- 家の売却期間はどれくらい?
- 家の売却経験者の約54%が約3~6ヶ月未満で売却
- 不動産会社選びや売り出し価格の設定などが家の売却期間を左右する
- 家の売却期間が長引いた時の対処法もある
家を売却する時、「どれくらいの期間で売却できるのか」「家の売却に時間がかかったらどうしよう。住み替えが上手くいくかな。」など不安になることがあるでしょう。
住み替えなどをスムーズに行うためにも家の平均売却期間や売却期間を長引かせないための方法を知れたらいいですよね。
この記事では、家の平均売却期間や家の売却期間を長引かせないためのコツなどを紹介しています。
売却に向けて行動を始める前にぜひご覧ください。
家の平均売却期間は約3~6ヶ月
家を売り出してから買主が見つかり成約に至るまでの期間を「家の売却期間」とすると平均で約3~6か月かかると言われています。
実際に、すまいステップ編集部が2022年1月28日~2022年5月22日に実施した調査では、家を売却した約54%の方が約3~6か月未満で家を売却していることが分かっています。
家の売却期間は約3~6ヶ月が目安となりますが、買主が見つからない限り際限なく伸びます。
中には売り出してから1週間程度で買主が見つかる方もいれば、1年以上買主が見つからない方もいます。
【売却ステップ毎】家の売却にかかる期間
実際に家の売却には、どの段階でどれくらい時間がかかるのでしょうか?
家の売却の流れとステップごとにかかる期間を解説していきます。
ステップ | すること | 期間の目安 |
---|---|---|
売り出し前 | 相場調べや書類収集 | 1~4週間 |
査定を受ける | ||
媒介契約を結ぶ | ||
売り出し中 | 売り出し開始~内覧 | 3~6ヶ月 (※買主が見つかるまで) |
買主との条件交渉 | ||
買主との売買契約 | ||
売り出し後 | 決済・引渡し | 1~2ヶ月 |
確定申告・納税 | 翌年 |
家の売却は売り出し前・売り出し中・売り出し後の3ステップで完了します。
家の「売却期間」に該当するのが、「売り出し中」の部分です。
売り出し前後でもやることが沢山あるので、3ケ月~6か月以上時間がかかります。
売り出し前にかかる期間は、3週間程度を目安とするとよいでしょう。
- 相場調べや書類収集(約1週間)
- 査定を受ける(~2週間)
- 媒介契約を結ぶ(~1週間)
家の売却に関する知識がないまま始めると、売却期間が延びてしまうことがあります。
情報収集は怠らずにしっかり行いましょう。
売買契約の締結後にかかる期間は、約1~2ヶ月です。
- 決済・引渡し(1~2ヶ月)
- 確定申告・納税(翌年)
家の売却代金は、決済のタイミングですべて売主の手元に入ります。
家を売却する流れについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
家の売却希望時期の4~9か月前から準備しよう
家の売却は売却希望時期の4~9か月前に準備し始めましょう。
家を売り出す前後でもやることが沢山あります。また、家の売却期間は買主が見つかるまでにかかる時間によって大きく変動します。
家の売却活動を売却期限ギリギリで進めた結果、思わぬトラブルや「買主がなかなか見つからない」ことが理由でスケジュールが大きく狂うケースがよくあります。
このようなリスクを避けるためにも家の売却期間に余裕を持たせて早めに準備してくださいね。
不動産一括査定サイトの『すまいステップ』で、家の査定を依頼した方の約45%が、家を売り出してから3か月以内に売却を完了しています。
すまいステップでは加盟している不動産会社を「宅地建物取引士資格保有」などの厳しい基準で厳選しているので、スピーディーな売却が実現できます。
下記のフォームに物件情報を入力して、査定を受けてみましょう。
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家の売却期間を左右する要素
