家の売却を思い立った際に
「大手と地域密着型の不動産会社どっちがいいんだろう?」
「悪徳不動産会社に依頼してしまったらどうしよう・・・」
家を売却する際に最も重要なのが「不動産会社選び」です。
なぜなら、家を売却する際には売り出し価格の設定から引き渡しまですべきことがたくさんあります。
それを一人でやるには無理があり、不動産会社のサポートが必要不可欠です。
その際に不動産会社選びで失敗すると、家の売却がスムーズに行われなかったり、納得のいく値段で売れない可能性もあります。
では、どのように不動産会社を選べば良いのでしょうか?この記事では安心して仲介を任せられる不動産会社の選び方を詳しく解説していきます。
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家を売却する際の不動産会社の選び方6選
家売却時は不動産会社選びが重要です。
売却が初めての方に向けて、不動産会社選びのコツ6選を紹介します。
不動産会社によって実績や特徴などが異なるため、しっかりと確認しておきましょう。
①免許番号と行政処分歴を確認
まず、信頼できる会社を見極めるために不動産会社が持っている免許番号を確認しましょう。そもそも不動産の売買を仲介するには宅地建物取引業の免許が必要です。まれに無免許で業務をしている会社もいるので、会社のホームページに下のような免許番号があるか確認しておきましょう。
国土交通大臣免許(1)第×××××号 |
また、免許番号の中にあるカッコ内の数字に注目は宅建業免許の更新回数を表しています。例えば(3)とある場合は、2回更新されているということになります。免許は1996年以降5年周期で更新されています。
()内の数字が大きいほど長く営業している証明なので、安心して任せられる会社を見定める一つの指標になります。
もう一つ会社の信頼度をチェックする点として行政処分歴もあります。行政処分歴とは過去に何らかの不正や不備などで国から行政処分を受けた履歴です。
不安な方は国土交通省のサイトで免許を有している会社のの行政処分情報を確認できるので、参考にすると良いでしょう。
②会社の専門性と実績を確認
不動産会社によって専門業務がそれぞれ異なり主に次の3つに分かれます。
不動産開発業 | マンションやアパートなどを建設して販売(デベロッパー) |
---|---|
不動産管理業 | 建物の設備管理や清掃など |
不動産売却業 | 売買物件の仲介や買取再販など |
家の売却をする際は不動産売却業をメインとする不動産会社に依頼しましょう。売却業専門の会社の方がノウハウや専門知識が豊富にあり、スムーズに売却をサポートしてくれるでしょう。
不動産会社の得意とする事業は会社のホームページを見れば分かります。特にトップページの冒頭に売買業務に関する記載があれば、売買業務に力を入れていることが分かります。
また、売却専門の不動産会社のなかでも「郊外の戸建てが得意」「市街地のマンションが得意」など得意な物件種やエリアが異なります。自分が売りたい家と同じエリアの取引実績数が多いほど、その地域で不動産売買に慣れているという証です。
不動産会社を選ぶ際は、自宅と同条件の売却事例がどれほどあるかも確認しましょう。
③付帯サービスの充実度を確認
家をより良い条件で売却するためのサービスが充実している会社を選びましょう。例えば、不動産売買業務に強い大京穴吹不動産様は次のようなサービスを提供しています。
サービス名 | 内容 |
---|---|
設備保証サービス | 水回りを中心とした住宅設備を最大10万円まで無料補修 |
24時間駆け付けサービス | 水回りのトラブルやカギを亡くしたなどといったトラブルに365日24時間対応 |
荷物お預かりサービス | 荷物を一時的に預けることができ、空間を作ることができる |
整理収納片付けサービス | 時間がない方のために片付けコンシェルジュがお部屋の片づけをサポート |
プロカメラマン撮影サービス | 広告で使う写真をプロのカメラマンが撮影 |
ホームステージングサービス | 売却予定の家にインテリアを並べイメージを上げる |
このように、質の高いサービスを提供している不動産会社に売却を依頼した方が家が売れやすくなります。不動産会社のホームページを見ればサービス内容が紹介されているので、比較して不動産会社を選びましょう。
④売買仲介業務歴が長いか
仲介業務歴の長さが担当者のスキルや経験値を計る1つの指標になります。
買い手に魅力的に物件をアピールし好条件で売買を成立させるには、担当者のコミュニケーション能力や交渉力が重要です。これらの能力は一朝一夕で身に着けられないので売買仲介業務を長く経験している担当者の方が長けていると言えます。
さらに、業務歴が長いほど専門知識やあなたの地域に精通している可能性も高いです。不動産をスムーズに売るには専門知識が欠かせません。
