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「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね?」発言から住まいの正解を考えよう

「家賃がもったいないからと言って、家を購入するバカって頭悪いよね」という方がいます。
築年数の経過により資産価値が下がる家に、お金をかける必要はないという考え方です。

マイホームを希望する方が知識人のそのような発言を聞くと、「家を買うのは損?家賃を払って賃貸に住んだほうがお得なの?」と悩んでしまいます。

持ち家と賃貸では、それぞれメリット・デメリットが異なります。また生きている間はずっと住居が必要になるため、「今」だけではなく、老後の「将来」まで考える必要があります。

この記事では、持ち家と賃貸物件のそれぞれのメリット・デメリット、住まいを選ぶ200倍の法則などについて解説しています。持ち家と賃貸で迷っているなら、参考にしてみてください。

家賃はもったいないという考えは本当か

「家は生涯コストが安い」と一般的に言われています。まずこれが本当なのかどうか、そして賃貸に住むのは本当にもったいないことなのかみていきましょう。

生涯コストで考えれば家賃はもったいない場合も

生涯コストを簡易シミュレーションしてみるものおすすめです。

たとえば30歳の方が、5,000万円の住宅を購入して90歳まで維持したと仮定した場合の総額を約8,340万円とします。

  • 初期費用:250万円
  • 住宅ローン合計:約6,430万円
  • リフォーム代:1,000万円
  • 固定資産税:600万円
  • 保険代など:60万円

※仮定は、初期費用は物件の5%、住宅ローン合計は金利1.5%の35年固定で頭金・ボーナス払いなしの千円以上切り上げ、固定資産税は年10万円平均、火災保険は年1万円とします。

8,340万円の予算で同じく60年賃貸に住んだ場合、相当家賃は約11万円です(火災保険を年1万円、更新料を2年に1回1か月分かかると仮定)。つまり、11万円以上の家賃を払い続けるならば、家を購入した方が安くつきます。

また同じ条件で4,000万円の家を購入する場合のシミュレーションもみてみましょう。同様に計算した場合のマイホームの総額は7,004万円程度とします。賃貸に換算すると家賃は9万3,000円程度です。

シミュレーションはあくまで、賃貸の金額と比較したものです。持ち家の場合、手元に資産として家や土地が残ります。子供へ相続したり、売却してお金に換えることができるので、「生涯コストは持ち家の方が安い」は正しいといえるでしょう

賃貸もメリットがあるので一概にはいえない

コストの部分のみを見れば家を購入する方が、お得です。しかし賃貸には、マイホーム購入にはないメリットがあります。

賃貸のメリットとしてよく取り上げられるのは、柔軟に住み替えられる点です。設備や建物が古くなってきたり、近隣にトラブルメーカーが住み始めた場合など、よりよい設備や環境を備えた物件に引っ越せます。また、固定資産税を支払う必要もありません。

人それぞれに住居について重要視するものが異なるため、コスト面だけで「家賃はもったいない」とは言えません。自分のライフスタイルに合わせて、マイホーム購入と賃貸のどちらがお得か、自分で考えて判断することが重要です。

家賃を払って賃貸物件で暮らすメリット

マイホームにあこがれ購入する方も多いですが、最近では生涯を賃貸で暮らす方も増えてきました。ここでは家賃を払って賃貸で暮らすメリットをみていきます。

生活の自由度が増す

家を購入すると諸費用や住み替えの難しさから、一生その土地で暮らしていく覚悟が必要です。もちろん住み替えもできますが、旧居と新居の住宅ローンが一時的に重複したり、仮住まいが必要になったりと、賃貸間の引っ越しのように簡単にはいきません。家を売却するのも、3カ月から長いと一年以上かかります。

賃貸の場合、引っ越したいと思ってから引っ越すまでに必要な準備期間は一カ月程度です。手続きも簡単で、現住所の大家さんに一か月前までに退去の連絡をして、引っ越し会社に連絡するだけです。

ほかに銀行や職場などの住所変更手続き、住民票の転出届、郵便物の転送手続きや水道・ガスの転居手続きなどもありますが、家の住み替えと比べると簡単でしょう。賃貸暮らしには、引っ越したくなったらいつでも引っ越せる気軽さがあります

