【専門家監修】不動産売却メディア「すまいステップ」

不動産売却のコツをわかりやすく解説【高く売りたい人必見!】

  • 更新日:2023年3月27日
監修者:山本健司
監修山本 健司
東急リバブル株式会社、ソニー不動産株式会社(現SREホールディングス株式会社)で1位を連続受賞。不動産相談件数16,000件以上。ミライアス株式会社を立ち上げ不動産売買仲介、不動産コンサルティング業務を行っている。【URL】ミライアス株式会社
不動産売却のコツをわかりやすく解説【高く売りたい人必見!】

不動産の売却を考えた時、「できる限り高く売りたい…!」と誰しも思うことでしょう。

不動産を高く売るためには、売却力の高い不動産会社を見つけ、不動産を買ってくれそうな人に効果的にアピールするのが重要です。

この記事では、良い不動産会社を見つけ、上手に不動産を売却するための5つのコツを紹介しします。

コツをしっかり押さえて、不動産売却を成功させましょう!

不動産を高く売るための方法 【不動産売却で必ずやるべきこととNG行動】

不動産売却のコツ①複数社から査定を受ける

不動産を売却する時は、まず不動産会社の査定を受けます。

査定を受ける時に以下のコツを実施することで、より確からしい「売却予想価格」がわかります

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精度の高い売却予想価格を知ることができると、売り出し価格の設定や、売却後の資金計画を立てやすくなります

複数社の査定額を比較する

複数の不動産会社に不動産の査定をしてもらい、結果を受け取ったら、査定額を比較しましょう。

査定額の比較をすると、売却したい不動産の現在の相場が大体どれくらいか」がわかります

仲介での不動産売却は、高い査定額を出した会社に依頼すれば、高く売れるという訳ではありません。
不動産会社のの提示する査定額は、その価格で売れることを保証するものではないからです。

なかには、契約を勝ち取るために査定額をつり上げて提示するところもあります。
しかし、高すぎる査定額を鵜呑みにして不動産を売り出すと、買い手の需要とマッチせずに、売れ残ってしまい、結局値下げすることになります。

複数の会社の査定額を比較すれば、あからさまに高すぎる査定額の会社を、依頼先の候補から外すことができます。

自分でも相場を調べておく

不動産査定を受けるのとは別に、自分でも地域の不動産の相場を調べておきましょう。

自分でできる相場の調べ方には、以下のような方法があります。

調べる方法調べられるもの
REINS Market Informationマンションや戸建ての成約価格
令和5年 公示地価土地の成約価格や公示地価
すまいステップの都道府県別データベース不動産の成約価格と売却の担当企業
不動産ポータルサイト
(SUUMO、ホームズ、at-homeなど)
現在売り出し中の不動産の価格

1社目の査定結果を受け取る時は、他社の査定額と比べることができないので、上記の方法である程度の相場を調べておくと参考になります。

相場の調べ方について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

【2023】不動産の売却相場まとめ。購入価格・エリア・築年数からすぐに相場を調べる方法

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不動産売却のコツ②査定額だけで不動産会社を決めない

不動産会社を選び、契約する時は、以下の3つのポイントを押さえましょう。

不動産会社によって、不動産が売れる価格や期間は大きく左右されるため、不動産会社選びはとても重要です。

一度不動産会社と契約してしまうと、すぐに解除するのは難しいため、契約前にしっかりと見極めましょう。

査定額の根拠を聞く

不動産会社の査定は、売却を依頼する会社を決める判断材料にもなります。

査定結果を聞く時は、必ず「査定額の根拠」も合わせて聞きましょう

不動産の価格は、以下のようなポイントで決まります。

不動産の価格が決まるポイント

  • 立地
  • 築年数
  • 敷地や専有面積の広さ
  • 道路に対する向き
  • 周辺環境

以上のようなポイントを中心に、相場と比べて「ここがプラス評価なので高く査定されている」、「ここがマイナス評価なので低く査定されている」など、根拠を詳しく説明してくれるかをチェックします。

すると、査定額の信頼性が見えてくるだけでなく、担当者が信頼できる人物かどうかを測ることができます。

査定額の根拠を聞いて、査定額や担当者が信頼できるかをチェックする

不動産の売却プランを聞いておく

査定結果を聞く時には、どのような売却プランを立てているかも、あわせて確認しておきましょう。

そもそも、査定額は「その不動産会社が売却を担当して、3ヶ月以内に売却が見込める金額」を提示したものです。

具体的な販売戦略の提案があれば、査定額の説得力が増します。
また、担当者の経験やスキルも測れます。

また、不動産売却についてわからないことや不安な点があれば、遠慮なく担当者に尋ねてみましょう。
不動産の知識の豊富な人であれば、疑問や質問に答えてくれるはずです。

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質問の受け答えの印象や、相性の良い人を選ぶのも重要です。
  • 売却力の高い担当者を選ぶために、経験やスキル・知識をチェックする
  • 担当者の人柄や、相性が合うかどうかも確認する

