「家を売りたいけどお金がない」「お金がないからもう家を売ってしまいたい…」
こんな悩みを持った方はいませんか?
家は、住宅ローンや固定資産税を発生させる支出の源ですが、大きな現金に換えられる資産でもあります。
家をできる限り早く売却し現金化できれば、お金の悩みを解決できるでしょう。
お金がない時の家を売る方法は、「仲介」と「買取」があります。
以下の表に、それぞれの特徴を簡単にまとめました。
仲介 | 買取 | |
---|---|---|
第三者(身内も可) | 取引相手 | 不動産会社 |
相場に近い | 売却価格 | 相場の7~8割程度 |
3~6か月 | 売却期間 | 1週間~1か月 |
売却価格の3~5% | 仲介手数料 | なし |
反対に、できるだけ高値で売りたい時には『仲介』がおすすめですが、こちらは3~6か月程度の期間を要します。
早さをとるか、高さをとるか。
現状に合わせて、最善の方法を選びましょう!
- 最短1週間で現金化できる『買取』
- 高値で売却可能な『仲介』
- できる限り高い価格で家を売る方法
お金がないなら1週間で家を売れる『買取』
買取は、不動産会社(買取業者)に直接家を売る方法です。
最短1週間で売却できる
買取の魅力は、現金化までのスピードです。
大金が動く契約に加え、登記手続きが必要なため当日即金とはいきませんが、早くて1週間程度で現金化できます。
目安としては1週間~1か月としていますが、中には、3日で買取ができたという方もいらっしゃいます。
売却にかかる費用を最小限に抑えられる
家を売却するためには、ある程度の費用がかかります。
契約書作成にかかる印紙税や、利益が出た場合にかかる譲渡所得税などの税金は、家を売るために必要な代表的な費用です。
その他にも、引越し費用や家の情報を法的に証明するための『登記』などにも費用が掛かります。
仲介の場合は、以上の費用に加えて仲介を頼む不動産会社に支払う『仲介手数料』が発生します。
買取は、不動産会社を仲介として挟まないので、仲介手数料を浮かせられます。
仲介で売れる価格の7割程度になる
買取の唯一のデメリットは、売却価格の安さです。
不動産会社は、買取で仕入れた不動産に手直しを加えて再販します。その際に利益を生み出す必要があるので、買取時(仕入れ)の価格は安く提案されるのです。
仲介での売却相場のおよそ7割となることが多いため、前項で解説した仲介手数料こそ浮きますが、手取り額は少なくなります。
例えば、仲介では3000万円で売却できる家が、買取では2100万円になるといった具合です。
仲介でも売却チャレンジできる『買取保証』
不動産会社によりますが、一般的に買取には2種類あります。
不動産会社にすぐに買取してもらう『即時買取』と、仲介で売り出してみてから売れなかった場合に買取をしてもらう『買取保証』です。
買取保証では、例えば「3ヶ月以内に仲介で売却できなかった場合は買取してもらう」といった保証を受けられます。
お金がないなら3~6か月かけて高く売る『仲介』
仲介とは、不動産会社を通じて、第三者に家を売る方法です。
不動産会社が仲介業務を担い、個人や企業などに売却を行います。
手取り額を最大化できる
買取と比べて仲介の方が圧倒的に売却価格が高くなります。
後述する仲介手数料等により、売却の際に払わなければいけない費用は多くなりますが、最終的な手取り額は仲介のほうが多いです。
実際に、不動産会社に査定をしてもらい仲介での売却価格をイメージできるようになりましょう。
査定価格の7割が、買取価格の目安となります。
買取よりも売却費用がかさむ
仲介で売却する場合は、売主と買主を仲介する業務に対する報酬(仲介手数料)を不動産会社に支払う必要があります。
仲介手数料は、家の売却にかかる費用の中でも特に高額な費用です。
不動産会社が売主に請求できる仲介手数料の金額は、法律で決められた上限額があります。
多くの不動産会社が、以下の計算式で求められる「法定上限額」を売主に請求しています。
例えば、3,000万円の家を売却した場合、最大で105万6,000円の仲介手数料がかかります。
その他にも、買取では家のクリーニングやリフォームが必要ないのに対し、仲介では買主を見つけやすくするために、ハウスクリーニングやリフォームを実施することがあります。
ただし必須ではないため、実施するかどうかは不動産会社と相談して決めましょう。
地域や時期、物件状況で売却期間が長引く
仲介では、売却期間が想定よりも長引いてしまう可能性があります。
例えば、都心に比べて住宅需要のない田舎では、売却にかかる期間は長くりやすいでしょう。
不動産市場が活発になるのは、新年度手前の2~3月です。5月は購入ニーズが少なくなるので売却期間も長引く可能性があります。
他にも、物件の状態や価格、不動産会社の売り出し方によって売却期間は長引く可能性があります。
多くの人が3~6カ月で売却しているという事実はありますが、中には、1年から2年かかる方もいらっしゃいます。
最も気を遣うべきは売却金額の設定です。
不動産会社の査定価格を参考にしながら、周辺の売却相場と比較して妥当な価格を設定していきましょう。
下のフォームに簡単な情報を入力すると、全国から厳選された売却力の高い不動産会社に査定依頼を送れます。高く売れる会社・早く売れる会社を探したい方は、是非ご活用ください。
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家を売った人の実際の体験談を紹介
家を売る方法には「仲介」と「買取」があると解説しました。
では、実際に家を売った人はどちらの方法を選択しているのでしょうか?