「夫の転勤の際に、家族全員で新しい土地で暮らしていきたい」「気に入った土地をいろいろ試したい」など、賃貸のほうがライフスタイルに合わせた家選びができます。

家族構成にあった住まいで生活できる

どのような家族が何人いるかなどの家族構成によって、住みやすい間取りは変わります。

例えば夫婦2人暮らしならば、部屋数はそれほど必要ありません。コミュニケーションを取りやすくお互いの存在を感じながらも、プライベートな時間を保てるような間取りが向いています。友人や知人が訪れることを考えても、2LDKで十分でしょう。むしろ「通勤しやすい」「駅が近い」「買い物がしやすい」といった利便性が重要視されます。

しかし子供が生まれると、2LDKでは手狭になってきます。特に子供が2人の4人家族の場合、子供部屋が将来必要になることを考えても3LDK以上ほしいところです。また利便性に加えて、子供の通う学校や遊び場となる公園、いざというときの病院、治安などを重視するようになります。

家に住む家族の人数は変わります。出産により子供の人数が増えることもあれば、子供が家から巣立って夫婦二人の生活に戻るかもしれません。もしくは自身の親の老後の面倒を見るために、親と同居する可能性もあります。

賃貸なら家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、適した間取りや環境の物件に引っ越せます。家を購入してしまうと不便さを感じながら生活しなければならないことを考えると、賃貸の方がより柔軟性が高いでしょう。

近隣トラブルに悩まされない

家を購入した方のよくある失敗の一つが、近隣トラブルです。事前に調査をしていなければ、近隣にどのような人たちが住んでいるのか把握するのは難しく、マイホームに住み始めてから初めて近隣のトラブルメーカーの存在を知ることも多いでしょう。

近隣トラブルには、マナーの悪さ、騒音、悪臭、悪口や言いがかり、ペット関連のトラブルなどがあります。相手に注意を促して問題が解決すればよいですが、もめて大きなトラブルに発展することもあります。

賃貸であれば、「嫌だ」「不快だ」と思ったらすぐに引っ越せます。しかし持ち家の場合は簡単に引っ越せないので、トラブルメーカーともうまく付き合っていかなければなりません。

家賃だけで維持費はかからない

住まいは、経年劣化します。木造戸建て住宅の資産価値は築15年までに急落し、築20年でほとんど資産価値がなくなります。経年劣化による生活の不便さを改善しようと思えば、お金をかけてリフォームするしかありません。

よくあるリフォーム例と金額は以下の通りです。

リフォーム内容金額
システムバスの交換60万円から150万円
耐震補強(基礎からの工事)100万円200万円
内窓の設置6万円から12万円
システムキッチンの交換40万円から80万円
畳からフローリングへの交換15万円から80万円
スレート屋根の塗り替え20万円から80万円
タンクレストイレへの交換30万円から50万円

上記は家の一部をリフォームする際の参考価格です。もしもマイホームを全面リフォームするなら、リフォーム費用は500万円から2,500万円、二世帯住宅化をするなら800万円から2,500万円かかります

賃貸ならリフォームは行わないため、家賃だけで住める安心感があります

参考:国土交通省 リフォームの内容と価格について(pdf)
参考:国土交通省 中古住宅流通、リフォーム市場の現状(pdf)

家賃を支払うことをやめて家を購入するメリット

マイホームに憧れる方は大勢います。ここでは賃貸をやめて、家を購入するメリットをみていきましょう。

資産が増え社会的信用が得られる

賃貸の場合、毎月家賃を払い続けても退去時に資産として手元に残るものは何もありません。片方は家賃、片方は住宅ローンで毎月同じ金額を払い続けるならば、最終的に土地や建物が資産として手元に残る家の購入の方が、賃貸よりもお得でしょう。

また資産となった土地や建物には、以下のような使い道があります。

  • 子供に相続する
  • 売却してお金に換える
  • 家や土地を担保にしてお金を借りる
  • 建物を取り壊して新居を建てて住む
  • 賃貸やシェアハウスとして建物を利用する
  • 土地をコインパーキングや月ぎめ駐車場として運用する

建物の資産価値は築年数が経つごとに減少しますが、土地の資産価値はなくなりません。何らかの理由で住み替えをしたり、老後に老人ホームや子供の家で住むために家を出ることになっても、上手に売却や資産運用できれば手元に現金が入るでしょう。

