マンションを早く売りたい場合、仲介よりも買取の方が早く、確実に売ることができます。
マンション買取を早く・確実に・損せずに進めていくには、マンション買取の注意点をおさえて売ることがカギです。
この記事では、マンション買取の注意点を仲介との違いや買取のメリットを説明しながら詳しく解説します。
解説内容を押さえて、希望通りマンション買取を実現しましょう。
また、マンションの買取で実績のある不動産会社に依頼したい方は、優良不動産のみをご紹介しているすまいステップの一括査定がおススメです。
マンション買取とは
まず初めに、マンション買取の特徴やメリットに知っておきましょう。
マンション買取とは?仲介との違い
買取と仲介の違いがある理由は、マンションを売る相手が違うからです。
買取の場合は不動産買取業者に、仲介の場合は一般の買主にマンションを売ります。
買取は不動産会社に下取り価格で売るため、仲介に対して価格が低くなるのが特徴です。
しかし、仲介で買主を募集して売るよりも早く確実に売ることができ、仲介よりも早くマンションを現金化できるため、転勤や金銭的な理由などで早く手放したい方は買取を選ぶのが一般的です。
買取と仲介の違いは価格以外にも多くあります。その他の違いは以下の表にまとめました。
売却方法 | 買取 | 仲介 |
---|---|---|
売却相手 | 不動産会社 | 一般の買主 |
売却期間 | 最短数週間~1か月 | 3~6か月 |
売却価格 | 仲介で売却した場合の7~8割 | 相場で売却しやすい |
仲介手数料 | なし | あり(売却価格の3~5%+消費税) |
売却活動 | なし | あり |
詳しい違いは次のメリットのと合わせて詳しく解説します。
マンション買取のメリット
この章では、仲介との違いをふまえて買取のメリットを5つ紹介します。
- 短期間での売却ができる
- 売却までの手間が少ない
- 仲介で買手が付かないマンションでも買取なら売れる
- 周りに知られず売却できる
- 高額な仲介手数料の支払いの必要がない
買取では、一般の買主に売る仲介と比較して、手間をかけずに売れるのが最大のメリットです。
仲介では3ヶ月~半年かけて売るのに対し、買取では最短3日~1ヶ月で確実に売却できます。
また、買取は不用品をそのままの状態で買い取ってくれるので、買主のために不用品をすべて処分したり、壁やフローリングをきれいにする必要がありません。
もし住宅に傷や傷みがあっても、売った家には責任を取らなくていいので安心です。
築年数が古かったり、物件の状態が悪いのが原因で仲介で買い手がつかなかった物件も、買取なら確実に手放せます。
その他にも、買主を募集するための買取では宣伝活動がないため周囲に知られずにうれることや、仲介では高額な仲介手数料の支払いが必要ないのもメリットです。
マンション買取の流れ
マンションの買取を依頼するにあたっては不動産会社に査定を依頼して、条件に納得がいったら、売買契約を結んで代金をもらい、物件を引き渡すのが大まかな流れになります。ここではマンション買取の流れについて詳しく見ていきましょう。
マンション買取の流れは以下のとおりです。
- 買取査定を依頼する
- 机上査定と訪問査定が行われる
- 売買契約を締結する
- 決済後にマンションを引き渡す
- 確定申告を行う
不動産の買取を行う際はまず、事前の情報収集が必須です。不動産会社とのやりとりを行う前に、まず自分自身で物件について深く知り取引に有利な情報をしっかりと集めます。
その後、実際の業者に査定を依頼し、不動産の価値を具体的な金額で把握していきます。この工程は非常に大切なので一番時間をかける必要があるステップです。
次に実際に取引を行う買取業者を選択し、交渉を行います。そして内容を確認、合意した上で、契約を締結し決算へと進みます。
すべての取引が終了した後に忘れてはいけない工程が、確定申告です。不動産取引で売却益を上げた人はすべて、確定申告を行う必要があるのでしっかりと覚えておきましょう。
次の章では、このマンション買取の流れに沿って、マンション買取での注意点について解説していきます。
マンション買取前の注意点
ここでは、まずマンションを買取で売る前の準備段階で注意しておきたい点を紹介します。
- ローン残高を確認しておく
- 管理費や修繕積立金の延滞を解消しておく
- 査定前に相場を調べておく