例えば「この土地は第一種低層住宅専用地域なので周りにも高さ10メートルまでの建物しかたたないので、日当たりも確保できます」などプロの見解を「なぜそうなのか?」根拠分かりやすく示してくれる担当者は信頼できます。
専門知識を分かりやすく伝えるスキルも業務歴が長いほど長けているので、最低でも3年以上売買仲介業務に携わっている担当者を選ぶことをオススメします。
⑤査定結果の理由を分かりやすく説明できる
「なぜこの査定価格になったのか」過程をキチンと説明できる営業マンは信頼できます。
査定価格をロジカルに説明するには、周辺の取引事例や相場などの知識が不可欠なので必然的にその地域に詳しい人物と言えます。
営業マンの中には根拠なく高額な査定額を提示する人もいます。売主側の「高く売りたい」という心理をついて意図的に高い価格をつけ、売主に気に入らい媒介契約を勝ち取るためです。
このような営業マンに売却を依頼すると、相場よりも高い価格で不動産を売り出すのでなかなか売れず、数か月経って「売れないので値下げしましょう」と値下げの提案を受けてしまいます。
そのため、査定価格の根拠を聞いて担当者が納得感のある説明をしているか確認しましょう。
⑥親身に対応してくれるか
あなたの希望や条件を最後まで聞き取り質問にも的確に答えてくれる、難しい専門用語を多発せず初心者にもわかりやすい言葉で説明してくれえる担当者は信頼できます。
どんなに優良な会社であっても、親身に話を聞かない担当者は「人」として信頼できません。希望や条件をきちんと聞き取らずに自分の意見を押し付けてくる営業担当者に任せるのは控えましょう。
それでも心配なら「レビューサイト」を活用しよう
「不動産会社の見極め方は分かったけど、大切な家の売却を任せる会社を選べるか不安・・」という方もいらっしゃると思います。
そんな方は不動産売却専門のレビューサイト「おうちの語り部」で不動産会社の口コミや評判を知らべてみましょう。
おうちの語り部には、実際に不動産を売却したユーザーだけのリアルな口コミを5000以上掲載しており、全て無料で閲覧できます。
「売却価格」「売却スピード」「会社・社員の対応」そして「この会社を選んだ決めて」など、ここでしか分からないリアルな評判を確認できるので、家売却時の不動産会社選びに活用してみましょう。
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家売却における大手不動産会社に依頼するメリット・デメリット
家売却において大手不動産会社に依頼するメリットとデメリットを紹介します。
大手と中小のどちらに依頼しようか悩んでいる方は参考にしてみてください。
- 取引実績が豊富
- 無料サービスが充実
- ブランド力がある
- 担当者の質の差が大きい
- 仲介手数料を値引きしにくい
メリット①:取引実績が豊富
大手不動産会社は運営実績が長く、これまでの取引実績も豊富な傾向にあります。
例えば、大手不動産会社である「三井のリハウス」は、1975年からこれまで累計100万件以上の取引実績があり、数多くの不動産売買を実現してきました。※参照:三井のリハウス
このように大手不動産会社は、その長い運営実績と豊富な取引実績があるため、不動産売却が初めての方でも安心して任せられるでしょう。
メリット②:無料サービスが充実
大手不動産会社は、依頼者限定の無料サービスが充実しています。
- 室内や設備の修繕
- ハウスクリーニング
- 各種保険
- インスペクション
これらのサービスは不動産売却後でも対応してくれるため、売却中から売却後まで常にサポートを受けられます。
不動産は専門知識が多く絡むため、取引後にトラブルが発生するケースも少なくありません。
安心して取引を完了するためにも、大手不動産会社に依頼するのが良いでしょう。
メリット③:ブランド力がある
大手不動産会社は、CMや広告、チラシなどでよく見かけるため、ブランド力に長けている特徴があります。
そのため、「この不動産会社が販売しているなら安心」と思ってもらえるケースも多く、買い手が付きやすいメリットもあります。
買い手からしても、聞いたことのない不動産会社より有名な大手不動産会社が販売元の方が安心感が大きいといえるでしょう。
デメリット①:担当者の質の差が大きい
大手不動産会社の担当者は店舗間での異動が多いため、その地域に詳しくない担当者が付く可能性があります。
地域の特色や特有の情報などを理解できていない可能性が高く、売却が上手くいかないケースも考えられます。
それでも、大手不動産会社特有の情報量の豊富さでカバーできる場合が多いため、そこまで問題視するポイントではないとも捉えられます。
デメリット②:仲介手数料を値引きしにくい
大手不動産会社は、仲介手数料を値引きしにくいデメリットもあります。
仲介手数料とは、売却が成立した際に仲介してくれた不動産会社へ支払う成功報酬です。
手数料額は、売買価格が400万円超の場合、「売買価格×3%+6万円」と定められています。
