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不動産取引のレインズ登録とは?メリットやデメリットを紹介

  • 更新日:2023年11月28日
不動産取引のレインズ登録とは?メリットやデメリットを紹介

不動産を売却する際に、不動産会社が「レインズ」というシステムを利用する場合があります。レインズは登録制のシステムであり、利用することで売却に役立つことが多いです。

ただし、メリットばかりではなく、一部注意点もあるため、細部まで理解を深めた上で利用しなければなりません。レインズとはどのようなシステムなのか、魅力や上手な利用方法も含めて知っていきましょう。

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レインズとは売却物件情報が登録されているネットワークシステム

レインズとはどのようなものかですが、簡単にいえば物件の情報が登録されているネットワークシステムです。登録されているのは売却物件の情報であり、物件の外観や内装、図面など細かい情報まで記載されています。

また、成約済みの物件情報も掲載されており、売却物件の情報を総合的にまとめたネットワークシステムといえるでしょう。

レインズの仕組み

不動産会専用のネットワークシステムであるレインズは、売主や買主が登録し、個人で利用することはできません。利用するには不動産会社に登録を依頼しなければならず、仲介をしてもらうことで初めて利用できます。

不動産業界のみで利用されているシステムですが、運営は国土交通大臣に任命された不動産流通機構が行っています。流通機構は全国に4つあり、運営元がきちんとしているため、安心して利用できるサービスです。

レインズの登録・閲覧に費用は無料

不動産会社に依頼し、代理で登録してもらうレインズですが、利用には費用はかかりません。登録から閲覧まで無料でできるため、レインズを利用したからといって、別途諸経費を請求される心配はないでしょう。

ただし、不動産会社が独自に売却活動を強化している場合は、その活動費については経費として請求されることがあります。レインズの登録や閲覧に費用はかからなくても、その他の面で活動費が発生する可能性があることは理解しておきましょう。

レインズの登録方法の流れ

実際にレインズを利用する際には、どのような流れで登録をするのか知っておくことが大切です。

  • 不動産会社との媒介契約
  • 媒介契約後にレインズ登録
  • 登録情報の公開

登録までの流れは、3つのステップで行います。

不動産会社との媒介契約

不動産会社を介してしかレインズは登録できないため、まずは媒介契約を結ぶ必要があります。不動産会社を利用した仲介取引は、成功報酬のため媒介契約を結んだ時点では費用は発生しません。

そのため、媒介契約を結んだ後に契約を解消して別の不動産会社を利用したり、媒介契約の種別を変えたりしても費用はかからないと考えましょう。

ただし、3つある媒介契約のうち、契約する種類によっては別の不動産会社の利用が制限されるものもあるため、注意しなければなりません。相性が悪いなら別の業者に切り替えることもできます。スムーズに売却するには、信頼できる不動産会社を探し、媒介契約を行うことが大切です。

媒介契約後にレインズ登録

不動産会社と媒介契約を結んだ後に、レインズに登録してもらいます。媒介契約は次の3種類が挙げられます。

  • 専属専任媒介契約
  • 専任媒介契約
  • 一般媒介契約

3つのうち、媒介契約後に不動産会社がレインズへの登録義務を負うのは、専属専任と専任媒介契約のみです。一般媒介契約でのレインズ登録は義務ではないため、依頼しないと行われない可能性があります。もちろん、一般媒介契約でも、依頼して登録してもらうことは可能です。

ただし、一般媒介契約は複数の不動産会社を利用することができ、かつ自分でも買主を探す売却活動が行えます。そのため、成功報酬である不動産会社は、自社での成約の可能性が低いと考え、売却活動に力を入れてもらえない可能性もあります。

レインズシステムへの登録は必須で、できるだけ素早く売却したいと考えているなら、不動産会社が売却活動に力を入れてくれやすい、専属専任か専任媒介契約のどちらかを結ぶことがおすすめです。

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登録情報の公開

売却する不動産情報の登録が終了すると、レインズのシステムで情報が公開されます。レインズはリアルタイムで動いているシステムのため、登録された瞬間に利用している全国の不動産会社が情報を閲覧できるようになります。

