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1年以上売れない家の対策8選を紹介。慎重にやるべき対策も解説

  • 更新日:2022年12月8日
1年以上売れない家の対策8選を紹介。慎重にやるべき対策も解説

家を売却したいのに1年以上売れずに残ってしまっている場合、なぜ売れないのか原因を見極めることも大切です。1年以上売れないということは、どこかに原因があるため不動産会社の担当者と一緒に原因を突き止めましょう。

原因を突き止めたら、対策を講じます。場合によっては慎重に進める必要がある対策もあるため注意が必要です。

この記事では1年以上売れない家に対して行える対策8つを解説します。慎重に行うべき対策についても紹介しますので参考にしてください。

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1年以上売れない家になってしまう主な原因

まずは1年以上売れない家になってしまう主な原因についてみていきましょう。具体的には次のとおりです。

1年以上家が売れない原因

  • 家が人気のないエリアにある
  • 売り出し方に問題がある
  • 仲介依頼した不動産会社に問題がある
  • 内覧時の印象がよくない

それぞれの内容について具体的に解説します。

家が人気のないエリアにある

家が建っているエリアが人気のないエリアであることが原因で売れないということもあります。具体的には次のような理由で人気が低迷していると考えられます。

  • 周辺環境が居住地に適していない
  • 過疎化が進んでいて発展性が見込めない
  • 利便性が悪い

おおよそこのような理由が原因で家が売れないということがあります。利便性のよさは不動産の売却には重要な条件になります。周辺環境の利便性が悪い場合には、物件自体の状態がよくても生活条件が悪いと判断されて売れにくくなる可能性は十分にあります。

また周辺が過疎化していて学校の児童数が少ない、学校が統廃合される可能性があるなど人があまり好んで居住しなくなってしまったエリアに物件がある場合にはなかなか物件が売れない原因になっている可能性が高いでしょう。

売り出し方に問題がある

家が売れない原因のひとつに売り出し方の問題があげられます。具体的には次のような点で売り出し方に問題が生じていると考えられます。

  • 売り出し価格が相場にあっていない
  • 売り出しのタイミングが悪い
  • 売り出し広告などでうまく宣伝できていない

こうした理由については売主の問題ではなく不動産会社の問題です。売却活動に疑問や不満を感じた場合には不動産会社に問い合わせてみましょう。

仲介依頼した不動産会社に問題がある

不動産売却では仲介を依頼する不動産会社の質が問題になることもあります。仲介を依頼した不動産会社に問題があると家がなかなか売れないこともあります。具体的には次のような点があげられます。

  • 不動産会社が積極的に販売活動をしていない
  • 営業マンが熱心に対応してくれない
  • 囲い込みの状態になっている可能性がある

売主としては売却活動が積極的に行われているかを定期的に確認する必要があります。売却活動が積極的に行われていなければ家が売りに出されていることがあまり宣伝されていない可能性もあるでしょう。営業マンに現在の売却活動の状況を確認して、その際の対応があまりよくなければきちんと相談する必要があります。

また、囲い込みといって他社から物件についての問い合わせがあっても、「検討中の人がいる」「予約が入りそう」などといって他社に売らせないようにしている可能性もあります。こうなると買いたいという人がいても他社経由では購入できません。

自社が売却しなければ仲介手数料を得られないため、他社からの問い合わせをすべて断っているというケースも考えてみましょう。

内覧時の印象がよくない

不動産の売却時には内覧会を行うこともあります。チラシで見て、内覧までしてみたいと希望するまでに至った購入希望者が多くいるのに、売却に至らないという場合には内覧時の印象がよくないのではないかと考えてみることも必要です。具体的には次のような点を見直してみましょう。

  • ペットの臭いがしないか
  • ペットによる汚れや傷が多くないか
  • タバコの臭いがしないか
  • 荷物が多く散乱していないか
  • 生活感が残っていて新しい生活を想像できないのではないか

このような点は実際に生活していた本人には気がつきにくい場合があります。不動産会社の担当者など第三者の目で見て改善できる点があればきちんと改善するようにしましょう。

