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タワーマンションの最上階を購入する際の注意ポイントとは

  • 更新日:2024年3月6日
タワーマンションの最上階を購入する際の注意ポイントとは

タワーマンションの購入を考えているとき、多くの人が悩むのが何階に住むかということです。1階にもし広い庭が付いていたら、それもまた大きな魅力です。しかし、なんといっても自分の部屋から見る眺望は最上階に住む人の特権と言えます。タワーマンションの最上階の購入を悩んでいる人は、きちんと状況を理解して冷静に自分に合った階数を判断するようにしましょう。

タワーマンション最上階を購入する前に注意すべきポイントとは

タワーマンションの購入を考える時、やはり見晴らしの良い最上階に住んでみたいと考える人は多いと思います。自分の上の階には誰も住んでおらず、地上のような賑やかさもなく、素晴らしい景色の部屋でゆっくりと落ち着くことのできる生活は憧れそのものです。

しかし一方で、最上階への憧れとイメージだけで決めてしまうと、住んでみないと分からないような不便さが多くあるのも事実です。最上階に憧れている人ほど、もしかしたら「こんなはずではなかった」と後悔をしてしまうかもしれません。そのような後悔をしないためにも、購入する前にきちんと注意点を確認しておきましょう。

自分のライフスタイルに合わせて方角を考えよう

タワーマンションの最上階を選ぶ際に方角にも注意しましょう。一般的にはやはり南向きが一番人気ではありますが、それぞれの方角にそれぞれのメリットとデメリットが存在しています。自分のライフスタイルにも大きく影響してきますので、事前にきちんと確認することが大切です。

東向きの部屋

まずは東向きの部屋ですが、朝方の日当たりが良いのが特徴です。午前中に洗濯物を干してしまいましょう。しかし、午後になると日差しが入りにくくなり部屋が暗くなりがちです。朝日を浴びて1日をスタートしたい人や、朝型生活の人、朝に家事を素早く終わらせる共働きの家庭などに向いています。

西向きの部屋

西向きは朝日が差し込まないのですが、午後には日当たりが良くなるので洗濯物が乾きやすくなります。夏は西日により室内が暑くなってしまいがちですが、冬は夜まで暖かく、暖房代を抑えることができます。つまり夜型の人なら西向きの部屋がおすすめです。

南向きの部屋

次に南向きの部屋は、何といっても日照時間の長さが最大のメリットと言えます。洗濯物が乾きやすく、冬でも比較的暖かく感じるので、暖房代を抑えることができます。しかし、夏場は日差しが強すぎるので冷房代が高額になったり、フローリングや大事な家具が日に焼けてしまうという困ったデメリットもあります。南向きの部屋は日中を家で過ごすことの多い人に向いている方角です。

北向きの部屋

最後に、北向きの場合は、日差しが入りにくく、湿気でカビが発生しやすい点が大きなデメリットになります。しかし反面で、フローリングや家具は日焼けしにくく、夏場は涼しく過ごすことができます。日中に家で過ごすことが少ない人や、洗濯物を乾燥機で乾かす人に向いている方角です。

マンションの適正価格を調べておこう

マンションの価格は常に変動しており、階層ごとに値段設定も異なってしまうので、適正金額を知ることは困難に思われます。では、そのマンションの適正価格を知る方法として最も良い方法は、購入したいマンション周辺の中古マンションの取引価格を知ることで、そのエリアの相場観を把握することができます。

新築と中古では、取引構造が異なっているため、中古マンションの取引価格の方が、その地域のニーズに合わせた価格設定になっていることが多いのです。エリアの適正価格の判断基準として信ぴょう性が高いと思われます。

維持費が高いことも理解しておこう

マンションを購入すると必ず毎月維持費がかかります。タワーマンションは構造上、そして安全上、特殊な材料を使っての修理も多くあり、修繕費も多くかかってしまいます。

住宅ローンの有無に関係なく毎月支払わなければいけない費用になるため、将来的に支払額が増額する可能性があるのかなど無理なく支払いが出来るかをしっかり確認しておく必要があります。

低層階の方が良い点もあることを知っておこう

タワーマンションの最上階にこだわらず、もしかしたら低層階に自分の優先順位を達成できる部屋を見つけられる場合もあります。

マンションの周辺環境もじっくり確認をしましょう。最上階だとしても、日の当たり具合が1階と大きな違いが無いという場合もあります。最上階は、確かに日当たりや眺めは良いのですが、周辺の環境が大きく影響しているため、最上階だからと安心するのではなく、事前に周辺環境の確認とビルやマンションの設計計画が無いかなどを自分の目で調べておきましょう。