この章では、家を売った人の体験談を紹介します。
- 仲介で売った人の体験談
- 買取で売った人の体験談
仲介で売った人の体験談
埼玉県三郷市の一戸建て:6か月で売却
最初は査定通りの金額で売却を進め、内覧は何件もあったが売却までには至らず不動産会社との契約更新時に少し金額を下げた方がいい理由も説明してくれた上で納得して売却金額を決められた。
埼玉県三郷市 / 50代 / 住み替え / 一戸建て / 築16年~20年 / 5LDK以上
査定額2,100万円→売却価格1,980万円
不動産会社 | ポラスグループ ポラス住まいの情報館 三郷中央営業所(担当者:中野凪人) |
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不動産会社の決め手 | 地元に強いと感じた |
担当者の特徴 | 積極的に販売活動を実施 |
満足度 | 5 |
千葉県船橋市の一戸建て:5か月で売却
細かなチェックを頂き、査定して頂いた。他の商社は謎に高い査定金額であったが、三井のリハウスは堅実な金額であった。
プラスで売却出来れば良いと思い、伝えたところ高い金額設定から売却活動を行った。
千葉県船橋市 / 20代 / 住み替え / 一戸建て / 築1年~5年 / 4LDK
査定額2,700万円→売却価格3,080万円
不動産会社 | 三井のリハウス北習志野支店(担当者:正木様) |
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不動産会社の決め手 | 信頼できる担当者だった |
担当者の特徴 | こまめに連絡をもらえた |
満足度 | 4 |
東京都練馬区のマンション:3か月で売却
想定通りのスケジュール/スピード感で動いてくれたので,こちらについての不満はあまりない。担当者は説明も十分にわかりやすく行ってくれたと思う。
東京都練馬区 / 30代 / 住み替え / マンション / 築1年~5年 / 2LDK
査定額4,990万円→売却価格4,300万円
不動産会社 | 住友不動産販売石神井営業センター(担当者:諸井克隆様) |
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不動産会社の決め手 | 信頼できる担当者だった |
担当者の特徴 | 積極的に販売活動を実施 |
満足度 | 4 |
買取で売った人の体験談
東京都品川区のマンション:5,200万円で買取
今回事故物件ということもあり、買取でお願いしていましたが、一番高い金額を提示していただいたからです。
見積もりが出たのは、一番遅かったのですが、社内で吟味していただけたのだと感謝しております
東京都品川区 / 50代 / 相続 / マンション / 築51年以上 / 3LDK
査定額5,200万円→売却価格5,200万円
不動産会社 | 株式会社大京穴吹不動産(担当者:伊藤さん) |
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不動産会社の決め手 | 査定額が高かった |
担当者の特徴 | アドバイスや提案が参考になった |
満足度 | 4.3 |
島根県出雲市の一戸建て:630万円で買取
買い取りの見積もりをしてもらってから、成約まで約3ヶ月で、買取代金を振込みしてもらうまで、約2ヶ月だった。
かなりのスピードだと思う。 手続き関係の書類の用意も担当者にいろいろ手伝ってもらった。
島根県出雲市 / 60代 / その他 / 一戸建て / 築46年~50年 / 5LDK以上
査定額600万円→売却価格630万円
不動産会社 | カチタス出雲支店(担当者:浜田さん) |
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不動産会社の決め手 | 査定額が高かった |
担当者の特徴 | こまめに連絡をもらえた |
満足度 | 4.7 |
静岡県静岡市清水区の一戸建て:1,310万円で買取
途中、不動産会社の担当者が退職し、変更となりましたが、前任者からしっかり引継ぎが行われており、売却金額の変更等がなく、納得のいく形で業者買取頂くことができました。
静岡県静岡市清水区 / 90代 / 住み替え / 一戸建て / 築21年~25年 / 5LDK以上
査定額1,310万円→売却価格1,310万円
不動産会社 | 株式会社カチタス静岡店(担当者:回答したくないです。) |
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不動産会社の決め手 | 信頼できる担当者だった |
担当者の特徴 | 積極的に販売活動を実施 |
満足度 | 5 |