1年以上売れない家への効果的な対処法8選

1年以上家が売れない場合にはどのような対応をすればよいのでしょうか。ここでは1年以上売れない家への効果的な対処法を8つ紹介します。具体的には次のような対処法があります。

売れない家の対処法8選

  • 売り出し価格を見直して値引きする
  • 不動産会社をかえる
  • 仲介契約を専任媒介契約にする
  • インスペクションで他物件と差別化させる
  • 瑕疵担保責任保険を付ける
  • ハウスクリーニングやホームステージングの利用
  • 広告に掲載中の写真を替える
  • 買取依頼を検討する

これらの内容について具体的に解説していきます。

売り出し価格を見直して値引きする

1年以上売れていない家の場合、価格を見直すことも検討してみましょう。1年前の相場と現在の相場では金額が異なる可能性が高いでしょう。もう一度査定依頼をして相場に近い価格に変更することがひとつの対処法となることもあります。

査定を依頼する場合には複数社にまとめて査定が依頼できる一括査定サイトを利用すると便利です。査定額は複数社のものを比較して適切な価格を設定することが求められます。

一括査定はすまいステップがおすすめ

一括査定サイトのおすすめはすまいステップです。すまいステップでは一度情報を入力するだけでまとめて複数社に査定を依頼することができます。まとめて査定を依頼できるため忙しい人でも気軽に利用することができて便利です。

またすまいステップでは、独自の厳しい基準を設けています。厳しい基準をクリアした優良な不動産会社のみが登録しているため安心して利用できる点も魅力です。

不動産会社をかえる

1年以上売却活動をしても家が売れない場合には、思い切って不動産会社を変えてみるのもひとつの方法です。不動産会社には得意分野があるため、もしかすると自分が所有している物件の売却が不得意な不動産会社を選択してしまっている可能性も考えてみましょう。

販売力がある不動産会社や、戸建て売却が得意、マンション売却が得意など過去の実績をしっかりと確認して、自分が売却したい不動産を得意としている不動産会社に変更してみるとよいでしょう。

また、人気のないエリアに家がある場合には、地元密着型の不動産会社にかえることで売却が進むこともあります。

仲介契約を専任媒介契約にする

不動産の売却を行う際には、不動産会社と媒介契約を交わすのが一般的です。1年以上家が売れない場合、売却活動に問題がある場合もあるため、媒介契約の内容を見直してみるのもひとつの方法です。たとえば、現在の媒介契約が一般媒介契約である場合には売却活動の優先順位が低く扱われている可能性も高いでしょう。

一般媒介契約は他社と掛け持ちで契約することが可能なため、他社に先を越されたら成功報酬がもらえない物件にはあまり広告宣伝費用をかけない不動産会社もあります。不動産会社が確実に利益を得られるようにするには、1社とのみ媒介契約を結ぶ専任媒介契約に変更する方法があります。

専任媒介契約であれば、他社に物件を持っていかれる可能性が低いため不動産会社も積極的に売却活動を進めてくれる可能性が高くなります。

インスペクションで他物件と差別化させる

不動産の価値をあげるために、インスペクションを行うのもひとつです。インスペクションとは、専門家による建物の現状調査のことです。建物の劣化や不具合について専門家が詳しく調査を行います。建築士やホームインスペクションの専門家が第三者の立場で調査を行うことで信頼性をアップさせることができます。

専門家が調査した物件という売り文句がつくだけでもほかの物件と差別化できるため買主の購買意欲を誘うことにつながります。

瑕疵担保責任保険を付ける

買主が中古物件を購入する際に気にするのは家の劣化具合です。設備に不具合がないか、雨漏りしないか、シロアリは大丈夫かなどさまざまな点を気にして少しでも気になる点があると購入に至らないケースも多いでしょう。

この点を解消するために、瑕疵担保責任保険に加入するという方法があります。瑕疵担保責任保険は、買主が物件を購入した後に発覚した不具合を売主が加入している保険料でカバーするというものです。建物に不具合があった場合、一定の範囲までの修繕費用を保証してくれます。

