家の売却を考えた時、不動産会社に依頼するところまではわかっても、どんな不動産会社に依頼すればよいのか、見つけ方や選び方を知りたいという方は、多いのではないでしょうか。
この記事では、家の種類や状況ごとにどんな不動産会社が良いかを解説しています。
戸建てを売るならどこがいい?
戸建てを売るなら、「戸建ての売却実績が豊富な会社」「査定額の根拠がしっかりしている会社」がおすすめです。
不動産会社には、物件種別の取り扱いに得意分野があります。マンションの売買が得意な会社、戸建ての売買が得意な会社などです。
良い不動産会社であれば、査定額には必ず明確な根拠があるはずです。もし根拠がない場合は、適当な査定を行っているか、売れるはずのない高額査定を提示して契約を迫ろうとしているかなどが考えられます。
不動産会社選びで重視したこと
実際に戸建ての売却を経験したユーザーは、不動産会社選びにおいてどのようなことを重視したのでしょうか。
そこですまいステップでは、2023年12月28日から2024年1月10日にかけて、戸建て売却の経験者83名を対象に「不動産会社選びで重視したこと」についてアンケートを行いました。結果は以下の通りです。
一番多かったのは「査定額の高さ(32.5%)」でした。次に「担当者の人柄(24.1%)」になります。
大切な家を少しでも高く売却するために、複数の不動産会社の査定額を比較して、より高値で売却してくれる不動産会社を選びましょう。
家を売却をした方の約75%以上が、3社以上の不動産会社で査定を受けています。
『すまいステップ』は、「市場価格より高値で売却をした経験がある」など独自の基準で厳選した不動産会社最大4社に査定を依頼できます。
「今お持ちの家がどれくらいで売れるのか」を複数の不動産会社に無料で算出してもらえるので、以下のフォームに物件情報を入力して査定を受けてみましょう。
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築古の家を売るならどこがいい?
築年数が経過した家を売りたい場合は、地元の不動産会社がおすすめです。
一般に、築年数が経っていればいるほど買主が見つかりづらいです。
大手企業は、一人の営業担当者が多くの件数を担当しているので、1つの物件に注力してくれる可能性は低いです。また、買主を探すのに手間が掛かる築古物件をそもそも取り扱いたがらない傾向にあります。
地元の事情に詳しい不動産会社であれば、親身になって販売戦略を考えてくれるでしょう。既に同じエリアの買主を抱えている可能性もあるので、大手企業よりも期待が持てると言えます。
また、買主が見つからなかったときのことを考えると、買取保証サービスを行っている会社や買取業者おすすめです。
買取保証とは、物件が一定期間以上売れなかったときに、企業が買い取ってくれるサービスです。買取業者は、家の買取を専門としている会社のことを指します
家を確実に売りたい方は検討してみましょう。
新築・築浅の家を売るならどこがいい?
新築・築浅の家を売る場合は、大手の不動産会社がおすすめです。
新築・築浅の家は価値が高く、高額売却が期待できます。
その点で考えると、多くの顧客やノウハウを持っている大手企業が担当することで、なるべく高く売ることができるでしょう。
また大手企業は売却中・売却後のサポートが手厚いため、初めての売却でも安心して進めることができます。
立地が良い家を売るならどこがいい?
立地が良い家を売る場合も、大手の不動産会社がおすすめです。
人気エリアの場合、どのくらい高く売れるかが重要となります。
大手企業は全国にネットワークを持っているため、活発な売却活動が期待できます。多くの顧客を抱えていることもあり、購入希望者を見つけやすく、家が高く売れる可能性が高いです。
大手の不動産会社なら会社ごとの差はそこまでないので、担当者と直接話して信頼できるところを選びましょう。
田舎の家を売るならどこがいい?
