家を売却する時、何から始めていいのかわからずに悩むことが多いですよね。
家の中の家具や荷物はどうしたらいいのか?不用品はどうする?
そんなお悩みをここでは解決していきます。
家の売却でやってはいけないこと20選【絶対失敗しないための注意点】
家の売却時に片付けをする理由
なぜ家の売却時に片付けをしなければいけないのでしょうか。
売却をスムーズに行うためにも確認しておきましょう。
内見時に好印象を与えられる
売却活動が進むと購入予定者が実際の物件の状況を見るために内見に来ます。
内見者は購入がまだ確定していない状況のため、部屋が散らかっていたり、荷物があったりすると悪い印象になりキャンセルされてしまう可能性があります。
確実に売却できるように、内見時までに片付けをできるだけ済ませておきましょう。
査定時にマイナスに評価されることがある
査定の際は不動産会社の担当者が実際に訪問して査定します。
内見時と同様に部屋が散らかっていると、担当者に好印象を与えられないため、査定額を低くされてしまう可能性があります。
できるだけ綺麗にしておいて好印象を与えるようにしましょう。
家売却時の片付けのタイミング
家売却時の片付けのタイミングはいくつかあります。
最適なタイミングを理解しておきましょう。
最適なタイミングは購入予定者の内見前
片付けの最適なタイミングは内見前です。
内見時は購入予定者が実際に訪問して部屋の状況や雰囲気を確認します。
自分が住む時をイメージするため、荷物が片付いておらず部屋が散らかっていれば好印象を持ってもらえません。
最悪の場合、購入をキャンセルされてしまう可能性もあります。
内見までには片付けを必ず済ましておきましょう。
査定時に片付けができていないと査定額を低く見積もられる場合もある
査定時点で片付けが完了していないと、査定額を低く見積もられる可能性があります。
これは、売却時に残っている不用品は不動産会社が処分するため、処分費用を考慮されているからです。
少しでも高く売るために、できれば査定時までに片付けを済ませておきましょう。
家の引き渡しまでに行うのが原則
家の引渡しまでに片付けを済ませておくのが原則です。
買主の承諾を得ている場合は片づけなくてもよいですが、基本的にはすべて片づけてから引き渡しましょう。
不用品の処分は方法によっては、手間や時間がかかる場合もあります。
余裕をもって片付けをしましょう。
家を売却するための片付けの時間や手間を簡単に削減する手順やポイント
「片付けする必要があるのは分かっているけど、大変そうでやる気が出ない…」
こんな悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本章では、片付けの時間や手間を簡単に削減できる手順やポイントを解説していきます。
- 片付ける場所を計画する
- 1部屋ごと片付ける
- 不用品と必要なものを分別する
- 不用品を処分してから部屋の掃除を始める
片付ける場所の順番を計画する
まず、片付ける場所の順番を計画しましょう。
普段はあまり使わないシーズンものがある物置や大きな家具・家電のあるリビングから、片付け始めることをおすすめします。
1部屋ごと片付ける
不用品の片付けを1部屋ごとに始めると良いでしょう。
一度に色々な部屋をまとめて片付けようとすると、物に溢れて、むしろ片づけにくくなってしまいからです。
ポイントとしては、以下の2つになります。
- 家具や家電などを先に片付ける
- 小さなスペースごとに区切って片付ける
不用品と必要なものを分別する
片付ける際に、不用品と必要なものを分別する作業が最も重要になります。
不用品やごみの処分は1部屋ごと行っていきましょう。まとめて行うよりも、時間を削減して効率よく片付けられます。
「今使っているか」「一生取っておきたいか」を判断基準に残すものと捨てるものをそれぞれ仕分けていきましょう。
不用品を処分してから部屋の掃除を始める
前の手順で不用品を処分できたら、部屋の掃除をしましょう。
特に、壁紙や窓など水回りを入念に掃除しましょう。
家売却時、不用品を片付ける5つの方法
片付けをしていくうちにでてきた不用品は処分しましょう。
状態や物に合わせた処分方法をご紹介します。
フリマやオークションに出品して売却
ブランド品や状態のよいものは、フリマやオークションに出品すると高値で売れることがあります。
売れるまでに時間がかかる場合もあるのでできるだけ早めに準備しましょう。
リサイクルショップに持っていき売却
フリマやオークションで売るより安値にはなりますが、てっとり早く処分したい場合はこちらがおすすめです。
状態によっては値段がつかない物もありますが、そのまま無料で引き取ってくれるところもあります。
衣類や本などを大量にまとめて売りたい場合は、訪問査定や郵送して査定を依頼できるリサイクル業者の利用も検討しましょう。
