「戸建て売却は難しい」、「地方は売れづらい」と聞いて不安になっている人も多いのではないでしょうか?
一般的に戸建ての売却は、マンションの売却に比べ難しいとされています。
ただ、しっかり対策すれば買い手は見つかります!
戸建て売却は難しいのでは?と漠然とした不安を感じている方は参考にご覧ください。
戸建て売却が難しいといわれる理由
戸建て売却は約37%(3人に1人以上の割合)の人が売却までに6か月以上かかり長期化してしまいます。なぜ売却が難しくなるのでしょうか。
ここでは、戸建て売却が難しいといわれる2つの理由について解説します。
- マンションより価値の減少が早い
- 都心部に少ない
それぞれを詳しく解説します。
マンションより価値の減少が早い
戸建てはマンションと比べて価値の減少が早い特徴があります。
そもそも建物には「法定耐用年数」が定められており、鉄筋コンクリート造マンションは47年、木造の建物は22年です。
引用:国土交通相『中古住宅流通、リフォーム市場の現状』
都心部に少ない
戸建ては都心部よりも郊外の方が多く建てられています。
人口の多くない郊外での売却となるため、購入希望者が現れづらい傾向にあります。
また、都心部と比べても利便性や交通の便でも不利となるケースが多いのも売却が難しい理由のひとつです。
戸建て売却が難しい原因
戸建て売却が難しい理由をお伝えしましたが、売れない原因はそれ以上に多くあります。
ここでは、戸建て売却が難しい原因と対策を併せて解説します。
- 築年数が古い
- 需要が少ないエリアにある
- 売り出し価格が高い
原因①:築年数が古い
築年数の古い戸建ては売れにくい傾向にあります。
以下はREINSが公表している情報をもとに作成した、戸建ての築年数別成約価格のグラフです。
REINS TOPIC「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」(pdf)を参考にすまいステップ編集部が作成
築年数の経過とともに成約価格が下落しているのがわかります。
特に築26年を超えると新築時より約30%も価値が減少しています。
このように、戸建ては古くなるほど価値もなくなっていくので、どうしても売れにくい状況となってしまうのです。
原因②:需要が少ないエリアにある
需要が少ないエリアにある場合も売れにくくなります。
戸建てが売れるかどうかは、物件自体の価値だけでなく、利便性や治安などの周辺環境も大きく影響します。
例えば以下のようなエリアにある場合は売れにくくなります。
- 駅から遠い
- 近くにコンビニやスーパーがない
- 役所や病院が近くにない
- 治安が悪い
自分のエリアは需要があるかどうかを確認してみましょう。
原因③:売り出し価格が高い
売り出し価格が相場と比べて高いのも売れにくい原因のひとつです。
以下のグラフは、レインズが発表している、首都圏における中古マンションの成約価格と新規登録価格(新規で売り出した価格)の推移です。
※公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」|公益財団法人東日本不動産流通機構「季報 Market Watch サマリーレポート <2023 年 4~6 月期>」を参考にすまいステップ編集部が作成
すべての年において売り出し価格より成約価格が下回っているのがわかります。
差額に関しても500万円以上も差があるため、当初の売り出し価格よりもかなり値下げされて成約すると考えた方がよいでしょう。
このように、売り出し価格のまま成約できるのは稀で、値下げされてから成約するのが一般的です。
そのため、売り出し価格を高く設定しても相場と比べられてしまい、大きく値下げせざえるを得ない状況になる可能性が高いので、あらかじめ相場を調べて価格を設定するのがよいでしょう。
戸建て売却が難しい原因別の対策
原因①:築年数が古い
対策①-1:リフォームする
築年数の古い戸建てを売りたいのであればリフォームが効果的です。
リフォームすることで、古い家でも新築同様の外装や内装に仕上げることができます。
また、設備も最新のものに変更できるため、外装も内装もボロボロば戸建ての場合はリフォームを検討してみましょう。
対策①-2:住宅診断を受ける
ホームインスペクションという住宅診断があります。これは住宅診断士や建築士が住宅の劣化状況を診断してくれる制度をいいます。
住宅診断のプロによる診断を受けられるため、築年数の古い家でも安全性をアピールできます。
一般的には「古い家=欠陥がある」と認識されやすい傾向にあるため、住宅診断を受けて安全性を担保することも大切です。
原因 ②:需要が少ないエリアにある
対策②-1:そのエリアに詳しい不動産会社へ依頼する
需要の少ないエリアの戸建てを売却するなら、そのエリアに強い不動産会社へ依頼しましょう。
不動産会社によって得意なエリアや物件は異なり、実績もバラバラです。
需要の少ないエリアだとしても、少なからず不動産会社はあるはずなので相談してみましょう。
また、担当者に不安を感じたら迷わず、担当者や担当会社を変更しましょう!