立地があまりよくない家や、田舎の家を売る場合は、地元の不動産会社がおすすめです。
特に田舎の家を売る場合、そのエリアの事情に精通しているかどうかが重要となります。その点において地元の不動産会社は強く、既にエリアの顧客を持っている可能性もあります。
大手企業は都市部に力を入れているため、対応エリア外のケースが多いでしょう。また対応エリア内であったとしても、地元で長く営業している不動産会社のノウハウにはかなわない可能性が高いです。
こだわりの家を売るならどこがいい?
注文住宅などの場合、地元の不動産会社で、信頼できる担当者がいるところがおすすめです。
注文住宅は、担当者がその家の価値をよく理解していないと、思わぬ安値で売ってしまう場合があります。
大手企業の場合、1つの物件に必要以上に注力することはあまりしないため、このようなケースでは注意が必要です。
一方で、地域密着型の不動産会社であれば、親身になって家の価値を理解してくれる可能性が高いです。
家を売る不動産会社は大手と中小どちらを選べばいい?
不動産会社を選ぶ時に、「大手と中小の不動産会社どちらがいいんだろう…?」と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような場合は、売りたい家がどのような物件かどうかを、選ぶ基準にできます。
大手の不動産会社が向いている家
大手の不動産会社が向いている家は以下の通りです。
- 人気エリアや最新設備の整っている家
- 新興住宅地の家
- 広い・大きい家
▼人気エリアや最新設備の整っている家
人気エリアや最新設備の整っている家を売ろうとしている人は、大手不動産会社に売却を依頼するのがおすすめです。
上記の条件で大手不動産会社を利用すると、活発的に売却活動を行ってれたり、購入希望者も多く見つかり、家を高く売れる可能性があるからです。
▼新興住宅地の家
新興住宅地の家を保有している人も、大手の不動産会社に依頼することをおすすめします。
新しく街が開発された地域では、不動産会社がエリアに根を張れていない可能性があります。
大手不動産会社の場合、全国展開をしておりさまざまな顧客を獲得しているので、中小の不動産会社に依頼するよりも高く売れる可能性があります。
▼広くて大きな家
家がとても広く、大きい場合は、大手の不動産会社に依頼するのがおすすめです。
広い、大きい家は価格が高額になる傾向があるため潤沢な資金を持ってる人に買主が限定されます。
そのため、顧客情報を多く持っている大手の不動産会社に売却を依頼する方が、買主を見つけやすくなるでしょう。
中小の不動産会社が向いている家
中小の不動産会社が向いている家は以下の通りです。
- 郊外や田舎にある家
- 築年数の古い家
▼郊外や田舎にある家
郊外や田舎に家を保有している人は、中小不動産会社に依頼することをおすすめします。
中小の不動産会社は、その地域について深く理解しており精通しています。そのため、地元企業や投資家ともつながっており、高値で家を売ることも可能です。
大手の不動産会社の場合、利益が出ないといった理由で郊外や田舎の物件は相手にしてくれないこともあり得るので、中小の不動産会社に依頼するのが無難です。
▼築年数の古い家
築年数が15年~30年経過している、古い家を保有している人は中小の不動産会社に依頼することをおすすめします。
以下ではレインズの「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況」を編集部でグラフ作成しました。
引用:レインズ「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況」2022年1月~3月
上記の画像のように築年数の古い家は、築年数が経つに連れ価格が低く利益にもなりにくいので大手の不動産会社は相手にしてくれないでしょう。
中小の不動産会社は、大手よりも柔軟性が高く、会社独自のネットワークを使い古い家でもニーズがある買主を見つけてくれます。
家を売る時は仲介と買取どちらを選べばいい?
家の売却方法には、仲介と買取の2種類があります。
仲介と買取の違いは以下の通りです。
仲介 | 不動産会社が売主の代わりに買主を探して、売買取引を成立させる。 |
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買取 | 不動産会社が、直接家を買い取る。 |
では、家を仲介で売るか、買取で売るかは、どのようにして選べばよいでしょうか?
