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一戸建てが売れない11の理由と対策!原因がすぐ分かるフローチャート付き

  • 更新日:2022年9月22日
監修逆瀬川 勇造

大学卒業後は地元の地方銀行に入行し、窓口業務・渉外業務の経験を経て、2011年9月より不動産会社に入社。新築や土地の仕入れ、不動産売買に携わる。

【保有資格】AFP(2級FP技能士)/宅地建物取引士/相続管理士

【URL】P.D.Pの金融・不動産情報ブログ
一戸建てが売れない11の理由と対策!原因がすぐ分かるフローチャート付き

一戸建ての売却にかかる期間は物件自体や地域により様々ですが、6ヶ月以内で売却できる方が多くを占めます。
「売り出しから6カ月近いのに内覧がない」「もう1年以上売れていない」「10回以上内覧しているのに成約に至らない」など、売れない状況が長く続く場合は、売れない理由を特定して、対策を講じていく必要があります。

この記事では、戸建てが売れない11の理由対策、また売却と並行して考えるといい売却以外の方法を解説します。

売れない理由が分からない方は、1章のフロチャートを用いて特定しましょう。

一戸建てを高く売るための基礎知識を知りたい方はコチラ!

一戸建てが売れない理由を特定しよう

一戸建てが売れない理由として、「需要が無い」、あるいは「売り方が悪い」ことが考えられます。

需要に関しては、物件以外に問題があるか、物件自体に問題があるか。
売り方に関しては、売主の問題か、不動産会社の問題に分けられます。

売れない物件がどの問題に当てはまるかは、下のフローチャートが参考にしてください。
赤いマスの番号を確認していただいたら、下のリストから任意の項目へ遷移できます。

戸建てが売れない理由フローチャート

本記事2章以降では、下記の通り、それぞれの問題に応じた売れない理由と対策を解説いたします。

物件に問題はないが需要がない

内装や外観など、物件自体は売却に適した状態にも関わらず、それ以外の要因で売れないこともあります。

ここでは、その理由と対策を見ていきます。

一戸建てが売れない理由

  • エリアに住宅需要がない
  • 閑散期に売買している

売るエリアに需要がない

一戸建てを購入する方の多くはファミリー世帯で、長く住むことを前提としています。
そのため、通学や通勤、育児の観点などで住みやすいと感じる場所に需要が集まります。

「近くに保育園や学校がない」「小児科が遠い」「市街地までのアクセスが悪い」など、生活利便性が悪いエリアは比較的需要が少なく内覧されにくい傾向にあります。

また、「駅からの徒歩距離が遠い」物件はそもそも広告が見られない可能性も考えられます。
athomeなどのポータルサイトでは、駅からの距離を条件指定した検索がよく行われるため、遠い物件は除外されやすいのです。

大抵の方がまず近場で検索し、予算に応じて検索範囲を広げていきます。
そのため、必然的に駅から遠ざかるにつれて需要は目減りしていき、売却相場も低くなります。

対策

地域の実情を理解した不動産会社に変える
需要が少ないエリアで売却するには、その地域の実情にそった販売方法が必要です。
地域の実情を知り尽くした地域密着の不動産会社の方が、適格な売却活動を行ってくれるでしょう。
不動産を売る際、とりあえず大手の不動産会社に依頼してしまう方は少なくありません。
大手の不動産会社だからと言って、地域に根付いた営業を行っているとは限らないので注意しましょう。
資金力集客力地域特性への理解パートナーシップ
大手不動産会社強い広範囲弱い担当者による
地元密着型不動産会社弱い範囲が狭い強い強い
一括査定サイトすまいステップなら、地域で評判の高い優良不動産会社だけに査定が依頼できます。
また、査定担当者にも高い条件を設けているため、経験と実績豊富な担当者と出会えます。
再度査定を実施して、不動産会社を選びなおしてみましょう。

閑散期に売買している

戸建てには、売りやすい時期と売りにくい時期があります。
売りにくい時期に売却している物件は当然、内覧される確率も低くなるでしょう。

2~3月、9~10月は、進学や転勤のようなイベントが関係し需要が高まり売れやすくなります。
それ以外の時期は比較的売りにくく、中でも7~8月、12月は非常に売れにくい時期と言えます。

