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注文住宅で失敗したくない|理想のマイホームを手に入れる方法

  • 更新日:2021年6月24日
注文住宅で失敗したくない|理想のマイホームを手に入れる方法

日本では「一生に一度の家づくり」という認識されているものの、本来、家は暮らしに合せて変化するものです。結婚した、子供が産まれた、子供が巣立ったなど、その時々に応じてニーズは異なるため、すべてに置いて満足する住宅を建てることは、難しいことです

後悔や失敗はある程度、仕方のないものだとも言えます。ただし、リサーチ不足からの失敗は避けたいですよね。

目次
1.注文住宅の失敗談
2.後悔しない理想の注文住宅とは
3.注文住宅で確認すべきポイント
4.注文住宅で失敗した場合の選択肢
5.売却するなら不動産会社選びが大事

1.注文住宅の失敗談

理想を実現するために、注文住宅を選んだという方はとても多いです。建売住宅や中古住宅に比べ、自由度が高い分、「もっとこうすればよかった」「この部分は失敗した」と、あとになって後悔することも少なくありません。実際に注文住宅を建てた方は、どのような点に後悔しているのでしょうか。

1.1収納の失敗談

収納スペースを図面でみると十分あるはずなのに、なぜか足りないと感じてしまうことは少なくありません。もし不満に感じているのであれば、暮らしに合った収納になっていない可能性が高いです。

収納したいものは家庭によって全く違います。奥行よりも幅が広い方が使いやすかったり、高い場所の収納が上手く活用できていなかったりするケースがあります。

例えば、玄関収納の場合、収納する靴の数によって確保するスペースの大きさは異なります。靴が多いから足元から天井まで収納するのか、靴が少ないから飾り棚を設けて空間の広がりを重視するのか、人それぞれで正解はありません。

また、小さい子供がいる家庭であれば、ベビーカー置き場、共働きならネットスーパーや夕食宅配用の荷物を置くスペースなども必要かもしれません。図面上では、収納の割合が十分にあったとしても、仕舞いたい場所に仕舞えない収納だと、満足度が低くなってしまいます。

1.2間取りの失敗談

間取りで最も失敗したと感じるのが、動線を考えていなかったときです。特に家事動線に無駄な動きがあると、ストレスを感じやすくなります

主婦にとって、キッチンで調理しながら、他の家事を同時進行で行なうことはよくありますよね。洗濯物スペースについても、最短ルートで干せる場所、天気が悪く部屋干しできる場所などが考えられていないと、不満に感じてしまう可能性が高いです。

さらに、家族構成や生活スタイルが十分に考慮されていなかった失敗談も多いです。子供の数が増えた、小さい子供が成長して部屋が必要になったなど、成長に合わせた問題も出てきます。突然、親の介護が必要になり引き取ることになり、部屋が確保できないというケースも少なくありません。

1.3設備の失敗談

設備面で不満を感じやすいのは、お風呂などの水回り関係です。お風呂は狭すぎると寛げないし、広すぎるとガス代や水道代が予想以上にかかってしまいます。さらに、日頃のお手入れのしやすさを考慮せずに、水回りの素材、色、デザインを選ぶと不便に感じることも多いです。

キッチン設備の失敗談も多いです。モデルハウスでよく見る「アイランドキッチン」は、見た目がオシャレで家族が集まりやすいということで、とても人気です。ですが、リビングからキッチンが丸見えになってしまい、常にキレイに保たなくてはいけないというプレッシャーもあります。ビルトイン食洗器は、入れたいサイズの食器や調理器具が入らないから活用できていないという方も少なくありません。

1.4暑さ・寒さの失敗談

開放感がある吹き抜けがほしいと思う家庭はとても多いです。ですが、天井が高い分、空気を循環させるのに時間がかかります。そのため、予想以上に光熱費がかかってしまうこともあります。

二階リビングは、日差しが入り冬は暖かいというイメージが強いですが、夏の暑さに驚いた方も少なくありません。季節の温度差は、図面上ではなかなか確認ができないため、実際に暮らしてみて痛感することが多いです。

