豪華なエントランスに充実した共有施設、街のシンボル的存在のタワーマンションは、利便性もステータスも兼ね備えた憧れの住まいです。
都市部を中心に建設ラッシュが続いていますが、まだまだ人気が高い状態が続いています。
タワーマンションに住んでいる人はさぞ幸せなのだろうと思いきや、実はそうでもないのです。
はっきり言いましょう。
「タワマン住みの幸せは一時的なものであり、長くは続きません!!!!!!!」
この記事では、実際にタワーマンションに住んでみた人が購入を後悔した理由を幾つか紹介しています。
もし配偶者や親がタワーマンションへの住み替えを希望している中であなたが不安を感じているのであれば、是非この記事を一読して欲しく思います。
また、マンションなんて買うんじゃなかったな、と後悔して少しでも売却を考えているなら、まずはマンションが今いくらか確認しておきましょう。
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マンションの価格を知れば、より良い環境へ住み替える踏ん切りがつくかもしれません。
タワーマンションに住み続けたいと思う人はかなり少ない!
出典:「タワマン女性の住まいへの満足度は高い一方、9割以上が将来の住みかえ可能性あり!?」
株式会社読売広告社の調査によると、7割以上の女性がタワマン住まいに満足しているが、「今の家に一生住み続けたい」と考えてる人は、何と1.8%と一般物件と比較してかなり低い数値が出ています。
出典:「タワマン女性の住まいへの満足度は高い一方、9割以上が将来の住みかえ可能性あり!?」
また、タワマンに住む女性の生活価値観として「品の良い暮らしがしたい」が約7割と、まさに“ステータス”としてのタワマン住まいを求める傾向が強いようです。
ステータスとして周囲に憧れられるよりも「タワーマンションに一生住み続けたくない」という意思が勝ってしまうのは何故でしょうか?
それは、タワーマンションならではの不便さが存在することに他なりません。次の章では、タワーマンションならではの不便さや不安等、デメリットを幾つか紹介します。
【体験談有り】もうタワーマンションには住みたくない…購入を後悔した理由11選
憧れのタワマン住まいを実現させたものの、何故ここまで購入を後悔してしまう人が多いのでしょうか?以下では、「もうタワーマンションには住みたくない!」と感じてしまう理由と体験談をいくつか紹介しています。
- 維持費(管理費・修繕積立金)が高すぎる
- 隣人の音漏れや浴室の悪臭
- 風が強くて洗濯物がベランダに干せない
- エレベーターの渋滞
- 部屋に引きこもりがちの生活になる
- 長期地震動による揺れ
- インターネット回線が遅い
- 宅配ボックスでの受け取りやゴミ出しが面倒
- 子供が飛び降りてしまうのが怖い
- 共用施設の予約が取れない
- タワーマンションならではのカースト
① 維持費(管理費・修繕積立金)が高すぎる
マンションの維持費は大きく分けて、管理費と修繕積立金の2種類があります。
管理費は、コンシェルジュサービスやラウンジなどの共有施設、エレベーターや立体駐車場のメンテナンス費などが含まれます。
タワーマンションの場合、プールやジムなどの一般的なマンションにはないような施設が付属しているところが多く、それだけで費用が高額になってしまいます。
一般的なマンションの管理費の相場が15000円程度なのと比べ、タワーマンションの管理費相場は東京23区で28000円と言われており、最高額は平河町森タワーレジデンスの42,000円です。
修繕積立金とは、共有部分の大規模修繕を行なうための積立金です。タワーマンションの修繕は、超高層が故にクレーン車を利用するなど、一般的なマンションに比べて工事費が割高になってしまう傾向にあります。
東京都:N・Kさん(42歳・男性)
② 隣人の音漏れや浴室の悪臭
「タワーマンションなのに音漏れ?」と意外に感じた人も多いでしょう。
タワーマンションは縦に長い構造上、軽量化が求められ、居室の仕切り壁は鉄筋コンクリートではなく、頑丈なパーテーションのような軽い素材を使うケースが多いです。そのため、遮音性が低くなりがちという弱点を持っています。