この章では、仲介が向いている人の特徴と、買取が向いている人の特徴を解説します。
「仲介」が向いている人
以下の3つに当てはまる方は、「仲介での売却が向いている人」です。
- 高く家を売りたい
- 時間に余裕がある
- デザイナーズ物件を保有している
▼高く家を売りたい
買取の場合、売却価格が6割~7割程度が相場とされています。
ですが仲介で家を売る場合、買取に比べて高い価格で売却できる可能性があります。
仲介では、売主が価格を決めることができるので、相場通りもしくは相場以上で売り出すことが可能です。
仲介の場合、不動産会社に仲介手数料を支払いますが、手数料を差し引いたとしても買取価格よりも多くのお金が手元に残るでしょう。
家を高く売れるか知りたい方は、下記のフォームから簡単に手取り額をシミュレーションできるので、ぜひ利用してみてください。
▼時間に余裕がある
下記の画像は、すまいステップ編集部がマンションを仲介で売却したユーザーに対して、売却期間について独自でアンケート調査した結果です。
上記の画像を見てわかる通り、仲介は買取よりも売却に時間がかかります。仲介で家を売る場合、3カ月~6カ月かかると言われています。
しかし、進学や転勤がある4月の前、2、3月は家を買う需要が高くなります。
逆に1月と8月は閑散期と言われ、買主を見つけづらい時期です。
このように、住宅のトレンドなどの情報を収集していけば、家を早く売れる可能性があります。
▼デザイナーズ物件を保有している
個性的なデザイナーズ物件は、おしゃれなデザインであっても、買取ではあまり良い価格を提示されない可能性があります。
しかし仲介で売却するなら、買主がデザイナーズ物件を気に入れば、売主の希望通りの価格で売却できるかもしれません。
「買取」が向いている人
以下の3つに当てはまる方は、「買取での売却が向いている人」です。
- 2カ月以内に家を売りたい
- 周りに知られずに家を売りたい
- 費用をかけずに家を売りたい
▼2カ月以内に家を売りたい
以下のグラフは、すまいステップ編集部が独自で行った「買取で売却したユーザー」の売却完了までの期間についての、アンケート調査結果です
グラフを見てわかる通り、買取は最短1週間~1カ月で売却ができます。
不動産会社に相談してから5~10日ぐらいで売却価格や決済時期などの条件が決まり、その後1~2カ月で決済や引き渡しが完了します。
しかし、早く売れることがメリットですが、買取は相場の6割~7割でしか買い取ってくれません。
売却価格よりも早く売りたいと考えてる人は買取をおすすめします。
▼周りに知られずに家を売りたい
買取は、近隣住民や親戚の人にバレずに家を売ることが可能です。
仲介の場合、家を売り出していることがインターネット広告や新聞の折り込みなどが行われ、周囲の人たちに知られることがあります。
もし何かしらの理由で、周りに知られずに家を売りたい場合は、買取での売却がおすすめです。
▼費用をかけずに家を売りたい
買取の場合、売却に仲介手数料がかからないため、家の売却における出費を抑えられます。
仲介手数料とは、仲介を依頼した不動産会社へ支払う報酬です。
仲介手数料は、値引きなどがなければ、売却価格×3%+消費税の分の金額がかかります。
買取では不動産会社が買主となって家を買い取るため、売却価格に対する仲介手数料は発生しません。
持ち出すお金を少なくして売却したい場合は、買取がおすすめです。
家を売る不動産会社を探すなら一括査定サイトがおすすめ
『そもそも、どうやって不動産会社を探せばいいかわからない…』と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そんな時に活躍してくれるのが、一括査定サイトです。
この章では、一括査定サイトのメリットや選び方を解説します。
不動産一括査定サイトとは
不動産一括査定サイトとは、利用者が入力した情報と参画している不動産会社の情報をサイト側がマッチングしてくれます。
そのため、利用者にとっては次のようなメリットがあります。
不動産一括査定サイトを使うメリット
- ー査定依頼までに手間をかけずに済む
- 査定額やサービスを比較して不動産会社を選べる
