あなたは今どんな物件に住みたいですか。マンションがいい、一戸建てがいいなど住まいの好みは人それぞれ違います。また、生活スタイルによっても重要視する条件などが変わってくるでしょう。住まいとは長い付き合いになります。自分が住みやすい、暮らしていて幸せだなと思える住宅を選ぶには一体どうすれば良いのでしょうか。
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大切なのはライフスタイルに合わせた住宅を選ぶこと
住居を選ぶ際に一番気になるのはコストの問題でしょう。確かに、賃貸で暮らすにしても購入に踏み切るにしても、お金の問題は付いて回ります。しかし、住居を選ぶ際にコストだけを考えて選ぶことはおすすめできません。まずは、自分のライフスタイルに合った物件を上手く見つけることが大切です。
ライフスタイルとは
ライフスタイルとは、簡単に言えば生き方のことです。自分が今どのような生活をしているのか、そして、引っ越しをすることによって生活をどのように変えたいのか、間取りや立地など様々な点を検討して、理想の生活を送るにはどのような住居がいいのかを具体的に考えてみましょう。
しかし、ライフスタイルを考えるといっても、どのような家で暮らしたいかを具体的に思い描くことができる人は多くないでしょう。そこで、ライフスタイルに合わせた住居の選び方の例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ファミリー層のかたが物件選びで注目するポイント
結婚したタイミング、あるいは子供ができたタイミングで引っ越しを検討されるかたは多いです。では、ファミリー層のかたはどのような点を比較検討しているのでしょうか。
子育てに適した環境
ファミリー層のかたがまず注目するのは、住宅が子育てに適した環境にあるかどうかです。
子供を安心して遊ばせることのできる治安なのか、市区町村単位で子育ての支援制度はどうなっているのか。また、物件から学校までの距離なども気になるところですね。どのような子育てを行なっていくのかを考えて立地を検討していきましょう。
部屋の間取り
家族が増えると部屋も多く必要になりますし、今より広い家に引っ越したいと考えます。子供が一人ならば賃貸マンションでも十分な間取りの部屋が見つけられるでしょう。しかし、部屋数の多い賃貸物件は単身者向けに比べると少ないので、四人や五人暮らしとなると理想的な間取りの賃貸住宅を探すのは難しくなってきます。
子供が生まれたのを機に住宅を購入する方が多いのは、こういった理由があります。
マンションか戸建か
住宅をマンションにするのか戸建にするのかは悩むポイントです。マンションなら住宅の防犯対策やメンテナンスなどは管理会社が対応してくれるので安心です。また、同じマンション内で子供同士が仲良くなることも多いので、家族同士の交流も持ちやすいです。
一方、ファミリー層で戸建を選ぶ方のほとんどは騒音問題を気にしています。子育て中は子供の泣き声や階下への足音など、様々な音に気を配らなければなりません。戸建の場合はマンションよりも近隣に迷惑をかけにくいので、伸び伸びと子育てをしたい方に人気なようです。
セカンドライフはどうするのか
子供が成長して家を出た後、夫婦での暮らしはどうするのかということもしっかり考えておきましょう。賃貸ならば、広い家が必要なくなった時に手頃な物件に引っ越せば済むだけです。
ところが、家を購入した場合だとそう簡単にはいきません。そのままファミリー向けの物件に住み続けるのか、自分たちは引っ越して賃貸物件として提供するのか、あるいは、物件を売却して他の物件を買い直すのかといった事を購入前に検討しておく必要があります。
将来のライフスタイルを考えた上で、20年後にも値崩れしないのか、売れる立地なのかといったところを購入前に調査しておきましょう。
他にもある様々なライフスタイルと物件選びのポイント
例としてファミリー層のかたの物件選びをご紹介しましたが、他にも、思い描くライフスタイルによって重視するポイントは違ってきます。
ガーデニングを思い切り楽しみたいから庭付きの戸建がいい、自宅でサロンやカフェを開きたいので店舗としても使える物件がいいといった条件を一番に希望するかたもいます。また、防犯面が気になるのでオートロックで管理人常駐のマンション暮らしたいと考える女性も多いでしょう。
