「築5年の一戸建てに価値はあるの?」「築5年の一戸建ての売却相場はどれくらいなんだろう」
築5年の一戸建てを売却予定の方でこのような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、築5年の一戸建て売却相場や、相場より高値で売るコツなどをわかりやすく解説します。
また、不動産売却の流れや売却時の注意点なども詳しく解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。
【2023年11月更新】家の売却相場はいくら?築年数で価格はいくら下がる?【調べ方を解説】
築5年の一戸建ての相場は?
築5年一戸建ての売却相場は、土地の価値を含めると新築時と同程度の価値、またはそれ以上の価値があります。
※参考:新築一戸建て価格は東京カンテイ 「首都圏一戸建て住宅・価格と戸数の動向」(2023年1月31日時点)を、
築5年以降の売却相場はレインズ「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2022年01~03月】」から編集部作成
そもそも、家の売却相場は「建物の価値」と「土地の価値」の合計で決まります。
築年数が経過するほど建物の価値は下がっていきますが、土地の価値は所有期間が経過しても下がらないと言われています。(地価が上がれば土地の価格も上がります)
築5年であれば、購入時より高値で売却できる場合もあります。
建物自体の価値は新築時の70%程度まで下がる
以下の表は、築年数の経過と建物自体の価値の推移を表したものです。(※土地の価値を含んでいません)
「木造戸建住宅」の売却相場は、築5年時点で新築時の約70%の価値まで下がっています。
木造一戸建ては建物の耐用年数が短いため、築1年の差で価値が大幅に下落します。
そのため、できる限り早く売却した方が手取り額を増やせると言えます。
土地の価値は所有期間によって変動するものではありません。
土地の価値は所有期間が何年経過しても所有期間で変動はせず、そのときの不動産市況により決まってきます。
理由は、建物は経年劣化してしまうと価値が下がるのに対して、土地は期間が過ぎても経年劣化自体がないからです。
地価が上がれば購入時よりも価値が上がる場合もあります。
そのため、築5年時点で建物の価値が減少する速度よりも、土地の価値が上がる速度の方が早ければ購入時より高値で売却できることもあります。
築5年までは築浅なので需要が高い
一般的に築5年以内の建物を築浅と言います。
築浅物件の需要は、築年の古い家に比べて高く、スムーズに高額で売却できる可能性が高まります。
築5年の一戸建てを相場より高く売却するコツ
築5年一戸建てを高く売却させるためにはどうすればよいのでしょうか。
5つのコツを詳しく解説します。
築5年一戸建てを高く売却するコツ
- 売却実績が豊富な不動産会社に依頼する
- 繁忙期に売却活動する
- 査定は複数の会社に依頼する
- 内見時は綺麗な状態にしておく
- 予め周辺相場を調査しておく
売却実績が豊富な不動産会社に依頼する
不動産会社によって一戸建て売却の実績が異なります。
一戸建て売却が得意な会社もあれば、マンション売却に特化している会社もあるため、選んだ不動産会社によって売却価格は変動します。
売却したい場合は、一戸建て売却に特化した不動産会社を選びましょう。
特化しているかの判断は、成約数や売却プランが明確になっているかなどを確認しましょう。
査定は複数の会社に依頼する
査定時は、一括査定サイトを使い複数社に査定をしてもらいましょう。
査定額は不動産会社によって大きく異なり、数百万円の差がでることも珍しくありません。
複数社を比較して、一番高値で売却してくれる会社へ依頼しましょう。



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繁忙期に売却活動する
3月、9月は繁忙期と言われるシーズンです。
進学や転勤など住宅の購入需要が増すためです。
早く高く売却したい方は、この繁忙期に売買できるよう調整しましょう。
3月ちょうどに売り出しても遅いので、繁忙期の1カ月前には売り出す様にしましょう。
下記の表は、レインズが公表している、2021年の首都圏地域別中古マンション(東京都)の成約件数を表したものです。
3月は、他の月に比べて成約件数が伸びているのが分かります。