首都圏での直近1年の成約件数(売買が成立した数)を見てみましょう。
3月が売れやすく、8月が売れにくいことが分かります。

対策

今の価格のまま繁忙期を待つか、需要に合わせて値下げする
売却にかける時間がある方は、今の価格のまま繁忙期を待ってみてもいいでしょう。
繁忙期は購入需要が高く、高い価格でも売却しやすいためです。
ただ、既に売却活動を長く続けてきた方なら、繁忙期も閑散期も経験していておかしくありません。
繁忙期に売却できなかった理由として、繁忙期のライバルの多さに負けてしまっている可能性があります。
その場合、価格を据え置いても次の繁忙期に売れるとは限りません。
閑散期に値下げをしておけば、次の繁忙期に売却できる期待が高まります。
また、急いで売却したい方にも、値下げは効果的です。
繁忙期の需要を想定した査定価格を参考に、売り出し価格を決めていた場合、閑散期の需要には答えられない可能性があるからです。
どうしても値下げしたくない方は、他の売れない理由に該当しないか確認し、繁忙期に向けて対策を講じましょう。

物件に問題があるから需要がない

内装や外観など、物件自体は売却に適した状態にも関わらず、それ以外の要因で売れないこともあります。

ここでは、その理由と対策を見ていきます。

一戸建てが売れない理由

  • 駅から遠い・生活利便性が悪い
  • 築年数が20年を超えている
  • 再建築不可や事故物件などの売りにくい物件である

駅から遠い・生活利便性が悪い

駅から遠い程、通勤・通学などが困難になるため需要は低くなります。
一般的に駅から徒歩15分以上の物件は駅遠の物件とされます。
加えて、広告を載せるポータルサイトなどの絞り込み検索では、『徒歩10分以内』『徒歩15分以内』の項目があるので、15分以上の物件ははじかれやすくなります。

そのため、駅近物件に比べると内覧件数は少なくなりがちです。
内覧までたどり着いても、「実際にあるいてみたら遠かった」と感じられることも多いため、購入を躊躇する方は多くなります。
特に首都圏はこの傾向が強いと言えます。

下の図は、東京圏の物件における、駅からの距離と地価の関係図です。
駅からの数百メートルの距離が離れるだけで、需要が大きく減るのが分かります。

(不動産業界では、「徒歩1分=80m」で計算されるので、15分以内はおよそ1km程度となります。)

駅からの距離と地価

 

対策

アピールポイントを洗い出す
駅から遠い環境でも、十分豊かな暮らしができることをアピールできれば成約されやすくなります。
住んでいて感じたメリットを全て洗い出してアピールポイントとしましょう。

築年数が20年を超えている

購入希望者は、広告写真をイメージして内覧に来ます。
築年数の古さを広告で伝わりますが、詳細な劣化度合は内覧時にはじめて正確に伝わります。

価格の安さに魅力があっても、修繕にお金がかかることを考えると購入を躊躇する方も多くなります。
「地震に耐えられるのか」「害虫が出るのではないか」など、建物の品質に疑いを持つ方も少なくありません。

また、木造の戸建ては価値の下落が激しく、築20年を超えるとほとんど価値が残りません。
建物の資産性を重視する人であれば、購入を躊躇するでしょう。

中古住宅の価格査定の例
引用:国土交通相『中古住宅流通、リフォーム市場の現状』

対策

ホームインスペクションを行う
ホームインスペクションとは第三者である住宅の設計・施工に詳しい専門家が、住宅の劣化状況、欠陥の有無を診断することです。
中古物件の購入検討者は「物件に欠陥がないか」と不安を感じていますが、ホームインスペクションによって品質が保証されると購入しやすくなります。
内覧が来る時点で何かしら魅力を感じている方がいると言えます。品質の保証で不安を解消できると、成約の可能性は高まります。
昨今は、「中古住宅を安く買って自分好みにDIYしたい」といった需要も増しています。
古い家を売る手段としてリフォームや解体などの方法もありますが、DIY需要に応えるなら、ホームインスペクションの方が最適です。

