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古家の解体費用はいくら?費用の内訳と安く抑える方法

  • 更新日:2024年4月18日
古家の解体費用はいくら?費用の内訳と安く抑える方法

相続した土地に古い家が建っていて、実際に売る際に解体したほうがよいかは誰しも悩みます。

実解体を考え始めると、解体費用がいくらになるのかは最初に気になるところでしょう。

この記事では、古家を解体すべきか迷っている方に向けて「古家の解体費用の相場」と「解体費用の節約方法」について解説しています。

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古家の解体費用の相場は100~200万円

ヌリカエ」(リフォーム会社の一括比較サイト)のデータによれば、家の解体工事を行なった1,339人の平均費用は、100万円〜200万円です。(2022年8月時点)

ちなみにこちらは家の解体費用ですが、古家」の解体費用も相場は同じく100万~200万といえます。

家の解体費用は築年数や老朽化の度合いに影響されません。「古家」に明確な定義はありませんが、仮に「築年数が経った痛みが激しい家」とした場合でも、解体費用の金額が変わることはありません。

古家の解体費用の内訳と相場

古家の解体費用は、「解体工事費用」「付帯工事費用費用」「廃材処分費用」の3つに分けられます。

以降ではそれぞれの費用についてと相場を解説します。

解体工事費用

解体工事費用とは、建物自体を取り壊すための費用です。建物構造と面積によって金額が決まります。

鉄骨や鉄筋コンクリート造などの頑丈な建物は、木造よりも解体に時間がかかるため、そのぶん解体工事費用は高額になります。

すまリス
同じ理由で、広い建物は狭い建物よりも高くなるよ!

構造別の解体費用は、以下のようにまとめられます。

▼木造の解体費用

坪数木造
20坪62万〜130万円
30坪93万~195万円
40坪124万~260万円
60坪186万~390万円
80坪248万~520万円

▼鉄骨造の解体費用

坪数鉄骨造
20坪68万~140万円
30坪102万~210万円
40坪136万~280万円
60坪204万~420万円
80坪272万~560万円

▼鉄筋コンクリートの解体費用

坪数鉄筋コンクリート造
20坪70万~160万円
30坪105万~240万円
40坪140万〜320万円
60坪210万~480万円
80坪280万~640万円

付帯工事費用

付帯工事費用とは、庭や倉庫、ブロック塀、古井戸などの付帯物を撤去するための費用です。金額は付帯物の種類と量によって決まります。

古家は庭に大きな木が生えていたり、門や塀の造りがしっかりしていることが多いので、そのぶん付帯工事費用がかさむ傾向にあります。

すまリス
たとえば、庭に大きな松の木が生えている場合は、1本伐採するのに約1万円の費用がかかります!

▼付帯工事の一例と費用相場

付帯工事の例費用
ブロック塀撤去処分費用2,000円~3,000円/㎡
門の撤去処分費用一式 30,000円〜110,000円
庭木の撤去高さ3~4㎡、太さ直系20cmの樹木1本で約1万円
庭石の撤去1tあたり約1万円
倉庫・物置の撤去一個あたり2~3万円
井戸の埋め戻し費用3~5万円

廃材処分費用

廃材処分費用とは、解体工事で発生した廃棄物(木くずや金属くず、瓦礫や家具の残骸)の除去にかかる費用です。廃物の量が多いほど費用は高額になります。

廃材処分費用の相場は、4tダンプ1台分で60,000円~80,000円、1㎥で3,000円~8,000円となります。

相続した古家の解体では、被相続人であるが生活していた状態のまま解体に出されることも珍しくありません。

その場合、屋内の不用品やゴミが解体後の廃材となるため、処分費用が増えてしまうことがあります。

家具や生活用品などがそのままにしておくよりも、できるだけ空っぽにしておいたほうが費用をかけずに済むので注意しましょう。

古家の解体費用が高くなる要因

解体費用はその土地の個別の要因によって左右されます。

▼解体費用が高くなる要因

  1. アスベスト建材が使われている
  2. 地中に埋設物が埋まっている
  3. 重機が入りにくい
  4. 解体工事期間がながびく

アスベスト建材が使われている

アスベスト建材とは天然にできた鉱物繊維のことで、1970年~1990年までの建築物によく使用されていました。しかし、人体に有害であると発覚してから使用禁止となり、特殊な講習をうけた解体業者でなければ解体工事ができなくなりました。

すまリス
築30年以上経過している古家の場合、アスベスト建材が使用されている可能性が高いよ!

アスベストが含まれている建物を解体する場合、専用の技術が必要になるため費用が上乗せされます。

たとえば、天井や柱は2万~9万/㎡内壁や配管は1.5万~4.5万/㎡、外壁の場合は30坪二階建てで30万~40万の費用が追加でかかります。

アスベスト建材が使用されているかを一般人が判断するのは難しいです。古家が建築された年を調べて、1970年~1990年に該当するのであれば、解体前に専門の業者に調べてもらうようにしましょう。

地中に埋設物が埋まっている

地中埋設物とは、地中障害物の1つです。建物基礎、井戸や浄化槽などの大きなものから、瓦やコンクリートガラといった残置物、岩など様々なものがあります。

古家を解体していると、思わぬところから地中埋設物が見つかる場合があります。埋設物が売却後に発覚した場合は「契約不適合責任」が追及されるため、買主とのトラブルを避けるために、見つかった場合は必ず除去しておきましょう。