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|---|
成約件数 | 1,775 | 1,824 | 2,221 | 1,757 | 1,675 | 1,609 |
月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
成約件数 | 1,555 | 1,275 | 1,610 | 1,765 | 1,782 | 1,521 |
引用元:REINS_TOWER(東日本不動産流通機構):月例マーケットウォッチ(2021年度)
内見時は綺麗な状態にしておく
売却活動のなかで、購入希望者による内見があります。
建物の中を実際に内見して、住む際のイメージを持つためです。
この内見次第では、購入希望者の購買意欲を高められることもあります。
- 部屋が散らかっている
- 壁や床が汚れている
- 不要な物が多い
- 部屋をきれいにしておく
- 不要な物を処分する
- ハウスクリーニングを利用する
どうしても取れない汚れがあったり、時間がない場合はハウスクリーニングを利用してみましょう。
予め周辺相場を調査しておく
売却したい建物はいくらで売れそうなのかを把握しておきましょう。
相場を把握していないと適正額がわからず、相場より低い額で売却してしまう場合があります。
また、不動産会社へ査定依頼した際も、その査定額が適正なのかも判断ができません。
高値で売却するためにも周辺相場は把握しておきましょう。



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築5年の戸建てを売却する流れ
築5年の戸建てを売却するときには、売却はどのような流れで進んでいくのでしょうか。築5年の戸建て売却の流れについて見ていきましょう。
戸建て売却の流れは以下の通りです。
順に解説していきます。
1.事前準備をする(相場を調べる)
不動産会社に相談に行く前に簡単に事前準備をしましょう。
事前準備は以下の3点。
- 売却相場を調べる
- アピールポイントをまとめておく
- 必要書類をそろえる
査定額は不動産会社ごとに異なるため、後悔を残さないためには不動産会社の比較が重要です。
基準となる売却相場を知っておくと、査定額を比較しやすくなります。
まずは、『一戸建ての売却相場はいくら?』の記事を参考に一戸建ての売却相場を調べておきましょう。
次にアピールポイントを紙やスマホのメモに書きだしておきましょう。
物件の住みやすさに関しては、不動産会社よりもあなたの方が知っていることが多いからです。
また、必ずではありませんが売却に必要な書類をそろえておくと、その後の手続きがスムーズに進みます。
ただし、スピードが重要な築5年の戸建て売却では、書類取得と査定は同時並行で行った方が期間を短縮できる他、書類を参考にして正確な査定を期待できます。
戸建て売却に必要な書類
- 登記済証(権利証)または登記識別情報
- 固定資産税・都市計画税納税通知書
- 測量図または境界線確認書
- 建築確認済証
- 間取り図
- 維持管理費用書類、管理規約書類
2.不動産会社に相談する(築5年の戸建て売却に強い不動産会社を探す)
不動産会社に相談し、査定をしてもらいましょう。
この際、複数の不動産会社を比較して、戸建ての売却に強い不動産会社を探しましょう。
マンション売却に強い会社、商業用物件売却に強い会社、土地や戸建てに強い会社と、それぞれ得意分野があるためです。
不動産会社の、ホームページには今までの取扱い物件の実績が必ず掲載されています。
実績の中で築浅の戸建ての高額売却にどのくらい成功しているかをよく確認しましょう。
また、不動産一括査定サイトのすまいステップから依頼すると、全国から厳選された売却に強い不動産会社にのみ査定を依頼できます。
下のバナーより、最大4社に一括で査定を依頼できるため、査定額の比較も簡単です。
3.選んだ不動産会社と契約する
売却の仲介を依頼する不動産会社を選んだら、媒介契約を結びます。
媒介契約とは仲介をしてもらうための契約です。
契約した時点で費用が発生することはなく、売却が成立した際に成功報酬的に支払います。
媒介契約の種類には、一般媒介契約、専任媒介契約、専属専任媒介契約の3種類あります。それぞれの特徴は次のとおりです。
専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | 一般媒介契約 | |
---|---|---|---|