自分にとっての優先順位を決めておこう

タワーマンションの最上階と言えば、やはり自分の家から見る眺望です。低層階ではなかなか見ることのできない景色だったり、夏の時期に花火が自宅から見えるなど、贅沢な魅力があります。でも、だからこそ優先順位を明確に決めておきましょう。優先順位をきちんと決めずにイメージだけで最上階を選んでしまうと、暑さやエレベーターの待ち時間に頭を悩ませるなど大変なことになってしまいます。

そのような後悔を避けるためにも、住居に求めることを明確にして、優先順位をきちんと付けることが大事になります。マンション購入にあたっては、様々な条件があると思います。日当たりの良さや冷暖房の効率、景色の見え方や騒音問題など人それぞれ違います。しかし、全ての条件に当てはまる最高な物件はそうそう見つかるものではありません。

イメージ先行で購入を早まってしまうよりも、まずは自分たちが物件に対して求めている気持ちを大事にすることが、良い物件に巡り合える近道になります。

・生活にあった方角選び
・適正価格を知って賢く購入
・維持費も忘れずに

タワーマンション最上階のメリットとデメリット

タワーマンションの最上階には必ず確認をしておかないといけないメリットとデメリットが存在します。しっかり把握をしてから、購入を検討するよう心掛けましょう。

最上階を選ぶメリットとは

タワーマンションの最上階はやはり人気が高く、新築のマンションは最上階から売れていきます。購入費用に関しても、他の階層よりも高額な設定になっている場合が多いのです。まずは最上階のメリットを理解しておきましょう。他の階層ではなかなか手に入れられないことが多いことも人気の要因となっています。

開放感があり、見晴らしが良い

最上階に住むメリットと聞いて、一番に思いつくのが見晴らしの良さです。四季折々の変化する山々が見えたり、街のシンボルマークが見えるなど、自宅の窓から見える開放的な景色は最上階に住むことの醍醐味と言えます。

資産価値が高く、売却の際にも高く売れる

マンションの資産価値は周辺施設の充実度や立地によって決まります。資産価値が高いというのは、買いたいと思う人が多くいるということで、新築でも中古でも最上階は常に人気があります。

マンションの売却を考える際にも、人気のある最上階なら効率よく買主が見つかり売却できる可能性が高くなります。値段の下がり幅も小さめなので、売却時に希望していた額より高値で売れるという場合も多いです。

防犯面やプライバシー面が安心

タワーマンションなら歩行者や駐車場で乗り降りする人の視線が気になりません。防犯の面でも設備がしっかりしているマンションが多く、高層階に住んでいれば窃盗被害に合ってしまう危険性は少ないと言えます。

しかし、上の階だからといって窃盗被害が全くないわけではないので、防犯への意識が緩みがちな高層階ほど、きちんと窓やドアの施錠を確実に行いましょう。

住んだ後に日当たりの状況に大きな変化がない

立地条件にもよりますが、購入後にマンションの近くに別の建物が建ってしまうと、急激に日当たりが悪くなってしまう場合があります。しかし、最上階なら急に日当たりが悪くなってしまうという心配が少ないので、他の階層のようなリスクは少ないと言えます。

最上階ならではのデメリットとは

次に最上階ならではのデメリットを見ていきましょう。

夏場は比較的他の住戸よりも暑い

日当たりの良さは文句なしですが、天井に直射日光が当たることでその熱が部屋にも入ってくるため、夏場は部屋全体が暑くなってしまいます。窓から入る熱も部屋の温度上昇の原因となりますので、遮熱効果が高い窓ガラスを使用していたり、屋根に断熱効果の高い処理を施している物件が近年では増えています。

エレベーターの待ち時間が長い

エレベーターの待ち時間が長いことも高層階に住むうえでのデメリットとなります。出勤や通学の慌ただしい時間帯にもなれば、エレベーターがなかなか来ず、さらに各階に停まるので、1階に降りるまでに長い時間を要してしまう場合もあります。

他の住戸より価格が高い

最上階ならではの仕様になっていることの多い最上階では、やはり他の住戸よりも購入価格が高く設定されていることがあります。それに伴い、住戸を維持するための修繕費も他の住戸より高額となってしまいます。価格差が何百万というケースも存在するので、自分できちんと適正価格を把握することが大事になります。

災害時に最も影響を受ける

最上階の住戸で非常に心配なのが、災害が起きてしまった時のことです。特に地震は小さな揺れでも高層階は大きな揺れになってしまうため、家具を固定するなどの安全対策が必要になります。