家が売れてお金が入るのは「売買契約時」と「引き渡し時」
家が売れてからお金が入るタイミングは、「売買契約の締結時」と「家の引き渡し時」の2回あります。
売却活動を経て買主が見つかったら、買主は売却代金の支払いを、売主は家の引き渡しを約束するために、売主と買主の間で売買契約を結びます。
売買契約時には、売却代金の5~10%を手付金として支払われます。
買主が住宅ローンを利用する場合は、無事にローンの審査が通って家を引き渡す時に残代金が支払われます。
家を高く売る6つのコツ
手元に残るお金を最大化させたいのであれば、高く売るコツと費用を抑えるコツを理解し取り入れる必要があります。
買取・仲介、いずれの売却方法でも使えるコツから、仲介ならではのコツまで紹介します。
(※)買取・仲介どちらで使えるか、コツのタイトル横に【】付きで記載しています。
複数の不動産会社を比較する【買取・仲介】
売却を行う際は、不動産会社に査定額を算出してもらう必要があります。
査定額は不動産会社ごとに大きく異なり、複数社を比較しないと、「もっと高く売れたかも…」と後悔を残しかねません。
できる限り良い条件で売却するためには、仲介でも買取でも3社以上の不動産会社を比較するのがオススメです。
(買取の場合は査定価格が売却価格となります。)
2~3月に売却できるよう動き出す【仲介】
2~3月は、転勤や子供の進学で4月から新生活を送るために引っ越し先を探している人が多く、家の需要が高まります。
購入需要が高まる時期は、売主側の希望条件が通りやすくなります。
1年を通じて最も家を高く売りやすい時期なので、この時期に売却を重ねられそうな人は、3月中までには売却できるように計画を立てましょう。
閑散期に引っ越しできるよう調整する【買取・仲介】
12月や1月など、引っ越し業者の閑散期に引っ越しをすれば、引っ越し費用を節約できます。
閑散期は値引きをしている業者も多く、繁忙期と比較すると半額程度の費用で引っ越しができる場合があるのです。
繁忙期は新生活を目前にした3月や、異動などで引っ越しの多い9月から10月あたりです。引っ越し費用を節約したいなら、繁忙期はできるだけ避け、閑散期を狙うとよいでしょう。
家を高く売った方が手取りは大きくなりやすいですが、持ち出しの費用を抑えたい場合は、引っ越し費用が安く済むタイミングも考慮してみましょう。
売買契約書はコピーを保管し印紙代を折半【買取・仲介】
売買契約書は売主と買主それぞれ1通ずつで、合計2通作成します。
しかし、売主は売買契約書の原本を持っておく必要性が低いため、買主が作成するもののコピーで構いません。
印紙税は、契約書の原本作成にかかる税金ですので、1通をコピーとすれば1通分の印紙代が不要となります。
仲介手数料を値引きする【仲介】
仲介によって売却する場合は、成功報酬として不動産会社に仲介手数料を支払います。
仲介手数料は法律によって上限が定められていますが、下限については不動産会社が任意に設定可能です。
そのため、交渉次第では仲介手数料の値引きができる場合もあります。
仲介での売却を始める際は、不動産会社と媒介契約を結びます。
不動産会社は何としても、媒介契約を結び自社で売却のお手伝いをしたいと考えておりますので、「媒介契約をする代わりの値引き」を交渉するといいでしょう。
また、家を購入した不動産会社の売買仲介部門で売却すると、再契約特典として仲介手数料が値引きになるキャンペーンを行っている企業もあります。
利益が出ても出なくても確定申告をする【買取・仲介】
家を売って利益が出た場合は、翌年2/16~3/15に確定申告して譲渡所得税を納税します。
また、税金が負担になり過ぎないように、家の売却には特例制度が各種設けられています。特例を活用できれば、課税額を大きく減らせます。
譲渡損失が出ている場合は確定申告は必須ではありませんが、一定の要件を満たしていると、損失金額を給与所得や事業所得などの他の所得と合算して損益通算できます。
損益通算できると、他の所得にかかる税金を減税できるため、是非とも利用できるか確認しましょう。
まとめ:家は高く売るか、早く売るか
どうしても現金が必要な事情がある方は、最短で現金化ができる買取を選ぶといいでしょう。
買取は持ち出しの資金も必要としないため、負担なくスムーズに売却ができます。
一方で、仲介に比べて売却金額が大きく下がるので、できる限り仲介での売却をおすすめしています。
不動産会社のサービスである、買取保証をつければ、万が一仲介で売却できなかった場合に不動産会社に買取をしてもらうえますので、最もリスクが少ない方法と言えます。
仲介を検討し、仲介のデメリットが許容できなければ買取保証を。買取保証すら現実的でない場合に即時買取を検討するようにしましょう。