マンション売却のためにかけるリフォーム費用はいくらが妥当なのでしょうか?
マンション売却のためのリフォーム費用は50万円~100万円が妥当です。
この記事では、マンション売却のリフォームにかかる費用相場について、部位別に紹介します。
マンション売却のリフォーム費用はいくらが妥当?
マンション売却のためにかけるリフォーム費用はいくらが妥当なのでしょうか?
マンション売却のためのリフォーム費用は50万円~100万円が妥当です。
なぜなら、中古マンションの価格相場は主に立地と築年数で決まるからです。
リフォーム代金を売り出し価格に上乗せしてマンションを売り出すと、買主には同じエリア・同じ築年数の物件に対して割高に映り売れ残ってしまいます。
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マンション売却の箇所別リフォーム費用相場
この章では、リフォーム比較見積りサイト「ヌリカエ」のデータや、国土交通省「リフォームの内容と価格について」(2023年10月06日閲覧)の資料をもとに、マンション売却時のリフォーム費用相場をリフォーム箇所ごとに紹介します。
マンションの傷み具合にもよりますが、リフォーム箇所ごとの費用相場は下記の通りです。
リフォーム箇所 | 費用相場 |
---|---|
キッチン(全体) | 80~400 万円 |
浴室(システムバス交換) | 50~100万円 |
洗面所 | 20~100万円 |
トイレ(全体の改装) | 20~100万円 |
タンクレストイレへの交換 | 30~50万円 |
畳の交換 | 6~12万円 |
壁クロスの張り替え | 6~30万円 |
出典:国土交通省「リフォームの内容と価格について」(pdf)(2023年10月06日閲覧)
キッチン
出典:リフォーム比較見積りサイト「ヌリカエ」(2023年10月06日閲覧)
キッチン・台所リフォームの費用・価格相場はおおよそ50万円~100万円です。
キッチンは家の中心とも言える場所なので、古くなったり機能が劣っていると買い手の印象が悪くなってしまいます。
リフォームの内容として、シンクを交換する、カウンターをきれいにするなどがあげられます。古くなったキッチンを新しいものに変えるだけで、マンションの価値が大きく上がることがあります。
コンロ、シンク、調理スペースが横1列に並べられたタイプのI型システムキッチンであれば、交換費用は40万円~80万円、リビングやダイニングに対面するタイプの対面型キッチンであれば、交換費用は75万円~200万円ほどかかります。
お風呂
出典:リフォーム比較見積りサイト「ヌリカエ」(2023年10月06日閲覧)
お風呂(浴室・浴槽)リフォームの費用・価格相場はおおよそ60万円~90万円です。
お風呂のリフォームでは、古いタイルや傷んだ浴槽、シャワーヘッドなどを取り替えます。マンションのシステムバスの交換は50万円~100万円が相場です。
お風呂をリフォームすることで、清潔感が増し、購入希望者に好印象を与えることができます。
トイレ
出典:リフォーム比較見積りサイト「ヌリカエ」(2023年10月06日閲覧)
トイレリフォーム・交換の費用・価格相場はおおよそ100万円~です。
タンク式トイレ全体の改装には20万円~50万円ほどかかります。また、タンクレストイレへの交換費用の相場は、30万円~50万円です。温水洗浄便座の設置は8万円~16万円が相場です。
洗面台
出典:リフォーム比較見積りサイト「ヌリカエ」(2023年10月06日閲覧)
洗面台リフォームの費用・価格相場はおおよそ100万円~です。
洗面化粧台のみの交換は、20万円~50万円が相場です。
マンション売却前にどこまでリフォームするべき?