賃貸にせよ購入にせよ、物件とは数年単位での長い付き合いとなります。コストだけで決めてしまっては、生活していくうちに問題や不満点が出てきてしまう事でしょう。そうならないためにも、まずは、自分の理想のライフスタイルを考えて、絶対に譲れない条件を決めてしまう事が大切です。
・コストだけで選択しない
・ライフスタイルを考える
・譲れない条件を決めよう
賃貸マンションで生活するメリットとは
物件に対する譲れない条件を決めた後、次に悩むのは賃貸にするか購入にするかといった点ですね。
一時期は、賃貸に住み続けるよりも購入した方が費用が安く済むと言われることもありました。しかし、賃貸は家賃の安いところへ引っ越しができます。物件を購入した場合も住宅ローンの金利の変動などによって事情が変わってきますので、総合的な費用の面で比較するのは難しくなっています。今回はこの問題以外のメリットを上げていきます。
では、まず賃貸マンションに住み続けるメリットを見ていきましょう。
気軽に住み替えができる
賃貸マンションならローンなど面倒な手続きがないので、転居が気軽にできます。
一人暮らしの時はワンルーム、結婚後は3LDK、子供が巣立った後は1LDKといった様に、生活の節目で住居を変えていく事ができますし、災害があった場合や近隣とのトラブルなど予期せぬ問題が発生した場合にも、すぐに転居する事ができるので安心です。
転勤で全国に転居する可能性のある方や、定期的に引っ越して気分を変えたい方などにとって、このメリットは大きいでしょう。
メンテナンスの手間がかからない
物件を購入した場合、その物件を修理したり定期的なメンテナンスを行うためには自分で管理をする必要があります。しかし、賃貸マンションならそういった管理を貸主が行なってくれるのでこちらには手間がかかりません。
もちろん、修繕費なども積み立てる必要がないので、毎月の支払いも家賃と共益費のみとなります。
税金の負担がない
賃貸で暮らしている以上、その物件は自分の持ち物ではないので、固定資産税や土地資産税といった税金を払う必要もありません。
金銭面での不安が少ない
物件を購入する際には頭金としてまとまった金額を用意したり、ローンの審査を受けたりといった手続きが必要になるのである程度の収入や貯蓄が必要です。賃貸マンションを借りる場合にも敷金や礼金を払う必要はありますが、ローンなどの審査はないので気軽に借りる事ができます。
万が一、転職や病気などで収入が下がってしまった場合にも、その分家賃の低い物件に転居すれば良いだけなので安心です。
・賃貸物件は転居が簡単
・修繕や管理の必要も無し
・審査がないので手軽
一戸建てや分譲マンションを購入するメリットとは
では、次はマンションや戸建を購入する場合のメリットも見ていきましょう。
購入した物件は資産となる
物件を購入するする場合、メリットとして一番に頭に浮かぶのは資産となる事ではないでしょうか。
賃貸の場合、家賃を払っても特に何かが戻ってくることはありません。しかし、購入した場合には手元に物件が資産として残ります。資産となった物件は自分の子供に受け継いでいくのもいいですし、不要になった場合には売却することもできます。
頭金やローン審査など購入の際に手間はかかりますが、やはり資産として手元に残るのは賃貸との一番の違いですね。
物件を自由にリフォームできる
賃貸マンションの場合、そのマンションは貸主の物なので、借り手が勝手に設備を入れ替えたりリフォームしたりといった事は原則できません。
しかし、購入した物件なら購入者自身の所有物ですので、特に許可を取る必要なく手を加える事ができます。家族が増えたり独り立ちして行った際には部屋の数を変える事ができますし、水回りが古くなってきた時に最新の設備に入れ替える事もできます。
困った時や変化があった時に、自分の判断で自由に物件に手を加える事ができるのは嬉しいものです。
老後の安心感
ローンを払い終わった後は、必要な経費は税金や何かあった時の修繕費用のみとなり、金銭的な負担が軽くなります。仕事を退職して年金生活に切り替わった時、金銭面の負担が少ないというのはかなり安心感を得る事ができます。