1.5配線の失敗談

コンセントの数が少ないという失敗談も多いです。コンセントの数自体は、十分にあったとしても、使いたい場所に必要な数がなかったり、大型家具や家電の裏側になり、使えないということもあります

スマートホンなどの充電スペースも考慮が必要です。ベッドの枕元に届かず不便に感じる、充電器がごちゃごちゃして生活感が出ることがあります。

その他、照明のスイッチの位置も大事です。玄関の照明スイッチは、夜遅くに帰宅したとき、どこにあるのかわからず、手探りで探さなくてはいけないという不満も少なくありません。

1.6屋外の失敗談

建物の外壁選びも重要です。注文住宅を建てる際、外壁は小さなサンプルを見て決めてしまいがちです。ですが、家一面の印象が全く違うことが多いです。白っぽい外壁はスタイリッシュに見える反面、雨風にさらされて、汚れやシミが目立ちやすいというデメリットもあります

ベランダの屋根も不満を感じやすいポイントです。ベランダの汚れが目立ったり、急な雨に対応できず洗濯物が濡れてしまったりします。

・ライフスタイル
・暮らしの導線
・検討が不十分

2.後悔しない理想の注文住宅とは

理想の注文住宅を建てるのは、想像以上に手間と時間をかけなくてはいけません。ここでは、注文住宅を建てる際、失敗を減らすポイントを説明します。

2.1今の住まいに対しての不満を考える

モデルルームの最新設備やオシャレな空間を見ると、つい真似したくなってしまいます。ですが、まずは今の住まいに対しての不満から考えてみましょう。

注文住宅の設計士やインテリアコーディネーターは、その道のプロです。ただ、あなたの考えや好みは分かりません。まず、自分自身で「現在の暮らし」と「今後どのような暮らしがしたいのか」を比較してみると良いです。

「キッチンが使いにくい」と感じる主婦は多いですが、人によって何が使いづらいのかは違います。作業スペースが少ないのか、収納量が足りていないのか、ガスやIH設備が使いにくいのかなど、さまざまな理由が考えられます。

注文住宅を建てるときに「使いやすいキッチンにしてください」と言っても、それぞれの所感があるため、具体的な例を用いて説明すると伝わりやすいです。問題点と解決策は、自分で考えるのが基本です。人に頼り過ぎると、失敗する原因になります。

2.2無理のない資金計画

マイホームは一生に一度の大きな買い物。特に注文住宅は、無限にお金をかけることができます。「一生に一度の買い物で後悔したくない」「予算オーバーしてもいいものを建てたい」と、当初の予算を遥かに上回ってしまう可能性があります。

少しずつランクアップした結果、大幅に予算オーバーになり、毎月の住宅ローンがきつくなってしまったという失敗談も少なくありません。住宅は、あなたの暮らしをより良くするものです。もし、住宅ローンが圧迫し、普段の暮らしにゆとりがなくなってしまったら、全く意味がありません。

住宅ローン以外にも暮らしていくためにはお金が必要です。お子さんがまだ小さいなら、計画的に教育費も貯めていかなくてはいけません。そのためには、予算をしっかりと決め、無理のない資金計画で進めましょう。

2.3自由度が高い間取り

結婚、出産、子供の進学など、生活スタイルが変わるタイミングで住宅を購入する方はとても多いです。ですが、今の生活スタイルばかりを重視すると、失敗の原因になります。しっかりとライフプランを立てていたとしても、予期せぬことは起こり得ます。

例えば、子供は一人の予定だったが妊娠したら双子だった、親と同居する予定はなかったのに引き取ることになったなどの出来事は十分に考えられます。ある程度、フレキシブルに対応できる間取りであれば、暮らしが変わっても、対応ができます

