念願のマンションを購入して、理想の楽しい生活を期待していたのに、購入したことを後悔している人は少なくありません。
この記事では、マンション購入者がどのような理由で後悔しているか、後悔しないために何に気を付けるべきか、そして後悔した場合にどのような対策をとるべきか解説しています。
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マンション購入を後悔しているのはどんな人?
マンションの購入を後悔している人は、どんなことを「後悔」だと感じているのでしょう。
以下のアンケート回答結果に基づくランキングから、「後悔していない人」が6割程度なので、約4割の方が何かしらの後悔を抱えていることがわかります。

後悔している人の傾向
上の表では、上位5つの後悔例をを取り上げていますが、そのどれもが購入前の確認不足であることがわかります。
一方で戸建ての購入を後悔している人は、隣人トラブルなどが最も多い意見となっていました。
対人関係は、リサーチしても完璧に対応することが困難ですが、幸いマンションはそういった部分を後悔している人は比較的少ないようです。
マンションの後悔を3つに分類
さまざまな要因でマンションの購入を後悔している人がいるようです。
これらの後悔内容を大きくまとめると、以下3つと言えます。
- 買ったマンションに対する後悔
- 周辺環境に対する後悔
- お金に対する後悔
以降では、この分類で実際の口コミを見ていくとともに対策を紹介していきます。
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マンション購入の後悔体験談と対策
先ほどのアンケート結果の様に、マンション購入の後悔は事前の確認不足が原因で起こることがわかりました。
ここからは上述した3つの分類にそって、実際にマンション購入を後悔した方の口コミと対策を紹介していきます。
1.買ったマンションに対する後悔
先ほどのアンケートから、検討足らずで購入してしまったマンションそのものに対した後悔が最も多いと分かりました。
購入を急ぎ過ぎてしまったり、何を確認すればいいかわからない状態で購入してしまったりするとこういった状況に陥りやすくなります。
最も基本的な部分といえますね。
マンション購入を後悔した人の口コミ
30代:男性
〇部屋の間取り関する口コミ
3LDKで購入しましたが、子どもがいるので部屋数がもっと欲しいと感じました。
だんだん荷物や収納スペースが増えてきたので狭くなっており、4LDKくらいがちょうどよかったのかも?と少し後悔しています
30代:男性
〇日当たりに関する口コミ
立地は駅から徒歩5分の角部屋、南向きリビングで好条件に感じますが、部屋の窓が東側で、思いの外日が当たらず、冬場は結構寒いです。
7階に住んでいますが、南側のリビングには日が入らず一日中薄暗いので、昼間でも電気を付けています。
南向きでもそのようなことがあるのだと買ってから知りました。
後悔しないための対策
口コミのような「買った家に対する後悔」を生まないためには、購入検討時に以下の項目を忘れないように確認しましょう。
- 部屋の検討は焦らず入念に行う
- できる限り出来上がった物件を選ぶ
- 家具配置や子どもの出生・成長など住まいのイメージを持つ
- 建具や建物の状態をよく確認する
- 採光を確認する(*あらゆる時間帯で)
- ゴミを捨てる場所・方法を確認しておく
- マンションの管理組合・管理規約を確認しておく
- ペットの可否を確認しておく(数年後を想定して)
- インスペクションが行われているか確認する
採光に関してですが、『内見をした時間だけよく日が当たってた』ということがあり得ます。
可能であれば、午前中・お昼・夕方それぞれ確認しておくと安心です。
購入前の確認は、数年後を見越して行うことも重要です。
子供の成長に伴ってものは増えますし、部屋が必要にもなりえます。
5年後はペットを買いたいと思い始めるかもしれません。
中古マンションの場合、劣化が気になる部分ですが、インスペクションが行われているか確認することで解消することができます。
2.周辺環境に関する後悔
次に多いのが周辺環境に関わる後悔です。
例えば、生活するには不便すぎる立地であったり、近隣住民とのトラブルがあったり。周辺環境に潜むトラブルもほとんどが事前確認をしっかり行えば回避できることもあります。
マンション購入を後悔した人の口コミ
30代後半:男性
〇立地に関する口コミ
最寄駅から遠くて夜は電灯がないので怖いし、坂が多くて参りました。
近くにコンビニもなくてとても不便なところで、住むのはとても大変な場所でした。
当時はあまり感じませんでしたが、今考えると失敗したのかなと思います
30代:女性
〇隣人トラブルの口コミ
最も後悔したことは隣人トラブルです。中部屋で、片方はベランダでタバコを吸う人、もう片方はヒステリックな奥さんが時々うるさくて困っています。隣人は選べないので運が悪いだけかもしれませんが、違う階にすればよかったと後悔しています。
後悔しないための対策
口コミのような「周辺環境に対する後悔」を生まないためには、購入検討時に以下の項目を忘れないように確認しましょう。
- 事前に上下左右の近隣住民を確認しておく
- 車・電車の音はうるさくないか
- 周囲にファミリー層は多いか確認
- 嫌悪施設(お墓や工場など)がないか確認しておく
- 生活に必要な施設を洗い出し周囲を確認(スーパーやコンビニ)
- 最寄駅から家の夜道を確認
近隣住民のトラブルは、事前確認では対策しきれない場合もあります。
急に嫌がらせやクレームが始まる可能性もあるからです。
それでも、内見時に挨拶をしてみたり、不動産会社に聞いておいた方が安全です。
不動産会社の営業時間は19時までのことが多いですが、可能な限り夜も内見を行うようにしましょう。
近隣住居や周辺からの騒音を確認しておく必要があるからです。
3.お金に対する後悔
