家を売りたいと考えた時、「4,000万で買った家はいくらで売れるのか?」「自分の家はいくらの価値があるのだろう?」と疑問に思ったことがある方はいるのではないでしょうか。
できるだけ正しい価格を知りたいですよね。
そんな方に向けて、4,000万で買った家の売却相場の調べ方を紹介します。
また、高く売るコツや売却時の注意点も合わせて紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
4,000万で買った家はいくらで売れる?売却相場を知って高く売る!
4,000万で買った家がいくらで売れるかは築年数が重要
家の売却価格を決める上で最も重要なのは築年数です。
一般的に家の売却価格は、購入価格に限らず築年数が経つにつれて低下し、新築で購入しても一度でも人が住んでしまうと中古とみなされて価格が低下します。
ただし、低下するのは建物部分の価格のみで、土地の価格は市場の動向で変化します。
以下のグラフは、国土交通省が出した築年数の経過により中古住宅の市場価値がどのくらい低下するか示したものです。
(引用:国土交通省 「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」)
このグラフを見ると、戸建て住宅は一定のペースで価格が下がっていることが分かります。
また、築20年を過ぎると建物部分はほとんど価値のないものとなるので土地の価格のみで売却されることが多いです。
築年数別の売却相場
下の表は、レインズを使って調べた平均売却価格を、4,000万で買った家に置き換えて売却相場を算出したものです。
ただし、あくまで平均価格で計算したものであり、売却する家の条件次第で売却相場は変わるので参考程度にしてください。
築年数 | 4,000万で買った家の売却相場(万円) | 新築時を100%とした時の価格(※1) |
---|---|---|
新築時 | 4,000 | 100% |
築0~5年 | 3,440 | 86% |
築6~10年 | 3,320 | 83% |
築11~15年 | 3,160 | 79% |
築16~20年 | 2,880 | 72% |
築21~25年 | 2,800 | 70% |
築26~30年 | 2,360 | 59% |
築31年~ | 1,680 | 42% |
※1:レインズ「中古戸建住宅の築年帯別平均価格」グラフ参照
下の表は、レインズを使って調べた、築年数別の平均売却価格の結果をまとめたものです。
築25年を過ぎると価格の減少幅が大きいので、建物の価値が大きく下がっていると言えます。
築年数 | 価格(万円) | 新築時を100%とした時の価格(※1) |
---|---|---|
新築 | 5574 | 100% |
築0~5年 | 4,821 | 86% |
築6~10年 | 4,653 | 83% |
築11~15年 | 4,436 | 79% |
築16~20年 | 4,024 | 72% |
築21~25年 | 3,955 | 70% |
築26~30年 | 3,333 | 59% |
築31年~ | 2,345 | 42% |
(参照:レインズ 築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)「中古マンション成約物件、築30年超の比率が3割超える」)
家の価格を左右する要因
家の価格を決めるのは築年数が大きな要因ですが、他にも家の価格を決める上で重要な要因があります。
以下は主な要因です。
- 部屋の間取りや広さ
- 日当たりの良さ
- 家の周辺環境
- 交通の利便性
- 人口動態や経済環境
4,000万で買った家の売却相場の調べ方
4,000万で買った家の売却相場の調べ方を3つ紹介します。
- 過去の取引事例を調べる
- 実際に売り出されている物件を調べる
- 不動産会社に査定依頼する
過去の取引事例を調べる
過去の取引事例を「レインズマーケットインフォメーション」や国土交通省の「土地情報総合システム」を使って調べる方法です。
似た条件の物件が、過去にどれくらいの価格で売却されたか調べることである程度の相場が分かります。
実際に売り出されている物件を調べる
不動産会社のポータルサイトを使って、実際に売り出されている物件の価格を調べる方法です。
住所や駅、物件の細かい条件を入力して検索できるので、よりリアルな売却相場を知ることができます。
ただし、価格交渉を前提とした価格で売り出されていることが多く、実際には掲載されている価格から10~20%程度値下げして売却されている可能性があるので注意が必要です。
少しの条件の違いで売却価格が大きく変わることもあるので参考程度にしましょう。
不動産会社に査定依頼する
より詳しく正確な家の売却相場を知りたい時は、不動産会社に家の査定を依頼しましょう。
また、不動産会社によって査定基準が異なるので、査定額に大きな差が出ることがあります。
そのため、1社だけでなく複数社に依頼して査定額を比較することをおすすめします。
すまいステップの不動産一括査定サイトを利用すると、一度に4社までの査定を無料で受けられます。



一括査定であなたの家の適正価格が分かる
オンライン対応





4,000万で買った家はどうしたら高く売れる?