不動産売却を依頼する会社はどうやって選ぶ?6つのポイントを押さえて売却を成功させよう

自分にあった媒介契約の形態を選ぶ

売却を任せる不動産会社を決めたら、次は不動産会社と「媒介契約」を結びます。

媒介契約とは、不動産の売却を委任する契約で、3種類の契約形態があります。

契約形態の違いを、以下の表にまとめました。

項目一般媒介専任媒介専属専任媒介
同時に依頼できる会社の数複数社1社のみ1社のみ
販売活動の報告義務なし14日に1度7日に1度
自分で買主を探せるか不可
レインズへの登録義務なし義務あり義務あり
契約期間規定なし
(通常3ヶ月)
3ヶ月ごとに更新3ヶ月ごとに更新

専任媒介専属専任媒介は、一般媒介に比べて契約上の制限が大きい一方で、売却に注力してもらいやすくなります。

不動産会社は売買契約が決まった時点で、売主から報酬を受け取ります。
そのため、他社で売却が決まってしまう可能性のある一般媒介よりも、専任媒介や専属専任媒介契約の顧客の営業を優先しやすい傾向があります。

ただし「一般媒介契約だから不動産が売れない」ということはありません。

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無理に専任媒介契約や専属専任媒介契約を勧めてくる担当者には、気をつけましょう。

たとえば、住み替えのためにできる限り高く・早くマンションを売りたいという希望がある場合は、専任媒介契約や専属専任媒介契約を結ぶのがおすすめです。

田舎の土地を、希望価格で売れるまでじっくり売却したいという場合には、一般媒介契約で複数の会社と契約し、それぞれの会社に広告を出してもらって売り出すという戦略もあります。

ただし、一般媒介契約の場合、不動産をレインズ不動産ポータルサイトに登録するかどうかは、不動産会社の任意になります。
登録してもらえるかどうかを事前にきちんと確認し、実際に登録されれているかどうか自分の目で確かめるのも忘れないようにしましょう。

  • 契約形態の違いを把握しておく
  • 専任媒介・専属専任媒介契約は信頼できる会社と結ぶ

不動産売却時の媒介契約って?締結時の注意点や解除法まで詳しく解説

不動産売却のコツ③売り出し価格は慎重に決める

不動産会社との契約後は、不動産をいくらで売り出すかを決めます。

売り出し価格を決めるコツは、以下の3つです。

一度不動産を売り出すと、後から価格をつり上げることはできません

また、売り出した価格が高すぎてなかなか売却が決まらないと、不動産に「売れ残り」のイメージがついてしまい、値下げ後も売却が難航しやすいです。

そのため、売り出し価格は慎重に決める必要があります。

売却希望価格の上限と下限を決めておく

売り出し価格を決める時は、査定額を参考に、「この価格で売れたら嬉しい」という上限の価格と、「最低限この価格でなければ売却できない」という下限の価格を決めておきましょう

不動産を売り出してから時間が経っても買い手が決まらないと、値下げを検討することになります。

この時、あらかじめ下限の価格を決めておくことで「どれくらい値下げをしてみるか」を決めやすくなります。

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下限を決めておかないと、ずるずる値下げをしてしまい、最終的な売却価格が安くなりすぎてしまう恐れがあります。
特に不動産にローンが残っている場合、売却代金でローンを一括返済する必要があるため、必ず希望の最低価格を決めておきましょう。

値引き交渉があることを想定しておく

購入希望者からの申し込み時には、しばしば値引き交渉が行われます。
そのため不動産の価格設定は、値引き交渉をあらかじめ想定した金額にするとよいでしょう。

中古不動産の売買では一般的に、価格の5%~10%の値引きを交渉されることが多いです。

あらかじめ値引きを想定して、値下げする金額分を上乗せして売り出すのが、希望価格で売却するコツです。

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上乗せしすぎると、そもそも購入の申し込みが来なくなってしまうので、相場の見極めが大事です。
また、価格の端数の切り捨ても、値引きの際によく行われる手法です。
【例】3,980万円で売り出されている不動産を、80万円を切り捨てして3,900万円に値引きする。
そのため、上乗せする金額は、あえてキリの悪い数字にするというのも、価格設定のコツです。

不動産売却のコツ④売り急ぎはしない

満足のいく売却をするためのコツとして「売り急ぎをしない」ことも重要です。

売却の期日がある場合、期日が近づいてくると、焦って大幅な値下げをしてしまったり、無茶な値引き交渉を受けざるを得なくなってしまったりといった事態に陥りやすいです。

こうした売り急ぎをしないためには、売却期間には余裕を持つ必要があります。

不動産の売却には、おおよそ3ヶ月~6ヶ月かかると言われています。

不動産を高く売りたい場合は、希望価格で購入してくれる買主をじっくり待てるように、半年程度は余裕を持って売却に臨むとよいでしょう。

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住み替えの場合は「買い先行」ではなく「売り先行」にして売却の期日を作らないことも、高く売るコツです!

