「3,000万で買った家はいくらで売れるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
結論、3,000万円で買った家はマンションなら築10年で2,752万円、戸建てなら築10年で2739万円前後で売れます。
この記事では3,000万円で買った家がいくらになるのか、築年数ごとの推移を家・マンションそれぞれ解説していきます。



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【物件種類別】3,000万円で買った家はいくらで売れる?
家の築年数は、売却する場合において大きく影響を与えます。
下の図は、築年数が経過するとどのくらい家の価値が下がるかを国土交通省が調査したものです。
(引用:国土交通相「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」)
マンションは一定のペースで徐々に価値が低下し、木造戸建ては築22年まで速いペースで低下していることがわかります。
この違いは、建物の構造の違いによって異なる法定耐用年数が大きく影響した結果だと言えます。
法定耐用年数とは、不動産投資などを行う際に、不動産の減価償却費用を算出するために国が決めた年数のことで、実際に住める年数とは違うため注意しましょう。
法定耐用年数は、建物の構造や用途によって異なり、木造一戸建住宅は22年、鉄筋コンクリート造のマンションであれば47年とされています。
3,000万円で買った戸建てはいくらで売れる?
まずは戸建て築年数別の売却相場を見てみましょう。
以下はREINSが公表している「築年数別の売却相場」をもとに、3000万円で買った中古戸建ての売却相場の推移を表した図です。
REINS「首都圏 築年帯別成約状況【2025年1~3月】」を参考にすまいステップ編集部が作成
木造戸建ての場合、法定耐用年数が22年のため、一般的に売却査定時は築20年過ぎた頃から建物はほぼ価値がないと見られる傾向にあります。
3,000万円でマンションはいくらで売れる?
次はマンションの築年数別売却相場を見てみましょう。
以下はREINSが公表している「築年数別の売却相場」をもとに、3000万円で買った中古マンションの売却相場の推移を表した図です。
REINS「首都圏 築年帯別成約状況【2025年1~3月】」を参考にすまいステップ編集部が作成
マンションの構造は鉄骨コンクリートで構成されているため法定耐用年数が戸建てと比較して長いですが、マンションは木造戸建てと違い土地の持ち分が極端に少ないため、建物の価値が売却価格に直結します。
マンションの場合は築年数と立地条件が売却価格に大きく影響することがわかります。
3000万円で買った家の売却相場を調べる方法
不動産の売却相場をより詳しく調べるにはいくつかの方法があります。
- 不動産ポータルサイトで周辺物件の売り出し価格を調べる
- レインズ・マーケット・インフォメーションで調べる
- 不動産情報ライブラリで調べる
- 不動産一括査定サイトを利用する
不動産ポータルサイトで周辺物件の売り出し価格を調べる
「SUUMO」や「ホームズ」などの不動産ポータルサイトを使って調べられます。
ポータルサイトでは全国の売り出し物件情報が掲載されており、自分の地域に絞って検索すれば周辺で売り出されている物件の価格が把握できます。
また、どの地域のどの物件が売り出されているかも把握できるので、競合物件の売り出しが少ない時期を見極める際にも活用できます。
レインズ・マーケット・インフォメーションで調べる
レインズ・マーケット・インフォメーションとは国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営する不動産取引情報提供サイトです。
実際に取引された不動産情報が閲覧できるので、より詳細な価格を知りたいときに活用できます。
自分の物件のエリアや間取り、専有面積などと似たような物件の取引実績を見ればおおよその価格が把握できるので活用してみましょう。
不動産情報ライブラリで調べる
不動産情報ライブラリとは、国土交通省が運営している不動産情報サイトです。
取引価格や地価公示などを詳細に掲載しており、さまざまな観点から相場を把握できます。
建物だけでなく土地の価格まで閲覧できるので、より具体的な売却相場を把握できるでしょう。
不動産一括査定サイトを利用する
不動産一括査定サイトとは、複数の不動産会社へ同時に査定依頼できる査定サイトです。
エリアや間取り、専有面積などの物件条件を入力するだけで査定依頼できるので、手間なく複数の不動産会社へ査定依頼したいときにおすすめです。
また、査定額は不動産会社によって異なり、大きいものだと100万円単位で違う場合もあります。複数の査定額を比較することは売却を成功させるために重要なポイントであり、査定次第では損をする可能性もあります。
「複数の査定額を比較したい」と思う方は不動産一括査定サイトを利用してみましょう。
すまいステップの不動産一括査定サイトなら、最大4社の優良企業へ同時に査定依頼できます。
「どの不動産会社がいいかわからない……」「査定額が正しいのか不安……」と思う方は、以下のフォームよりぜひ試してみてください。