万が一の場合には保証も
もし、何らかの事情でローンの返済が困難になってしまった場合にはどうするのかと心配な方もいるでしょう。
購入者が死亡してしまったり、高度障害を負ってローンを支払えなくなってしまった場合に、住宅ローンの残高が銀行に振り込まれる保証制度があります。この制度は団体信用生命保険と言って、ローンを組む際に金融機関で加入するものになります。万が一の場合に備えて必ずこの保証制度は利用するようにしましょう。
・購入物件は資産となる
・自由にリフォームできる
・万が一の保証も有り
未来のライフスタイルを考える前に現在の住居の事を知る
あなたが今賃貸住まいなら、転居の手続きは比較的簡単です。新しい賃貸マンションに引っ越すか、物件購入のために審査を受けてローンを組むというプランが考えられます。
一方、現在購入した物件に住んでいるというかたは、まず資産として手元にある物件をどうするのかといった点から考え始めなければなりません。資産を有効活用する方法は「売却する」か「賃貸に出す」といった二択になります。
売却する場合
今住んでいる住居を売却して、その費用で新しい物件を購入するといった方法は多く行われています。では、物件を売却する場合にはどうすればいいのでしょうか。
まずは査定を受けること
あなたが現在住んでいる物件がどれくらいの金額で売れるか、自分で判断するのはなかなか難しいものです。購入時の価格を元に推定することもあるでしょうが、築年数や近隣の分譲状況などによって価格はかなり変動します。
住まいの正確な価格を知るためにも、不動産会社に依頼して査定してもらうようにしましょう。
正確な価格を知ってから次の物件を探す
次の物件は査定後、住まいの価格を聞いてから探すようにします。
査定前に新しい物件を決めてしまうのは大変危険です。もし、あなたの想像よりも現在の住まいがかなり安値でしか売れないという状況になった場合には、新生活はローンでカツカツになってしまうかもしれませんし、そもそも頭金が足りなくて物件を購入できないといった状況に陥るかもしれません。
逆に、査定額を聞いてからなら、おおよその予算を決めてから物件を検討する事ができます。査定額がかなり少ない場合には、購入を諦めて初期費用の安い賃貸の物件を選ぶといった臨機応変な対応も可能です。
古い戸建住宅を手放す際に
あなたが住んでいるのが築年数の結構経った一戸建ての住宅だった場合、建物が古すぎて売却価格がかなり安いという状況もあるでしょう。そんな時には、建物を解体して土地を販売するという方法もあります。建物を解体する費用はかかりますが、物件の状況によっては更地にしてから売りに出した方が高く売れる場合があります。
注意点として、売却相手が決まる前に建物を解体してしまうと売れるまでの間税金が高くかかってしまいます。なので、相手が決まってから解体を行うようにしましょう。
賃貸として貸し出す場合
物件を貸し出す場合、毎月の家賃収入を得る事ができますが、まとまった金額を手に入れるのは難しいです。新しい物件の購入費用がすでに用意できているかたや、転勤や介護などで現在の物件を一時的に離れる場合などにこちらの方法を取る事があります。
賃貸として貸し出す場合にも、家賃をどれくらいにすれば良いか適正価格を知るためには不動産会社に相談するのが一番です。ローンの残高や修繕費は賄えるのか、赤字にならないのかなど不明点はしっかり質問すると良いでしょう。貸し出すことによって月にどれだけの収入が見込めるのかをしっかり算出してから、今後の生活プランを立てるようにしましょう。
・物件の正確な価格が大切
・必ず査定を受ける
・査定額から今後を検討
住まいのことで疑問を感じたときは相談するのが一番
不動産は税金が複雑だったり周辺状況によって価値が変わったりと、自分で調べて判断するには難しい商品です。
現在の住まいの売却額を知りたい時や新しく物件を購入する際には、住まいのプロである不動産会社にお願いするのが良いでしょう。売却するかどうか悩んでいる、将来のプランを決めかねているといった場合にも専門業者のかたなら的確なアドバイスをしてくれますよ。
自分のライフスタイルに合った住まいを手に入れるためにも、まずは、お近くの不動産会社にぜひ相談してみてください。