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マンションは「方角」だけでなく生活スタイルや将来を考慮して選ぼう

  • 更新日:2023年4月11日
マンションは「方角」だけでなく生活スタイルや将来を考慮して選ぼう

マンションの購入を検討する場合、どうしても方角が気になるのではないでしょうか。多くの人が、できることなら南向きを選びたいと考えると思います。

しかし、全ての方角のメリットやデメリットを適切に理解できているでしょうか。マンション選びで重要なことは、方角だけではありません。そこで自分の生活スタイルを考えつつ、最適なマンション選びをするための知識を身に付けましょう。

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南向きは日当たりが良好

マンションの方角といえば、南向きをまず連想するのではないでしょうか。日当たりが良好で、部屋も明るく、洗濯物も乾かしやすいメリットがあります。しかし夏は暑く、賃料もほかの方角に比べると高く設定されていることは否めません。

日中、家で過ごす時間が多い子供のいる家庭や、家で仕事をしているのであれば、南向きの住宅が最適です。また、戸建て住宅で太陽光発電を導入する場合は、日射量によって発電量が大きく異なるので、南向きの物件が最も適しています。

日当たりで選ぶなら、方角以外も考慮する

もし日当たりを気にして、南向きのマンション購入を検討しているなら、方角以外も考慮するようにしましょう。

低階層は南向きでも日当たりが悪い可能性

低階層だと、周辺に日差しを遮る建物や樹木がある場合、どうしても日当たりが悪くなってしまいます。そのため、日当たりを気にするのであれば高階層を選んでください。また中住戸ではなく、角住戸だと2方向から日差しが差し込むので、より部屋が明るく感じるのでおすすめです。

リビングの形状も日当たりに影響する

リビングの形状には、縦長リビングと横長リビングがあります。横長リビングのほうが、全体的に日差しを受けるので部屋は明るくなります。

南向きのマンションは価格が高いので、しっかりと資金計画を立てて購入する

全ての方角のなかで、南向きのマンションが最も価格が高くなります。そのため、しっかりと頭金を準備するなどして、住宅ローンの金利を抑え、最終的に支払う総額を極力減らす努力をしてください。

この先、いつ高金利になるかも分からないので、無計画に全額ローンで購入するようなことがあれば、将来支払いに困り、せっかくのマイホームを手放さなければいけないことになりかねません。そうならないように、しっかりと資金計画を立てることが大切です。

・日当たりが良好
・賃料が高い
・方角以外も日照に影響有り

家賃が安い北向き

北向きというと、日当たりが悪いので、部屋が暗くて部屋も寒く、洗濯物も乾きづらいイメージがあると思います。しかし、日光によって木製の机やタンスが色褪せたり、痛むといった心配がありません。また価格も安いところも魅力でしょう。もし日中は仕事で誰も家にいないのであれば、家賃が安いメリットもあるので、北向きの住宅がおすすめです。

家賃の安さで選ぶなら、人気の地域から離れる

家賃の安さをマンション選びの決め手にするのであれば、人気のエリアである都心やブランド力のある港区や横浜みなとみらい周辺、東京スカイツリー周辺や武蔵小杉などの再開発地域は避けるようにしましょう。

特に新駅開通が予定されている辺りは、居住目的だけでなく投資用に購入する人もいるので、価格は高くなります。また、駅から遠かったり、周辺に商業施設が無い場合も基本的には安い価格であることは間違いないでしょう。

管理費・修繕積立金の安さで選ぶ

マンションを維持するための管理費や、将来の大規模修繕工事のための修繕積立金は毎月の家計の負担になります。もしこれらを抑えたいのであれば、まず戸数が多いマンションを選んでみましょう。管理費も修繕積立金も住人全員で負担するので、入居者が多いほうが価格は安くなります。

また階数は価格に影響しており、低層階よりは高層階のほうが負担が減る傾向にあると考えてください。具体的には、戸数が301~500戸未満で、11~19階が最も費用を抑えられます

安く購入したいなら、マンション価格が下落するまで待つ

現在、金融緩和により住宅ローンが低金利になっていることと、東京オリンピックによる建築業界の人手不足の影響でマンション価格は高騰を続けています。

しかし、2020年を過ぎれば建築業界の人手不足も落ち着くため、価格の高騰も止まることが予想されるでしょう。さらに、同じく2020年には都内の人口減少が始まり、その前後では投資用に購入されていたマンションがいっせいに売却されるなど、マンション価格が下落する多くの要素がこの先に待ち受けています。

金融緩和も既に出口を模索している状態なので、いつ金融引き締めが行われてもおかしくはありません。引き締め政策が始まれば、マンション価格の下落も始まります。

遠くない将来、マンション価格は急落する可能性があるので、焦って購入せずにその時期を待ったほうが賢明です。タワーマンションの高層階が、信じられない低価格で購入できる可能性もあるので、じっくりと待つことも1つの方法です。

・日当たりが悪い
・価格が安い
・安さ重視なら地域を考慮

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朝型の生活スタイルなら東向き

太陽は東から登るので、東向きの住宅であれば、毎朝日差しによって目覚めることができるため、健康的な生活が送れるのではないでしょうか。冬場も、朝から室温を確保しやすいです。さらに夏場は日光の入る時間も少ないので、ほかの方角と比べて涼しく過ごすことができるでしょう。

ただ、午後になると部屋全体が暗くなってしまいます。また、価格は南向きほどではありませんが、比較的高めを想定しておいてください。朝から午前中に洗濯物などの家事を済ませて、午後は外出しているという生活スタイルが朝型の人には最適です。