不動産売却のコツ⑤内覧対応に力を入れる

売り出した不動産に興味を持ってくれた購入検討者は、不動産会社を通じて内覧(現地の見学)を申し入れてくれます。

買い手にとって、内覧は購入の大きな決め手になるため、以下のような準備をしっかり行いましょう。

掃除・片付けを入念にしておく

見学をしてもらう室内の掃除や片付けは、しっかり行っておきましょう。

不動産の売却は、内覧時の第一印象がとても需要です。
特に以下のポイントを重点的に綺麗にしておきましょう。

  • 玄関
  • キッチン
  • トイレ
  • 浴室
  • 洗面所
  • ベランダやバルコニー

また、可能であれば収納も見せられるように整理しておくと、アピールできるポイントが増えます。
物がたくさんある場合は、一時的にトランクルームなどの収納サービスを利用するのもよいでしょう。

自力で落とせない汚れがある場合は、ハウスクリーニングがおすすめです。

更地の土地を売却する場合、見学は不動産会社側で対応してもらえます。
ただし、土地にゴミが落ちていたり、雑草が生い茂ってしまっていると見学者の印象を下げてしまうため、近場の場合は見学前に掃除や雑草取りをしておくとよいでしょう。

換気や家具の配置に気をつける

掃除の他には、室内の換気や消臭に気をつけておきましょう。

また、できる限り日当たりをよく見せたり、室内を広く見せるために、家具の配置を見直してみるのもおすすめです。

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不動産会社によっては、室内をモデルルームのように演出してくれる「ホームステージング」を利用できます。

質問されやすいことの回答を用意しておく

内覧時には、売主側から積極的にセールストークをする必要はありません
物件の説明は、基本的に不動産会社の担当者が行ってくれます。

ただし、実際に暮らしている人として、見学者から質問を受けることがあります。
見学しているそばに立ち会い、質問や世間話の応対をしましょう。

【質問の例】
「ご近所にはどんな方が住んでいますか?」
「買い物にはどちらのお店を利用していますか?」
「騒音などは気になりませんか?」

質問への回答は、不動産の魅力を伝える機会ですので、あらかじめ「住んでいてよかったところ・便利なところ」などをまとめておくのがおすすめです。

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ただし、ネガティブな事実を偽って話すのは、後々トラブルになる可能性があるためNGです。
たとえば繁華に近いマンションの場合は、騒音があるのを隠してしまうよりも「帰宅が夜遅くなっても安心して帰れる」「仕事帰りでも買い物ができる」というように、メリットを併せて伝える工夫をするとよいでしょう。

内覧の準備については、以下の記事でも詳しく解説しています。

家売却の成否は内覧で決まる⁉早く高く売るための準備と当日の対応を解説!

不動産の売却の1番のコツはぴったりの不動産会社を見つけること

この記事では、不動産売却を成功させるためのコツについて解説してきました。

不動産の売却は、人生で何度もすることがない経験です。
そのため、コツを知らずに売却した結果、後悔をしてしまう人も少なくありません。

不動産売却に関するアドバイスは、不動産会社に仰ぐことも可能です。

つまり、あなたの不動産を売却するのに最適なプランを見極め、サポートしてくれる会社を見つけることが、1番のコツといえるでしょう。

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記事のおさらい

不動産を売却する上でのコツは?

不動産売却のコツには、以下のようなものが挙げられます。

  1. 複数社から査定を受ける
  2. 査定額だけで不動産会社を決めない
  3. 売り出し価格は慎重に決める
  4. 売り急ぎはしない
  5. 内覧対応に力を入れる

詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

不動産会社を選ぶ時のコツは?

不動産を売却する上で、不動産会社を選ぶ時には、以下の3つのポイントを実践するとよいでしょう。

  • 査定額の根拠を必ず聞く
  • 査定額を聞く時に不動産の売却プランも聞いておく
  • 自分に合った媒介契約の形態を選ぶ

詳しくはこちらをご覧ください。

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