中古住宅の買取相場は、築年数によって変わります。
- 新築時の価格に対する中古住宅の買取相場
- 築5年で5割程度
- 築15年で2割程度
- 築20年を超えると1割以下になる
築年数が経過するほど住宅の建物価値は下落するため、築年数が古いほど買取相場も安くなるのです。
しかし、コツを掴めば中古住宅でも高く買い取ってもらえる可能性が高まります。
この記事を読んで、できるだけ高く売れるように買取を成功させてください!
この記事で分かること
- 築年数別の中古住宅の相場
- 買取相場の調べ方
- 高く買い取ってもらう方法
中古住宅の買取相場は仲介の7割
中古住宅を不動産会社に買い取ってもらう場合、仲介の買取相場の7割程度の価格で買取を行っています。
「なぜ7割程度の価格になってしまうのか」理由は以下の通りです。
- リフォーム・リノベーション費用で差し引かれる
- 不動産会社の利益分が差し引かれる
リフォーム・リノベーション費用で差し引かれる
不動産会社は中古住宅を買取り、リフォームやリノベーションと言った修繕を行ってから再販をしています。
中古住宅の故障部分の修繕や、見た目が古い場合はリフォームをして付加価値をつけることで、住宅を高く売れる可能性があるからです。
不動産会社は、リフォームをして再販することを前提に買取を行っているので、買取価格が安くなってしまいます。
不動産会社の利益分が差し引かれる
不動産会社は中古住宅を安く買取り、高く再販することで利益を出しています。
そのため、人件費や買取後の広告費等を買取で得た利益で賄うことになるため、中古住宅の買取金額が相場より安くなってしまうのも仕方ありません。
まずは不動産会社に査定をしてもらいましょう。
所持している住宅がいくらで買取できるのか知っておく必要があります。すまいステップでは複数の不動産会社に無料で査定依頼することができます。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
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築年数から見た中古住宅の買取相場
中古住宅の買取相場には「住宅の築年数」が大きく関係しています。
中古住宅の相場は「建物」と「土地」の価格にわけることができますが、「建物」の市場価値は築年数が経つにつれ下落します。
また、買取相場は市場価格の7割なので、築年数別での建物における買取価値は以下のように下がります。
- 築10年で新築価格の5割以下
- 築15年で新築価格の3割以下
- 築20年以上で新築価格の2割以下
また、グラフで買取相場の推移を表すと以下のようになります。
築0年~5年までは大きく下落し、築5年から築15年はやや下落がなだらかになり、築20年以降はほぼ横ばいでゆっくりと相場が減少していくのがわかります。
この章では築3,000万円の戸建てを一つの条件として買取のシミュレーションも掲載しています。
実際に買取でどのくらい差し引かれるのか参考にしてみてください。
【築20年で16%減!?】家の売却相場はいくら?築年数別の相場や自分で調べる方法3選を解説
【新築~築10年まで】建物の価値が築10年で新築価格の5割以下
築年数が10年になるまでに、一般的には新築の約5割以下の価格となります。
築10年までは住宅の価値が急激に下落する期間で、築年数が10年になるころには新築時の価格の半分以下まで落ちてしまいます。
理由として、戸建ては人が住んだ瞬間に価値が下がると言われていることがあります。
日本は新品を好む傾向にあるため、人が暮らして中古となった瞬間に新品でなくなることから、急に大きく価値が下がってしまうのです。
築10年までの市場相場を求める場合、以下の例を参考に計算してみてください。
- 3,000万円で戸建てを購入
- 築10年
- 築年数を考慮した市場相場は1,500万円
買取を行う場合は、この数字の7割の価格で考える必要があります。
■建物の買取価格の計算式
1,500万円 × 0.7 = 1,050万
上記の計算通りだと、半分以下の価格で買取が行われます。
【築11年~築20年】建物の価値が築20年で新築価格の3割以下
築10年を超えると、中古住宅の価値の下落速度が少し緩やかになるでしょう。
目安としては、築15年を境に新築価格から3割程度まで価値が下がります。
築15年~20年にかけて住宅の価値が少しずつ下がっていき、築20年時点で市場価値としてはほとんどない状態になる可能性があります。
築20年を超えた場合の市場相場はいくらになるのか上と同じ例で考えてみましょう。
- 3,000万円で戸建てを購入
- 築15年の場合…600万円
- 築20年の場合…300万円
この条件で買取を行う場合は、この数字の7割となります。