- 相性の良い不動産会社が見つかりやすい
上記のようなメリットがあるので、利用者は自分の売りたい家に当てはまる不動産会社へネット上からスムーズに査定依頼が行えます。
一括査定サイトの選び方
一括査定サイトの選び方を知っておきましょう。
一括査定サイトの選び方
- 売りたい家を対象物件とした一括査定サイトである
- 売りたい家が対象エリアに含まれている
- 一度に査定依頼できる件数が3社以上
売りたい家を対象物件とした一括査定サイトがある
不動産の一括査定サイトによっては、あえてマンションだけに特化といった特徴を持たせていることがあります。
そのため売りたい家を対象物件としているかどうか、最初に確認しておきましょう。
売りたい家が対象エリアに含まれている
郊外の家を売りたい場合は、対応エリアの広さも重要です。
エリア外の物件を依頼しようとしても、不動産会社が見つからない可能性があります。そのため、保有している家が対象エリアかも確認しておきましょう。
一度に査定依頼ができる件数が3件以上
一度に査定依頼が3件以上でないと、査定額の比較ができません。
さらに、査定額を比較したうえで、自分に合った不動産会社と出会えるので、査定依頼できる件数が多いことに損はないでしょう。
おすすめの一括査定サイトはすまいステップ
ここまで読んで「そうは言っても、一括査定サイトはたくさんあって選びづらい」という方が多いでしょう。
そこでおすすめのサイトが、すまいステップです。すまいステップは以下のような特徴があります。
- マンションや戸建て以外に投資用不動産など幅広く対応
- 対応エリアは全国区
- 一度に査定依頼できる会社数は最大4社
- サイト内で都道府県別の相場や売り方のコツがわかる
すまいステップを利用するメリットとして、独自の基準を設け、提携する不動産会社を厳選していることが挙げられます。
しつこい営業電話などの迷惑行為の禁止や、実際に売買実績がある営業担当がいることも条件としているのも、利用者にとって安心できるポイントです。
情報入力はチャット形式で、2分から3分ほどで完了します。不動産の一括査定サイトを使う方も簡単に利用できるため、ぜひ利用してみてはどうでしょうか。
一括査定であなたの家の適正価格が分かる
オンライン対応
家売却で失敗しないように、複数の不動産会社があなたの目で選んでいきましょう。
家を売るならどこがいいかは複数社を比較して判断しよう
家を売るなら、不動産会社選びは重要です。まずは、査定を受ける不動産会社を選ぶ必要があります。
不動産会社をピックアップできたら、複数の不動産会社の査定を受けて、結果を比較して判断しましょう。
自分で不動産会社を見つけるのが大変な場合は、売りたい家のあるエリアに対応した不動産の一括査定サイトを利用するのが便利でおすすめです。
家に居ながら、複数社へまとめて査定依頼を出せます。
信頼できる不動産会社と営業担当者を見つけることができれば、家売却の成功に一歩近づきます。
一括査定サイト選びに迷っている方は、すまいステップの利用がおすすめです。自分に合う優秀な不動産会社を探しに行きましょう。
【完全版】家を売るときの基礎知識!全体像から今すぐ実践できるコツまで紹介
記事のおさらい
家を売るなら不動産会社はどうやって選べばいい?
家を売る前には、まず不動産会社の査定を受けます。査定を受ける不動産会社を選ぶときは、9つのポイントをチェックしましょう。
- 中古物件の売買を取り扱っているか
- 「仲介」か「買取」か
- エリアに対応しているか
- 売りたい物件の売却実績があるか
- 不動産会社の利用者の口コミ
- 不動産会社が売り出し中の物件の広告
- 業界団体に加入しているか
- 免許番号のカッコ内の数字
- 行政処分歴の有無
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
不動産会社は大手と中小どちらを選べばいい?
大手の不動産会社での売却が向いている家は、「人気エリアや最新設備の整っている家」「新興住宅地の家」「広くて大きな家」などです。
一方、中小の不動産会社での売却が向いている家は、「郊外や田舎の家」「築年数の古い家」です。
詳しくはこちらをご覧ください。