再建築不可や事故物件などの売りにくい物件である

再建築不可物件事故物件など、物理的、精神的に利用しにくい物件は需要が極めて低いと言えます。
内覧予約が無い理由は、「低い需要に対し売り出し価格が高い」か、そもそも「地域での需要が皆無だから」と考えられます。

  • 再建築不可物件
  • 旗竿地
  • 形状がいびつな土地
  • 地盤沈下や災害リスクの高い土地
  • 事故物件

対策

1.価格を見なおす
上記のような問題を抱えた物件でも、需要がゼロとは言い切れません。
欠点のある物件でも安く購入したいと思う方が中にはいるからです。
そのため、価格調整することで売却できる可能性はあります。
例えば、再建築不可物件であれば市場価格の5~7割、事故物件であれば市場価格の3~5割の価格帯が売れやすいと言われています。

ただし、そもそもの需要が少ないため地域差が大きい点に注意が必要です。
値下げは、地域の実情を知り尽くした不動産会社と相談しながら進めていきましょう。

2.不動産会社に買取してもらう

上記のような問題を抱えた物件は、2年以上売却できない場合もあります。
明らかに需要がなく、売却できる見込みがない物件は、直接買取をしてくれる不動産会社を探しましょう。

仲介で売却できない物件でも、買取は可能な物件は多くあります。
買取は、仲介で売却する際の市場価格から少なくても3割程安い価格で取引されますが、早期売却ができるため維持費がかからないメリットもあります。

不動産会社の売り方が悪い

内装や外観など、物件自体は売却に適した状態にも関わらず、それ以外の要因で売れないこともあります。

ここでは、その理由と対策を見ていきます。

一戸建てが売れない理由

  • 営業力がない
  • あて物にされている
  • 囲い込みされている

営業力がない

物件に問題が無くても、営業マンの最後の押しが弱いとなかなか契約されない場合があります。
最後の成約までもっていくことをクロージングと言いますが、クロージング力が低い営業担当者であると、売却が長期化しかねません。

クロージングの力は営業担当者の勉強努力にもよりますが、一戸建ての売買実績多さも直接的に関係します。
例えば、経験の少ない新人営業担当者はもちろん、「マンションの売却実績が豊富だけど一戸建ては経験が少ない」営業担当者にも注意が必要です。

マンションと一戸建てではニーズが違うので、一戸建ての売却方プロセスを知り尽くした担当者を選べることが売却への近道となります。

対策

すまいステップで査定依頼からしなおす
不動産一括査定のすまいステップは、提携している不動産会社に一括で査定が依頼できるサービスです。
提携する不動産会社は独自の基準で厳選されており、「宅地建物取引士の資格保有者」「売買仲介営業5年以上経験」など厳しい条件を満たした査定担当者にのみ査定が依頼できます。
すまいステップが不動産会社選びのフィルターとなるため、簡単に実力のある不動産会社・査定担当者を見つけられます。
下のバナーより査定をご依頼いただけます。

あて物にされている

不動産の業界用語で「あて物」という言葉があります。
あて物は、不動産会社側が本来売りたい物件を売るために、比較用として見させる物件です。
要は、本命物件の引き立て役として絶対に買わないであろう物件をあて物として案内するのです。

あて物にされる物件は、何か事情があって相場よりも価格が安い物件などです。
相場より安い物件は、広告の時点ではマイナス要素が見えず、内見をして初めて「道路が近い」「高い建物のせいで日照が最悪」などの安い理由が判明します。
あて物があることで、値段は張ってももっと住みやすい物件を探そうという気にさせるのです。

あて物にされる物件は、不動産会社があて物として扱うために適切な改善アドバイスをもらえません。
値下げなどの売り方を変えられないため、売却期間は長期化していきます。