ただし加入条件として詳しい住宅調査を行い、一定の基準を満たす必要がある点には注意が必要です。物件購入後の補修費用を保険料でカバーでき、住宅ローン控除などの税制優遇もあるため、買主のメリットを増やせる点では魅力の大きい対処法といえるでしょう。

ハウスクリーニングやホームステージングの利用

中古住宅を売却する場合、第一印象が重要です。内覧会を行った際に室内が汚かったり、生活感が残っていたりするとどことなく興醒めしてしまって購入に至らないというケースもあります。

こうしたことが原因で売却できない可能性が高い場合には、室内をきれいにして内覧時の印象をよくする努力が必要です。ハウスクリーニングを依頼して隅々まで丁寧に磨いてもらうことで内覧時の印象はよくなります。

まだ居住している場合も、不要なものを処分したり掃除をするなどしてできるだけ清潔感を保てるようにする努力も必要となります。

空き家の場合にはホームステージングを利用する方法もあります。ホームステージングは、空き家をモデルルームのように演出するサービスで、内覧時の印象をよくするだけでなく新しい生活をイメージしやすくなるというメリットもあります。

広告に掲載中の写真を替える

広告に写真を掲載している場合は、広告の写真の印象が悪くて買手がつかない可能性も検討してみましょう。暗い印象の写真ではあまりよい印象を持たれることはないでしょう。できるだけ全体がわかる明るい写真を掲載してもらうよう不動産会社に相談してみるのもひとつです。

ハウスクリーニングやホームステージングを行った場合には、写真を撮影してそれまでの写真との差し替えを行いましょう。とくにキッチン、洗面所、お風呂、トイレなどの水回りは清潔感を感じられる写真と、設備がわかりやすい写真を掲載するとよいでしょう。

買取依頼を検討する

1年以上売れない家をずっと持ち続けていても不動産の価値が下がる一方です。個人で買手を見つけるのが難しいエリアに家がある場合や、経済的にこれ以上待つのが難しい場合には、不動産会社の買取を検討するのもひとつの方法です。

買取であれば、不動産会社が直接買主になって不動産を購入してくれるため、期間を空けずにまとまったお金を手にすることが可能です。ただし、買取価格は相場の7割程度になるとされているため、売却よりも価格が下がってしまう点には注意が必要です。

1年以上売れない家でも慎重に検討すべき対策

1年以上売れない家を売却するためにさまざまな対処法を取ることができることを解説してきました。ただ、なかには不動産会社に相談してから慎重に検討すべき対策がある点は理解しておきましょう。具体的には次のようなケースがあげられます。

1年以上家が売れない時の対策

  • 引っ越して空き家にする
  • 大規模リフォーム
  • 賃貸物件として貸し出す
  • 更地にして売却する

それぞれの項目について具体的に解説します。

引っ越して空き家にする

早く次の生活をスタートしたくて引っ越して空き家にしてしまう人もいるでしょう。売れる可能性がある物件であればよいですが、1年以上売れていない家を空き家にしてしまうと頻繁に手入れされなくなるため、劣化スピードが速まる場合もあります。

劣化が進むとますます売れなくなる可能性が高くなることを覚えておきましょう。引っ越しをする予定がある場合には、不動産会社によく相談して空き家になった後の手入れについてもきちんと計画を立てておく必要があります。

大規模リフォーム

1年以上も売れずにいると焦る気持ちも出てくるでしょう。焦るあまり、大規模なリフォームを検討し、リフォームすれば売れるのではないかと高額な費用をかけてリフォームしてしまうこともあります。ここで問題になるのは、リフォームしたからといって早く高く売れるとは限らない点です。

もしも売れない原因がエリアにある場合には、リフォームをしても売れない可能性が高いでしょう。リフォームを検討するなら不動産会社に一度相談してからにしましょう。自分の感覚でリフォームをしても、買手に気に入られる間取りや設備でなければ売却にはつながりません。

不動産会社に相談して今人気の間取りなどを確認して、売却につながるリフォームを行うようにしましょう。

賃貸物件として貸し出す

売れないのであれば、賃貸として貸し出してはどうかという案も検討材料として出てくるでしょう。賃貸にすれば家賃収入が得られるため、売れずにそのまま放置しているよりも利益が出ると考える人もいるでしょう。家賃収入は毎月安定的に入ってくるため、住み替え先の住宅ローンの一部に充てることも可能です。

