「いつまでも家が売れない」
「売れない原因はなに?」
引っ越しのために家を売り出している方でこのような悩みや疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
家の売却は「不動産会社を通して買手を探す」という仕組み上、おおよそ1~3ヶ月程度かかります。
では、それ以上に長い期間売れない家はどのようにして売却すればいいのでしょうか。
この記事では、引っ越したいのにいつまでも売れない家の特徴と対策を解説します。
家が売れなくて困っている方はぜひ参考にご覧ください。
引っ越したいのに家が売れない場合は売却の平均日数を知ろう!
まずは、不動産の売却にかかる日数を把握しましょう。
以下は、東日本不動産流通機構が発表している、首都圏における中古住宅の登録から成約までの平均日数です。
年 | 中古マンション | 中古戸建 |
2020年 | 88.3日 | 111.3日 |
2021年 | 74.7日 | 101.2日 |
2022年 | 71.4日 | 81.2日 |
2023年 | 80.1日 | 83.3日 |
参照:公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2023年)」
中古マンションは70~80日前後で成約できるのに対し、中古戸建は早くても80日で遅いと4ヶ月ほどかかっているのがわかります。
つまり、売り出してから4ヶ月以内に成約しているケースが多いということになります。
現在売り出し中の方は、ひとつの目安として売却活動を進めるのがよいでしょう。
引っ越したいのに『半年以上』家が売れないなら要注意
引っ越ししたいのに家が売れない状況が続くと何かと焦ってしまいます。
ただ、家に限らずモノが売れるにはある程度時間がかかるのはよくあることです。
では、どれくらいの期間で売れるのが一般的なのでしょうか。
約45%が半年以内に売却できている
すまいステップ編集部の調査では、家(一戸建て)を売却した方の45.4%が半年以内に売却できていることが分かりました。
期間を延ばし、1年未満に売却できた人の割合を見てみると、74.9%となりました。
物件、又は売り方によっては半年以内の売却が可能で、長くても1年以内に売り切れる方が多いと言えます。
1年以上売れない割合も25%以上だから焦る必要はない
多くの人が1年以内に売却できているとお伝えしましたが、1年以上売れない人の割合も約25%のため、売れないからといって焦るのは禁物です。
売り出し価格の調整や媒介契約の変更、不動産会社の変更などを行うことで売却できる可能性が上がるケースもあります。
不動産会社の担当者と相談しながら焦らず進めていくのが大切です。
引っ越したいのにいつまでも売れない家の特徴
早く引っ越しをしたいのにいつまでも売れない家は、どういった問題があるのでしょうか。以下では、売れない家の特徴を6つ紹介します。
いつまでも売れない家の6つの特徴
- 販売価格が高すぎる
- 不動産会社選びを失敗している
- 宣伝効果が低くて内覧者が少ない
- 内覧対応が不十分
- 売り出しのタイミングが悪い
- 家に需要がない
それぞれの項目について具体的に解説していきます。
販売価格が高すぎる
家が売れない理由のひとつに、販売価格が高すぎる理由があげられます。
販売価格は周辺不動産の相場を把握して、相場より極端に高額にならないように設定するのが売却のコツです。
特殊な構造の家であったり、何か特別な設備がある場合を除いては適切な価格に見直すことをおすすめします。
なお、買主から値下げ交渉されるのが一般的なので、販売価格は多少値下げしても問題ない程度に設定するのがコツです。
不動産会社選びを失敗している
そもそも売却を委託している不動産会社の選び方を失敗していることが原因となっている可能性も考えてみましょう。
不動産会社選びを失敗すると適切な売却活動が行われずに、家を探している人に自分の不動産の情報が届かない可能性が高くなります。
不動産会社が適切な売却活動をしているのか一度確認してみましょう。場合によっては、囲い込みをされている可能性もあります。
不動産会社は売却が成功した際に支払われる仲介手数料が報酬となるため、他社に売却されてしまうと宣伝費用だけを支払って報酬を受け取れなくなってしまいます。そのため囲い込みが行われることになるのです。
こうしたことが起きていないか、担当者ときちんと話をして確認してみることをおすすめします。
宣伝効果が低くて内覧者が少ない
売却活動ではインターネットやチラシを利用して物件情報を多くの人に提供します。