壊れた家具や家電は自治体の粗大ごみ回収を利用
自治体の粗大ごみセンターに持ち込んで処分してもらう方法です。
事前に申し込みをして持ち込むと、処分にかかる手数料が減額されたり免除になることもあります。
車がなく持ち込みがむずかしい場合は、収集を依頼することもできます。
こちらも事前に申し込みをし、指定の店舗で「粗大ごみ処理券」を購入します。
収集日になったら指定された時間に、指定された場所に置いておきましょう。
引っ越し業者に片付けを依頼
処分にも対応している引っ越し業者に依頼すると、引っ越しと同時に不用品を処分してもらえます。
引っ越し費用とは別の料金がかかりますが、他の回収業者を探したり手配する手間が省けるので効率的です。
不用品回収業者に片付けを依頼
専門の不用品回収業者に依頼して処分してもらう方法です。
有料ですが自宅まで引き取りに来てもらえるので、重い家具や荷物を運ぶ必要がありません。
家の売却時に片付ける際、荷物を一時的に保管する方法
家の売却時に片付けをする際、荷物を一時的に保管したい場合、どうしたらいいのか迷う方もいらっしゃると思います。
本章では、荷物を一時的に保管する3つの方法を紹介します。
- トランクルームで保管する
- 引越し会社の一時預かりサービスを利用する
- 物置シェアサービスを活用する
トランクルームで保管する
荷物を一時的に保管したい場合、トランクルームを利用する方法があります。
トランクルームとは、個人が保管スペースを確保するために借りることができる小さな倉庫です。
最近では屋外のトランクルームだけでなく、屋内型のトランクルームも登場しています。
温度や湿度などに影響されず、衣類や大事な思い出の品などのデリケートな荷物を保管できます。
- 荷物を自由に出し入れできる
- 様々な物を預けられる
引越し会社の一時預かりサービスを利用する
新居や荷物の搬入先が決まっている場合、引っ越し会社の一時預かりサービスを利用する方法を検討すると良いでしょう。
引っ越し会社の一時預かりサービスでは、1日単位で荷物を預けられるので、コインロッカー代わりに利用できます。
荷物が少量の場合や保管日数が短い場合、リーズナブルな価格で利用できるので、検討してみてください。
おすすめポイント
- 荷物の運搬を引越し業者に任せられる
- 別途サービスを契約する必要がない
物置シェアサービスを利用する
費用をできるだけ抑えて、荷物を一時的に保管したい方は、物置シェアサービスを検討すると良いでしょう。
物置シェアサービスとは、使用していない物置の所有者と収納スペースを探している人を繋げるサービスのことです。
トラブルに対する手厚い補償が付いているサービスもあるので、安心して荷物を預けられます。
おすすめポイント
- 利用時間が柔軟で他のサービスよりも安く保管ができる
- 近所の空きスペースや個人宅で探せる
家の売却時に片付けなくてよい場合
家の売却時に片付けなくてもよいものとして、「付帯設備」があります。家の不用品を付帯設備とできる場合、片付けの手間や時間を減らせます。
ただし売り出しの際に、広告などに「家財道具付き」と記載する必要があり、金額の上乗せもできないので注意が必要です。
家の中にもともと設置されていたもの
まだ使用ができるエアコンやカーテンレールなどは、買主の了承を得て「付帯設備」としてそのまま残していい場合がほとんどです。
付帯設備の例は、以下のようなものが挙げられます。
- エアコン
- ストーブ
- 部屋の照明
- 下駄箱
- カーテンレール
付帯設備を引き渡す場合、「付帯設備表」と呼ばれる書類の記入が必要となります。
付帯設備表とは、引き渡し時点のマンションの状態を買主に知らせる書類で、売買契約時に必要となります。
書類は、不動産会社が持っているので、そちらに記入しましょう。
買主が希望している家電や家具
買主からの同意が得られれば、家具や家電などを残したまま家を引き渡せます。
家に残していくものを「残置物」といいます。
家具や家電を残置物にしたい場合、不動産会社に相談してみてください。
設備に不具合がある場合にやるべきこと
付帯設備にする設備の不具合がある場合、「物件状況報告書」を記載し、事前に買主に説明する必要があります。
引き渡し後に不具合がわかると、「契約不適合責任」によって設備の修繕や損害賠償が求められる可能性があります。
不要物として処分する場合よりも、むしろ出費が多くなってしまう可能性があるので、設備の動作や状態を確認しましょう。
記事のおさらい
家の売却時の片付けはいつまでに行う?
査定や内見前に行うと、印象が良くなり内見もしやすいので買主が見つかりやすいです。詳しく知りたい方は家の売却時の片付けのタイミングをご覧ください。
家の売却時の片付けで出た不用品はどうする?
物や状態に合わせた方法で処分しましょう。詳しくは不用品の処分方法をご覧ください。