この価格は上限であり、値引きすることも可能ですが、大手不動産会社の場合はほぼ上限価格を支払うのが一般的です。
家売却における中小不動産会社に依頼するメリット・デメリット
次に中小企業のメリットとデメリットを解説します。
- 地域に詳しい担当者が多い
- 地域の取引実績が豊富
- 独自のコネを持っている
- 知名度が低い
- 全国対応していないケースが多い
メリット①:地域に詳しい担当者が多い
中小企業は、地域に詳しい担当者が多いメリットがあります。
その地域に実際に住んでいる人や何十年も同じ店舗で活動している担当者もいるため、大手不動産会社よりもコアな情報を持っている可能性もあります。
大手不動産会社だけでなく中小不動産会社にも依頼するのがよいでしょう。
メリット②:地域の取引実績が豊富
特定の地域の取引だけ見れば大手不動産会社よりも豊富なケースがあります。
中小の不動産会社は、地域密着型をウリにしている企業も多いため、地方や郊外のエリアでは大手よりも取引しやすい場合があります。
田舎の家を売りたい方は、中小の不動産会社にも依頼してみましょう。
メリット③:独自のコネを持っている
中小不動産会社が、地元特有のコネクションを持っている可能性があります。
一般の買主情報だけでなく、その地域の地主や資産家、大家さんとの関係も深い傾向にあり、物件を紹介してほしいと依頼される場合もあります。
上手くいけば大手不動産会社よりも、高く早く売れる可能性もあるでしょう。
デメリット①:知名度が低い
中小不動産会社は、大手と比べると知名度に劣ります。
そのため、売りにくい場所や構造の物件を売る場合、買主が不安を抱くケースがあり、売却が難航する可能性があります。
依頼する前に、企業の実績や実際に利用した人の口コミなどを見て判断するのがよいでしょう。
デメリット②:全国対応していないケースが多い
中小不動産会社は、全国対応していないケースが多いです。
大手であれば、北海道から沖縄まで店舗を展開している企業もあり、どこに住んでいても依頼できる特徴があります。
一方で中小不動産会社は、地域密着型の企業が多いため、依頼したくても対応してくれないこともあります。
依頼する前に不動産会社のホームページで、対応エリアを確認しておきましょう。
不動産会社を探す際の注意点
これまでに不動産会社の選び方を紹介してきました。
続いて、不動産会社を選ぶ際に知らなきゃ損する注意点を3つご紹介します。
不動産会社は比較して選ばないと損!
不動産会社を比較すれば、どの会社が信頼できるか分かりやすくなります。
1社だけ話を聞いてすぐ仲介を依頼する方がいらっしゃますが、会社の対応や担当者の人柄を見極めないまま売却を進めてしまい損をした人は多くいらっしゃいます。
複数の会社を比較すれば、それだけ優良かつ相性の良い会社に出会える可能性も増すので、必ず複数の会社を比較して選びましょう。
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専任媒介契約を安易に結んではいけない
不動産会社に仲介を依頼する際に交わす契約には「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があります。
媒介契約種別 | 複数社との契約 | 売却活動の報告 |
---|---|---|
一般媒介契約 | ○ | 無期限 (通常3ヶ月) |
専属専任媒介契約 | ☓ | 3ヶ月 |
専任媒介契約 | ☓ | 3ヶ月 |
不動産会社は自社の利益を上げるために、専任媒介契約と専属専任媒介契約(一社しか仲介依頼ができない契約)を提案をすることが多いですが、安易に締結しないように注意しましょう。
1度専任媒介契約を締結すると3か月間は他の会社に仲介依頼できないので、媒介契約を結ぶ前には全ての会社から話を聞いたうえで契約を結びましょう。そして、2社以上に仲介依頼をしたい場合は一般媒介契約を結びましょう。
媒介契約とは?契約の種類や手数料、注意点までわかりやすく解説
仲介手数料が無料の会社には注意
不動産会社の中には、仲介手数料は無料と謳っている会社もいますが、このような会社はほとんど「両手取引」を行っている不動産会社です。
両手取引とは、1つの不動産会社が売主と買主両方の仲介を担当することです。つまり、売主の手数料をゼロにしても買い手から手数料をもらえるため、手数料を無料にできます。
売主としては、仲介手数料の負担が減るため手数料が安い会社に依頼したいと思いますが、手数料を理由に会社を選ぶのは危険です。
手数料を下げている会社は「手数料を下げないと売主が集まらない」、つまりアフターサービスの質が低い可能性があります。
手数料の数十万円を優先するよりも、優良な会社に売却を任せた方が結果的に高額売却となる可能性が高いので、あくまでサービスや担当者の質を見て会社を選びましょう。
戸建て査定時はどこを見られるの?査定方法や査定額に影響するポイントを徹底解説!
