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住み替えは自己資金なしでもできる?住み替え方法としておくべき準備を紹介

  • 更新日:2023年5月29日
住み替えは自己資金なしでもできる?住み替え方法としておくべき準備を紹介

自己資金なしで住み替えを考えた時、

「そもそも自己資金なしで住み替えることは可能か」

「自己資金がないと住宅ローンの金利が高くなるのでは」

「現在の家が希望通りの価格で売却できるか不安」

と悩む方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、住み替えを検討している方に向けて、自己資金なしでも住み替えは可能なのか解説します。

住み替え前にしておくべき準備と注意点も合わせて紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

住み替えは自己資金なしでもできる!

家の住み替えでは、家の売却と新居の購入のそれぞれに多くの費用がかかります。

そのため、自己資金なしだと住み替えは難しいのではと思う方がほとんどでしょう。

ですが、家の住み替え方法はいくつかあり、自己資金がなくても住み替えは可能です。

自己資金なしで住み替えを行うには、住み替え前にしておくべき準備をしっかり行うことが重要です。

最後まで読み、注意点も合わせて理解しておきましょう。

住み替えを自己資金なしで行う方法は3つ

自己資金なしで住み替える方法を3つ紹介します。

  • フルローンを利用する
  • 住み替えローンを利用する
  • つなぎ融資を利用する

住み替え方法①フルローンを利用する

自己資金がない場合の住み替え方法の一つとしてフルローンを活用する方法が挙げられます。

フルローンとは、物件価格全額を融資するローンのことで、頭金が必要ないので自己資金が不足している人でも利用できます。

ただし、借入先の金融機関によっては、フルローンを利用すると返済期間が長くなったり金利が高くなるなどの注意点があります。

住み替え方法②住み替えローンを利用する

住み替えローンは、現在の家の住宅ローン残債分と新しい家の住宅ローンをまとめて借りる方法で、頭金を用意する必要がありません。

住み替えローンを利用して住宅ローンを一本化すれば、家賃のように毎月一定の金額を支払えるので月々の返済額が抑えられます。

しかし、審査が厳しいので収入や借入額などの条件を満たす必要があります。

また、返済期間が延びることや総返済額が増えることがあるので自分に合った返済プランを選びましょう。

住み替え方法③つなぎ融資を利用する

つなぎ融資とは、住宅ローンの融資が始まるまでの間に発生する費用を賄うために一時的に借り入れる融資です。

住宅ローンの融資が始まったら一括返済することが前提です。

つなぎ融資は無担保・短期間のローンですが利息や事務手数料が発生するので、利用する時は適切な借入額と返済計画をしっかりと立てることが重要です。

また、住み替えローンと同様に審査が厳しいので事前に十分な準備をしておきましょう。

【関連記事】不動産売却でつなぎ融資を使いこなす|損をしないリスク回避方法

住み替えを自己資金なしで行う前にしておくべき準備

自己資金なしで住み替える場合、事前にしておくべき準備が5つあるので紹介します。

しっかり確認してスムーズな住み替えを行いましょう。

  • 住宅ローンの残債を確認しておく
  • 家がどれくらいで売却できるか確認しておく
  • 住み替えに必要な費用を確認しておく
  • ローンの審査に落ちないように対策する
  • 住み替えのスケジュールを立てておく

住宅ローンの残債を確認しておく

まず初めに住宅ローンの残債がどれくらいあるのか確認しておきましょう。

基本的に、住宅ローンが残ったままだと家を売却することはできません。

家を売却するには、家に設定されている「抵当権」の抹消が前提であり、住宅ローンを完済しないと抵当権は抹消できません。

住宅ローンを完済するための自己資金を用意できるのか、家の売却代金で一括返済が可能なのか知るためにも、まずは住宅ローンの残債を確認しましょう。

また、新たにローンを組む場合は現在の住宅ローンの返済状況も審査に影響するので滞納などがないかも事前に確認が必要です。

家がどれくらいで売却できるか確認しておく

次に、家がどれくらいの価格で売却できるか確認しておきましょう。

ローンの残債がある場合、家の売却代金でローンを一括返済できる「アンダーローン」であれば問題なく家を売却できます。

しかし、ローンの残債が家の売却代金を超える「オーバーローン」であれば、自己資金を用したり新しいローンを検討するなどの対策が必要です。

家がどれくらいで売却できるか早めに確認し、必要であれば資金の準備などの対策に取り掛かりましょう。

住み替えに必要な費用を確認しておく

住み替えには様々な費用がかかります。

家の売却と新居の購入でかかる費用は異なるので注意が必要です。

資金計画を立てる際は、家の売却と新居の購入でかかる費用もしっかり考慮しましょう。

家の売却にかかる費用

以下は家の売却にかかる費用の一覧です。

家の売却にかかる費用費用の目安
仲介手数料「(売却額×3%)+6万円」+消費税(取引額が400万円超の場合)
印紙税1,000円~6万円(※取引額により異なる)
ローン一括返済時の手数料1~3万円
抵当権抹消手続きの手数料5,000円~2万円
所得税及び復興特別所得税・住民税保有期間が5年以下なら譲渡所得の39.63%
保有期間が5年超なら譲渡所得の20.315%
その他状況により異なる

