【専門家監修】不動産売却メディア「すまいステップ」

マンションを売却して手元に残るお金はいくらになる?【シミュレーター付き】

  • 更新日:2023年5月9日
中西 諒太
監修中西 諒太
株式会社了代表取締役。アパレル販売員をしながら独学で宅建を取得。賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理会社にて勤務を経て独立し、現在に至る。WEBメディア運営・監修・不動産賃貸業に従事。静岡県出身。
【保有資格】宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記検定2級
【URL】 株式会社了
マンションを売却して手元に残るお金はいくらになる?【シミュレーター付き】

マンションを売却して手に入るお金を元手に、新居に住み替えたいという方は、多いのではないでしょうか。

しかし、マンションの売却代金は丸々手元に残る訳ではありません。

この記事では、マンション売却後に手元に残るお金をシミュレーションすることができます。

また、マンション売却時にかかるお金についても解説していますので、是非ご参考にしてください。

マンション売却にかかる税金とは?計算方法や節税できる控除を解説

マンションを売却して手元に残るお金をシミュレーションしよう

マンションの売却では、買主から受け取る代金の全てが「儲け」になる訳ではありません

以下のシミュレーターに、価格などの条件を入力すると、この場でマンション売却後に手元に残るお金」をシミュレーションできます。

マンション売却の手取り額の計算方法

マンションを売却した時に手元に残るお金のことを「手取り額」や「手残り金額」といいます。

売却代金から、売却時にかかった諸費用や税金を差し引いた金額が、手取り額となります。

手取り額=売却代金-売却にかかった費用・税金
マンションを売却して得た資金を住み替え等に充てる方は、売却代金ではなく、手取り額を元に資金計画を立てましょう

手取りの予定金額を正確に試算するためには、マンションの予想売却価格をいかに正確に把握できるかが重要です。

マンションを一括査定で査定してもらうと、複数の不動産会社の査定結果を比較して、より精度の高い査定額を知ることができます

すまいステップなら簡単に査定価格が分かる
リナビス
リナビス

一括査定であなたの家の適正価格が分かる
オンライン対応

リナビス
step1
リナビス
step2
リナビス
step2
リナビス
step3
リナビス
step4

マンション売却にかかるお金

マンションの売却には、様々な費用や税金がかかります。

この章では、マンション売却にかかる以下の費用・税金について、解説していきます。

仲介手数料

仲介手数料とは、マンションの売却を仲介した不動産会社に支払う費用です。

すまリス
不動産会社に対する報酬と、マンションの販売にかかった実費をまとめて「仲介手数料」として支払います。

不動産会社が売主に請求できる仲介手数料には、法律で上限額が定められています。この上限額の範囲内で、不動産会社は独自に仲介手数料を設定できます。

仲介手数料の上限額は、以下の速算式で算定できます。

仲介手数料の上限額=売却価格×3%+6万円+消費税
(※売却価格は税抜きの金額)
多くの不動産会社が、仲介手数料の請求額を法定上限額に定めているため、上限額を求めることで支払う仲介手数料の金額を見積もれます。

印紙税

印紙税とは、マンションの売買契約書の作成にかかる税金です。

印紙税は、売買契約書に記載された契約金額に応じて課税額が変わります。

令和6年3月31日までの間に作成される売買契約書に関しては、軽減税率が適用されて、以下の税額となります。
売買契約書に記載された契約金額印紙税額
1万円未満非課税
1万円以上50万円以下200円
50万円を超え100万円以下500円
100万円を超え500万円以下1,000円
500万円を超え1,000万円以下5,000円
1,000万円を超え5,000万円以下1万円
5,000万円を超え1億円以下3万円
1億円を超え5億円以下6万円
5億円を超え10億円以下16万円

国税庁「不動産売買契約書の印紙税の軽減措置」(2023.2.20閲覧)を参考にすまいステップ編集部が表を作成)

