事故物件はやっぱり安くなる…？」
そんな不安を抱えている方に向けて、この記事では事故物件の買取相場について詳しく解説します。
通常のマンションや戸建てと比べてどれくらい下がるのか、どんな要因で価格が左右されるのか、そして少しでも高く売るためにできることとは？
初めてでもわかりやすく、相場の目安や売却時のポイントを丁寧に紹介します。
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【理由別】事故物件の買取相場
事故物件の種類を解説しましたが、種類によって買取相場が異なります。
それぞれの事故物件の買取相場を解説します。
- 心理的瑕疵物件の買取相場
- 物理的瑕疵物件は通常の6～7割
- 法律的瑕疵物件は通常の4～6割
心理的瑕疵物件の買取相場
心理的瑕疵の買取相場は瑕疵内容によって異なります。
心理的瑕疵の内容は主に以下3種類に分かれます。
- 孤独死・自然死
- 自殺
- 殺人
▼孤独死や自然死の場合は相場の6～7割
孤独死や自然死の買取相場は通常の6～7割程度です。
居住者が室内で死亡しているため、一般的な物件よりも売れにくいので安くなる傾向があります。
それでも、心理的瑕疵物件のなかでも瑕疵状況が重くないため、7割程度の価格で売れる可能性があるといえます。
▼自殺の場合は相場の約5割
自殺の場合は通所の5割程度が相場です。
孤独死や自然死と比べて瑕疵状況が重く、さらに買い手が付きにくい特徴があります。
通常であれば1,000万円で売れる物件でも、過去に室内で自殺している場合は500万円前後まで安くなる可能性が高いといえます。
▼殺人などの場合は相場の約4割
室内で殺人が起きていた場合は通常の4割程度が相場です。
殺人は、心理的瑕疵のなかで最も瑕疵状況が重いため、買い手が非常に付きにくいです。
そのため、買取価格も大幅に安くなる傾向にあります。
物理的瑕疵物件は通常の6～7割
物理的瑕疵物件は、通常の6～7割が相場です。
心理的瑕疵物件ほど買い手が付かないわけではありません。しかし、シロアリ被害や雨漏りが発生していれば快適に暮らすことができなくなるため、通常価格よりも安くなるといえます。
法律的瑕疵物件は通常の4～6割
法律的瑕疵物件の場合は通常の4～6割が相場です。
法律的瑕疵物件は法律に適していない建物であるため、通常どおり住んだり建て替えたりできない場合があります。
また、違反内容によって買取価格も異なるため、価格の減少幅も広いでしょう。
事故物件を買取で売る前に準備すべきこと
事故物件を買取で売却する前に、できる範囲で物件の状態を改善しておくことをおすすめします。ここでは、売却前の準備について解説します。
できる範囲で清掃・修繕を行う
事故物件の買取価格は、物件の状態によって大きく左右されます。血液の付着や臭いなどがひどい状態だと、査定額が大幅に下がる可能性があります。
そのため、売却前にできる範囲で清掃や修繕を行っておくことが大切です。専門の業者に依頼するのもよいですし、自分で対応できる範囲で構いません。物件の状態が改善されれば、買取価格のアップにつながるでしょう。
買取業者に正しい情報を伝える
買取業者に査定を依頼する際は、事故の内容について正確に伝えることが重要です。事故の種類や発生時期、物件の状態など、できるだけ詳しく説明しましょう。
情報を隠したり、誤った情報を伝えたりすると、後からトラブルになる恐れがあります。オープンで誠実なコミュニケーションを心がけ、信頼関係を築くことが大切です。
期間をおいて売却することも検討する
事故物件は、事故発生から期間が経過するほど、買取価格が回復する傾向にあります。特に火災や殺人などの場合、1年以上の期間を置くことで、査定額が大きく改善するケースもあります。
すぐに売却する必要がない場合は、しばらく時間を置いてから買取業者に相談するのもよいでしょう。ただし、その間も管理費や固定資産税などのコストがかかることは忘れずに。
更地にしてから売る選択肢も考える
事故物件の買取価格が著しく低い場合、建物を解体して更地にしてから売却するという選択肢も考えられます。更地なら事故物件のイメージがなくなるため、通常の土地と同等の価格で売却できる可能性があります。
ただし、解体費用が高額になることもあるため、慎重な検討が必要です。解体費用と更地の売却価格を比較し、トータルでの収支を見極めましょう。
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事故物件を買取で売却するなら、相場を把握し、適切な業者選びをすることが何より大切です。
この記事を参考に、まずは複数の買取業者から査定を取って、売却の選択肢を広げてみてください。そして、物件の状態を少しでも改善する工夫を重ねることで、少しでも高い価格での売却を目指しましょう。
事故物件の売却は容易ではありませんが、諦める必要はありません。適切な準備と戦略で、必ず良い売却先が見つかるはずです。ぜひ前向きに取り組んでみてください。