10年、20年、30年と、あなたの暮らしを見守ってくれる家。小さかったお子様も、小学生、中学生、高校生と成長し、巣立つときがきます。家族の成長に合わせて、ライフスタイルが変化していることを忘れないようにしてくださいね。

2.4きちんと情報収集をする

大きな買い物の一番の後悔は「知らなかった」ことです。予算が合わなかった、仕様が合わなかったなど、知っている中で諦めた場合と、全く知らなかった場合では、後悔の度合いが全く違います

家づくりの選択肢は無限大です。設計士やインテリアコーディネーターが提供してくれる選択肢は、ほんの一部です。最近は、ブログやサイト、SNSなどでも一般の方の声が聞きやすくなっています。自分自身でも、しっかりと情報収集することで、後悔を減らすことにつながるはずです。

2.5土地に合せて設計する

注文住宅を建てるとき、図面を見ながら進めてしまいがちですが、土地の状況もしっかりと把握しておきましょう。一般的には、南側に大きな窓をつければ、日当たりは確保できます。しかし、南側に大きな建物がある場合、全く日が当たらないということもあり得ます。

また、近所に店舗があり、落ち着かないことも考えられます。大きなテラスを設けても、人目が気になってあまり活用できないこともあるかもしれません。

土地の様子は、一度訪れただけでは分かりません。できれば、朝、昼、晩と、異なる時間帯で下見に行き、日の入り方や、騒音などを、土地の特徴を把握しておくと安心です。

・無理のない資金計画
・暮らしを考えた間取り
・土地を把握する

3.注文住宅で確認すべきポイント

建売住宅や分譲マンションは、家に暮らしを合わせる要素が大きいですが、注文住宅はあなたの暮らしに合せて家を作っていきます。自由度が高い反面、失敗もしやすいので注意が必要です。それぞれにチェックリストを設けていますので、ぜひご活用ください。

3.1収納のチェックポイント

収納を考える際、図面上のスペースや量を中心に考えてしまいがちです。実際に、収納するものや収納したい場所をイメージすると良いでしょう。

  • 収納スペースと収納したいモノのサイズは立っているか
  • 生活導線に合わせて収納スペースを設けているか
  • 季節ものを収納するスペースは確保したか(お雛様・五月人形や兜・クリスマスツリーなど)
  • 収納扉の干渉はないか
  • 収納扉には、引き戸、折り戸、開き戸など適切なものが使われているか

3.2間取りのチェックポイント

限られた空間を有効活用するためにも、暮らしにあった間取りを考えることは大事です。狭いと窮屈に感じやすく、広すぎると光熱費が無駄にかかってしまう可能性があります。

また、人の暮らしは日々変化しています。今の生活スタイルだけでに重点を置くのではなく、ある程度フレキシブルに対応できる間取りを考えると良いです。

  • 家具や家電を図面に書き込み、広さの確認をしたか
  • ドアを開けたとき、家具や家電と干渉しないか
  • 家事動線はスムーズか
  • 洗濯物を干すスペースは十分か
  • ライフスタイルに合わせて部屋の広さは変えやすいか
  • 起きてから寝るまでの間をシミュレーションし、不便な動線はないか
  • 来客がいる空間を通らずに移動ができるか
  • 部屋の広さが変えられる間取りか

3.3設備のチェックポイント

設備面は、ついついグレードを上げてしまいがちです。グレードを上げても結局使いこなせなければ無駄な出費になります。また、光熱費を安く抑える設備もあるので、自分に合ったものを適切に選ぶようにしましょう。

  • 空調はビルドインにするのか、後付けにするのか
  • 暖房器具は何をつかうのか
  • キッチンの電源は何を使うのか
  • 掃除がしやすく、手入れがしやすいか

3.4暑さ・寒さのチェックポイント

暑さや寒さは、図面上で見ることができません。素人目線ではなかなか確認がし難いので、設計士との打ち合わせ時に、相談するようにしましょう。

  • 暖気や冷気の流れを立体的に確認したか
  • ロフトや小屋裏スペースは、熱気を抜くための窓が設置されているか
  • オープン階段は熱や冷気を遮断する工夫がされているか
  • 庇の位置は適切か
  • 吹き抜けなどのオープンスペースの冷暖房効率を確認したか