タイミング次第では情報を公開してすぐに購入希望者がつく可能性もあります。リアルタイム発信のため、登録し、情報を公開した時点で、売却活動はスタートしているといえます。

レインズに登録する3つのメリット

一般媒介契約のように、登録が義務ではない契約方式があるように、不動産を売却するからといって、必ずしもレインズに登録する必要はありません。しかし、契約方式によっては必須ではないとしても、登録することには3つのメリットがあるのも確かです。

  • 早期の売却成約に繋がる
  • 買主の手間が省ける
  • 取引状況が確認できる

レインズの登録にはどのような魅力があるのかを知り、積極的に活用してみましょう。

スムーズな売却成約に繋がる

レインズはリアルタイムで情報が公開されるシステムのため、売却物件の宣伝力は高いです。そのため、物件が目に留まったなら、すぐにでも声がかかることもあり、スムーズな売却成約に繋がる可能性も高いでしょう。

レインズを利用しているのは不動産会社のみであり、閲覧している人の目的は条件のよい売却物件を探すことが基本です。そのため、通常の不動産情報サイトなどに比べると、閲覧者の購入意欲が高いことも魅力的なポイントです。早期売却に繋げたいのなら、宣伝力が高いレインズへの登録はおすすめです。

全ての物件情報を閲覧できるため買主の手間が省ける

レインズは日本全国の物件情報が登録されており、ひとつの不動産会社と契約し、登録してもらうことで、日本全国の物件情報が確認できます。そのため、買主は複数の不動産会社と交渉して物件情報を探してもらう必要はなく、物件探しの手間が省けることもメリットのひとつです。

スムーズに物件情報が探せることで、お目当ての物件も見つけやすく、素早いマッチングに繋がることも、早期成約の可能性が高い理由のひとつです。閲覧できるのはあくまでレインズに登録している物件情報ですが、ほとんどの不動産会社が登録して利用しているため、買主に多数の物件を提案しやすいことは確かです。

売却対象物件の取引状況が確認できる

成約済みの物件情報を掲載されているように、レインズでは登録された物件の取引状況が確認できます。そのため成約の有無がすぐにチェックでき、売りに出した物件情報を見せてもらうことで、不動産会社が正しく登録しているかも確認が可能です。

不動産会社は物件によっては他に情報を出さなかったり、悪条件を提示し、自社内だけで情報を扱おうとする場合があります。

これを囲い込みと呼び、売却がスムーズに進まないため、売主にとってはよくない状態です。実際に登録されている情報を見ることで、適正な条件で売却できるかが見られるため、囲い込みの防止策としても役立ちます。

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レインズを登録する上での注意点

無料で登録から閲覧まででき、多数のメリットがあるレインズは利用価値の高いシステムです。しかし、利用時にはいくつか注意点があり、これを把握していないと失敗することもあります。不動産の売却をスムーズかつ、トラブルなく進めるためにも、注意点は細部まで把握しておかなければなりません。

情報がリアルタイムで更新されるため売れ残る可能性もある

登録した情報がリアルタイムで公開されるのはレインズのメリットですが、裏を返すと常に情報は更新され続け、新しい物件情報が掲載されていくともいえます。つまり、早期に買い手がつかなかった場合は、新しく登録される物件情報に埋もれてしまい、売れ残る可能性があります。

また、情報が古くなることで目に留まりづらくなるだけではなく、長期間売れていないことから、何らかの問題がある物件なのではないかと懸念される可能性もあるでしょう。リアルタイムで情報が飛び交うからこそ、早期に買い手を見つけられないと、宣伝効果が薄くなってしまう危険性があります。

売れ残りを防ぐには売却条件を念入りに検討し、適正価格をつけて登録することが大切です。新規で登録された情報も、条件が悪いと見逃されてしまう可能性が高いため、早いうちに目をつけてもらえるよう、好条件を提示することが重要です。

