「住み替えで家が売れなかったらどうすればいいんだろう」という想いを抱える方はいるでしょう。
家の状態や周辺環境によっては売却に時間がかかることがあります。
そこで本記事では、家の住み替えを検討している方に向けて、住み替える前にできる対策と家が売れなかった時のための対策を解説します。
「住み替えで家が売れなかったらどうしよう」に備えるための6つの事前対策
住み替える時、「家が売れなかったらどうしよう」と不安に思う方に向けて、住み替え前にするべき6つの事前対策を紹介します。
それぞれ詳しく解説していきます。
- 買取保証を付ける
- 売却スケジュールをしっかり立てる
- 家の査定は複数社に依頼する
- 家の状態に合わせた媒介契約を結ぶ
- ホームインスペクションを行う
- ハウスクリーニングを行う
事前対策①買取保証を付ける
買取保証とは、不動産会社が一定期間内に買い取る保証を付けるサービスで、売却が保証されるものです。
基本的には定められた売却期限があり、定められた期限内に売却できなかった場合には買取を保証してくれます。
また、売却価格に応じて保証割合が設定されており、売却価格が高ければ高いほど保証割合も高くなるので、高額物件の売却にも対応可能です。
ただし、買取保証には以下のような条件があります。
- 買取保証期間内でも他の不動産会社を介して売却が成立した場合は保証対象外になる
- 下限価格を下回ると保証が受けられないことがある
各不動産会社のサービス内容を確認し、注意点や条件を理解した上で利用することが重要です。
事前対策②売却スケジュールをしっかり立てる
家を住み替える時は、売却スケジュールをしっかり立てることが大切です。
家が売却できるまで約3か月程度とされていますが、家の立地や条件によってはそれ以上かかってしまうことがあります。
先に新居を購入した場合だと、家が売却できるまで二重ローンになったり固定資産税の負担が大きくなったりなど、売却期限に余裕が無くなり資金計画にも狂いが出てしまう可能性があります。
そのため、資金面に不安のある方は売り先行型で売却を進めましょう。
売り先行とは、先に家を売却してから新居を購入する売却方法です。
確実に家を売却してから新居探し・購入するので、家の売却代金を新居の購入に充てられるなどのメリットがあります。
新居を購入したのになかなか家が売れずに焦ってしまい、大幅な値下げ交渉に応じて資金計画が狂うリスクも減らせます。
事前対策③家の査定は複数社に依頼する
家の査定は1社だけでなく複数の不動産会社に依頼しましょう。
複数社に依頼すれば、適正な価格を提示しているか、対応の良さや担当者の知識、売却実績などを比較できます。
不動産会社によって査定基準が違うので、査定額に大きな差が出ることはよくあります。
また、売却が得意な不動産会社を選ぶことも大切で、「戸建ての売却が得意」「マンションの売却が得意」など、不動産会社によって様々です。
売り出したい物件に合わせて不動産会社を選べば、豊富な知識で適切なアドバイスをもらえます。
不動産会社への査定依頼は、一括査定サイトを利用すると簡単に複数社へ依頼できるのでおすすめです。



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事前対策④家の状態に合わせた媒介契約を結ぶ
不動産会社と結ぶ契約は以下の3つがあり、それぞれ特徴があります。
一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | |
---|---|---|---|
複数社との契約 | 〇 | × | × |
買主を自分で見つけて直接取引 | 〇 | 〇 | × |
他社への通知義務 | 〇 | × | × |
契約期間 | 指定なし | 3か月以内 | 3か月以内 |
流通機構への登録義務 | 任意 | 契約から7日以内 | 契約から5日以内 |
業務状況の報告義務 | 任意 | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 |
不動産会社側からすると、他社に契約を取られてしまう心配があるので、基本的には専任媒介か専属専任媒介を進めます。
ですが、売却したい家の条件や状況に合った契約を結ぶことが重要です。
築年数が古く、立地や条件が悪いなど売りにくい家の場合は、不動産会社が積極的に売却活動を行ってくれる専属媒介や専属専任媒介を選ぶと良いでしょう。
立地の良い築浅の家であれば、需要が高く比較的売りやすいので一般媒介契約がおすすめです。



