家の売却相場を調べようと思っても、何を参考にして調べればよいのでしょうか。
本記事では、家売却相場の調べ方について詳しく説明します。
家の売却相場の調べ方は以下の5つです。
相場の調べ方
- 固定資産税評価額から調べる
- 不動産物件情報サイトを参考に調べる
- AIシミュレーターで売却価格を調べる
- レインズマーケットインフォメーション
- 土地総合情報システム
家の売却相場の調べ方
家の売却相場を調べるには以下の方法があります。
固定資産税評価額から調べる
固定資産税評価額を調べることで売却相場も把握できます。
固定資産税評価額で調べることができるのは、土地のみの価格なので注意してください。
固定資産税を算出するための基準とする固定資産の価値を評価した価額
2,100万円÷0.7=3,000万円
AIシミュレーターで売却相場を調べる
AIシミュレーターとは、物件情報を入力するだけで、その場で簡易的な売却相場を知ることができる査定方法です。過去の取引事例のデータをもとに価格を算出しています。
メリットは、不動産会社に依頼せず、匿名かつ無料で査定依頼ができる点です。売却する意思がそこまで高くない人でも気軽に利用できます。
ただし、あくまでも過去の事例データを用いた査定価格であるため、価格の精密度は低いです。
以下のシミュレーターで、該当する情報を入力すると、おおよその売却予想価格がわかります。シミュレーターの使い方については2章で詳しく解説します。
不動産物件情報サイトを参考に調べる
不動産物件情報サイトでも相場をある程度把握できます。
不動産物件サイトでは、現在売りだし中の不動産の情報を知ることができます。
以下の項目を、ご自身が売り出そうとしている家と同じ条件で検索することですることで、ご自身の家の条件とあう物件情報が見つかれば、かなり参考にすることができます。
- 築年数
- 構造
- 面積
- 間取り
- 階数
- 最寄り駅
不動産物件情報サイトには、現在売り出し中の物件情報しか載っていません。
そのため、比較するサンプルとなる物件情報が少なく、ご自身の物件の条件と似ている物件を探すことは少し難しくなります。
レインズマーケットインフォメーション
レインズ・マーケット・インフォメーションは、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営する不動産取引情報提供サイトです。
マンションや戸建てなどの直近一年の取引情報を調べられます。
レインズ・マーケット・インフォメーションは、売り出し価格ではなく、実際に取引された価格(成約価格)を知ることができます。
以下の項目を確認して、自分の家と似た物件をいくつか探し比較することで、ご自身の家がいくらでうれそうか、相場をおおまかに把握できます。
●物件の比較ポイント
- 築年数
- 間取り
- 広さ
- 最寄り駅
- 最寄り駅からの徒歩距
自分と似ている物件を探すなかで、すべての条件が一致する物件を探すのは難しいと思います。
広さだけが異なる条件の物件とは、物件の平米単価を計算することで、ご自身の家の相場を計算することができます。
例えばご自身の家の専有面積が80平米だとして、同じようなエリア・築年数の物件が120平米4800万円で売却されていた場合、このように計算することができます。
120平米の家の平米単価=4800万円÷120平米=40万円
80平米の家の相場=40×80=3200万円
土地総合情報システム
土地総合情報システムは国土交通省が運営しているサイトで、不動産の実際の取引価格や公示地価を閲覧できるサイトます。
公示地価とは、土地の価格の目安のことで、毎年1月1日に公表されます。土地総合情報システムは、土地のみの価格を調べられるのもポイントです。
地価公示は、取引事例をもとに鑑定評価された価格であり、その土地の土地価格を正確に表している価格ではないので、参考にする際には注意してください。
参考:土地総合情報システム
実際に家の売却相場が知れる!AIシミュレーターの使い方
家の売却相場の調べ方の一つに、AIによるシミュレーター機能を使った方法があります。
ここでは、シミュレーターの使い方について詳しく説明します。
使い方といっても、非常に簡単です。売却を考えている家の物件情報を入力するだけでOK。分からない箇所は空白でも構いません。
さらには、売り時を示したグラフも表示されます。売却をお考えの方はぜひ活用してみてください。
家の売却価格を左右する要素
家の最終的な売却価格は、買主と売主の交渉の後、決定します。
そのため、売り出し価格が最終的な売却価格になるとは限りません。人気な物件であれば、交渉が有利に働くこともあります。
また、仲介を依頼する不動産会社によっても売却価格は異なります。
不動産会社と一口に言っても、さまざまです。家の売却に強い不動産会社もあればそうでない不動産会社もあります。
家の売却を考えている人は、複数の不動産会社を比較し、売却に強い不動産会社を選ぶようにしましょう。