家売却の不動産会社満足度ランキング
この章ではオリコン株式会社が発表している「不動産売却会社の調査」で満足度が高かった上位9社のなかからランキング上位3社を紹介します。不動産会社選びの有益な情報となりますので、ぜひ参考にしてください。
順位 | 不動産会社 |
---|---|
1位 | 住友林業ホームサービス |
2位 | 野村の仲介+ |
3位 | 三井住友トラスト不動産 |
4位 | 大成有楽不動産販売 |
5位 | 大京穴吹不動産 |
6位 | 近鉄の仲介 |
7位 | 三井のリハウス |
8位 | 東急リバブル |
9位 | 長谷工の仲介 |
※出典:オリコン顧客満足度ランキング「不動産仲介 売却のランキング」(※2020年3月時点)より
1位 住友林業ホームサービス
住友林業ホームサービスは顧客満足度TOP5の常連企業でしたが、2019年には野村の仲介+が1位に代わって満足度1位になりました。
満足度の高い理由の1つとして「すみかえサポート」というサービスの存在があります。定期間で売却できなかった場合、事前に取り決めた価格にて住友林業ホームサービスが買い取ってくれるという内容で、住み替え検討に好評です。
- 若い男性で親しみがあり、初回からすでにある程度の資料を作成して持ってこられたのでやる気を感じられた。(60代/男性)
- 小さな子供を連れての契約に、色々提案して頂いたり協力頂いたりと、とても親切に対応して頂きました。(40代/女性)
- 短期間に担当者がコロコロ代わり、真剣に対応する気があるのか不安になった。(60代/男性)
2位 野村の仲介+
「野村の仲介+」は野村不動産アーバンネット株式会社が展開している仲介サービスです。
野村の仲介+は「売却サポート」という無料サービスを提供していることが特徴的で「ホームステージング」「リフォーム・ハウスクリーニング紹介」「確定申告サポート」など質の高いサービスが魅力です。
- 買い替えをお願いしたが担当した営業者が非常に知識が豊富な方でこちらの予想をはるかに超える金額で売却できた。(50代/男性)
- 他社の不動産では1年も売れなかったのが、野村不動産に頼んで1ヶ月で売ってくれた。(40代/女性)
- 詳細は覚えていませんが、手続きに必要な持ち物の説明が直前で、準備する時間がなく、とても困ったことを覚えています。他に目立った落ち度がなかっただけに、それだけ目立って残念でした。(40代/女性)
オリコン顧客満足度ランキング「野村の仲介+ (PLUS) 不動産仲介 売却 マンションの比較・評判」(※2020年3月時点)より
3位 三井住友トラスト不動産
三井住友トラスト不動産は、年間一万件越えの販売実績を誇っており、その91%以上のお客様が「大変満足した」と答えております。
またサポート内容も充実しており、なんといっても三井住友グループで家の売却だけでなく資産運用や住宅ローンの提案、相続や遺言の相談まで幅広くサポートしております。
- 説明が分かりやすく、購入者との対応も良かった。期間が短かった。(60代/男性)
- とにかく対応が迅速で、短期間で買主が見つかった。(50代/男性)
- 50代/男性
知人の紹介で、神奈川県在住時に福岡のマンションを売却。福岡から神奈川県まできて取引について説明してくれた。(40代/女性)※出典:オリコン顧客満足度ランキング「三井住友トラスト不動産 不動産仲介 売却 マンションの比較・評判」(※2020年3月時点)より