■建物の買取価格の計算式
築15年の場合:600万円×0.7=420万円
築20年の場合:300万円×0.7=210万円
【築21年~築30年以上】築20年以上になると市場価値はなくなる
築20年を超えると建物自体の価値がほとんどなくなり、市場相場は2割以下、0.7を掛けて算出される買取相場は1割以下となります。
リフォームなどを施した場合は別ですが、何も改善していない場合は、住宅として売り出す価値は基本的にありません。
よって、築20年を超えると市場価格はなだらかに下落していき、ゼロに近づいていきます。
市場価値が下がるため、建物を解体して土地のみで売った方が市場では売却しやすいこともあります。しかし解体費用は数百万程度かかることが一般的です。
しかし買取の場合は不動産会社が買い取ってくれるため、解体費用を負担する必要はありません。
市場で買い手がつきにくい築20年以上の中古住宅は、買取の方がスムーズに売却できるため、買取向きの物件であるといえます。
中古住宅の買取相場の調べ方
ここでは、実際にご自宅の買取相場を調べてみましょう。
よって、買取相場を求めるには、①まず市場相場を調べ、②その市場相場に買取による割引分の0.7を掛けることが必要です。
この章では、ご自身で買取相場を求められるように、3つの調べ方を紹介しています。
買取相場の調べ方は次の3つです。
調べ方 | 特徴 |
---|---|
すまいステップ匿名査定 | エリアと築年数が同じ戸建ての成約情報を基に算出された相場を最短30秒で調べられるが、算出される想定売却額の幅が広い。 |
レインズマーケットインフォメーション | 類似物件における成約価格の分布図を、土地と建物でわけて調べられる。過去の成約価格にバラツキがあり、正しい売却価格を見積もるのが難しい場合がある。 |
土地総合情報システム | 立地が同じ戸建て(土地と建物)の成約価格を調べられる。 |
より正しく買取相場を把握したいのではあれば、複数の買取業者に査定を依頼し比較検討することが大切です。
すまいステップでは、最大4社まで無料で一度に査定依頼し、各社の査定価格を比較することができます。以下のフォームからぜひご活用ください。
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1.「すまいステップ匿名査定」で調べる
1つ目の方法として、すまいステップの匿名査定を紹介します。
すまいステップ匿名査定は素早く大まかな相場を調べらることができますが、表示される想定売却価格は数百万円~数千万円と幅がかなり広くなっています。
「すまいステップ匿名査定」で買取相場を調べる手順は以下です。
- 下のフォームに自宅の情報を入力する
- 表示された取引情報の価格を確認する
- <仲介市場価格×0.7=買取価格の相場>を計算する
より正しい相場を把握したい場合は、複数の買取業者に査定を依頼し査定額を比較することをおすすめします。
2.「レインズマーケットインフォメーション」で調べる
2つ目の方法として、レインズマーケットインフォーメーションがあります。
「レインズマーケットインフォメーション」で買取相場を調べる手順は以下です。
- レインズマーケットインフォメーションにアクセスして、エリアを指定
- 追加検索条件を入力する
- 建物を調べる場合は「建物」を、土地の場合は「土地」を選択(下の図①を参照)
- 表示された取引情報の価格分布を確認する(下の図②を参照)
- 過去の取引額から相場を予測する
- <仲介市場価格×0.7=買取価格の相場>を計算する
図①:以下から「建物」と「土地」にわけて相場を調べることができます。(薄オレンジ色箇所)
図②:例えば、「足立区の築20年超え戸建て」における直近1年間の建物取引額は以下のように表示されます。(2021年9月15時点)
このように、過去の取引実績から価格の分布を調べられますが、分布図に表示される価格帯の幅は広く大まかにしか相場を把握することができません。
より正確な相場を知りたい場合はすまいステップなどの一括査定サイトから複数の買取業者に査定を依頼し、査定額を比較してみるようにしましょう。
3.「土地総合情報システム」で調べる
3つ目の調べ方は、『土地総合情報システム』です。
「土地総合情報システム」で買取相場を調べる手順は以下です。
- 不動産取引価格情報検索にアクセス
- 「土地と建物」を選択肢、エリアなどの追加条件を選ぶ
- 表示された取引価格を確認する(以下の図③を参照)
- <相場×0.7=買取価格の相場>を計算する
図③:例えば、「足立区弘道」における2020年第2四半期~第1四半期の土地取引額は以下のように表示されます。
より精度の高い査定額を算出したい場合は、不動産会社が行う訪問査定を利用しましょう。