登記費用

登記費用とは、法務局に不動産の登記を申請する時にかかる登録免許税や、登記手続きを代行する司法書士への報酬のことです。

家、土地、マンションなどの不動産は、住所や所有者、抵当権などの情報が、法務局の登記簿にまとめて管理されています。

マンションを売却する時には、登記されいている情報も変更しなければならないので、登記費用がかかるのです。

すまリス
特に、住宅ローンを借入して購入したマンションを売却する前には「抵当権抹消登記」が必要です。
登記を申請するケースかかる金額
マンションを売却して所有者を変更する一般的に、買主が負担する
ローンを完済して抵当権を抹消する2,000円
登記簿上の現住所や氏名を変更する2,000円
マンションを相続して所有者を変更する固定資産税評価額×0.4%
更に、登記の手続きを司法書士が代行した場合は、司法書士に対する報酬も支払う必要があります。
手続きの内容や、依頼する司法書士によって金額は変わりますが、司法書士への報酬の相場は1~3万円です。
既に住宅ローンを完済している場合は、自分で抵当権抹消登記の申請手続きをすることも可能です。
しかし、売却代金を利用して完済する場合は、司法書士に手続きを代行してもらわなければなりません。

マンション売却のローン残債は一括返済が基本!完済できない時の対処法も解説

住宅ローンの一括返済手数料

一括返済手数料は、住宅ローンを全額繰り上げて返済する時に、借入している金融機関に支払う手数料です。

売却予定のマンションに住宅ローンの残高がある場合に、一括返済手数料がかかります。

一括返済手数料の金額は、金融機関や返済方法ごとに異なります。費用の相場は5,000円~2万円です。

たとえば、三井住友銀行で借入れをしている場合、一括返済手数料(全額繰上返済手数料)は以下の表のようになります。

手続き方法一括返済手数料
インターネットバンキング5,500円
窓口の専用パソコン11,000円
窓口の書面手続き22,000円
具体的な金額は、借入している金融機関のHPなどで確認しましょう。

譲渡所得税

譲渡所得税とは、マンションを売却した利益にかかる税金です。

国に納める所得税と、自治体に納める住民税を、まとめて譲渡所得税と呼ぶことが多いです。

譲渡所得税の課税対象となる利益のことを「譲渡所得」といいます。譲渡所得は、以下の計算式で求められます。

譲渡所得=売却価格-(譲渡費用+取得費)
マンションの売却価格から譲渡費用と取得費を差し引いた金額が譲渡所得となる
譲渡所得税は、譲渡所得に所定の税率をかけ合わせて算定します。
税率は、マンションの所有期間に応じて変わります。
マンションの所有期間譲渡所得税率(※)
所有期間が5年以下39.63%
所有期間が5年超20.315%
所有期間が10年超
(特例を利用する場合)
14.21%(6,000万円までの部分)
20.315%(6,000万円を超える部分)

(※2037年12月31日までの復興特別所得税2.1%分を含めた税率)

なお、居住しているマンションを売却する場合には、譲渡所得から最大3,000万円を控除できる特例が設けられています。

3,000万円特別控除を利用すると、譲渡所得税がかからなくなるケースが多いです。

ただし、3,000万円特別控除は「住宅ローン控除」と併用できません

住み替え先を購入するために住宅ローンを借り入れる予定の方は、どちらか節税効果の高い方を利用するとよいでしょう。

【2022年改正】マンション売却後の住宅ローン控除は?併用できる節税対策を解説

マンションの売却にかかる税金について、更に詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

マンション売却にかかる税金とは?計算方法や節税できる控除を解説

ハウスクリーニング費用

マンションの売却期間中に、ハウスクリーニングを利用する場合には、その費用がかかります。

すまリス
ハウスクリーニングには、マンションの内覧に訪れる人の印象を良くする効果があります。

ハウスクリーニングの費用の相場は、部屋の広さや間取りによって変わります。居住中のマンションの場合の相場の目安は、以下の表の通りです。

部屋の広さ費用の相場
1R・1K15,000~25,000円
1DK・2K28,000~32,000円
1LDK・2DK40,000~45,000円
2LDK・3DK50,000~53,000円
3LDK・4DK60,000~65,000円
4LDK・5DK~65,000円~