この宣伝がうまくいかないと購入に前向きになる人が少なく、内覧にまで進まないケースがあります。内覧者が少ない場合には、宣伝がうまくできていない可能性を考えてみましょう。
実際にどのような公開の仕方をされているのか、チラシやインターネットで確認して、魅力的に見えない箇所などがあればそこが原因になっている可能性もあるでしょう。
内覧対応が不十分
買手にとって内覧は購入するかどうかを判断するために重要な行動です。この内覧会でよい印象が与えられなければ購入意欲を削ぐことになってしまいます。
まだ居住中の家を内覧する場合は、特に生活感があるため、魅力的に感じない場合が多くあります。
居住中の家の内覧を行う場合には、不要なものは処分してできる範囲の掃除はするなど清潔感を保つ必要はあります。
また、玄関先や庭周りにものがたくさん置いてあると第一印象から悪くなってしまうため目に付く場所はくまなく整理しておくことも大切です。
売り出しのタイミングが悪い
家の売却では売り出しのタイミングも重要です。家の需要が少ないタイミングで販売を開始すると購入希望者が少ないため売却のチャンスも少なくなります。
また近隣で同じような時期に似た条件の物件がたくさん売りに出されることも家が売れない原因のひとつです。
不動産会社に近隣の情報や不動産需要の状況などを確認して売り出しのタイミングを考えないと失敗することもあるということです。
家に需要がない
そもそも家に需要がないという原因も考えられます。家に需要がないというのは具体的には、築25年以上の家であったり、立地条件が悪いなどがあげられます。
築年数が古い家は、住むことよりも解体して更地にして活用するという用途で購入する人が多いため、解体費用の交渉が入ることもあるでしょう。
立地条件が悪い場合には、家自体が気に入っても周辺環境が希望条件に当てはまらないことで購入を諦めるケースも多くあります。
引っ越したいのに家が売れないときの対処法
引っ越したいのに家が売れない場合、どのように対処すればよいのでしょうか。ここでは引っ越しを希望しているのに家が売れない場合の対処法について解説します。
複数社に査定依頼して販売価格を見直す
なかなか家が売れない場合、まずは売り出し価格を見直してみましょう。
家の建物部分は築年数の経過で価値を大きく落とすため、最初に査定を受けた時と今とでは価値が変わっている可能性があります。
再度査定を行い、正しい査定額を把握して現在の相場に近い売り出し価格に設定しなおすことで購入希望者が現れることもあるでしょう。
査定額は不動産会社によって異なることが多いため、少なくとも3社以上の査定を比較できると安心です。
正しい相場価格を把握して売れやすい価格帯で価格改定を行うことが大切です。再査定を依頼する場合には複数社にまとめて査定が依頼できる一括査定サイトの利用が便利です。複数社の査定額を比較して正確な相場を把握することが早く家を売るためには大切になります。
一括査定はすまいステップがおすすめ
一括査定サイトはさまざまありますが、できるだけ優良な不動産会社が登録しているサイトを利用したほうが安全です。
おすすめはすまいステップの一括査定サイトです。すまいステップでは、独自の厳しい審査基準を設けています。厳しい審査をクリアした全国の優良な不動産会社のみが登録しているため安心して利用することが可能です。
手間の面では、一度情報を入力するだけでまとめて複数社に査定を依頼できて便利です。
仲介依頼する不動産会社を変える
売却活動をしてもなかなか家が売れない場合、思い切って不動産会社を変えてみるという方法もあります。仲介を依頼している不動産会社が売却活動を積極的に行っていない可能性も考えてみましょう。
また、不動産会社には得意分野があるため、自分が所有している物件の売却が得意ではない不動産会社に仲介を依頼してしまっている可能性もあります。
過去の実績をよく確認して、営業力・宣伝効果のある売却活動をしている不動産会社にかえることも対処方法としては有効です。
ハウスクリーニングする
中古住宅の売却では、とくに内覧の際の第一印象が重要となります。
せっかく内覧にまで至ったのに購入してもらえなかったということは、家の中に何か原因があると考えてみましょう。たとえば室内が汚かった、生活感が丸出しだったということはないでしょうか。
購入希望者は新しい生活を想像しながら購入する家を探しているため、新しい生活をイメージしにくい状態の家ではなかなか買手がつかないでしょう。
家の中に原因があって売却できない可能性が高い場合には、掃除をするなどして室内をきれいにする工夫をしましょう。内覧時の印象がよくなれば早く売れる可能性も高まります。