▼あて物にされている物件の特徴

  • 内覧は多いが価格交渉にすら入らない
  • 相場より安く、安くなるだけの理由がある

対策

不動産会社を選らびなおす
まずは不動産会社を選びなおし、新たに売却しなおす選択肢が考えられます。
あて物にされているか証拠のとりようが無いので、媒介契約満了までは基本的に契約解除ができません。
あて物にされていると気づいたら、契約期間満了時までは様子を見るようにしましょう。
買取を依頼する
あて物にされる物件は、何かしらの欠点を抱えている売りにくい物件です。
まずは、不動産会社を選びなおし、売却方針を考え直してみるべきですが、場合によって買取を選んでみてもいいでしょう。
買取とは、不動産会社が直接物件を買いあげることです。
取引価格は、市場価格の約7割程度と安くなってしまうため、既に売却期間が長く、もう時間がない方は検討してみしょう。
買取なら、仲介で売れない物件も、最短1週間ほどで売却できます。

囲い込みをされている

不動産会社の中には、囲い込みという悪質な方法で売却する会社がいます。


囲い込とは

囲い込みは、他社に買主を紹介されないよう、正確な売り物件状況を伝えない(公開しない)ことを指します。
売主から依頼を受けた不動産会社は、全国の不動産会社に売買情報を共有し買主を見つけていきます。
この際、他社が見つけた買主でなく、自社で買主を見つけた場合は売主と買主両方から仲介手数料(報酬)と受け取ることが出来ます。

囲い込がされている物件は、他社経由で購入希望者を募集できないため、内覧の予約も入りにくくなります。

囲い込みは非常に巧妙に行われるため、素人目ではきずきにくいのが実情です。

必ずあてはまるわけではないですが、注意すべき不動産会社の特徴をあげておきます。

  • 大手の不動産会社(資金力が豊富で売却が長期化しても問題ない)
  • 買取保証を押す会社(仲介で売れなくても、安く買取をして再販できるため)
  • 買取業者へ仲介することが多い会社(買取業者につなぎ、買取業者からさらに消費者へつなぐことで手数料を倍増させている)
  • 専任媒介契約・専属専任媒介契約を結んでいる(一般媒介契約では起こりえないから)

対策

不動産会社を変える
囲い込みが行われている場合は、不動産会社を変えるほかありません。
内覧の予約が全くなく、前述の注意すべき不動産会社の特徴に当てはまる場合は、不動産会社を変更しましょう。
不動産会社に非があることを証明できる場合は、媒介契約を途中解除してすぐに不動産会社を変えられます。
そうでない場合は、不動産会社と結ぶ媒介契約の契約期間(最長3ヶ月)が満了したのち不動産会社を変更します。

素人が優良な不動産会社を見極めるのは非常に難しいため、優良不動産会社のみと提携する査定サービスを利用すると安全です。

一括査定サイトのすまいステップは、全国から厳選した不動産会社のみに査定を依頼できるサービスです。
一度に4社の不動産会社に査定を依頼することが出来るので、査定額や態度を比較し、より自分に合った不動産会社に出会うことができます。

売主の売り方が悪い

内装や外観など、物件自体は売却に適した状態にも関わらず、それ以外の要因で売れないこともあります。

ここでは、その理由と対策を見ていきます。

一戸建てが売れない理由

  • 売り出し価格が高すぎる
  • 広告に魅力がない
  • 居住しながら売り出している
  • 内覧で印象を高められていない

売り出し価格が高すぎる

中古の戸建て購入者のほとんどは価格の安さを重視するため、売り出し価格が高すぎると検討されません。

購入希望者は、ポータルサイトで相当数の売り物件を見ています。
その過程で、自然と中古戸建ての相場感が身についているので、相場よりも高い価格の広告はスルーされやすくなります。