- 必要書類を準備しておく
ローン残高を確認しておく
住宅ローンを借り入れてマンションを購入した方は、ローンの残債がいくら残っているか予め確認しておきましょう。
なぜなら、自己資金と売却代金を合わせてローンを一括返済できなければ、マンションを売却できないからです。
買取の査定額によっては、売却代金だけで住宅ローンを返済しきれない可能性もあります。
その場合は、少し時間がかかっても仲介で売却するか、自己資金を充てて返済するか判断しなければなりません。
売却の可否を確認したり、売却後の資金計画を立てるためにも、住宅ローン残高証明書や返済予定表などで残債を確認しておきましょう。
管理費や修繕積立金の延滞を解消しておく
マンションを買取で売却を進める前に、管理費や修繕積立金の滞納がないか確認しましょう。
マンションの管理費・修繕積立費は、マンション管理に不可な費用でマンションの入居者に支払いが義務付けられています。
しかし管理費や修繕積立金は、住宅ローンとは異なり延滞してしまってもすぐに督促状等支払いの催促はきません。
買取を進めていく前に、支払いの延滞がないか確認し、延滞がある場合は解消しておきましょう。
査定前に相場を調べておく
買取査定を受ける時は、予めご自身でもマンションの買取価格の相場を調べておきましょう。
査定を行った不動産会社にマンションを売却するということは、ある種相手の言い値でマンションを売り渡すようなものです。
提示された査定額が適切かどうか判断したり、価格に納得感を得て売却するためにも、ご自身でも相場を調べておきましょう。
マンションの買取相場は、同じ物件を仲介で売却した場合の7~9割ほどの価格になることが一般的です。
以下のシミュレーターで仲介での想定売却価格が簡単にわかるので、出てきた価格に「×0.7~0.9倍」することで、おおよその買取相場を調べられます。
必要書類を準備しておく
買取による売却は、仲介に比べてスピーディーに手続きが進んでいきます。
早期売却できるという買取のメリットを活かすためにも、必要になる書類は早めに準備しておき、スムーズに手続きを進められるようにしましょう。
主な必要書類
- 登記済証(登記識別情報)
- 固定資産税納税通知書
- 購入時の売買契約書
- 購入時の重要事項証明書
- マンションの平面図(間取り図)
- 設備の仕様書
- マンションの管理規約
- マンションの使用細則
- 維持費関連書類
- 耐震診断報告書(あれば)
- アスベスト使用調査報告書(あれば)
一部の書類は任意であり、必須ではないものもあります。そのため、不動産会社にどの書類が必要なのか、事前に確認しておくとよいでしょう。
マンション買取業者選びの注意点
ここでは、準備を済ませて買取業者を選ぶ際の注意点を解説します。
- 必ず複数社に査定を依頼する
- 引き渡し時の条件をよく確認する
- 信頼できる会社を選ぶ
- 買取実績を調べた上で選ぶ
- 不動産会社に買取業者探しを依頼しない
- 買取保障での売却を検討する
必ず複数社の査定を受ける
マンションを買取で売るなら、できる限り多くの会社から買取査定を受けましょう。
なぜなら買取の査定は、査定額がそのまま売却価格になるからです。
売却期限までの猶予が短くても、時間の許す限りたくさんの会社の買取査定を受けて、査定額を比較するのがおすすめです。
とはいえ、自分で買取を扱う不動産会社や直接買取を依頼できる買取業者を何社も探すのは大変です。
不動産一括査定サイトの「すまいステップ」は、簡単な入力情報を元に、厳選された優良不動産会社を一度に最大4社までまとめてご紹介します。
仲介と買取の査定をまとめて受けることもできるので、査定額次第で売却方法を決めたい方にもおすすめです。
完全無料で簡単に利用できるので、「買取希望」と記入して査定を申し込んでみましょう。
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引き渡し時の条件をよく確認する
買取査定の結果を受け取る時は、査定額だけでなく、引き渡し時の条件もよく確認しておきましょう。
査定額のみを見て買取の売買契約を結んでしまうと、査定額に不用品の処分費用が含まれておらず、手取り額が安くなってしまったということも起こり得ます。
以下の条件について、予め不動産会社の担当者と確認しておきましょう。