複数業者との契約 | × | × | 〇 |
他社への通知義務 | × | × | ○ ※明示型の場合 |
自己発見取引 | ○ | × | 〇 |
契約の有効期間 | 3か月以内 | 3か月以内 | 指定なし |
指定流通機構への登録 | 7日以内に登録 | 5日以内に登録 | 任意 |
業務状況の報告義務 | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 | 任意 |
複数の不動産会社と契約できるのは一般媒介契約です。
ただし、報告義務やレインズ(不動産会社が売買情報を共有するサービス)への登録義務もありません。
媒介契約の選び方は、人気物件であれば、複数の不動産会社を競争させて良い買い手を見つけてきてくれる可能性が高い一般媒介契約がおすすめです。しかし、あまり人気がない物件では、1社との契約でじっくりと買主を探してもらう方が良いでしょう。中古の一戸建てとして人気がありそうかどうかをよく考えて媒介契約の選び方を検討しましょう。
4.売り出し価格を決めて売り出しを開始する
媒介契約を結んだら、売り出し価格を自分で決めます。不動産会社からの意見は参考として聞くことはできます。しかし、いくらで売りに出すのかを決めるのは売主自身です。
近隣の相場を参考にして、実際に売れそうな価格から少し高めの価格で売り出すといいでしょう。購入希望者の多くが、価格交渉を申し入れてきます。価格交渉の結果、相場なりの価格に落ち着くように売り出し価格を調整しましょう。
また、売れない場合には値下げをしていくことになります。
売却した金額でローンの残債を完済しなければいけない場合や、次に購入する物件の頭金をまかないたい場合など、それぞれが抱える事情があるでしょう。値下げに応じられる下限の価格も最初に決めておくと、価格交渉にも落ち着いてのぞめます。
5.購入希望者の内覧対応
売り出し価格を決めたら、いよいよ売却活動を開始します。売却活動は不動産会社がチラシを作成して配布したり、不動産情報サイトやタウン誌へ物件情報を掲載したりします。売主自身が宣伝活動を行うことはありません。
興味を持ってくれた人から問い合わせがあったら、スケジュールを合わせて内覧を行います。内覧には売主の立ち会いが必須です。購入希望者は売主に聞きたいこともあるので、質問にもしっかりと答えましょう。
6.買主と売買契約を結ぶ
内覧に来た人が購入を決めたら、売買契約へと進みます。
売買契約では、最終的な売却金額や引渡しの日程等を取り決めます。
売買契約が完了すると、買主から手付金(売却金額の5%~10%が相場)を受け取ります。
その後、不動産会社に仲介手数料の半金を支払います。
7.物件を引き渡す
売買契約時に決めた引渡しの日程通りに物件の引渡し手続きを行います。
当日は買主が指定した司法書士に登記手続きを依頼するのが一般的で、買主から売却金額の残代金を受け取った段階で、法務局にて所有権移転登記申請が行われます。
これにより不動産は買主のものとなります。
同時に全ての鍵を渡して引渡し、売買完了となります。
なお、引渡しの後に不動産会社への仲介手数料や、司法書士への報酬を支払います。
8.利益が出たら確定申告する
戸建てを売却したら、翌年に確定申告を行いましょう。売却によって利益が出た場合は必ず申告が必要です。利益が出ない場合は申告は不要です。正式な日程は毎年国税庁のホームページなどで発表されるので確認しましょう。
売却したことによって利益が出た場合には、譲渡所得が発生するので確定申告を行って納税する義務が発生します。
また、住宅を売却したことで、控除や特例を受けたい場合には、確定申告で申告しないと控除や特例を受けられないので注意しましょう。
築5年の戸建て売却する注意点
築5年の戸建てを売却するなら、必ず知っておくべき注意点を5つ解説いたします。
築5年戸建て売却の注意点
- 戸建ての売却には目安6カ月かかる
- 売却には費用がかかる
- 欠陥と思える点は正直に告知する
- リフォームはしない
- 火災保険は自分で解約する
戸建ての売却には目安6カ月かかる
戸建てはマンションに比べて買い手が付きにくい傾向にあるため、平均的な売却期間も長くなります。
すまいステップ編集部が実施した調査では、45.5%の人が6ヶ月以内に売却できているこが分かりました。
又、東京都に絞ると、6ヶ月以内に売却できた人が72.09%という結果になりました。
地域差がありますが、目安6カ月はかかると意識しておきましょう。