撤去費用は解体業者によって異なりますが、解体費用に追加で加算されます。コンクリートガラ12,000円~/㎡、瓦22,000円~/㎡、タイル25,000円~/㎡など、埋設物の種類によって価格が決まっています。

重機が入りにくい

重機が入れない土地は、手作業が増えるためそのぶん時間がかかり、費用がかさみます。

建物を解体するためには重機(パワーショベルやクレーン車など)が必要です。特に鉄骨や鉄筋コンクリート造の建物は頑丈なため、重機を利用できると大幅に工期を短縮でき、そのぶん費用を節約できます。

しかし、例えば次のような土地は重機の使用が難しいため、費用が高額になる傾向にあります。

以下は重機が入れない土地の特徴です。

  • 住宅密集地
  • 旗竿地や狭い小土地
  • 傾斜地
  • 敷地上に電線が張っている土地(重機のアームがぶつかる)

解体工事期間が長引く

解体工事期間が長引くほど、人件費がかかるため高額になります。

解体作業員の人件費は日給制となっており、1日あたり15,000円が平均的な水準です。

重機が入れず手作業が増えたり、悪天候で工事が中止となったり、廃材の除去に時間がかかる場合は工事期間が延びるため、そのぶんだけ費用が増えていきます。

みんなの不動産売却体験談

male

埼玉県川口市 / 80代

査定価格2,680万円売却価格2,730万円

不動産会社の決め手
銀行系列(三菱UFJ銀行)の大手不動産業者でもあり、担当者が親切丁寧な説明をしてくれて、疑問点や不安な事項は全て解明され更に売却金額が当初の思惑金額よりかなりupしていた為に満足のいく売買でした。
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male

神奈川県三浦市 / 50代

査定価格700万円売却価格830万円

不動産会社の決め手
買取金額はだいたい相場が決まっていましたが、その中でも他社より高い購入金額を提示して頂けた事と、次の賃貸物件を都内で探していたので地元の会社より幅広く探して頂けた事。
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female

東京都文京区 / 50代

査定価格4,500万円売却価格4,700万円

不動産会社の決め手
知名度が高いこと、売却実績があること、売却のためのサポートが充実していること担当者の印象が良かったこと、支店が家から近かったこと、家のポストによくチラシが入っていたこと。
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female

大阪府吹田市 / 30代

査定価格5,280万円売却価格5,000万円

不動産会社の決め手
土地を購入した不動産会社で売却しました。レスポンスも早く、色々資料も用意してくださり、信頼できる営業の方でした。家から近いのも良かったです。
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male

愛知県弥富市 / 30代

査定価格630万円売却価格580万円

不動産会社の決め手
一番手残りが多い形で売っていただけるかということと、お隣の方に迷惑のかからない方に売っていただけるか、何より誠実に対応していただける担当者がいらっしゃるかどうか
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古家の解体費用を安く抑える方法

建物の解体には、高額な費用が必要になる場合が多いですが、少しでも安くしたいと思うことでしょう。そこで、解体費用を節約する対策を4つ紹介します。

  • 複数の解体業者から見積もりをとる
  • 見積もりの項目をよくチェックする
  • 不要なものはリサイクルに出す
  • 自治体の解体補助金・助成金制度を使う

補助金や助成金の有無や内容は、各自治体によるので確認が必要ですが、その他は誰でも簡単に実践できるので、ぜひお試しください。

複数の解体業者から見積もりをとる

解体を依頼する業者を探す際には、複数社から見積もりを取りましょう。一社ずつ見積もりを依頼しに行かなくても、今は「一括査定サイト」という便利なサイトがあり、一度の手続きで複数社の見積もりを取得できます。

また、査定額だけで業者を決めることはおすすめできません。相場より高すぎても低すぎても、あとで問題が出てくる可能性があり不安ですよね。

信頼できる業者を見極めるポイントは以下の通りです。

これらのポイントを参考に、安心して任せられる業者を見つけましょう。

見積もりに含まれている項目をチェックする

解体費用の内訳は、業者によって異なります。

見積もりの額が安くても、あとで必要な解体の他に別途費用がかかるといわれ、トータルで高額になることもあるので注意しましょう。
そのため、見積もりの額が安いからという理由だけで業者を決めることは危険です。

最終的な支払いが高額になることを避けるために、複数の業者から取得した見積もりの内訳をよくチェックしましょう。見積もりの時点で、丁寧に内訳を明記している業者は安心できます。

廃材を自分で処分する

不要なものは、解体業者に処分を依頼すると楽ですが、その分処理費用がプラスになるので注意が必要です。

すまリス
処分する家財道具が増えるほど、別途費用が膨れ上がる!

費用を節約したいなら、不要なものはリサイクルに出したり、友人や知人に譲ったりして、できるものは自分で処分しましょう。

自治体の解体補助金・助成金制度を使う

国としての補助金や助成金制度はなく、解体の補助金や助成金制度は、各自治体が実施しています。

その内容は、上限付きで解体費用の2分の1の額がもらえたり3分の1の額がもらえたりと、各自治体によりさまざまです。

ただし、解体の補助金がない自治体も多く、半数以上の自治体は補助金や助成金制度がないといわれています。

補助金や助成金制度の有無や内容は、各自治体のホームページまたは窓口で確認しましょう。

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