって得意分野は異なり、家の売却が得意な業者もあれば、賃貸や投資用の不動産を専門に扱う業者もあります。

不動産会社を厳選することで、より高値で売却することができ、手元にお金を残しやすいです。信頼できる不動産会社を見つけるには、複数社から査定を受け、それぞれの結果を比較することがおすすめです。

すまいステップなら一度に複数社から査定を受けられるため、効率的に不動産会社の選定ができます。一括査定サイトを上手に活用して、信頼できる不動産会社を見つけて家を売却しましょう。

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家を売却するなら忘れずに火災保険を解約

家を売却するなら、火災保険を忘れずに解約することが大切です。火災保険は解約していないと契約期間満了まで継続され、自動更新にしている場合は住んでいない家の保険料まで支払うことになります。

また、保険の残存期間があるなら、早めに解約することで返金を受けられます。保険料を無駄に支払わないためにも、売却時には忘れずに火災保険を解約しましょう。

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