不特定多数の人に売却情報が知られてしまう

レインズは不動産業界全体で利用しているシステムのため、登録した時点で不特定多数の人に売却情報が知られてしまいます。売却情報を広く知らせたくない人は注意が必要であり、レインズを閲覧できる業者や買主全員に情報が知られると考えなければなりません。

もちろん、閲覧できるのはレインズに登録している人に限られますが、それでも不特定多数の人に知られるのは確実であり、情報が巡って身近な人の目に届いてしまう可能性があります。不動産の売却を周囲に知られずに行いたいなら、レインズには登録せず、別の方法で売却活動を行ったほうがよいでしょう。

専属専任と専任媒介契約では登録が義務のため、これは利用せず一般媒介契約を結ぶ必要があります。また、一般媒介契約でもレインズに登録する業者はいるため、あらかじめレインズに登録したくないという旨を伝えておくとよいでしょう。

囲い込みを行われる可能性がある

レインズに登録することで情報が広く発信できるため、自社で買取や売却を完結させようとする囲い込みは防げます。しかし、不動産会社の中にはレインズに登録せずに情報を自社内で非公開にしたり、登録しても悪条件で物件情報を掲載したりして、結果的に囲い込みを行う場合があります。

悪徳業者に引っかからないよう利用先の選定には注意が必要であり、本当にレインズに登録したかどうかも確認しておかなければなりません。レインズに登録すると、登録証明書が発行されるため、必ずもらっておきましょう。

登録証明書の発行をしぶったり、そもそも登録自体を嫌がるようなら別の業者に依頼することが賢明です。また、登録証明書をもらった後も、実際にどのような条件で売りに出しているのか、登録画面を見せてもらうとさらに安心です。

レインズでリアルタイムの不動産情報を一般人が得られる方法

【おすすめ】不動産会社を探す場合は一括査定サイトを使用しよう

レインズに確実に登録し、スムーズに売却活動を進めるには、一括査定サイトで信頼できる不動産会社を見つけることがおすすめです。一括査定サイトは物件の情報を登録すると、複数の不動産会社からの見積もりを同時に複数件確認できるため、業者ごとの比較もしやすいです。

一括査定サイトでの登録は、レインズとはシステムが異なるため、周囲の人に物件の売却情報を出していることが、分かってしまう心配もないでしょう。一括査定サイトのすまいステップは、一度の査定で同時に4社からの見積もりを確認できます。

登録しているのは優良業者ばかりであり、信頼度も問題ありません。また、全国の不動産会社が登録しているため、幅広いエリアで利用できることも、おすすめのポイントです。

みんなの不動産売却体験談

売却のきっかけ

地方への転職のため、当マンションを残すか、売却かなやんだ末の売却を選択。引っ越しまでの期日が近づいた状況での売却のため、それまでに売れるのか、売れなければその維持管理はどうしていけば良いか不安であった。


不動産会社を選んだ際の決め手

まずはネットの査定サイトで査定を実施、返信くれた企業から、選ぶこととした。会社の名前、規模に関係なく、戦略、実績などを勘案し、そこから訪問してもらうところを絞り、訪問者の人柄、熱意をもって決めた。

プロフィール詳細

大阪府大阪市城東区 / 40代 / 住み替え / マンション / 築10年~15年 / 3LDK

査定額3,800万円→売却価格3,950万円

不動産会社だんらん住宅株式会社(担当者:中川真之祐)
不動産会社の決め手販売戦略が優れていた
担当者の特徴こまめに連絡をもらえた
満足度
5
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レインズシステムを知って上手に活用しよう

不動産会社が使用しているレインズシステムは、登録して上手に活用することで、売却活動をスムーズに進められます。

利用する上ではきちんと登録されているか、物件情報は適正であるかを確認することが大切です。信頼できる不動産会社を見つけ、レインズシステムを上手に利用してもらい、不動産のスムーズな売却を目指しましょう。

参考記事:未公開物件は本当にある?レインズに載らない理由からメリット・注意点まで解説

都道府県ごとの不動産売却情報

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