自分で掃除するには限界があると感じる場合には、ハウスクリーニングを依頼して隅々まで丁寧に掃除してもらうこともひとつです。プロに掃除してもらうことでとくに水回りの印象が大きく変わり、清潔感を出すこともできるでしょう。
ホームインスペクションをする
ホームインスペクションは、不動産の価値をあげるために有効な対処法です。ホームインスペクションとは、不動産の専門家に建物の現場調査を行ってもらうことを指します。
専門家とは具体的に建築士やホームインスペクションの専門家のことです。第三者がしっかりと調査して安全性や性能を評価した家であることが証明できれば購入希望者も安心できるでしょう。
家は見えない部分が多いためとくに中古住宅の購入には慎重になる人が多いものです。
この点を専門家の力を借りて解決するのがホームインスペクションのメリットといえるでしょう。
住み替え計画を見直す
売却金で新居購入を予定していた場合は、住み替え計画を練り直すというのもひとつの対処法です。家が売れないと次の家を購入できないということは、売却できるまで新居に移るれないということになります。
またはすでに新居の契約をしているのに、家が売れずに困っているケースもあるでしょう。こうなると早急に計画の見直しをする必要が出てきます。
いつまでに売却したいのかをもう一度明確にし、それまでに売れなかった場合にはどの程度まで待てて、それ以上になった場合はどう対処するのかを再度考えてみましょう。
新居の購入が先になりそうな場合には、売却価格を値下げしてでも売却しなければ資金がないのか、ダブルローンの状態で家が売れるまで待つことが可能なのかも検討材料となります。
早く売りたいなら買取も検討
引っ越したいのに家が売れない場合、ライフプランが崩れてしまうこともあるでしょう。不動産会社に売却を仲介してもなかなか売れない場合には買取を利用することを検討してみてもよいでしょう。
買取は、仲介と異なり買主が不動産会社になります。不動産会社が直接買主になって不動産を買い取ってくれるため短期間でまとまったお金が手元に入ります。ただし、注意しておきたいのは、買取の場合、価格が相場の7割程度になるとされている点です。
売却価格が安くなってもすぐに現金が欲しい人や早く家を売りたい人には不動産買取がおすすめです。
買取保証付き仲介対応の不動産会社もある
不動産会社の中には、買取保証付きの仲介契約を結んでくれるところもあります。買取保証付き仲介は、一定期間は売却活動をして、その期間に売れない場合には買取をしてもらうシステムです。買取保証があればいつまでも家が売れずに困るということもないため安心して売却するできます。
買取保証付き仲介を取り扱っているのは大手不動産会社が多いため問い合わせしてみるとよいでしょう。
家が売れないときの注意点
引っ越したいのに家が売れない場合、いくつかの対処法を取ることで売却時期を早められる可能性について解説してきました。ただ、場合によっては不動産会社に一度相談してから慎重に進めたほうがよい対策もあります。具体的には次のようなケースがあげられます。
家が売れない時の3つの注意点
- 売却のためのフルリフォームはしない
- 引っ越しして空き家にしない
- 家の不具合は隠さない
それぞれの項目について具体的に解説します。
売却のためのフルリフォームはしない
早く引っ越ししたいのに家が売れないと気持ちが焦ってしまうこともあるでしょう。どうすれば早く売れるのかと考える中で、リフォームに考えがおよぶ人も少なくありません。フルリフォームをすれば早く売れるかもしれないと考えて、大金をかけてリフォームするのには少し慎重になる必要があります。
フルリフォームしたからといって必ずしも早く売れるとは限らないからです。フルリフォームとなるとかなりの費用が必要となります。リフォーム費用を差し引いても次の住み替え計画に支障がないのであればよいですが、リフォームをしたことで住み替え計画の資金が減ってしまうようならなおさら注意が必要です。
買手によっては少しでも安く購入して自分の気に入るようにフルリフォームしたいと考えている人もいます。売主の感覚でフルリフォームした間取りや設備が必ずしも買手の気に入る保証はないということです。
たとえば、家が売れない原因がエリアや周辺環境にあった場合にはいくら家をきれいにしても売れる確率は上がらないでしょう。リフォームを検討する場合には、不動産会社の担当者になぜ売れないのかをしっかり説明してもらい、リフォームの必要性があると判断された場合に検討することをおすすめします。
引っ越しして空き家にしない