特定の部屋や、キッチンのみ、ベランダのみと場所を絞って依頼することもできます。

また、ハウスクリーニングの業者によっては、水回りをセットで清掃するパックを提供しているところもあります。

ハウスクリーニングの費用の相場について、更に詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ハウスクリーニング相場はいくら?場所や間取り別に費用を解説

リフォーム費用

マンションの売却前にリフォームを実施する場合、リフォーム費用がかかります。

費用の相場は、実施するリフォームによって大きく異なります。

たとえば、壁紙・クロスの張替えには、10畳の部屋1室で5.2~6.3万円かかります。

トイレの交換の費用相場は、10~20万円です。

一方で、浴室やキッチンなどの水回りのリフォーム費用は高額になります。

交換する設備のグレードにもよりますが、100~200万円かかってしまうケースも、しばしばあります。

すまリス
売却前にリフォームするかどうかは、不動産会社と相談の上、決めることをおすすめします!

マンション売却前にリフォームは基本不要!築古でも売れる理由と高く売るコツを解説

引っ越し費用・仮住まいの費用など

居住中のマンションを売却する場合、新居への引っ越し費用がかかります。

また、売却時に新居が決まっていなかったり、新居の完成がまだの場合には、仮住まいの家の賃料や、荷物の保管費用などがかかります。

引っ越し費用の相場は、依頼する業者や移動距離、旧居の広さや荷物の量だけでなく、時期によっても大きく変動します。

家族で引っ越しをする場合、繁忙期(3月、4月)の相場は15~30万円、通常期の相場は10~25万円で見積もっておくとよいでしょう。

マンションの売却前に手取り額を見積もっておこう

マンションを売却すると、大きなお金が手元に入ってきます。

しかし、マンション売却には様々な出費もあるため、受け取った代金を全額資金にできないことに注意が必要です。

健全な資金計画を立てるためには、手取り額をシミュレーションしておきましょう。

また、マンションが高く売れれば、その分手取り額を増やすことができます。

不動産一括査定サイトのすまいステップを利用すると、厳選された、売却力の高い不動産会社に査定依頼を送れます。

お家にいながら簡単に、一度に最大4社まで査定の申し込みができるので、マンションを高く売りたい方は是非ご利用してみてください。

すまいステップなら簡単に査定価格が分かる
リナビス
リナビス

一括査定であなたの家の適正価格が分かる
オンライン対応

リナビス
step1
リナビス
step2
リナビス
step2
リナビス
step3
リナビス
step4

記事のおさらい

マンション売却後に手元に残るお金はいくら?

マンション売却後に手元に残るお金(手取り額)は「売却代金-売却にかかった費用・税金」で求められます。

具体的な金額で手取り額をシミュレーションしたい方はこちらをご覧ください。

マンションの売却にはどんなお金がかかる?

マンション売却にかかる費用・税金は、以下の通りです。

  • 仲介手数料
  • 印紙税
  • 登記費用
  • 住宅ローンの一括返済手数料
  • 譲渡所得税
  • ハウスクリーニング費用
  • リフォーム費用
  • 引っ越し費用・仮住まいの費用

詳しくはマンション売却にかかるお金をご覧ください。

都道府県ごとの不動産売却情報

お住まいの地域の売却相場・不動産会社をチェックしよう

すまいステップなら簡単に査定価格が分かる
リナビス
リナビス

一括査定であなたの家の適正価格が分かる
オンライン対応

リナビス
step1
リナビス
step2
リナビス
step2
リナビス
step3
リナビス
step4
1000社以上の優良不動産会社が参画
【完全無料】うちの価格いくら?