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3000万円で買った家を高く売るための注意点
3,000万円で買った家がいくらで売れるのか解説しましたが、解説した価格以上の価格で売るためには以下の点に注意しましょう。
- 築年数が経過するほど高く売れにくくなる
- 1社の査定額だけで判断しない
- 不動産の閑散期に売り出さない
築年数が経過するほど高く売れにくくなる
1章の「築年数別の売却相場」でも解説したように、築年数が経過するほど高く売れにくくなります。
これは、建物の耐用年数が関係しています。
構造 | 耐用年数(住宅用の場合) |
---|---|
木造・合成樹脂造のもの | 22年 |
木骨モルタル造のもの | 20年 |
鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造のもの | 47年 |
れんが造・石造・ブロック造のもの | 38年 |
(参考:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数(建物/建物附属設備)」)
上記の表を見ると、木造建物の耐用年数は22年のため、築22年を迎えると木造建物の価値は「ゼロ」になります。
マンションと比べて木造建物である戸建ては耐用年数が短いため、築年数の経過による価格の低下率も大きくなるということです。
このことからも、家を高く売却したい方はなるべく早く売却した方が良いといえます。
1社の査定額だけで判断しない
家を売却する際は不動産会社の査定を受けますが、1社のみの査定額で判断しないようにしましょう。
査定額は不動産会社によって異なり、100万円単位で異なるケースもあります。もし、1社のみの査定額を鵜呑みにして売り出し価格を設定してしまうと、相場とかけ離れた高い価格で売り出す可能性があり、売却の長期化につながる恐れがあります。
できれば3~4社の査定額を比較して、最も相場に見合った価格を設定するのがよいでしょう。
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「家を売るのが初めてで不安……」という方はぜひこの機会に試してみましょう。



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不動産の閑散期に売り出さない
売り出し時期は閑散期を避けましょう。
不動産は1年の中でも繁忙期と閑散期があり、成約率も大きく異なります。実際にどれくらい異なるのか見てみましょう。
※月例速報 2025(令和7)年1月度 Market Watchのデータをもとに作成
繁忙期は2~3月であり、3,200~3,800件も成約しています。一方で閑散期は1、5、8月で2,300~2,900件しか成約していません。
繁忙期と比べて最大で1,500件以上も成約件数が少ないため、この時期に売り出してもなかなか買い手が現れないことになります。
2~3月は4月からの新生活に向けて引っ越しや住み替えを行う人が増える時期のため、自然と不動産の取引も活発になる時期です。つまり、繁忙期は買い手が多いので売り手市場であり、相場よりも高く売れるチャンスでもあります。
ただし、繁忙期を狙って売り出す物件も多いため、周辺の物件同士で価格競争になってしまうリスクもあります。周辺の売り出し状況もチェックしながら売り出し時期を判断するのがよいでしょう。
まとめ
3,000万円で買った家がいくらで売れるか解説しました。
いくらで売れるかはエリアや築年数によって異なるため、断言はできません。
それでも、不動産価格指数や建物価値の下落率からある程度の売却価格を算出できます。
3,000万円で買った家を売却しようとしている方は、ぜひこの記事を参考に進めてみてください。