朝方の多忙な生活スタイルに最適な立地

朝が早い生活スタイルなのであれば、駅から近い物件を選びましょう。駅近という立地から、マンション価格は高くなってしまいますが、そのぶん周辺には大型商業施設や病院がある場合が多いので、生活するうえで不自由さを感じることはまずありません。価格を少し下げたいのであれば、主要な駅から数駅離れた地域で探してみるのもいいでしょう。

・冬場は朝から暖かい
・午後になると暗くなる
・朝方生活スタイルに最適

夜型の生活スタイルなら西向き

太陽は西に落ちていくので、西向きの住宅は夕方から部屋に日が差してくるので、夜でも室温が高く過ごすことができます。また、午後からでも洗濯物が乾きやすいというのも、人によってメリットに感じるかもしれません。ただ、夏場は強い西日によって、高い室温に苦しめられ可能性があります。朝が日差しもなく、冬場は特に寒いので、夜型の生活スタイルの人に向いているでしょう。

夜型の生活スタイルなら、周辺施設を重視

夜型の生活となると、周辺に24時間営業のコンビニや夜遅くまで営業しているスーパーがないと生活するうえで困ってしまうかもしれません。マンションはあくまでも生活拠点になるものなので、実際の生活をシミュレーションして問題ないかを確認しておくことをおすすめします。

・夜でも室温が高い
・朝は日差しがない
・夜方生活スタイルに最適

タワーマンション高層階は方角の影響があまりない

タワーマンションでも人気の方角は南向きです。しかし高層階になると、南向きの夏場の日差しは非常に強く受けることになるので、部屋の温度が通常のマンションよりも上昇しやすく、家具や壁紙も劣化しやすく、決して過ごしやすいとは言えません。ただ一転して、冬場は暖かく、暖房の出番も少なくなります。

南向きの次に人気の方角は、一般のマンションと変わらず東向きです。しかし西向きでも、北向きでもタワーマンション高層階であれば、遮るものが少ないので部屋に日は入ります。特に北向きは価格も安く、夏場でも丁度いい日照加減なので、南向きよりもおすすめかもしれません。

タワーマンションを設備で選ぶ

タワーマンションにはブランド力という魅力もありますが、なにより様々な高性能設備があるという魅力があります。高層階からの眺めを堪能できるスカイラウンジや、スポーツジムにフィットネスジム、キッズルームにゲストルーム、敷地内にコンビニやスーパーがあるところまであるのです。せっかくタワーマンションを購入するなら、普通とは違う暮らしを味わってみてください。

・人気は南向き
・南向きは日差しがきつい
・北向きがおすすめ

方角以外でマンション選びに重要なこと

マンション選びでは、方角以外にも重要なことが数多くあります。自分の実際の生活をシミュレーションして、どういったマンションが最適なのかを考えてみましょう。

仕事や生活のしやすさを優先するなら立地にこだわる

仕事のしやすさを優先するなら、駅からの距離が重要になると思います。生活のしやすさを優先するのであれば、周辺に大型の商業施設があったほうが良いでしょうし、薬局や病院などもあれば生活するうえで不便は感じないでしょう。また、マンションに駐車場がないのであれば、近隣に駐車場があるかといった要素もマンションを選ぶ要素に含めておいたほうが良いです。

子育てするなら戸建ても検討する

子育てをするのであれば、近隣に学校があったほうが、子供の通学に便利になるでしょう。ただ、マンションではほかの居住者に配慮して、子供を思いっきり遊ばせることができないといった考えから、戸建てを購入するケースもあるようです。

セキュリティ面を重視する

マンション購入の理由に、住宅までにいくつものセキュリティを通過しなければいけなかったり、監視カメラがあったり、管理人がいることで戸建てよりも安全であるという意見が多くあります。また、共用部分などの掃除といった面倒なことも管理会社が行ってくれるという点も魅力なようです。

将来、売却する可能性も視野に入れて選ぶ

将来、子供が生まれたり、子供の自立などによって家族構成が変化することがあります。それ以外にも、仕事の都合や新しい生活のために引っ越しをすることもあるでしょう。そうなると、これまで暮らしていたマンションは売却しなくてはいけません。そのため、将来売却がしやすいマンションを選んでおきましょう。

売却価格に特に影響のある築年数

築年数は売却価格に特に影響がある要素です。5年以内の築浅物件から10年以内のマンションであれば、高値で短期売却することも可能でしょう。ただしそれ以上になると、価格を下げたり、リノベーションによる付加価値をつけないと売却することがなかなかできません。そのため、築年数の古いマンションの購入は避けるようにしてください。

生活しやすい立地か

高値で売却できる要素として、立地条件が重要になります。駅から近かったり、大型商業施設から近いのであれば生活もしやすく、マンションの価値は高くなると考えて間違いありません。

人気が今後出る地域か

既に人気のある地域のマンションは、そもそも価格が高いので簡単に購入することはできないと思います。そのため、今後再開発が進んだり、新駅が開通される周辺のマンションを購入するようにしましょう。そういった地域であれば、10年もすれば大きく値上がりすることが予想されます。実際、みなとみらい線の元町・中華街周辺のマンションは、開通から約10年で61.1%も高くなっているのです。

・立地にこだわる
・セキュリティにこだわる
・将来を考慮する

方角は南向きではなく、生活スタイルで決める

どうしてもマンションを購入する場合、日当たりのよい南向きを選ぶのが一般的なことは否めません。しかしそれぞれの方角にメリット、デメリットがあります。大切なのはそれらを理解することと、自分の生活スタイルをしっかりと見極めることでしょう。生活スタイルにあった住居なのであれば、不満が出ることもありません。

また向きやライフスタイルだけでなく、マンションを購入する目的や将来売却することなど、様々な視点からシミュレーションをしてみることが大切です。ぜひ自分の生活を豊かにするために、最適なマンションを選んでみて下さい。

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