1年、2年の時間をかけても場合は、多少高い価格でチャレンジしてみてもいいですが、そうでない方は適切な相場価格をとらえて価格設定をしましょう。

対策

相場から価格を見直し
売り出し価格を決める材料は、売却相場と査定価格です。
プロの見立てである査定価格は信用しやすい一方、不動産会社の私的な理由で上下する可能性があるので注意が必要です。
例えば、『戸建ての売却実績が乏しいから、弱気な価格に設定する』『自社と専属契約してほしいから、相場よりも高い価格に設定する』など、物件の本来の価値以外の要因が介入しかねないのです。
そのため、不動産会社の査定価格だけを参考に売り出し価格を決めている方は価格の見直しが必要です。
価格設定の目安となる売却相場は、様々な方法で調べられますが、購入希望者と同様に、ポータルサイトで近い条件の売り物件の平均価格を調査するのもいいでしょう。
売却相場だけでなく、購入希望者目線になれるため、価格設定や売却の参考になります。
売主自身が相場感を身に着けておくことは大切で、都度適切な値下げを行える必要があります。

広告に魅力がない

「写真の質が悪い」「設備情報、周辺情報の記載が少ない」等、魅力の無い広告には購入希望者は集まりません。

他の物件より「価格の安さ」が魅力だったとしても、情報量が少ないと問題がありそうな物件と見られてしまいます。
物件の魅力を正確に伝えるには、相応の情報量が必要です。

また、インターネット広告に力を入れない不動産会社もあるため注意が必要です。
インターネットが主流の現代では、インターネット広告が集客の主となるべきと言えます。

対策

1.広告の写真やアピールポイントを見直す

ポータルサイトに掲載していても登録されている情報が魅力的ではない場合、購入希望者に魅力が伝わるように登録情報を変更しましょう。
所在地や築年数・交通の便など基本的な情報の他に、以下のような観点は魅力的な付加価値になりやすいです。

  • 近隣の利便施設(買物施設、金融機関、医療施設、公園など)
  • リフォーム・リノベーション済みの場合の工事内容(リフォームの修繕履歴)
  • 小学校・中学校学区

また、物件の状態を変更してから掲載写真を撮りなおすのもオススメです。

日当たりが悪い場合は、暖色系の照明や間接照明で明るさを増してみるといいでしょう。
風通しが悪い位置なら目隠しの心配がいらないと状況を逆手にとったアピールも出来ます。
防音対策をしているのであれば、それもアピールポイントになります。

購入希望者が安心できるような情報を伝えるようにしましょう。

2.良い広告を作っている不動産会社に変える

広告費がない不動産会社や、ITの知識がない担当者は、チラシの集客にだけ頼る場合があります。

中古戸建てのターゲットは主にファミリー層です。40代50代であっても、ほとんどの方がスマホを持ち、その扱いに慣れています。
インターネットで広告を打てないのは致命的です。

実際にポータルサイトを見て、広告をしっかり作り込んでいる不動産会社を探し、相談してみましょう。

居住しながら売り出している

住み替えの場合等、居住した状態で売却活動をする方は少なくありません。

ただ、購入希望者にとっては決してプラスなことではありません。
生活感のある部屋では、これからの理想の生活像がイメージしにくいですし、「誰かが生活している」ことに嫌悪感を感じる方もいます。

空き家状態にして売り出した方が、購入希望者はゆっくりと隅々まで内覧でき、即決されやすい傾向にあります。

対策

空き家状態で売り出し、見せ方にこだわる
空き家状態で売り出した方が、購入希望者は充実した内覧がしやすくなります。
しかし、ものがない部屋では隅々の劣化までしっかりと確認されしまうため、築年数が古い家ほど不利になります。
まず、ハウスクリーニングは最低限必要となるでしょう。
外観も印象に影響するので、草木の剪定、除去もしましょう。
劣化を目だたなくする目的もかねて、前項でも解説したホームステージングを活用するのもいいでしょう。

内覧で印象を高められていない

内覧は行っているのに購入まで至らない場合、まず考えるべきは、内覧に問題がないかです。

内覧は購入を決断する上で非常に重要なイベントです。
「水回りが汚い」「壁にシミがある」など、ネガティブに感じる要素は、購入希望者にとっての不安となり決断を鈍らせます。

また、売主や不動産会社担当者の様子までも印象に影響します。
例えば、売主主導での物件案内をすると、購入希望者は自由に内覧がしにくく本当に知りたい部分を知れずに帰ってしまうかもしれません。