実際に「隣室からドライヤーやトイレを流す音が聞こえた」と、高い値段を払っているのだからプライバシーは守られているものだとガッカリする声も一定存在します。
また、浴室や洗面台からドブのような悪臭がするとの声も。
タワーマンションはホテルのような「内廊下式」の構造であることがほとんど。で、一定換気をしていても、臭いはこもってしまうことがあります。
東京都:O・Nさん(37歳・女性)
住んでしばらくして驚いたのは、隣室からドライヤーやトイレを流す音まで聞こえてくることです。
ドアの開閉音で隣人の出勤・帰宅時間まで把握できちゃいますね。
高い値段を払っているのだから当然、プライバシーが守られることを期待していましたが、隣人の生活パターンまで丸わかりの状態になってしまってました。
③ 風が強くて洗濯物がベランダに干せない
高層階は風が強く、洗濯物落下による事故につながるため、ベランダでの洗濯物干しを禁止しているところがほとんどです。
基本的に、洗濯乾燥機や浴室乾燥機などで対応しています。
また、生活臭を出さないために規定でお布団を干すことができない場合もあります。タワーマンション全体の景観を損なってしまうため、太陽のニオイがするフカフカの布団とは無縁の生活になります。
東京都:M・Kさん(40歳・女性)
高層階に住んでおり、入居する前に多少の強風は覚悟していたのですが、想像以上でした。地上にいるときの台風のような(笑)
タオルや靴下などの重量の軽い洗濯物を干したときには、洗濯バサミごと持っていかれましたね。
洗濯以外にもちょっと換気したくなったりして窓を開けた時も「ゴォォ」っていう強い風がくるので、窓を開けるのにもかなり慎重になってしまいました。
④ エレベーターの渋滞
世帯数が多いタワーマンションでは、朝の通勤や通勤時間にエレベーターが混雑し、なかなか下に降りられないというケースもあります。高層階になればなるほど、エレベーターの待ち時間が長く、ストレスは増します。
タワーマンションでは毎月1回程度、エレベーターの点検が入ります。大きなマンションの場合、一斉に点検することは基本的にありませんが、その間は混雑が予想されます。
災害や事故があった場合は、安全が確認できるまで停止してしまうため、階段での上り下りが余儀なくされます。高層階ほど、階段移動の負担は重くなります。
大阪府:T・Oさん (35歳・男性)
タワーマンションに住んでみて一番のストレスが、やっぱり朝の通勤時のエレベーターラッシュですね。混むのなんのって…..
通勤で地上に降りる際にゴミ出しも一緒に行う人も多く、混んでるのも重なってエレベーター内はすごい悪臭でした….夏場だと更に最悪です。
電車通勤なので、エレベーターの混雑を抜けたら次は電車の混雑(笑)
通勤だけで疲れが溜まり、我慢できず2年ぐらいで普通のマンションに引っ越すことになりました。
⑤ 部屋に引きこもりがちの生活になる
エレベーターの問題もあり、高層階になればなるほど、下まで行くのが面倒になってしまいます。
便利な世の中で、宅配サービスで何でも届けてくれるようになったため、ますます外出が億劫になります。
特に、小さい子供を抱えている専業主婦、退職後の老夫婦などは特に注意が必要です。タワーマンションの高層階に住むことで、人と会わない日々が続き、生活が荒れてしまうというのは珍しい話ではありません。
東京都:M・Kさん(32歳・女性)
専業主婦ですが、住み始めたときは「憧れのタワマン生活!」っていう感じで喜びが大きかったです。
でも、日が経つほどに地上に降りることが面倒になってきて、最終的には1週間に1~2度ぐらいしか外出しなくなってしまっていました。
買い物も全て宅配、友人とも会わない生活が続き、鬱っぽくなっている自分に気づき、夫と話し合って引っ越すことを決意しました。
⑥ 長周期地振動による揺れ
タワーマンションの上層階は、地震などの災害時に被害が大きいです。小さな地震でも、上に行くほど揺れが強く、大きな家具や家電は固定しておかないと危険です。
また、災害には至らなくても、長周期地振動による揺れが続くというデメリットも存在します。
