「築40年の一戸建ては売れるの?」「高く売る方法を知りたい」
築40年一戸建ての売却を検討しているけれど、そもそも売れるのか不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、築40年一戸建ての売却相場について詳しく解説します。
築40年一戸建ての価値や売り切る方法、高値で売るコツなども解説しておりますので、ぜひ参考にご覧ください。
築40年の一戸建ての売却相場はどれくらい?
以下のグラフは戸建ての売却相場を5年ごとに表したものです。
※参考:新築一戸建て価格は東京カンテイ 「首都圏一戸建て住宅・価格と戸数の動向」(2023年1月31日時点)を、
築5年以降の売却相場はレインズ「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2022年01~03月】」から編集部作成
築40年の一戸建ての価値は新築時の約50%
建物の劣化や耐震性、耐用年数の経過によって建物の価値は下がります。
築40年の古い物件だと需要も少なく、買い手が見つからない場合もあります。
売却時はリフォームしたり、更地にすることで買い手が見つかる可能性があるため検討しておきましょう。
家の売却相場は「建物と土地の価値の合計」で決まる
家の売却相場は「建物の価値」と「土地の価値」の合計で決まります。
建物の価値は築年数の経過とともに価値が下がっていきますが、土地の価値は所有期間が経過しても下がらないと言われています。
建物は使用していると経年劣化しますが土地は劣化せず、立地がよければ土地の価値が上がる場合もあります。
築40年の場合は建物自体の価値はほぼ無くなりますが、土地の価値があるため、表のように50%ほどの価値は残っていると言えます。
築40年の建物自体の価値はほぼ0
以下の表は、築年数の経過と建物自体の価値の推移を表したものです。(※土地の価値を含んでいません)
築20年を超えると建物の価値は、新築時の約10%まで下がります。
築40年であれば、建物の価値はほぼ無くなります。
法定耐用年数を過ぎている建物は価値がなくなる
法定耐用年数とは、建物の減価償却費用を算出するために法で定めた年数のことです。
木造住居の法定耐用年数は22年のため、22年間使用すると建物としての価値を失ってしまいます。
これは、建物の使用年数が経過するほど減価償却資産としての価値が失われていくからです。
旧耐震基準の建物は価値が下がる
耐震基準とは、建物の設計において地震に耐えられる構造の基準のことです。
耐震基準には新耐震基準と旧耐震基準があり、1981年5月31日までの耐震基準が旧耐震基準で、その翌日以降の基準が新耐震基準です。
旧耐震基準の建物は、震度5の地震までしか想定していない構造のため耐震性が弱いです。
日本は地震が頻繁に発生するため旧耐震基準の建物は需要が少なく、査定額に影響して価値が下がってしまいます。
築40年一戸建て売却相場を自分で調べる方法
築40年一戸建て売却相場を自分で調べる方法を紹介します。
自分の状況に合った方法を試してみましょう。
土地総合情報システムで調べる
土地総合情報システムで調べることで、実際の不動産取引価格や都道府県ごとの地価公示を閲覧できます。
国土交通省が運営しているサイトであり、土地の形状や最寄り駅からの距離なども記載されています。
売却した物件と条件が近い物件があれば売却価格の目安にできます。
レインズ・マーケット・インフォメーションで調べる
レインズは、国土交通大臣から指定された不動産流通機構が運営している、不動産情報サイトです。
一般には公開されておらず、主に会員となっている不動産会社のみが閲覧できます。
これらを一般の方でも無料で閲覧できるようにしたものがレインズ・マーケット・インフォメーションです。
売り物件情報やおおよその売買価格や立地、面積などが閲覧できます。
実際に取引された価格も確認できるため、売却時の参考にできます。
路線価で調べる
路線価とは道路に面している土地の価格を表したもので、主に相続税の算出時に使われ、公示地価の8割に設定されています。
土地の売却価格を知りたいときに利用でき、以下の計算式で算出できます。
路線価×0.8=土地の売り出し価格
売りたい物件に近い条件の取引事例がない場合に利用しましょう。
詳しくは路線価図・評価倍率表を確認ください。
不動産一括査定サイトで調べる
不動産一括査定サイトを利用すれば、物件条件を入力するだけで複数の不動産会社へ一度に査定依頼できます。
一度に査定依頼でき、複数社の査定額も比較できるため、手間が省けて便利なサービスです。
1社だけの査定依頼だと提示された査定額が適正なのか判断できません。
相場よりも安い価格で売却してしまうこともあるため、3~4社へ査定依頼して比較するようにしましょう。
不動産一括査定サイトのすまいステップでは、あらかじめ査定を依頼できる会社を厳選して紹介しているため、安心して不動産会社を選べます。
以下のフォームから、ぜひ問い合わせてみてください。