近年では、住宅ローンの敷居がどんどん低くなっているので、年収から鑑みて無理のある借入を行ってしまう方は少なくありません。
加えて、マンションではローン以外に修繕積立金や管理費が発生するため、入居後にお金に関する後悔してしまう人が大変多くなっています。
マンション購入を後悔した人の口コミ
50代:男性
〇ローン等の口コミ
新築マンション購入への憧れがあり、今では考えられないくらい高い金利の融資を受け、返済が大変で生活に支障が出ました。
繰り上げ返済や借り換えでなんとか落ち着きましたが、無理してローンを組むのはよくないと思いました。
30代:女性
〇管理費等の口コミ
築年数も若くなく、管理費や積立金がもともと高いマンションなのに、年々上昇。とうとうローン返済金額を上回ってしまいました。
このまま払い続けると賃貸よりも高くなってしまい、マンション購入の意味がなくなってしまいます。
後悔しないための対策
口コミのような「お金に対する後悔」を生まないためには、購入検討時に以下の項目を忘れないように確認しましょう。
- ローンの借入額は年収の5倍までを目安に
- 現在の修繕状況を確認する
- 大規模修繕がどのタイミングで行われるか業者やオーナーに確認
- 駐車場料金を確認し、固定費に組み込んで計算
- 修繕積立金を確認し、固定費に組み込んで計算
- 管理費を確認し、固定費に組み込んで計算
住宅ローンは、連帯債務やペアローンでさらに借入額を増やすことができます。
「年収の5倍まで。」ここを基準にローンを設定しくと比較的安全です。
他に、ローン以外の費用も毎月の固定費として忘れずに組み込んでシミュレーションしておきましょう。
マンションでは、購入してすぐに大規模修繕が行われることもあるので、要確認です。
マンションを買ってから後悔した場合の対処法
マンションを買って後悔しているなら、これから紹介する2つの対策のいずれかを検討してみましょう。
- 売却する
- 賃貸する
何かしら不満を抱えているマンションに暮らし続けて後悔するより、早めに生活環境を変えた方が良いかもしれません。
それでは、具体的な対策を解説していきます。
売却する
マンションを売却するメリットは、マンションの売却代金を住宅ローンの返済や住み替え費用に充てれることです。
マンションを売却してしまえば室内の管理や費用が不要になり時間的コストも節約できます。
マンションは戸建てに比べて流動性が高く、買い手を見つけることは比較的難しくはありません。
「高く売りたい」なら早く売却すべき
以下の表は東日本不動産流通機構が出している首都圏の中古マンションの築年数別の資産価値の推移です。
築年数 | 価格 | 変化割合 |
---|---|---|
築0~5年 | 4895万円 | 100.0% |
築6~10年 | 4243万円 | 82.2% |
築11~15年 | 3931万円 | 75.9% |
築16~20年 | 3159万円 | 62.8% |
築21~25年 | 1899万円 | 42.4% |
築26~30年 | 1670万円 | 40.3% |
築31年~ | 1678万円 | 40.1% |
引用:築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2016年|東日本不動産流通機構)
築5年以内の「築浅マンション」の売却価格を100とした場合に、築10年経つと82.2%、築20年を超えると42.4%と推移しています。
地価が上がっている立地にあるマンションを除き、ほとんどのマンションは築年数が経過するほど売却相場が下がってしいます。
よって、少しでも高くマンションを売りたいなら、素早く売却の判断をしましょう。
マンションを売るなら不動産一括査定サイトが便利
売却するか踏ん切りがついていない人も、まずは不動産一括査定を使って不動産会社にマンションを査定してもらいましょう。
不動産一括査定サイトとは、Web上で不動産の情報を入力するだけで複数の不動産会社にまとめて査定依頼でるサイトです。
不動産一括査定を使って査定を依頼すると、不動産会社に足を運ぶことなく、都合の良いときに査定依頼できるのが魅力的です。
マンションがいくらで売れるか分かれば、今売るべきかの判断しやすくなるでしょう。複数社に出してもらった査定額を比較して、本当に売却すべきか検討してみましょう。
賃貸する
マンションから引っ越したいけど「長年住んだマンションなので愛着があり手放したくない」「老後にに戻るかもしれない」という方には賃貸という選択肢もあります。
賃貸であれば契約期間を満了すればマンションを明け渡してもらえ将来的に今のマンションに戻ることもできます。
また不労所得が得れることもメリットです。マンションにローンが残っていても家賃収入でローンの返済ができ、余った分は貯蓄できます。
ただし、借りる人がいなければ賃貸は成立しないので、賃貸需要の高い都心部など人口が多いエリアに限られます。賃貸需要が高いと、入居者が出た後もすぐに次の入居者を確保しやすいため、安定した利益が望めるでしょう。
地価が上がりやすい立地のマンションなら、賃貸収入を得ながら、地価が上がったタイミングで売却に踏み切れば、より多くの収益を得られるでしょう。
記事のおさらい
マンション購入を後悔しているのはどんな人?
購入前の確認不足であることがわかります。一方で戸建ての購入を後悔している人は、隣人トラブルなどが最も多い意見となっていました。対人関係は、リサーチしても完璧に対応することが困難ですが、幸いマンションはそういった部分を後悔している人は比較的少ないようです。詳しく知りたい方はマンション購入を後悔しているのはどんな人?をご覧ください。
マンションを買ってから後悔した場合の対処法は?
マンションを買ってから後悔した場合の対処法は以下の通りです。
- 売却する
- 賃貸する
詳しくはマンションを買ってから後悔した場合の対処法をご覧ください。
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