ただし、賃貸に出す場合にもさまざまな条件がそろえる必要があります。賃貸にしても入居者がいない場合には家賃収入がゼロになるため、結果的には維持費や管理費だけが必要になり利益が出ないことになります。

住宅ローンの返済に家賃収入を充てていた場合には、家賃収入がなくなると住宅ローンの支払いが厳しくなるケースもあるでしょう。賃貸に出している家が劣化してきた場合には外壁塗装など大きな金額が必要となるメンテナンスを行わなければならない点も理解しておきましょう。

賃貸にする場合でも相場にあった家賃設定やハウスクリーニングが必要になるため、不動産会社に相談することをおすすめします。

更地にして売却する

家が古い場合には、家を解体して土地だけにすれば売れるのではないかと考える人もいるでしょう。確かに更地のほうが活用方法が多くなるため買手の幅も広がります。ただし、更地にしても売れない場合には高い固定資産税を払い続けることになる点には注意が必要です。

固定資産税は建物がなくなり更地になると高くなります。そのため、買手がついて更地にしてほしいという要望があった場合であれば固定資産税の心配もありませんが、買手がみつからないうちに更地にしてしまうと高額な税金を支払い続けることになります。

また、戸建ての解体費用についてもよく検討する必要があります。戸建ての解体費用の相場は100万円から300万円とされています。解体費用をかけて更地にしてもすぐに売れるとは限らないため、売れなければ解体費用と固定資産税の支払いで大きなお金を使ってしまうことになります。

更地にする場合には、不動産会社によく相談して更地にすることで売れる確率が高くなるのかどうかをよく確認してから実行するようにしましょう。

1年以上売れない家には適切な対処が必要

売却をスタートしてから1年以上が経過しても売れない物件を所有していると、次の生活になかなか移れない、必要なお金が手に入らないなどさまざまな問題が生じることもあります。

売却スタート時は新しかった家も徐々に劣化していくため、場合によっては売り出し価格を値下げしなければならない可能性も出てきます。家が1年以上売れない場合には、何らかの対処を行う必要があります。

売却を依頼している不動産会社自体が信頼できないと感じている場合には、思い切って不動産会社を変えてしまうというのもひとつの方法です。不動産の売却は不動産会社の手腕によって左右される点が多いためできるだけ実績が豊富な不動産会社を選択することが大切になります。

不動産会社を変更する場合には、同時に査定をもう一度行うことも大切です。現在の相場で家がいくらで売れるかをきちんと把握しておくことで住み替え計画がある場合はより具体的な計画を立てることができるでしょう。

無料一括査定サイトは時間や場所を選ばずにいつでも気軽に利用できる点が魅力です。すまいステップでは、独自の厳しい基準を設けることで、基準をクリアした優良な不動産会社とのみ提携しています。そのため信頼できる不動産会社をみつけるためにも安心して利用することが可能です。

記事のおさらい

1年以上売れない家になってしまう主な原因は?

1年以上売れない家になってしまう主な原因は以下の通りです。

  • 家が人気のないエリアにある
  • 売り出し方に問題がある
  • 仲介依頼した不動産会社に問題がある
  • 内覧時の印象がよくない

詳しく知りたい方は1年以上売れない家になってしまう主な原因をご覧ください。

古家付き土地の売却価格はどう決まる?

家は築20年を過ぎると、不動産の資産価値は0になってしまいます。また、古家の状態によっては、売却価格が査定額よりも低くなる可能性もあるでしょう。詳しくは古家付き土地の売却価格はどう決まる?をご覧ください。

1年以上売れない家への効果的な対処法は?

1年以上売れない家への効果的な対処法は以下の通りです。

  • 売り出し価格を見直して値引きする
  • 不動産会社をかえる
  • 仲介契約を専任媒介契約にする

詳しく知りたい方は1年以上売れない家への効果的な対処法8選をご覧下さい。

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