※参考:国税庁「印紙税額一覧」

新居の購入にかかる費用

以下は新居の購入にかかる費用の一覧です。

新居の購入にかかる費用費用の目安
新居購入費物件によって異なる
仲介手数料「(売却額×3%)+6万円」+消費税(取引額が400万円超の場合)
印紙税1,000円~6万円(※取引額により異なる)
登記費用固定資産税評価額×税率(税率は登記の種類により異なり0.4~2%前後)
火災保険料1~3万円程度
住宅ローン関連費事務手数料3~5万円程度、または融資額の1~2%程度
税金固定資産税や不動産取得費など
その他引越し代など

ローンの審査に落ちないように対策する

住み替える時、よほどの資金がなければ新たなローンを組むことを検討する人が多いでしょう。

住み替え時に利用できるローンは審査が厳しいので、あらかじめ審査項目を知っておくと良いでしょう。

以下は住み替え時に利用できるローンの審査項目です。

  • 現在の家のローンの残債額
  • 過去のローン返済履歴
  • 年収
  • 勤務先や勤務年数
  • 健康状態

住み替えのスケジュールを立てておく

家を売却する時は「売り先行」「買い先行」のどちらかで進めていきます。

進め方を決めてからスケジュールを組みましょう。

売り先行で進める

「売り先行」では、先に家を売却してから新居の購入を進めます。

以下に売り先行のメリットとデメリットをまとめました。

メリットデメリット
  • 新居の購入費用をある程度確保できる
  • 資金計画を立てやすい
  • 希望の価格で売却できる可能性が高い
  • 仮住まいが必要になる場合がある
  • 内覧対応に追われる

家の売却代金がどれくらいになるか明確になってから新居のこ購入に進むので、資金計画が立てやすいことが売り先行の最大のメリットです。

また、売り急ぐことがないので、希望した売却価格で家を売却できる可能性が高いです。

家を売却したあとに新居が見つかるまで仮住まいの必要があったり、内覧対応で忙しくなるデメリットもありますが、資金面で少しでも不安がある場合は売り先行をおすすめします。

買い先行で進める

反対に買い先行では、新居を購入してから家の売却を進めます。

以下は買い先行のメリットとデメリットです。

メリットデメリット
  • 新居選びに時間をかけられる
  • 空き家にしてから家を売却するので
  • 仮住まいが必要ない
  • 家の売却に時間がかかる場合がある
  • 安い価格で売却してしまう可能性がある
  • 家を売却するまで二重ローンになったり固定資産税の負担が増える

買い先行の大きなメリットは、新居選びに十分な時間をかけられることであり、気に入った家が見つかればすぐに購入できます。

しかし、買い先行は資金面でのデメリットが多いです。

家を売却できるまでは2つの家を所持することになり、二重ローンになったり固定資産税の負担が増えてしまいます

そのため、住み替えを自己資金なしで行う場合は売り先行が適していると言えます。

住み替えを自己資金なしで行う時の注意点

自己資金なしでも住み替えは可能ですが、注意しなければならない点が3つあります。

それぞれ解説するのでしっかり理解した上で住み替えを行いましょう。

  • 頭金なしだと金利や返済額が大きくなる
  • 住み替えローンは審査が厳しくなる
  • 住み替えローン利用時はスケジュールに注意する

頭金なしだと金利や返済額が大きくなる

住み替えで新しくローンを組む際、頭金なしの場合は月々の返済額が高くなります。

また、金融機関によっては金利が高くなり、返済額がさらに大きくなってしまうことがあるので注意しましょう。

審査も厳しくなる傾向にあるので、十分な返済計画を立てておくことをおすすめします。

住み替えローンは審査が厳しくなる

住み替えローンは、現在の住宅ローンの残債額と、新居の購入費を合わせて借り入れるローンです。

新居の価格よりも高い融資をすることになるので、収入はもちろん、これまでの返済状況やクレジットカードの利用歴など様々な観点から審査されます。

また、住み替えローンの金利は高く設定されていることがほとんどなので、無理のない返済プランを立てられる借入額を検討しましょう。

住み替えローン利用時はスケジュールに注意する

住み替えローンを利用する場合は、現在の家のローンの完済と新居の購入を同日に行う必要があります。

住み替えローンは現在の家のローンと新しいローンを一本化します。

そのためには、現在の家の抵当権抹消と新居の抵当権設定を同時に行わなければならないのです。

住み替えローンを利用する場合は、現在の家の売却と新居の購入を平行して進めていくためのスケジュール調整が必要です。

【まとめ】ローンを活用すれば住み替えは自己資金なしでも可能

自己資金がなくても「フルローン」「住み替えローン」「つなぎ融資」を活用すれば住み替えは可能です。

それぞれのローンの注意点を理解した上で、自己資金なしの住み替えを検討してみましょう。

自己資金なしで住み替えを検討している方は、すまいステップの利用をおすすめします。

すまいステップでは一度に4社までの査定を無料で受けられます。

ぜひこの機会にすまいステップを利用してみてはいかがでしょうか。

記事のおさらい

自己資金なしで住み替えは可能?

フルローンや住み替えローン、つなぎ融資を利用する方法があります。詳しく知りたい方は自己資金なしで住み替えする方法は3つをご覧ください。

自己資金なしで住み替える前の準備は?

まずは住宅ローンの残債を確認しましょう。詳しくは自己資金なしで住み替える前にしておくべき準備をご覧ください。

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