訪問査定を依頼する場合、査定価格は不動産会社ごとに異なるので、複数者に依頼し比較するとなお安心です。
最大4社に完全無料で依頼することができますので、ぜひご活用ください。
中古住宅を高く買取してもらうコツ
『仲介』で売却した場合に比べ、売却価格が大幅に下がってしまうのが『買取』の最大のデメリットです。
ここをなかなか許容できず、買取することを決定できない方は少なくありません。
であれば、買取価格を可能な限り高くすることができれば、このデメリットはいくらかましになるとも言えます。
ここからは、買取相場よりも高く買取してもらうための5つのコツをご紹介いたします。
- 住宅購入需要が高まる1月~3月に買取依頼する
- 複数社を比較し、高く買取してくれる買取業者を探す
- 立地エリアでの戸建ての買取実績が豊富な買取業者を選ぶ
- 『即時買取』ではなく『買取保証』を利用する
住宅購入需要が高まる1月~3月に買取依頼する
買取を行うタイミングをしっかりと吟味しましょう。
一般的に不動産の取引が最もよく行われるいわゆる繁忙期は、転勤や新生活が始まる4月に向けた1月~3月と言われています。
つまり、1月~3月は不動産の取引が頻繁に行われ、不動産業者も買取を行った不動産が売れないというリスクが小さくなるため、通常より高い価格で買取を行ってくれます。
調整が利くのであれば、1月~3月を狙って買取を行いましょう。
複数社を比較し、高く買取してくれる会社を探す
中古住宅を買取に出す際には、かならず複数の買取業者から査定を受けましょう。
一社だけでは買取価格の比較ができず、その価格が高いのか、もしくは安いのかが分かりません。
また、複数の買取業者に査定依頼をすることで、より高額な買取価格の査定を受けることができます。
複数社に査定依頼をするなら、中古住宅の一括査定ができるすまいステップがオススメです。
すまいステップでは、以下のフォームに自宅情報を入力するだけで、厳しい審査を通過した優良な不動産会社に対して無料で一括査定依頼ができます。
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戸建ての買取実績が豊富な買取業者を選ぶ
必ず立地エリアでの中古住宅での買取実績(=買取再販戸数)が多い業者を選びましょう。
前提として、業者によって得意とする物件種別や注力エリアは異なります。
特に中古住宅はマンションと比較して正確な価格予想が難しく、地価はエリアによって細かく異なるため、そのエリアの相場動向に詳しい実力がある買取業者に依頼することが大切です。
また、上記の理由から中古住宅の買取は難易度が高いため、買取対応できる業者自体も少ない傾向にあります。
よって、資金力がある大手の買取業者の他にも、エリアに詳しい地場の買取業者にも査定を依頼してみるようにしましょう。
『即時買取』ではなく『買取保証』を利用する
中古住宅の買取は『即時買取』と『買取保証』の2種類にわけられます。
『即時買取』とは、不動産会社が買い主となり、自宅をすぐに買い取ってくれる売却方法です。
一方、『買取保証』とは、最初は売却価格の高い「仲介」で売却活動を行い、一定の期間で売れなければ不動産会社に「買取」してもらう売却方法となります。
『買取保証』を利用して仲介で売却できた場合、市場相場での売却となるので、通常の買取よりも高い価格で売ることができます。
ただし、買取保証を行う不動産会社は限られており、買取保証の対象となる条件や、売却活動などにさまざまな制約があるケースがあります。
記事のおさらい
中古住宅の買取相場はどう決まるの?
中古住宅の買取相場には「住宅の築年数」が大きく関係しています。中古住宅の相場は「建物」と「土地」の価格にわけることができますが、「建物」の市場価値は築年数が経つにつれ下落します。また、買取相場は市場価格の7割なので、築年数別での建物における買取価値は以下のように下がります。
- 築10年で新築価格の5割以下
- 築15年で新築価格の3割以下
- 築20年以上で新築価格の2割以下
詳しく知りたい方は築年数から見た中古住宅の買取相場をご覧ください。
中古住宅の買取相場の調べ方は?
中古住宅の買取相場の調べ方は以下の通りです。
- すまいステップ匿名査定
- レインズマーケットインフォメーション
- 土地総合情報システム
詳しくは中古住宅の買取相場の調べ方をご覧ください。
中古住宅を高く買取してもらうコツは?
中古住宅を高く買取してもらうコツは以下の通りです
- 住宅購入需要が高まる1月~3月に買取依頼する
- 複数社を比較し、高く買取してくれる買取業者を探す
- 立地エリアでの戸建ての買取実績が豊富な買取業者を選ぶ
- 『即時買取』ではなく『買取保証』を利用する
詳しく知りたい方は中古住宅を高く買取してもらうコツをご覧下さい。