過度な良点のアピールなど、押し売りが酷い場合も、購入希望者にとってのプレッシャーとなり、充実した内覧時間は過ごせません。

購入希望者に充実した内覧を提供し、気持ちよく帰ってもらえば購入されやすくなります。

対策

1.内覧前は掃除を怠らない

内覧前は広告写真に見劣りしない清潔な状態になるまで清掃ハウスクリーニングを行いましょう。
戸建てのハウスクリーニングは家の規模と実施個所によって異なりますが、目安として7~10万円かかります。
安くありませんが、その分早く売れれば、今後値下げする必要が無いので十分に回収できる費用です。

一戸建ての売却は非常に長丁場です。
売り出しした際にハウスクリーニングを実施した物件でも、内覧時はホコリだらけになっている場合もありますので掃除は必要です。

2.内覧当日に向けて準備

内覧において、購入希望者はお客様です。
意外にも購入希望者は、「どんな人から買うか」を気にするので、印象をよくするためのおもてなしまで注力しましょう。

3.ホームステージングを利用する
ホームステージングなどの優良サービスを利用するのも手です。ホームステージングは、売り出し中の物件等にインテリアコーディネートを施すサービスです。
「部屋が広く見える」「生活イメージがつきやすい」などのメリットがあり、契約されやすくなります。下の画像は、実際のホームステージングの事例で、ホームステージング後1週間で契約が決まっています。ホームステージングの活用事例引用:一般社団法人ホームステージング協会

売れない戸建ての売却以外の選択肢

戸建てが売れない期間が長引くと「このまま一生売れないのではないか」不安を感じる方もいるでしょう。

建物や売り方に問題が無くても、人口の減少や感染症被害、自然災害等のリスクなどなど、個人では改善できない問題によって売却が長期化している場合もあります。

売れない間、不安によるストレスばかり募らせてしまうのは精神衛生上もよくありません。
そうした側面からも、売却以外の選択肢を持っておくことは非常に重要です。

この章では、売れない戸建ての売却以外の選択肢について解説していきます。

売却以外の選択肢

  • 賃貸にする
  • レンタルスペースや民泊として貸し出す
  • 土地活用(駐車場や太陽光発電等)

賃貸にする

戸建て購入者は、長期的な損得で購入を判断します。例えば、「永住するにはあまりにも古い」「資産としては心もとない」「今後この町も廃れていくかもしれない」といった将来的な不安が購入意思を鈍化させていきます。

一方で賃貸利用者は、もっと目先の損得で判断します。例えば、「この地域に一度住んでみたい」「家賃が安いところに住んでお金をためたい」「通勤のために短期間借りたい」などの希望をもって賃貸物件を探します。

そのため、売却では需要がない物件でも、賃貸として価値を見出せる物件もあります。
近年はテレワークに伴い、都心ではなく地方に目が向けられるようにもなりました。

また、一戸建ての賃貸は主にファミリー層が利用します。
単身者や子供を持たない夫婦に比べて、長い期間借り続けてくれ安いため、収入が安定化しやすくなります。

レンタルスペースや民泊として貸し出す

レンタルスペースは、利用者の希望に合わせて時間単位で貸し出しを行うサービスです。
民泊は、旅行者に向けて宿泊前提に貸し出すサービスです。

いずれも、数時間から数日の範囲で貸し出しできるため、賃貸よりも手軽に利用されます。

現在はレンタルスペースや民泊を紹介するアプリが普及し、広告もしやすくなりました。

また、管理を委託することも可能なので、遠隔地でも運用できます。

土地活用(駐車場や太陽光発電等)

戸建てを解体し土地活用を行う選択肢も考えていきましょう。

人気な活用手段でいえば、駐車場経営、再建築してアパート経営などがあります。
そもそも住宅需要のない地域では上記の活用方法は危険ですが、都心に近い地域であれば大きな収益も期待できます。

その他、地方でも可能な活用手段として野建て太陽光発電も人気です。
更地に太陽光パネルを設置して、発電した電気を電力会社に売って収入を得ます。
固定価格買取制度によって、一定期間、一定価格での買取が国から約束されているため、安定した収入を上げやすいと言えます。
一方で、自然災害などで発電機が破壊されるなどのリスクがります。