またマイホームを持つことにより社会的信用が得られ、融資も受けやすくなります。所有している土地や建物を担保にして「不動産担保ローン」を利用すると、担保にした資産の6割から8割ほどお金を借りられます。使い道について限定されることも、ほぼありません。車の購入、子供の学費、リフォーム代、介護にかかる費用、趣味など、さまざまなものに使えてとても便利です。

ローンを完済すればお金がかからない

老後のことを考えてみましょう。賃貸の場合、定年退職をして収入がなくても、一生家賃を払い続ける必要があります。若いころから計画的に貯蓄していないと、毎月の家賃を支払い続けるのは困難です。また引っ越したいと思っても、年を取ってから入居先を探すのは難しくなります。

しかし家を購入していれば、いつか住宅ローンは払い終わります。抵当権抹消手続きが終了した後は、老後の固定費をそれほど心配せず、安心してマイホームで暮らせるでしょう。

もしも早めに住宅ローンを終わらせたいのなら、繰り上げ返済をして返済期間を短縮するとよいです。繰り上げ返済した元金部分にかかる金利を支払わずに済み、返済額を安く抑えられます。給料のアップや共稼ぎとなり収入が増えた際には、繰り上げ返済を検討してみてください。

必要に応じてリフォームができる

持ち家のリフォームというと、経年劣化による修繕を想像するかもしれません。しかしリフォームやリノベーションできるのは、賃貸にはないメリットです。

リフォームをすれば、自分や家族が住みやすい環境を作れます。快適な環境を作ることで「早く家に帰るようになった」「家族がリビングでくつろぐようになった」「会話が増えた」など、自分や家族の行動や気持ちに変化をもたらすことさえあるでしょう。

壁紙やフローリングなどの内装をおしゃれにするだけではなく、住まい全体の機能性をアップしてもよいです。

マイホームのリフォーム・リノベーションの一例には以下のものがあります。

  • 和室から洋室に変更
  • 壁紙や天井、屋根などのリフォーム
  • 子供部屋の間仕切りをつける
  • 水回りを最新の設備に変更する
  • 二世帯住宅にする
  • 太陽光発電システムを入れる
  • 耐震補強をする
  • 冬は暖かく、夏は涼しく快適に過ごすための、断熱材や内窓を使ったエコリフォーム
  • 老後のために、段差をなくしたり手すりを付けてバリアフリーにする

賃貸なら、家族構成の変化や老後といったライフスタイルの変化に住まいを合わせるためには、引っ越さなければなりません。しかしマイホームならば、住み慣れた家を自分たちに合わせて変えられます。

老後にはリースバックという選択肢もある

「ローンの返済が難しくなった」「老後の貯金が足りなそう」「相続する相手がいないので、現金化して生きているうちに趣味や旅行にお金を使いたい」というような方がいままで通りにマイホームに住み続けたいなら、リースバックという選択肢があります。

リースバックは、リースバックを取り扱う専門の業者に不動産を売却し、売却した物件に賃料を払いながら住み続けるシステムです。家を失わずにまとまった金額を生前に得られるので、老後の資金に困ったり相続相手がいない方には便利なサービスでしょう。

しかしリースバックによる売却額は、相場より低いのが一般的です。大きな損をしないためにも、売却前に所有する不動産の相場を知らなければなりません。相場を知る簡単な方法の一つに、複数の不動産会社に査定してもらう方法があります。

時間や手間が惜しいならば、無料の不動産一括査定サービスを活用してもよいでしょう。
不動産一括査定サイトのすまいステップでは、個人・物件情報を入力するだけで、最大4社の査定を受けられます。厳選された不動産会社のみがすまいステップに登録できるため、悪質な業者に引っかかることもありません。

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所有する不動産の相場を知った上で、リースバックを活用しましょう。

賃貸物件に家賃を払って生活するデメリット

賃貸物件のメリットばかりに目を向けていると、後悔するかもしれません。ここではデメリットについて解説します。

年を取ると部屋探しが難しくなる

好きなエリアを選んで住んだり、最新設備の整った賃貸へ移ったり、気軽に引っ越しができるのが賃貸のメリットです。しかしそれは、若いうちだけです。年を取ってから引っ越しをしようとすると、高齢者という理由で入居を断られるケースがよくあります。