この章では、マンション売却前にどこまでリフォームするべきかについて解説します。
キッチン、浴室、トイレ等の交換
公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会「土地・住宅に関する消費者アンケート調査ウェブアンケート調査結果(2017年3月)」
全国宅地建物取引業協会連合会が2017年に行ったアンケート調査では、以下のような結果が出ています。
マンションを購入する層はカップルやファミリーが多いです。特に女性は水回りのきれいさを重視することが多いため、水回りはリフォームできれいにしておくことをおすすめします。
古くて汚いふすまや畳の交換
先程のアンケート調査の結果で、リフォームの実施希望箇所として2番目に多いのが、「床、畳の張替え」です。
床や畳の他、ふすまの交換も検討に入れておくと良いでしょう。古くなったふすまや畳は、汚れやシミ、色褪せなどが目立つことが多いです。また、古いふすまや畳は、経年劣化や湿気の影響で特有の臭いを放つことがあります。
床や畳、ふすまを新しくすることで、清潔感が出たり室内の雰囲気が良くなったりとマンション全体の価値や魅力が大きく向上するため、費用対効果の観点からもおすすめです。
壊れている設備や破損箇所
壊れている設備や、壁や床、ドア・窓ガラスなどの破損箇所は、売却前にリフォームすることをおすすめします。
売却後に「設備が壊れていて使えない」ことが発覚すると、買主とのトラブルにつながる恐れがあります。また、例えば、破損箇所によって買主がケガを負ってしまったしまった場合、こちらもトラブルにつながるリスクがあります。
設備の交換費用や破損箇所の修繕費用は、全体のリフォーム費用に比べて安く住むことがほとんどです。トラブルを回避するためにもリフォームすることをおすすめします。
マンション売却のためにリフォームするときの注意点は?
この章では、マンション売却のためのリフォームをするときの注意点について解説します。
予算を先に設定する
リフォームの内容や範囲を決定する時は、リフォームにかかる費用と、売却後の価格上昇分をしっかりと比較し、コストパフォーマンスを考慮することが重要です。
はじめに、全体のリフォームにかける予算の上限を設定しましょう。この時、リフォーム前の売却価格とリフォームにかかる費用、そしてリフォーム後の予想売却価格を考慮する必要があります。
予算を決めたら、どの箇所をリフォームするか決めましょう。キッチン、バスルーム、フローリングなど、リフォームする箇所ごとに予算を割り振ります。
この際、費用対効果を考慮して、最も価値が上がると予想される箇所に多めの予算を割り当てると良いでしょう。
予算が決まったら、複数のリフォーム業者から見積もりを取得することをおすすめします。複数の会社を比較することで、自分に合うベストな会社を見つけやすくなります。
リフォーム前のマンションがいくらで売れるのか、不動産会社への査定依頼は、すまいステップを利用することでできます。
過度なリフォームを避ける
マンション売却のために行うリフォームであれば、過度なリフォームにならないように注意しましょう。
リフォームに高級な材料や設備を使用することで費用が高くなってしまったとしても、その分売却価格が向上することを期待するのは難しいです。
そのため、過度にリフォームをすると、売却後に手元に残る金額が少なくなってしまいます。
売却のためのリフォームをする時は、周辺の物件の相場や、ターゲットとする購入層を考慮して、適切な品質の材料や設備を選ぶことが重要です。
予算の観点からもリフォームは必要最低限の箇所にするようにしましょう。
リフォーム内容がわかる資料を残す
マンション売却のためにリフォームをする時は、どの箇所をリフォームしたのか、文書や写真などの資料を残しておきましょう。
万が一リフォームしたマンションの購入後に不備が出た場合、あらかじめ資料を残しておくことによって、買主とのトラブルをいくらか避けることができます。
買主にとってリフォーム箇所はリフォーム内容に不備がないか気になる箇所です。不利な情報は先出しすれば説明となりますが、後出しすると言い訳になってしまいます。
リフォームの情報はしっかり残しておきましょう。
マンション売却前にリフォーム費用の相場を知っておこう!
ここまで、マンション売却時にするリフォームの相場や注意点について解説しました。
マンション売却前にリフォームをすることによって、マンション売却価格の向上が期待できます。
一方で、過度なリフォームは、リフォーム費用に対してマンション売却価格の上昇率が見合わず、結果的に損をしてしまうこともあります。
マンションを売却する前には、リフォーム費用の相場と、リフォームをしない状態でのマンション売却の相場を調べておきましょう。
すまいステップでは、複数の不動産会社に対してマンションの一括査定をすることができます。