確認しておくべき条件
- 不用品(残置物)を処分してもらえるか
- 不用品の処分費用は査定額から既に差し引かれているか・追加でかかるか
- 引き渡し時期を希望に合わせてもらえるか
引き渡し時期に融通が利かない場合、住み替え先の確保を急いだり、仮住まいの用意が必要となるため、必ず事前に確認しておきましょう。
信頼できる会社を選ぶ
買取してもらう会社を選ぶ時は、査定額だけでなく、その企業が信頼できるかどうかも重視しましょう。
悪質な業者に依頼してしまうと、契約後に売却価格を不当に減額されてしまったり、本来は不要な費用を詐取されるなどのトラブルに巻き込まれる恐れがあります。
買取再販を専門に手がける企業は中小規模の会社が多く、安心して利用できる会社かどうかを判断するためには、マンション買取再販の実績ランキングや、利用者の口コミや体験談を参考にするとよいでしょう。
また、「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」や「国土交通省ネガティブ情報等検索サイト」で不動産会社の行政処分の有無を調べることもできます。
買取実績を調べた上で会社を選ぶ
マンション買取を依頼する不動産会社や業者を探す時は、マンションの買取実績の豊富さを重視しましょう。
企業にとって買取は、買い取った不動産をリフォームして再販することを目的に行っています。
そのため、独自のリフォームのノウハウや販路を活かすために、買取する物件種別やエリアを絞っている企業が多いです。
ご自身のマンションをできる限り高く売却してもらうには、マンションの買取再販に自信のある会社、すなわちマンションの買取実績が豊富な会社に査定を申し込みましょう。
買取査定を受ける会社を選ぶ時は、その会社のHPや口コミなどで買取実績を確認するとよいでしょう。
また、おすすめの買取業者や、買取業者の選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
不動産会社に買取業者探しを依頼しない
費用を押さえて売却したい方は、買取を扱う不動産会社やマンション買取業者に自分で直接買取を依頼しましょう。
マンションの買取には、自分で直接依頼する以外に、不動産会社に買取業者や別の不動産会社を紹介されてマンションを買取してもらうというケースもあります。
後者の場合、元の不動産会社が買取業者を仲介しているため、仲介手数料の支払いが発生します。
不動産会社に仲介を依頼し、納得した上で不動産会社や買取業者にマンションを売るというのも、売却のひとつの選択肢です。
しかし、初めから「マンション買取」を検討している方は、是非ご自身で直接会社に問い合わせて、仲介手数料をかけずに売却しましょう。
買取保障での売却を検討する
まだ仲介での売却にチャレンジしていないマンションでしたら、一度買取保障での売却も検討するとよいでしょう。
買取保障とは、仲介と買取を合わせたような制度で、一定期間「仲介」のように販売活動を行い期間内に売れなかった場合に不動産会社に買い取ってもらう方法です。
即時買取よりも時間がかかるものの、市場価格に近い値段で売却できる可能性があります。
買取保証を付けてくと一定期間は仲介で売り出し、売れ残った場合には不動産会社が買い取ってくれるため「高く売れるチャンスがあり、確実に売ることもできる」というメリットがあります。
売却の期間に余裕がある方は、買取保障も検討してみてください。
マンション買取後の注意点
ここでは、マンションの買取後に注意したい点を紹介します。
大きな注意点はありませんが、忘れがちな確定申告について解説します。
確定申告を忘れずに行う
マンション買取の場合でも、売却によって利益(譲渡所得)が発生した場合には、確定申告が必要です。
忘れずに譲渡所得を計算し、必要であれば売却した翌年の2月16日~3月15日までに確定申告と納税を済ませましょう。
まとめ:マンション買取の注意点に気をつけて高額買取を実現させよう
マンション買取は、仲介に比べて売却価格が安くなってしまうというデメリットがあります。
しかしながら、注意点を押さえて売却を進めれば、買取でも可能な限り高く売却できます。
また、築浅の物件や交通アクセスのよいマンションなどは、仲介でもスムーズに売却できる可能性が高いです。
売却価格も重視したい方は、仲介での売却も再検討してみてください。