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事前対策⑤ホームインスペクションを行う
ホームインスペクションとは、既存住宅状況調査技術者講習を修了した建築士が行う専門業務です。
第三者の立場から、住宅の劣化状況や欠陥の有無、修繕が必要な個所とタイミング、おおよその費用を算出します。
家に問題ないことが提示できれば売主側も安心して売却でき、希望価格で売却しやすくなります。
また、どの部分を優先的に修繕すれば良いか分かるので、最低限のリフォーム費用で済むというメリットもあります。
売主側にとっても問題のない家を購入したいので、トラブルなどを避けられる可能性も高まります。
事前対策⑥ハウスクリーニングを行う
家を売却する時は、家の印象が良くなるようにできる範囲で片付けを行いましょう。
特に内覧時は、家のきれいさがとにかく大切で、内覧の印象が良ければ成約に繋がる可能性が高まります。
お風呂場や洗面台、キッチンなどの水回りはよく見られるので念入りに掃除しておくことをおすすめします。
自分で掃除しきれなかったり、古くなっている場合はハウスクリーニングを検討しましょう。
ハウスクリーニングを行えば、広告に「ハウスクリーニング済み」と記載できることも大きなメリットです。
住み替えで家が売れなかった時の対処法
住み替えで家が売れなかった時は、以下の3つの対処法で売却できる可能性が高まります。
- 売り出し価格を見直す
- 内覧方法を見直す
- 不動産会社を変更する
対処法①売り出し価格を見直す
住み替えで家が売れなかった時、まず検討すると良いのが売り出し価格を見直すことです。
住み替える時、誰もが家を高く売りたいと思うでしょう。
しかし、売却相場よりもあまりに高い価格で売り出してしまうと最初から購入の候補から外されてしまう可能性があります。
住み替えで家が売れなかった時は、家の広さや築年数、相場などから、売却価格が適正なものであるか再検討してみましょう。
値下げ交渉があることも視野に入れて、過去の事例や相場よりも少し高めの価格を設定して売り出すことがポイントです。
対処法②内覧方法を見直す
内覧者にとっては売主が信頼できる相手かどうかも大切です。
自身で内覧対応を行っている場合は、内覧者の質問に適切に答えているか、じっくり内覧できる環境を作ることができているかもう一度見直しましょう。
また、内覧可能日を増やしたり内覧可能時間を延ばすことも検討すると、より多くの内覧者が訪れる可能性が高まります。
もし全て自分でやるのが難しい場合は、内覧対応を不動産会社に依頼することも1つの方法です。
対処法③不動産会社を変更する
売り出し価格の適正性や物件情報の伝達など、不動産会社の営業力によっては売却できないこともあります。
価格が適正であるか、広告出稿が十分であるか見直し、それでも売却できない場合は不動産会社の変更を検討しましょう。
査定や販売の手法によっては他の不動産会社に依頼すると売却できることがあります。
3~6か月経っても売却できない場合は他の不動産会社に相談してみることをおすすめします。
しかし、不動産会社を変更するには、媒介契約の期間や手数料などについて考慮しなければならず、契約期間が残っていると解約金が発生することがあります。
また、契約の種類によっては複数の不動産会社と契約している場合があるので注意が必要です。



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住み替えで家が売れなかったら対処法を実施してみよう【まとめ】
家は売り出してから3~6か月以内に売却するのが望ましいとされており、1年を超えると様々な弊害が出てくる可能性があります。
ただし、家の状態や立地条件によってはそれ以上の期間が必要となることもあります。
家が売れない場合は原因を追求して各対処法を実施してみましょう。
また、家の売却には不動産会社選びがとても重要です。
不動産会社選びに迷ったら、4社までの査定を無料で受けられるすまいステップの活用をおすすめします。
記事のおさらい
住み替える前にできることは?
住み替えで家が売れなかったらどうしようと不安に思う人は多いです。事前準備で備えましょう。詳しく知りたい方は「住み替えで家が売れなかったらどうしよう」に備えるための準備をご覧ください。
住み替えで家が売れなかったら?
売り出し価格を見直すなどの対処法で売却できる可能性が高まります。詳しくは住み替えで家が売れなかった時の対処法をご覧ください。