4,000万で買った家を高く売るための3つのポイントを紹介します。
- できるだけ早めに売り出す
- 適正価格で売り出す
- 内覧準備をしっかり行う
できるだけ早めに売り出す
家の売却価格は築年数が経つにつれて低下するので、売ることを決めたらできるだけ早めに売り出すことをおすすめします。
築浅物件であれば買主が見つかりやすく、設備などの不具合も少ないので高く売却できる可能性が高まります。
適正価格で売り出す
家の売り出し価格が高すぎると最初から購入の候補から外されてしまい、買主が見つかりにくくなる可能性があります。
できるだけ周辺地域の相場に合った価格を設定することが重要です。
値引き交渉があることも想定した価格設定が必要なので、不動産会社と相談して決めていくとよいでしょう。
内覧準備をしっかり行う
中古物件を売る時はとにかく見た目のきれいさが重要です。
内覧前はできるだけ家の片付けや掃除をして、購入希望者に良い印象を与えられるようにしましょう。
特にキッチンやお風呂などの水回りは重要でなので、念入りに掃除しておくとより良い印象を与えられます。
4,000万で買った家を売る時の注意点
4,000万で買った家を売る時の注意点を4つ紹介します。
- 住宅ローンは完済しておく
- 欠陥や欠点は必ず伝える
- 売却理由を明確にする
- スケジュールに余裕を持つ
住宅ローンの残債を確認しておく
家を売る時に住宅ローンが残っている場合は完済させる必要があります。
抵当権の抹消が家を売る大前提としてあり、抵当権を抹消するには住宅ローンを完済させなければなりません。
家の売却代金で完済させることも可能なので、住宅ローンがいくら残っているのか早めに確認しておきましょう。
家の売却代金だけで完済が難しい場合は自己資金を用意する必要があります。
欠陥や欠点は必ず伝える
家の欠陥や欠点がある場合は必ず不動産会社に伝えましょう。
欠陥や欠点があるのに伝えずに家を引き渡してしまうと、売主は契約不適合責任に問われることになります。
契約不適合責任とは、引き渡した家と契約内容が適合しない時に売主側が負う責任を定めたものです。
契約解除や損害賠償、代金の減額などを請求されるリスクがあるので、欠陥や欠点は隠さず伝える必要があります。
売却理由を明確にする
家を売る時は売却理由を明確にしておくことも大切です。
何か不具合や周辺でトラブルがあったのではと不安に思う買主も多くいます。
特に購入してからすぐに売却する場合は、買主が納得できる売却理由を伝えられると印象は良くなります。
スケジュールに余裕を持つ
早めに売り出すことも大切ですが、スケジュールに余裕を持って売却活動を行いましょう。
売却期限に余裕がないと買主からの値下げ交渉に応じやすくなり、相場よりも安い価格で家を売却してしまうことがあります。
家の売却期間は一般的に約3か月と言われていますが、家の立地や条件によってはそれ以上かかる場合もあるので1年程度の余裕があると安心です。
まとめ
家の売却価格は、購入時の価格に限らず築年数が経つにつれて低下します。
また、家の立地や条件次第で売却価格は大きく変わるので、より正確な売却相場を知りたい時は不動産会社に査定依頼しましょう。
不動産会社選びに迷ったらすまいステップの一括査定サイトがおすすめです。
優良な不動産会社のみと連携し、一度に4社までの査定を無料で受けられるので安心して利用できます。
記事のおさらい
4,000万で買った家はいくらで売れる?
家の売却価格を決める上で重要なのは築年数です。他にも間取りや広さ、日当たりの良さなどで家の売却価格は変わります。詳しく知りたい方は4,000万で買った家がいくらで売れるかは築年数が重要をご覧ください。
売却相場はどうやって調べる?
過去の取引事例を調べる、など3つの方法があります。詳しくは4,000万で買った家の売却相場の調べ方をご覧ください。