引っ越しを予定どおりに進めたくて、家が売れないうちに引っ越して家を空き家にしてしまう人もいるでしょう。もちろん住み替え計画を実行するためにやむを得ず引っ越しをする人もいるでしょう。ただ、引っ越しして家を空き家にしてしまうことのリスクも知っておく必要はあります。
空き家になると家を定期的に手入れすることがなくなるため、劣化スピードが急速に速まります。そのため、売れる可能性も下がっていく可能性が高くなるでしょう。やむを得ず空き家にする場合でも定期的な手入れを怠らないなど売れるまでは家を丁寧に扱うことを忘れないようにしましょう。
家の不具合は隠さない
中古住宅を購入希望している人は、家の劣化具合や設備の状態をチェックすることが多いでしょう。設備に不具合がないか、水回りの状態はどうか、雨漏りはないか、シロアリが出ないかなどチェックされる項目は多岐にわたります。
中古住宅である以上、何かしらの不具合があることは買手も承知のうえであるため、もしも家に不具合がある場合には隠さずに状況を説明することが大切です。もしも不具合を隠して売却した場合、後から不具合が発覚すると契約不適合責任を問われる可能性があります。
こうなると多額の修繕費用を負担しなければならなくなります。急いで売却したい場合でも不具合はきちんと報告するようにしましょう。不動産会社を通じて報告して、不具合をどのように対処して売却するのかを買い手ときちんと話し合っておくことで売却後のトラブルを回避できるでしょう。
引っ越したいのに家が売れないときは原因を考えて正しく対処しよう
家が売れたお金で次の生活をスタートする予定にしている場合、家が売れないと次の生活をスタートできないという問題が起こります。売り出し時点で計画していた住み替え計画も見直しをする必要が出てくるでしょう。
あまりに期間が経過すると家の劣化が進んで、場合によっては値下げも検討しないといけません。こうなると住み替え先のために予定している資金計画も変更しなければなりません。引っ越したいのに家が売れない場合には、売れない原因をきちんと見極めて正しく対処する必要があります。
どの対処法についても信頼できる不動産会社に相談して実行に移すことが必要です。自分の判断だけで実行してしまうと場合によってはムダなお金を使うだけで終わってしまうこともあるでしょう。
家が売れないで困っている場合、思い切って仲介を依頼している不動産会社を変えてみるのもひとつです。根本的な売却活動がきちんと行われていなければいつまでたっても家が売れることはありません。家の売却は不動産会社がどこまで力を入れてくれるかに左右されてしまう点が大きいからです。
不動産会社に再度査定を依頼する際には1社だけでなく複数社に依頼して、しっかり比較検討するようにしましょう。複数社に査定を依頼するのが大変という人は、無料一括サイトを利用すると便利です。一度情報を入力をするだけでまとめて複数社に査定を依頼できるのが無料一括サイトです。
すまいステップでは、独自の厳しい基準を設けることで、基準をクリアした優良な不動産会社とのみ提携しています。そのため信頼できる不動産会社をみつけるためにも安心して利用することが可能です。
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記事のおさらい
家が半年以上売れないとまずい?
結論、半年以上売れない場合は注意が必要です。対策を講じましょう。すまいステップ編集部の調査では、家(一戸建て)を売却した方の45.4%が半年以内に売却できていることが分かりました。期間を延ばし、1年未満に売却できた人の割合を見てみると、74.9%となりました。一般的に築年数が浅いほど需要が高く、早く売れる傾向にありますが、半年・1年を超えて売却できない家は、築年数以外に『売り方』の問題点がある場合がほとんどです。詳しく知りたい方は引っ越したいのに『半年以上』家が売れないなら要注意をご覧ください。
引っ越したいのにいつまでも売れない家の特徴は?
引っ越したいのにいつまでも売れない家の特徴は以下の通りです。
- 販売価格が高すぎる
- 不動産会社選びを失敗している
- 宣伝効果が低くて内覧者が少ない
- 内覧対応が不十分
- 売り出しのタイミングが悪い
- 家に需要がない
詳しくは引っ越したいのにいつまでも売れない家の特徴をご覧ください。
引っ越したいのに家が売れないときの対処法は?
マンション売却で儲かったときの節税対策は以下の通りです。
- 複数社に査定依頼して販売価格を見直す
- 仲介依頼する不動産会社をかえる
- ハウスクリーニングする
- ホームインスペクションをする
- 住み替え計画を見直す
詳しく知りたい方は引っ越したいのに家が売れないときの対処法をご覧下さい。