「定年退職して年金収入だけになったから、家賃の低いところに移り住もう」と思っても、なかなか思うような物件に移り住めないかもしれません。

不動産のオーナーからすれば、高齢者には金銭面の不安や、高齢による事故や孤独死の心配があります。入居希望者が複数名いるなら、そのような心配のない方に入居してほしいでしょう。

年金収入しかない、保証人がいない、一人暮らしの方は、収入が不安定になる60歳以降引っ越しが難しくなることを知っておくとよいです。

老後は生活が苦しくなる可能性がある

定年退職して賃金収入がなくなっても、賃貸の場合は生涯ずっと賃料を払い続けなければなりません。若いうちから自分で計画して、賃料を支払い続けられるだけの貯金をしておく必要があります。

人生100年時代を迎え、定年退職後の寿命が延びています。そのため公的年金だけでは、定年退職後に金銭面で安心できる暮らしをしていくことはできません。

持ち家の場合には、定年退職を迎えるころには多くの場合住宅ローンが払い終わり、住宅に関する固定費は固定資産税くらいです。しかし賃貸の場合、毎月数万円の支出を抱えます。

家賃を支払うことをやめて家を購入するデメリット

多くの人が憧れるマイホームですが、いいことばかりとは限りません。ここでは家を購入するデメリットをみていきます。

固定資産税がかかり定期的なメンテナンスが必要

家を購入すると、住宅ローンの支払いのほかに各種税金の支払いがあります。毎年発生する税金には、固定資産税と都市計画税があり、税率は市町村により異なります。軽減措置に関しては、特に手続きを取らなくても自動的に軽減措置がなされます。

また、家の定期的なメンテナンスも必要です。屋根の補修工事や壁の塗装のような大規模補修や、バリアフリーにする工事などは数十万から数百万の費用が掛かります。メンテナンス費として、計画的に積み立てておくとよいでしょう。

相続の問題が生じる可能性がある

購入した家や土地は、その方の資産になります。資産を持つのは良いことのようにみえますが、相続の際にトラブルに発展するケースもあるので、注意が必要です。

トラブルを避ける最善の方法は、遺言状です。生前に不動産を誰に譲るのか、きちんと記しておくことで残された家族が相続問題を抱える可能性を減らせます。また売りやすい土地の場合、不動産を売却して得た利益を平等に分けることもできるでしょう。

売却しにくい土地を相続した場合に問題となるのは、維持費や固定資産税です。処分したくても買い手が見つからず、相続者に負担をかける可能性があります

また2015年に「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行されました。これにより倒壊や保安上の危険性があるとみなされた危険建物は、「特定空家等」に指定を受けるようになりました。指定を受けると土地部分の固定資産税が最大で6倍となり、所有者の大きな負担になります。

住まいを選ぶ200倍の法則

賃貸と家の購入のメリットやデメリットを比較しても、やはり迷ってしまうものです。賃貸かマイホーム購入か決めるのに、200倍の法則があります。迷ったら、200倍の法則を使ってみましょう。

200倍の法則とは、簡単にいうと家賃の200倍以下で購入できるなら、家を買ったほうが得というものです。わかりやすいように、数字を当てはめてみます。

予算が4,000万円だとします。同レベルの賃貸物件は4,000万円÷200の式で、20万円の賃料となります。「毎月20万円の家賃を払うのは、もったいない」と思うならば、家を購入したほうがお得です。

一括りに、この法則が正しいとはいえません。しかし賃貸か持ち家かで悩んでいるならば、判断する基準として200倍の法則を知っておくとよいでしょう。

住まい選びは収入とライフスタイルに合わせることが重要

人それぞれにライフスタイルも違えば、価値基準も異なります。そのため「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね?」という言葉をうのみにして、マイホームの夢をあきらめることはありません。

「家を購入するバカ」というコメントは、家の資産価値が築年数が経つにつれて限りなくゼロになるために出ている発言であり、家に価値を見出していないからです。

生涯コストや、老後を考えれば、家を持つメリットは大きいです。賃貸にするか、家を購入するかそれぞれのメリットとデメリットを比較し、自分に適したほうを選びましょう。

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