また、大地震の場合にはエレベーターが使用できなくなるため、階段を利用した移動が難しくなるので事前に水や食料などの備蓄も用意しておくほうが安心です。

・最上階の環境と価格
・最上階のデメリットも注意
・災害時の対応も考慮

みんなの不動産売却体験談

東京都江戸川区 / 50代

査定価格3,200万円売却価格3,080万円

不動産会社の決め手
物件査定額は参考程度。どうやって売却へ繋げるか?と担当者の信頼度が重要。余りに高い査定額は信用出来ない。あとは近隣エリアの売買実績があるかどうか。
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福岡県福岡市中央区 / 50代

査定価格6,700万円売却価格6,700万円

不動産会社の決め手
申し込んでからの最初にアクセスがあり、その後のやりとりも遠隔ながら素早い対応と、担当者の対応が良かった。また、買い手についても早々に紹介いただいたため。
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茨城県石岡市 / 60代

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大阪府堺市中区 / 30代

査定価格1,100万円売却価格900万円

不動産会社の決め手
上記の選択の通り、地元に強そうなのと、査定額が決めてですね。家から近いことや、家にすぐ来てくれるところ(呼んだ時に)も決めてとなりました。
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タワーマンションの最上階におすすめの人とは

最上階に住むことを検討している人の中には、自分の優先順位から考えると最上階より他の階層の方が向いているという場合もあります。自分の優先順位の中に次の項目がある人は最上階がおすすめです。

戸建てからの住み替えを考えている人

戸建てと違ってマンションにあるものと言えば、やはり開放的な眺めは外せません。戸建てのような独立した空間で生活をしてきた方なら、マンションでの周りの人への気遣いを気にしてしまうかもしれません。そこで、最上階なら同じフロアに住む人も少なく、周りの家の騒音や、周りの人の事をそこまで気にしながら生活をすることがありません。

景色を楽しみたい、だけどマンションの騒音の中で生活するのは嫌だという方には、最上階はとても合っていると言えます。

将来的にマンションを手放す可能性がある人

転勤の多い方や将来的には実家に戻ることが決まっている方はぜひ最上階をおすすめします。その理由は「資産価値が高い」からです。資産価値は住む期間が長くなるとその分下がってしまいますが、最上階なら人気も根強いので値段が下がりにくく、将来マンションの売却をする際にも苦労することがなさそうです。

投資物件として考える方にも、賃貸として貸し出す際に比較的高い賃料設定が可能で、空室になる心配もないのでおすすめします。

・戸建からタワーマンション
・最上階は静か
・投資物件として考える

タワーマンション最上階の平均的な価格とは

タワーマンションの値段は階数によって大きく異なり、場合によっては100万円近くの差が発生することもあります。平均的な価格と実際にどの程度の差があるのかを見ていきましょう。

最上階が20~29階のマンションの場合

最上階が20~29階のマンションでは、階数が上がるごとに平均価格も上がっていきますが、最上階の平均価格が6,849万円なのに対して、最上階の一つ下の階だと7,224万円と、最上階の方がお得に変えてしまうマンションも存在するのです。20~29階のマンションでは、あまり最上階としてのプレミアがついているというわけではないようです。

最上階が40~49階のマンションの場合

では、40~49階のマンションの場合はどうでしょうか。40~49階の物件の平均価格も上に上がるほど上昇はします。しかし20~29階のマンションとは違い、その差が明確に出ます。このクラスのタワーマンションの特徴として、最上階から7階下の住戸までが間取りが広く特別な仕様になっている場合が多くあります

平均価格は最上階で1億8,311万円程度、面積の広い7階下の部屋でも価格が9,827万円なので、最上階と比べると倍近くの差が出てきます。このようなタワーマンションでは最上階の一つ下の階でも1億6,470万円と最上階に比べると2,000万円近くの差が出ます。

・イメージだけで選ばない
・メリットとデメリットも把握する
・平均価格の相場を調べる

タワーマンションに住んでみて感じるメリットやデメリットを解説

タワーマンション最上階はしっかり検討してから購入しよう

タワーマンションの最上階と言えば、景色もキレイで優雅な気分を味わえる反面、常にエレベーターを使用しないといけないために出かける機会が少なくなったり、夏場は蒸し風呂のように室温が上がってしまうなど、デメリットも多くあるのが現実と言えます。

まずは自分が物件に求めるものは何なのか、優先順位をきちんと考えることで自分に合った最適な物件を見つけることができます。騒音問題でマンション購入をためらっている人には最上階を選ぶといい場合があります。

また、日当たりの良さを重視する人にも最上階をおすすめします。必ずイメージだけで決めてしまわず、メリットもデメリットも把握したうえで、最適な物件探しに臨みましょう。

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