まとめ

売却活動をしているのに一戸建ての住宅が売れないというのは、必ず理由があります。売れない理由は、売却価格が適正でなかった、立地や物件に問題があった、売主の対応が悪かった、不動産業者に原因があったなどですが、その物件が売れない理由を明確にすることが大切です。

一戸建ての売却期間の目安は、マンションより長く6か月と言われています。売り出してから6カ月、ましてや1年経っても一戸建てが売れないという人は、何かしら売れない理由があるはずです。売れない理由が明確になれば、対処していけばよいわけです。売主自身が改善出来るものは改善し、不動産業者が原因ならば、契約を一旦終了し、新たな不動産業者を選んでみることをおすすめします。

また、政府が近年空き家率の問題を深刻化させないために、中古物件の流通活性化に力を入れているため、売れない一戸建ても売却できるチャンスは十分にあると言えます。
具体的には中古住宅をリフォームやリノベーションする場合に補助金を出したり、減税措置を実施したりしています。

その結果、中古住宅の流通量はほぼ横ばいで下がっていません。以下は国土交通省HPで公開されている首都圏と近畿圏の中古住宅の流通量を示したグラフです。どちらのエリアも流通量はほぼ変わっていないことが分かります。

中古住宅流通量

新たな業者を探すなら厳選された業者から探せるすまいステップを活用

物件が売れないのが不動産業者だった場合は、再度不動産業者選びをしましょう。不動産会社を選ぶ時に便利なのは一括査定サイトのすまいステップです。すまいステップはクレームがあった業者は除外しているから、登録している全国の優良な不動産業者です。最大4社まで一度に比較することも出来る便利なサイトです。すまいステップなら一戸建て住宅の売却が得意な不動産会社と出会えるでしょう。

専門家

戸建てはマンションと比べて個別性が高く、事前に物件の情報を伝えきることが難しいといったことも、売却しづらい原因の一つだと言えます。

ただ、建物は時の経過によって劣化し、価値が落ちてしまいますが土地はただ時が経過しただけでは価値が落ちないといったメリットもあります。

こうした点を、より適性に査定してくれて、また適切に売却活動を行ってくれる不動産会社を探すことが重要だと言えるでしょう。

具体的には「地域のことに精通していること」や「戸建物件の売買実績が豊富なこと」がポイントとなります。

すまいステップに一括査定依頼すれば、優良な不動産会社の中から最大4社の紹介を受けることができます。

その中から、上記ポイントを満たす不動産会社を見極めるようにするとよいでしょう。

❏記事のおさらい!

一戸建てが売れない理由を大きく分けると何?

一戸建てが売れない理由は『物件に問題はないが需要がない』『物件に問題がるから需要がない』『売主の売り方が悪い』『不動産会社の売り方が悪い』に分けられます。詳しく知りたい方は一戸建てが売れない理由を特定しようをご覧ください。

そもそも地域に需要がない場合はどうしたらいい?

大手の不動産会社と契約している方は、地域密着の不動産会社に変更してみましょう。住宅需要が少ない地域では、地域の実情を理解し実績を持っている地域密着不動産会社の方が売りやすい場合が良くあります。その他、不動産会社に買取を考えてい見るのもいいでしょう。詳しくは売るエリアに需要がないをご覧ください。

駅から遠くて住みにくい物件だけどどうしたらいい?

戸建てはファミリー層が主なターゲットになるので、生活利便性の高さは重要です。駅からの距離を払拭するほどのアピールポイントをまとめておきましょう。例えば、学校・保育園、小児科までの距離、またそこのスタッフの対応がいいことなど、家族生活を送る上で助かることは全てまとめましょう。詳しく知りたい方は駅から遠い・生活利便性が悪いをご覧下さい。

どうしても売れない場合はどうしたらいい?

戸建ての売却では1年2年と長く売れないケースも良くあります。長く保有すると維持・管理費もかかるため、売却以外の活用方法を考えておくことも重要です。賃貸や民泊、土地活用など利用用途は様々です。詳しくは売れない戸建ての売却以外の選択肢をご覧ください。

 

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