原因③:売り出し価格が高い
対策③-1:売却相場を自分で調べてから価格を設定する
売却相場を自分で調べてから売り出し価格を設定しましょう。
調べ方は以下3つの方法があります。
- 不動産ポータルサイトで調べる
- レインズ・マーケット・インフォメーションで調べる
- 土地総合情報システムで調べる
「ホームズ」や「SUUMO」などの不動産ポータルサイトには、全国の不動産情報が掲載されており、売り出し価格も参考にできます。
自分の地域に絞って調べればある程度の相場を把握できるので試してみましょう。
レインズ・マーケット・インフォメーションは、全国の不動産会社のみが閲覧できる「レインズ」を一般ユーザー向けにした不動産情報サイトです。
実際に取引された不動産情報が掲載されているので、不動産ポータルサイトより正確な売却相場を把握できます。
土地総合情報システムは、全国の土地価格に関する情報を閲覧できます。
戸建てを売る際は土地も併せて売ることになるため、土地の価格を把握できれば売り出し価格も正確に設定できるようになります。
このように、売却相場は自分でも調べられるので不動産会社へ依頼する前に調べてみましょう。
対策③-2:不動産会社の訪問査定を受けてから価格設定する
自分で調べるのが面倒だったり、より具体的に相場を知りたかったりする方は不動産会社の訪問査定がおすすめです。
不動産会社の担当者が実際に家を訪れて外観や内観を細かく見て査定するので、精度の高い査定を受けられます。
また、利便性や治安などの周辺環境まで考慮されるため、「具体的な査定額や相場が知りたい」と思う方は受けてみましょう。
こんな物件でも売れる!?過去の売却事例
築50年越えでも売れた事例
3か月
不動産会社を選んだ際の決め手
市街化調整区域の不動産売買の経験が豊富のようでした。他の不動産業者は経験がないと不安を漏らされる方が多かったのに対して、安心かなと思い、お願いしました。
これから不動産を売却する人へのアドバイス
地元をわかってる不動産業者さんがいいと思いますが。粘り強く対応してくれる不動産業者を選ばれることがベストだと思います。諦めないことが肝要だと思います。
兵庫県三田市 / 60代 / 相続 / 一戸建て / 築51年以上 / 5LDK以上
査定額1,580万円→売却価格1,500万円
不動産会社 | コーディアルホーム本店(担当者:中井さん) |
---|---|
不動産会社の決め手 | 地元に強いと感じた |
担当者の特徴 | 積極的に販売活動を実施 |
満足度 | 5 |
地方でも売れた事例
2か月
これから不動産を売却する人へのアドバイス
こちらの状況を把握して迅速に行動してくれる方でとても良かったです。地域に強く幅広い販売活動してもらえる不動産屋さんだと思いますので、これから売却を検討される方は候補とされるといいと思います。
鳥取県西伯郡南部町 / 40代 / 相続 / 一戸建て / 築1年~5年 / 4LDK
査定額1,800万円→売却価格1,690万円
不動産会社 | ハウスドゥ米子店(担当者:西上さん) |
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不動産会社の決め手 | 地元に強いと感じた |
担当者の特徴 | 積極的に販売活動を実施 |
満足度 | 5 |
戸建ての売却が難しいなら、原因を突き止めて対策しよう
本記事では戸建ての売却が難しい原因と対策をご紹介しました。
場合によっては原因はひとつではなく、複数当てはまることもあります。現状をひとつひとつ確認してみましょう。
いちばんの対策は、やはり信頼できる不動産会社に販売を依頼することです。
信頼できる不動産会社探しが難しいと感じている方は「すまいステップ」を利用してみましょう。
また、売却が長引いてしまっていると、以前に査定を行ったときから、状況が変わってしまっていることもあるかもしれません。査定をやり直して現状を再確認するとともに、売却を成功させられる不動産会社を見つけましょう。
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記事のおさらい
戸建ての売却が難しい原因は?
戸建ての売却が難しい原因は以下の通りです。
- 築年数が古い
- 需要が少ないエリアにある
- 売り出し価格が高い
戸建ての売却対策は何をすればいい?
- リフォームの検討
- そのエリアに強い不動産に依頼
- 相場から価格を適切に設定