タワーマンションは性質上この長周期地震動の揺れが長く続きがちです。
ただし、免震構造のマンションだと、揺れがかなり緩和されます。
免震構造とは、建物の下にゴムと鋼版で作ったアイソレータ―という免震装置を設置し、地震の揺れを吸収します。建物に揺れが伝わりにくいため、高層階でも安心して暮らすことができます。
愛知県:S・Iさん(36歳・女性)
引っ越しを決意したのは、地震による揺れですね。怖すぎます。
免震構造なので地震が終わっても長時間揺れが続き、その恐怖から頭がおかしくなりそうでした。
あと、一度揺れに重なって停電になったときがあって、恐怖も倍増でしたし、非常用のエレベーターも取り合いのような状態になってて、人間の恐ろしさも同時に感じました….
⑦ インターネット回線が遅い
一般的なマンションの場合インターネットの回線は建物単位で契約します。
タワーマンションも同様ですが、やはり戸数が多くなりがちなので回線の速度は遅くなりがちです。特に土日祝日は極端に遅くなることが多いようです。
東京都:S・Oさん(33歳・男性)
趣味がyoutubeの鑑賞なのですが、見ている動画がことごとくブツ切りのように中断され苦痛でした。
休日もそこまでアクティブな方ではないので基本的に部屋に引きこもる生活でしたが、副業のアフィリエイトもネット回線の遅さのせいで進まず、不便さ故に引っ越しを決意しました。
⑧ 宅配ボックスでの受け取りやゴミ出しが面倒
マンションで暮らす場合、基本的に宅配ボックスやゴミ出しは1階(もしくは地上)にある場合がほとんどです。先にエレベーターの問題を紹介しましたが、そんな状態で宅配ボックスでの荷物の受け取りや毎日のゴミ出しなどが億劫になってしまう人も多いようです。
ただ、タワーマンションの場合、曜日を気にせずにいつでも燃えるゴミ・燃えないゴミを出してもOKなためそれはそれでメリットだと感じる人もいるようです。
大阪府:S・Kさん(35歳・男性)
宅配ボックスもそうでしたが、とにかく宅配便の受け取りが面倒でしたね。
住んでいたタワーマンションがオートロックが複数設置されていて、宅配業者からのインターホンに何度も対応しなければいけなかったのが苦痛でした。
大体一つ目のインターホンが押されてから荷物が部屋に到着するまで5分はかかっていましたね。宅配業者の方にも申し訳ない気持ちになりました(笑)
⑨ 子供が飛び降りてしまうのが怖い
生まれつきタワーマンションに暮らしていると、本来高所恐怖症が備わっている子供が逆に高所“平気”症となってしまい、ベランダで遊ぶなどして最悪飛び降りが起きてしまう危険もあります。
憧れのタワマン生活を謳歌するつもりが、いつの間にか子供が危険に走らないかを気にする生活に。子供のためを思うなら、一般的な戸建てに住み替えた方が懸命かもしれませんね。
東京都:山田 花子(30歳・女性)
子供がまだ3歳と小さく、危険なことをしがちな年ごろなのでとにかくベランダには行かせないようにしていました。
ペットが来られないようにするときに使う柵まで用意していましたね(笑)
あと、タワーマンションの周囲には公園が少ないので、子供を遊ばせる場所を見つけるのも大変でした。結局子供の危険や成長のことを考えて、都内近郊に戸建てを構えることにしました。
⑩ 共用施設の予約が取れない
パーティルームなどの共用施設が使えるのもタワーマンションの醍醐味ですが、これが意外と抽選の倍率が高く、外れることも多いそうです。
家族や友人の記念日に使いたい!と思ってもなかなか使えない、というのが実態です。
東京都:山田 花子(28歳・女性)
パーティルームがすごく綺麗で設備も充実していたので決めたタワーマンションでしたが、3年住んで使えたのはたったの2度だけでした。
住んでいる人も自分のタワマン住まいを周囲に自慢したい人が多いので、パーティルームの倍率は相当高いものでしたね。
共用設備の豪華さに憧れた部分もあって入居を決めたのに、全然使えないのであれば多額の家賃を支払っている意味もないとの判断で引っ越しを決意しました。
⑪ タワーマンションならではのカースト
ドラマ「砂の器」をご存じでしょうか?