家の平均売却期間は3~6か月ですが、場合によって異なります。
本章では、家の売却期間を左右する要素について解説していきます。
家の売却期間を左右する要素
- 不動産会社選び
- 売り出し条件
- 立地条件
- 築年数
- 家の状態
要素①不動産会社選び
家の売却期間を左右する要素として不動産会社選びが挙げられます。
一戸建ては、マンションに比べて需要が少ないため、売れにくい傾向にあります。
そのため、不動産会社との相性や熱心に売却活動をしてくれるかどうかが家の売却期間に影響します。
実際に、不動産会社選びに失敗してしまい家の売却期間が長期化してしまった人の体験談です。
愛知県:(60代)
必ずしも大企業や知名度のある不動産売却企業が安心とは限らないと思います。小規模の企業でも、地域に密着したその地域をよく知っている企業の方がよいと思います。
実際私は不愉快な思いをしましたし、3か月ほど無駄な時間をロスしました。
愛知県名古屋市西区 / 60代 / 住み替え / 一戸建て / 築36年~40年 / 5DK
査定額2,000万円→売却価格1,850万円
不動産会社 | あいち事務所本社(担当者:伊藤紘) |
---|---|
不動産会社の決め手 | 信頼できる担当者だった |
担当者の特徴 | 説明が丁寧 |
要素②売り出し条件
家の売却期間を左右する要素として売り出し条件が挙げられます。
売り出し条件として挙げられるのは、売り出し価格と家の売り出し時期です。
家の購入検討者は、価格を一番の判断材料とする傾向にあります。
実際に、「住宅市場動向調査報告書(2022)」によると、家を購入した方の約61.7%が「価格・家賃の妥当性」を理由に戸建てを購入したがわかっています。
売り出し価格を高く設定しすぎると、購入希望者が激減して内覧までたどり着かず、結果的に売却期間が長引いてしまいます。
家の売り出し時期も家の期間を左右する重要な要素です。
家の需要は時期やタイミングによって変化するので、家の売り出し時期が重要です。
家の需要が落ち込む閑散期に売り出してしまうと、購入希望者が現れず売却活動が中々進まなくなってしまう可能性が高くなります。
要素③立地条件
家の売却期間を左右する要素として家の立地条件が挙げられます。
スーパーやコンビニ、病院など日常的に使いたい施設が近くにない場合、需要は少なくなり売却期間が長くなる傾向にあります。
実際に、「住宅市場動向調査報告書(2022)」によると、家を購入した方の約46.9%が「住宅の立地環境の良さ」を理由に戸建てを購入したがわかっています。
引用:国土交通省住宅局「住宅市場動向調査報告書(2022)」
要素④築年数
家の売却期間が長期化する理由として築年数が挙げられます。
築年数が古い家は、見た目の古さはもちろん、耐震性に対する不安から購入希望者は早めの段階で候補から外してしまいます。
実際に、一般社団法人不動産流通協会「中古住宅における住宅ローン利用等実施調査(2021)」によると、築25年を超えると売れにくくなることがわかっています。
引用:一般社団法人不動産流通協会「中古住宅における住宅ローン利用等実施調査(2021)」
要素⑤家の状態
家の売却期間が長期化する理由として家の状態が挙げられます。
家が適切なメンテナンスがされておらず目立つ傷・雨漏り・シロアリなどの被害が発生しているなど家の状態が悪い場合、買主が付きずらいです。
実際に、「メンテナンスがされておらず状態が良くない家」を売却された方の体験談です。
大分県:(50代)
築年数や立地からするとご提案頂いた金額でいけたと思いますが、メンテナンスが最悪だった為かなりDOWNしてしまいました。大切な家を綺麗にきちんとメンテナンスしながら住む事が大事です。
大分県速見郡日出町 / 50代 / 金銭的な利用のため / 一戸建て / 築21年~25年 / 4LDK
査定額1,200万円→売却価格850万円
不動産会社 | 株式会社 ミナゴフ(担当者:酒井香澄) |
---|---|
不動産会社の決め手 | 信頼できる担当者だった |