3.5配線のチェックポイント

コンセントや照明スイッチの位置は、生活の利便性を大きく左右します。使う家電をリストアップし、コンセントの数を考えましょう。常時出しておくのか、出し入れするのか、季節限定で使うのかなども考えておくと良いです。照明のスイッチは、生活導線に合せて設置するとスムーズです。

  • 図面に家電を書き込み、コンセントの数が足りているか確認したか
  • 掃除機をかけるとき、コンセントの差し替えは必要か
  • 照明スイッチは生活導線に沿って配置されているか
  • 照明スイッチはドアに隠れることはないか
  • 帰宅したとき、分かりやすい場所に照明スイッチはあるか
  • 就寝するときに、コンセントは近くにあるか
  • 電気自動車などに備えて、屋外にもコンセントを配置しているか

3.6屋外のチェックポイント

間取りの確認をするとき、屋外空間は見落としがちです。特に、ウッドデッキやサンルームなどを設置する場合は、中と外の空間のつながりも把握しておきましょう。

  • ウッドデッキやサンルームの設置スペースは十分か
  • 外で使う掃除用品、スタッドレスタイヤなどの収納スペースはあるか
  • 駐輪場のスペースは十分か
  • 駐輪場に屋根は必要か
  • 物干しスペースは確保できているか
  • 布団を干すスペースは確保できているか
・ライフプランを考慮
・動線にあった設計
・適切なグレード設定

4.注文住宅で失敗した場合の選択肢

注文住宅を建てるからには、できるだけ失敗はしたくありません。住んでみて不自由に感じたり、暮らしが変化するにつれ不便に感じたりする部分も出てきます。

住めば都という言葉もありますが、どうしても失敗が受け入れられないということもあるでしょう。その場合は、以下の選択肢が考えられます。

4.1リフォームする

まず一つめの方法は、リフォームです。最近では、床や壁を自分でリフォームするDIYも人気です。狭いと感じている部屋でも、床材や壁の色を変えるだけで広く感じることもあります。DIYなら費用を抑えつつも、理想的な空間に仕上げることができます。

間取りや設備を全面的に変えるのであれば、リフォーム会社に依頼しましょう。新築リノベーションという言葉も流行っているように、築5年以内の住宅をリフォームする事例も少なくありません。立地条件さえ良ければ、上物は何とでもなります。

4.2売却する

家も嫌、立地条件も嫌という場合は、売却を視野に入れた方が良いかもしれません。一般的には、施主の生活スタイルや好みを取り入れた注文住宅は売れにくいと言われています。

ですが、買い手のニーズにマッチすれば、建売住宅よりも高く売れる可能性もあります。どちらにせよ、売却したいと意思が固まっているなら、早めに動くことをおすすめします。

築5年以内の物件は、外観や内装も使用感が少なく、水回りのリフォームも必要ないため、人気が高いです。また固定資産税の軽税メリットもあるため、買い手がつきやすいです。

・DIYでセルフリフォーム
・全面リフォーム
・売却する

5.売却するなら不動産会社選びが大事

新築戸建て住宅は、誰かが1日でも住んだ時点で、査定価格が10%以上下落することも少なくありません。築年数が浅いほど、価格の下落率が高く、年2%ずつ値下がりしてしまうと言われています。

注文住宅の売却を成功させるためには、腕の良い営業マンがいる不動産会社を選ぶことです。注文住宅は、建売住宅に比べ、お金がかかっていることが多いです。利益が十分にないと、住宅ローンが残ってしまう可能性があります。そのためには、適正価格で責任持って売り出してくれる不動産会社を選びましょう。

後悔ばかりのマイホームに住むよりは、見切りをつけて次を探すのも手です。ぜひ、あなたにとって何が幸せか考え、判断していきましょう。

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