建物は新築の状態から誰かが入居した時点で中古になります。
3,000万円で買った家も、中古となればいくらか価格が落ちてるイメージできるかと思います。
中古住宅となった築浅物件は一体いくらで取引されるのでしょうか。
この記事では、新築時の購入価格3,000万円の築浅物件が今いくらで売れるのかに答えると共に、さらに精度の高い価格を調べたい方に向けて価格の調べ方を解説しております。
【最新版】一戸建ての売却相場はいくら?築年や地域相場の現況と詳しい調べ方
3,000万円で買った家はいくらで売れるのか
戸建ては、築1年で建物価格が10%ほど、築2年で15%ほど減少します。
そのため、3,000万円で買った家(建物価格2,000万円,土地価格1,000万円)の築2年の価値は2,700万円程度となります。
また、建物は入居した時点で価値が落ちています。その後も築年数に比例して価値を落とし、木造戸建ての場合、築20年を超えると売買における建物価値は殆どないとされています。
周辺地域の開発が進んでいるなど、地価が高まる要因があれば、購入価格よりも高く売れることもあるよ!
建物の価格を『築1年で10%下落』『築5年で30%下落』として、その間を等分し、購入時3,000万円の価格に当てはめたものが以下の表です。(なお、土地の価格は変わらないものとします。)
築年数 | 建物価格の減少割合 | 購入時3,000万円の家の現在価格 (建物価格2,000万円の場合) |
---|---|---|
築1年 | 10% | 2,800万円 |
築2年 | 15% | 2,700万円 |
築3年 | 20% | 2,600万円 |
築4年 | 25% | 2,500万円 |
築5年 | 30% | 2,400万円 |
たった一年の築年数が売却価格に大きく影響することが分かります。
先ほどの表は次のグラフを参考に作成しています。
(国土交通相作成の築年数と価格の関係図:オレンジの濃い線が戸建て。築年数に比例して価格が大幅に下落している。)

建物の価値は築年数で大きく下落しますが、土地の価値は様々な要因で上下します。
そのため、今家の価値を正確にとらえるには不動産会社による査定が必要です。
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築浅物件は家の売却理由に注意が必要
購入から間もない築1年~築2年の築浅物件は、特に売却理由をよく見られます。
「こんなに早く売るのには何かわけがあるのではないか」と考えるのが普通ですし、何か欠陥がある場合、不動産会社はそれを買主に伝える必要があります。
売却理由を伝える上での注意点
- 建物の欠陥や周辺地域の問題等は不動産会社に正直に伝える
- 買主が納得する売却理由を伝える
建物の欠陥や周辺地域の問題等は不動産会社に正直に伝える
戸建てを売買する際、買主と売買契約を結びます。
売買契約後に契約の内容に含まれていない買主に不都合なことが発見された場合、売主は契約不適合責任を負います。
契約不適合責任とは
譲渡した不動産の品質等が契約内容に適合していない(例えば、契約内容にない建物の劣化・欠陥)場合に、債務不履行となり売主が買主に対して負う責任です。
契約不適合が発覚した場合、「損害賠償」「契約解除」「追完請求」「代金減額」などの対応を行う場合があります。
そのため、認知している欠陥等がある場合は必ず正直に説明するようにしましょう。
契約不適合責任に該当するかどうかは素人では判断しにくいので、まずは不動産会社に相談しましょう。
説明の必要がないネガティブな発言が売却価格や期間に影響することもあるので、慎重に不動産会社と決めていきましょう。
買主が納得する売却理由を伝える
売却の理由は人それぞれで、それらはプライベートな問題であることが多いでしょう。
どこまで説明すればいいのか悩む方も多いと思いますが、まずは買手の立場で物事を考えていきましょう。
- 「欠陥住宅だったのではないか」
- 「周辺地域になにか問題があるのではないか」
- 「事故物件なのではないか」
単なる住み替えや転勤、親の介護など、正当だと思われる理由がある場合は正直に伝えましょう。
離婚などの売却理由は、場合によって「縁起が悪い」と捉えられることがあります。
こうしたネガティブな理由は、不動産会社と相談しながら伝え方を工夫していきましょう。
まとめ
新築3,000万円で購入した家が今はいくらで売れるのか、具体的な価格を知るには不動産会社へ依頼し、査定を受けたうえで売却活動をしないと、実際の価格は分かりません。しかし、相場を調べることでいくらで売れるのか売却価格の目安を知ることはできます。
相場の調べ方は、レインズマーケットインフォメーションや不動産取引価格情報検索を使い、実際の成約価格の目安を調べる方法と、複数の不動産会社へ査定依頼を行い相場の目安を知る方法の2つです。具体的な売却計画を立てる際には、不動産会社へ査定をお願いしたほうが、担当者とのやり取りの中でアドバイスをもらえるなど、情報収集も行えます。
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