そのドラマの中にもマンション内格差がありましたが、現実にもタワーマンションではカーストが存在します。特にマンション付近の幼稚園でそのようなことが起こるケースが多いようです。
タワマン住まいの子供ばかりが通う幼稚園ですので、子供同士の呼び名も「〇〇階の〇〇ちゃん」ということが会話に出てくることもあるようで、下層の家庭の子供がいじめの対象になることもしばしば….。
最上階の人間は偉く、最下層の人間は地位が低い、そんな教育を子供に受けさせてよいものでしょうか?
東京都:I・Tさん(35歳・女性)
子供を通わせていた幼稚園で何人かのママとお話していましたが、明らかに「子供の習い事は何か?」の話題が多く、そこでママ友内で格付けしているように感じられました。
格付けが高いママは「バイオリン」「バレエ」を習わせており、周囲のママ達も負けじと子供に「バイオリン」「バレエ」を習わせているのを見て、なんだか馬鹿らしくなってしまいました。
タワーマンションに住むなら「賃貸」がおすすめ!
自分はタワーマンションに住みたくないと考えていても、配偶者や両親がどうしても住んでみたい!などと意見が割れてしまう場合、分譲で済むのではなく、賃貸での居住をおすすめします。
分譲より賃貸がおすすめの理由
これまでお伝えした通りタワーマンションに住む、ということはデメリットが多く、一生住み続ける住まいとしては適していないです。
タワーマンションのきめ細やかなサービスは確かに魅力的ですが、分譲で住んでしまうとそのサービスを必要としなくなった時まで支払いを続けなければなりません。
例えば、以下のようなデメリットがあります。
- 子育てを終えたのに託児所サービス代を管理費として払い続ける
- マンション内のジムより他のジムに行きたくなってしまった
- パーティルームなどの共用設備を思ったより使用しない
また、タワーマンションには外国人の入居者も多く、生活習慣の違いからストレスを抱えることも多いです。ライフステージの変化の中で一時期を過ごす場所として、賃貸で住んでみる、という選択が懸命でしょう。
賃貸のタワーマンションの探し方は?
タワーマンションといえど、賃貸物件の探し方は基本的に一般的なマンションと変わりはありません。不動産会社に問い合わせれば普通に案内しえもらうことが出来ます。
インターネットでも探すことができ、おすすめは高級賃貸に特化した特集サイトを使用することです。SUUMOなどで検索してみましょう。
まとめ
もうタワーマンションに住みたくない!と思う理由を体験談付きで紹介していきました。憧れだけで購入してしまうと後悔してしまう可能性も高いですね。
タワーマンションへの住み替えを検討されているのであれば、今一度「何故タワマンじゃなければならないのか」を配偶者や親類とお話することをおすすめします。
もしあなたが既にタワーマンションを保有していて売却を考えているのであれば、一度価値を確かめてみることをおすすめします。タワーマンションのデメリットは多いとは言え、まだまだ人気は高いです。東京オリンピックを控えている今なら、かなりの高値で売却できる可能性も高いです。
一括査定を利用すれば、手間なく査定の申込ができるので、ぜひ活用してみてください。
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