担当者の特徴 | 返信が早かった |
満足度 | 4.3 |
家の売却期間を長引かせないコツ
家の売却期間を長引かせないコツについて解説していきます。
- 不動産会社の得意な物件・エリアを確認する
- 適切な売り出し価格を設定する
- 家の条件とは別の魅力をアピールする
- ホームインスペクションをする
- ハウスクリーニングをする
不動産会社の得意な物件・エリアを確認する
家の売却期間を長引かせないためにも、不動産会社を選ぶ際、不動産会社の得意な物件・エリアを確認しましょう。
家の売却がスムーズに進むかどうかは、売却したい家が不動産会社にとって得意な物件・エリアが影響します。
売却したい家の売却実績と経験が豊富な不動産会社に任せられれば、的確な販売戦略で売却を進めてもらえるので、スムーズに家を売却できます。
適正な売り出し価格を設定する
家の売却期間を長引かせないためにも、相場から見て適切な売り出し価格を設定しましょう。
先ほども解説した通り、家の購入者にとって家の価格が相場から見て妥当かどうかは重要です。
適切な売り出し価格を設定する際には、周辺の家の売却相場を調べてみてください。
周辺で売り出されている家の売却価格を参考に売り出し価格を設定できれば、売り出し価格が高すぎるという状況を回避できます。
家の売却相場を調べる方法として、「レインズ・マーケット・インフォメーション」を利用することをおすすめします。
上記のサイトで、今お持ちの家と似た条件の物件の最終的な売却価格が調べられるので、是非ご活用ください。
家の条件とは別の魅力をアピールする
家の売却期間を長引かせないためにも、立地以外の別の魅力をアピールして売却を進めましょう。
購入希望者にとって「売主だからこそ分かる情報」は、非常に重要です。
売主だからこそ分かる魅力を中心にアピールできれば、購入希望者から好印象を持たれて成約に繋がる可能性が高まります。
具体的には、以下のような情報です。
- 道が広く整理されている
- バスの本数が多いなど交通機関の利便性
- 周辺の環境(騒音や治安)
- 市の取り組みや福祉
- コンセントの位置や浴室乾燥機などの設備の使い勝手
ホームインスペクションをする
家の売却期間を長引かせないためにも、ホームインスペクションを実施することをおすすめします。
住宅の設計・施工に詳しい専門家が第三者的な立場から住宅の劣化状況や欠陥の有無を診断することです。
ホームインスペクションを実施すればm購入希望者の「築年数が古いと物件に欠陥がありそう」という不安を解消できます。
ホームインスペクションは、専門家が実施する正式な調査なので、診断の結果に問題が無ければ購入希望者にアピールできます。
実際に、ホームインスペクションを利用して不動産売却を行った5割以上が、「買主が早く見つかってスムーズに売却できた」と回答しています。
(引用:公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会「土地・住宅に関する消費者アンケート調査」)
ハウスクリーニングをする
家の売却期間を長引かせないためにも、ハウスクリーニングを実施しましょう。
掃除のプロが素人には難しい箇所や汚れを掃除してくれるサービスです。
家をスムーズに売却するために、清潔な状態を保ち購入希望者に良い印象を与えることが重要です。
築年数が古い家であっても荷物が整理整頓されていたり、床や水回りがきちんと清掃されていれば購入希望者に良い印象を与えられ、家をスムーズに売却できる可能性があります。
もちろん自分で家を掃除をするという選択肢もありますが、長年住んだ家ほどプロでなければ落とせない汚れがあります。
築年数が古い家に住んでいて自分では落とせない汚れなどがある場合は、掃除のプロに相談することを検討しましょう。
以下の記事では、「ハウスクリーニング」について詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
家の売却期間が長引いた時はどうする?