物件が「築浅」と言われるのは築5年までですが、売却期間中に6年を迎えてしまう場合もあります。
売却期間が6ヶ月かかることを見越して、早目早目に行動を開始するようにしましょう。
売却には費用がかかる
引越しにかかる費用はもちろん、売却にかかる費用も用意しなければいけません。
売却にかかる費用は、売却金額に対して5~7%程度と言われています。
費用 | 説明 |
---|---|
仲介手数料 | 売却金額の約3%+消費税 |
住宅ローン繰り上げ返済手数料 | 高くて約3万円。インターネットバンキングであれば0円の銀行もある |
印紙税 | 売買契約書作成にかかる税金。売却金額1~5千万円の場合1万円 |
譲渡所得税 | 売却益が発生した場合にかかる税金。 所有期間5年以下:39.63% 所有期間5年越え:20.315% |
登録免許税 | 抵当権抹消にかかる費用。司法書士に依頼する場合報酬含め1~2万円 |
この中で最も高額になりやすいのが仲介手数料です。
3,000万円で戸建てを売却する場合、最大で1,056,000円かかります。
高税率な譲渡所得税ですが、多くの場合で税金は発生しません。
譲渡所得税は売却益にかかる税金ですが、売却益は購入にかかった費用及び売却にかかった費用と相殺して求めるため、大きくはなりません。
加えて、マイホーム売却の場合売却益3,000万円まで非課税にする制度があるため、税金が発生する人は少ないでしょう。
その他、引っ越し費用や、次の住処を用意する費用など、余裕をもって支払いができるか確認しておきましょう。
欠陥と思える点は正直に告知する
戸建てに何らかの欠陥がある場合には、その欠陥を隠してはいけません。都合の悪いことは隠したくなるものですが、売却後に見つかると契約不適合責任を問われてしまいます。契約不適合責任を問われると、損害賠償を請求されたり、売買契約が解除になってしまうこともあります。
何らかの欠陥がある場合には、不動産会社に事前に伝えて、重要事項説明書等へ記載しておくことが大切です。
リフォームはしない
売却前に軽いリフォームを考える方がいますが、築5年の戸建てであればほとんどの場合でリフォームをすべきではありません。
中古一戸建ての購入者の多くは、購入後自分でリフォームやリノベーションをしようと考えているからです。
築5年の戸建てであれば劣化も少なく、そのまま使う方も多いでしょう。
下のグラフは、購入した戸建てのリフォーム実施状況の調査結果です。
売主が事前にリフォームしている戸建てを購入している人は殆どいません。
不動産流通経営協会「不動産流通業に関する消費者動向調査」
を元にすまいステップ編集部が作成
火災保険は自分で解約する
戸建てを売却しても、契約している火災保険や地震保険は勝手に解除されません。
売却をしたら自ら解約手続きを行いましょう。
解約時に保険の残存期間がある場合は、前払いしている保険金の一部を返金してもらえます。
また、万が一があってはいけないので、保険の解約は売買が成立した後に行いましょう。
まずは不動産会社に査定を依頼しよう
築5年の戸建て売却について理解が深まりましたら、さっそく不動産会社に査定を依頼してみましょう。
査定依頼時のポイントは、大手・中小問わず複数の不動産会社に査定を依頼することです。
査定額は会社や担当者によって異なるため、必ず比較しするようにしましょう。
不動産一括査定サイトのすまいステップを利用すれば、一度の入力で最大4社の不動産会社に査定を依頼できます。
提携する不動産会社は、独自の基準で厳選された大手・中小の優良企業のみです。
下のフォームから、3分ほどでご依頼いただけます。



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まとめ
築5年の戸建ては通常であればまだまだ新築に近いきれいな状態なので人気があります。売却するのであれば、適正価格で売却したいところです。適正価格を知るためには、周辺地域の不動産の売却相場をしっかりと調べることが大切です。
しかし、忙しくて自分で調べていられない、プロの不動産会社の意見もしっかりと聞きたいという場合もあるでしょう。そのような場合には、まずはすまいステップで一括査定を申し込んでみましょう。
すまいステップなら、お住いの地域でも厳選された良心的な不動産会社に査定依頼できます。適正価格を知ることで、オーバーローンでの売却を回避できる可能性がも高まるでしょう。ぜひ、一度すまいステップの一括査定をご利用ください。