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築40年の一戸建てを売る方法
築40年の一戸建ては、新築時と比べて大きく価値が下がっています。
そのため、買い手が見つからずに売れない場合もあります。
ここでは、売れるかどうか不安に思っている方に向けて、売り切るコツを4つ紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
- 更地にしてから売却する
- 古家付き土地で売却する
- 空き家バンクに登録する
- 不動産買取してもらう
更地にしてから売却する
築40年の一戸建ては建物の状態にもよりますが、価値が無いことが多いです。
そのため、一戸建ての価値は土地のみにある状態ですので更地にした方が買い手が見つかる可能性が高まります。
ただし、解体には費用がかかるため注意が必要です。
木造であれば一坪5万円前後の費用がかかります。
具体的な金額を知りたい場合は不動産会社へ相談してみましょう。
古家付き土地で売却する
築40年の一戸建てでも状態が良く、価値がある場合もあります。
その場合は、建物を残した状態で売却するのも一つの方法です。
「古くてもいいから安い一戸建てを探している」という人の興味を引けます。
また、解体費用もかからないため、まだ建物の状態が良い場合は建物を残したまま売却活動してみましょう。
空き家バンクに登録する
空き家バンクとは、空き家を貸したい人と借りたい人をマッチングするサービスです。
地方自治体が運営しており、買い手が情報を見て、購入や賃貸などができる仕組みです。
購入時は仲介手数料がかからないため、買い手は格安で空き家を購入できます。
そのため、自分の建物を空き家バンクに登録しておけば売れる可能性が高まります。
不動産買取してもらう
不動産買取とは、不動産会社に直接物件を買い取ってもらうことです。
仲介で買い手を探すのとは違い、手間がかからないところがメリットです。
しかし、仲介よりも売却価格が低くなるというデメリットもあります。
築40年の一戸建てであれば価値がないため、高値で売れる可能性は低いです。
すぐに売却したい方のみ、不動産買取を検討してみましょう。
築40年一戸建てを高く売るコツ
築40年の一戸建てを少しでも高く売るコツを紹介します。
以下の3点を実践してみましょう。
- リフォームする
- 自分で相場を調べる
- 複数の不動産会社へ査定依頼する
リフォームする
築40年の一戸建てでも、リフォームすることで買い手にとって魅力的な建物にできます。
買い手が多く見つかれば、高値で売却できる可能性もあります。
しかし、内装が古びた状態のままでは、買い手すら見つからない可能性もあります。
予算に余裕があればリフォームも検討してみましょう。
自分で相場を調べる
不動産会社へ査定依頼する前に自分で相場を調べてみましょう。
相場を把握できていなければ売却額の基準がわからず、相場よりも安く売却してしまう場合があります。
一括査定サイトや査定アプリなどを利用して相場感を掴んでおきましょう。



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複数の不動産会社へ査定依頼する
不動産会社へ査定依頼する際は、複数社へ依頼するようにしましょう。
1社のみの査定だと、提示された査定額が適正なのかがわかりません。
複数社へ依頼すれば相場感を把握でき、どの不動産会社へ依頼すれば高値で売れるかがわかります。
できれば4~5社ほどへ査定依頼して比較しましょう。
まとめ
築40年一戸建ての売却相場を解説しました。
築40年で建物自体の価値はなくなり、土地と合わせても新築時の50%程度の価値しかありません。
「安くてもいいから早く売りたい」という方や「できるだけ高く売りたい」という方もいます。
目的によって売却時に抑えるべきポイントが異なりますので理解しておきましょう。
すまいステップなら簡単な情報を入力するだけで一括査定できます。
「査定額をなんとなく知りたい」という方もぜひご活用ください。



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