どんなに家の条件が良くても、どうしても売却期間が長引いてしまうことがあります。
そんな時は、以下の対処法で早く売却できる可能性があります。
- 契約形態を変える
- 内覧対応を見直す
- 売却時期をずらす
- 不動産会社を変える
- 買い取ってもらう
対処法①契約形態を変える
まずは家の契約形態を変えることを検討しましょう。
競合する周辺の家の売り出し価格よりも高い価格に設定していると、買主からは敬遠されてしまいます。
競合する周辺の家の売り出し価格よりも高い価格で売り出している場合は、売り出し価格を設定し直しましょう。
また、これまで不動産会社との契約が一般媒介契約だった場合は、専任媒介契約や専属専任媒介に変更してみることもおすすめです。
不動産会社を1社に絞って契約すれば熱心に売却活動を行ってくれるので、契約形態を変えるだけでも早く売却できる可能性は一気に高まります。
対処法②内覧対応を見直す
内覧は来てもらえるのになかなか買主が決まらない場合は、内覧対応が適切に行われていない可能性があります。
内覧できる日時を限定している場合は、土日や日中も内覧できるように調整すると、これまでよりも内覧希望者が増える可能性があります。
内覧は、買主に家をアピールできる場です。
事前に家のアピールポイントや、住んでいるからこそ分かる魅力をまとめておくこともおすすめです。
- 内覧のポイント
- 内覧できる日時を増やす
- 家のアピールポイントや魅力をまとめておく
対処法③売却時期をずらす
もし6か月以上経っても家を売却できない場合は、一度広告を取り下げて、売却する時期をずらすことを検討しましょう。
多くの買主は、繁忙期と言われる2~3月に合わせて家を探します。
広告が6か月以上掲載されたままになっていると、売れ残っている印象を与え、この家は何か問題があるのではと疑問を持たれてしまう可能性があります。
売却を急いでいない場合は一度広告を取り下げて、繁忙期の数カ月前に再掲載することをおすすめします。
対処法④不動産会社を変える
家が長期化売却できない原因の1つとして、不動産会社の経験や営業力不足が考えられます。
担当者がしっかり販売戦略を持って売却活動してくれているか、定期的に活動報告が行われているか確認しましょう。
また、不動産会社によって得意な物件や不得意な物件もあるので、営業力が弱いと判断したら早めに不動産会社を変更することをおすすめします。
対処法⑤買い取ってもらう
売却までの期日がある方や、古い家などの劣化した家を売却したい方は、「買取」を検討してください。
売主から不動産会社が直接家を買い取る売却方法です。
不動産会社が購入希望者を探さすのではなく、不動産会社が直接買い取るので売却までの流れがスムーズです。
最短で2週間ほどで家の売却が完了するケースもあります。
以下の記事では、「買取」について詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
不動産一括査定サイトの『すまいステップ』で、家の査定を依頼した方の約45%が、家を売り出してから3か月以内に売却を完了しています。
すまいステップでは加盟している不動産会社を「宅地建物取引士資格保有」などの厳しい基準で厳選しているので、スピーディーな売却が実現できます。
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まとめ
さて、ここまでご覧になった方は家の売却に一歩足を踏み入れたも同然です。
それぞれの売却ステップで行うことを把握して、事前に家の売却計画を立て、早く売却を完了させましょう。
また、家の売却を成功させるには、早く売却するだけではなく「高く売却する」ことも考えなければなりません。
こちらの記事から家を高値で売却するために必要なことを確認していきましょう。
家を早く高く売却するには、不動産会社選びが重要です。
「すまいステップ」の不動産一括査定は、優良な不動産会社とだけ連携し、初めての方でも安心して利用できます。
一度の申込で最大4社までの査定を無料で受けられるので、ぜひ利用してみてください。
監修者から一言
一戸建ては個別性が高く、土地やマンションより売却に時間がかかってしまいます。しっかりと計画を練って辛抱強く売却活動を行わないと、場合によっては年単位で売却が決まらないということになりかねません。本記事でご紹介した通り、準備期間中にさまざまな工夫を暮らすと共に、いざ売却が始まったら、毎回の内覧時にきっちり清掃しておくといったことを欠かさず行うことをおすすめします。売却の工夫にはさまざまなものがありますが、一番大切なのはやはりよい不動産会社に売却を依頼することです。すまいステップを利用して信頼できるパートナーを見つけるようにしましょう。
#家を売る #家売却期間