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【2023年を予想】家を買うタイミングは今で大丈夫?後悔しない決め方

  • 更新日:2023年3月9日
蔭山達也
監修蔭山 達也
大学卒業後、大手不動産流通会社に入社。売買仲介をメインに実務経験を積む。その後、株式会社ノヴェルに入社。著書に「条件難物件でも低予算で満室になるおもてなしビル管理経営」がある。
【保有資格】宅地建物取引士、ビル経営管理士、CPM(米国不動産経営管理士)、賃貸不動産経営管理士、公認不動産コンサルティングマスター
【URL】株式会社ノヴェルYouTubeチャンネル
【2023年を予想】家を買うタイミングは今で大丈夫?後悔しない決め方

家族が増えるタイミングや、子供が独立するタイミング、転勤などのときに家を買おうと考える人は多いのではないでしょうか。

しかし、家は高額で簡単に購入を決めることはできません。今、買ってよいのだろうかと悩む人がほとんどだと思います。お得に買える時期があるのではないかと考える人もいるでしょう。

この記事では、どのタイミングで家を買っているのか、また、どれくらいの収入があるのかなど、面と向かっては人に聞きにくいことについても調べてみました。この記事を読んで、自分に合った家を買うタイミングを見つけるために役立ててください。

【2023年3月更新】家の売却相場は今いくら?築年数ごとの動向を解説

家を買うタイミング【統計から考える】

家を買うタイミングは、30代後半~40代前半が80%以上占めています。注文戸建て住宅を買う人が37.7歳と最も若く、中古物件を買う年齢は40代前半と他の種別より遅めです。
家を購入した際の、平均世帯年収は住宅種別によって違います。
新築の場合は700万~840万円ほど、中古物件の場合は670万~715万円ほどが平均値です。

家を買った時の年齢
家を買った時の年齢(国土交通省の調査より作成)

家を買った際の平均世帯収入

家を買った時の世帯年収(国土交通省のデータより作成)

住宅を購入した際の平均世帯年収は住宅種別によって異なります。

新築の場合は700万~840万円ほどが、中古物件の場合は670万~715万円ぐらいが平均値です。
新築・中古ともに、戸建て住宅よりマンションを購入した世帯の平均年収が高い傾向にあります。

 

家を買うタイミング【ライフイベントから考える】

最も多いのがライフイベントに合わせた購入です。ほかにも年齢を参考にしたり、資金計画を立てたりして買うタイミングを選ぶ人もいます。

結婚で購入

親から独立して家族が増える結婚を機に購入を検討する人は多くいます。これから人生を共にする人と家族計画を考えながら家を選べるのでよいタイミングでしょう。

また、このタイミングだと比較的若いうちに住宅ローンの支払いを始められるため、定年頃には支払いが完了しているというメリットがあります。

ただし、転勤によって引っ越ししなければならなかったり、家族が増えて手狭になって住み替えを検討する必要がでてくる場合もあります。

出産で購入

出産で子供が生まれるタイミングを選ぶ人も多くいます。このタイミングだと、子供の通う幼稚園や保育園、小学校など教育環境を考えて選べます

また、子育てしやすいように、病院や公園などもチェックして選べます。子供が増えることにより、将来、必要になる子供部屋を想定して購入することもできます。

また、幼少期の子供の足音や声を想定した、壁が厚い住居や足音がひびきにくい住居など、事前に子供がのびのび生活できる住宅を検討することもできます。

子供の進学

子供の進学のときに合わせて家の購入を検討するのもよいでしょう。通わせたい学校がある場合には、進学前に学校の近くに家を購入すると、通学時間が短縮できて、子供の負担を減らせます。

子供が幼いうちに購入していると、進学まで意識していない場合があり、通わせたい学校がエリア外で引っ越しの必要がでてくる場合もあります。

子供が独立したとき

子供が独立して家の中にいる人数が減ると、それまで使っていた部屋が必要なくなり、管理できなくなる場合があります。

そのため、子供が独立して夫婦2人になったタイミングで家を買う人もいます。

ただし、この場合には、年齢が上がっている分、住宅ローンの支払い期間が短くなって、月々の支払いが大きくなる可能性があるので注意が必要です。

2023年は住宅の買いどきなのか

住宅売却価格の変動
国土交通省『不動産価格指標(令和元年12月・第4四半期分)の公表』より。

住宅市場の状況は、国土交通省が発表している『不動産価格指標』から分かります。
2020年3月25日に発行された最新版(2020年11月25日現在)を見ると、住宅の不動産価格は61カ月連続して上昇してます。

しかし住宅ローン金利が依然として低水準であることから、「住宅の不動産価値が何らかのタイミングで下がれば買い時」と言えそうです。

相場動向については、『家の売却相場』の記事でもご紹介しているので是非ご覧ください。
一般的に『売り時』とされるときは『買い時』ではありません。

コロナ禍は住宅購入に影響を与えるか

全国の住宅地の地価平均変動図
国土交通省『令和2年地価調査』より「都道府県別地価変動率(住宅地)」

国土交通省の調査によると、地価の全国平均価格は昨年比で0.3%下落しました。
つまり、住宅ローンが低金利で一時的に住宅価格が下がっている現在は買い時」といえます。

テレワークを導入する企業が増え、書斎やWeb会議用のスペースが欲しいと考える人も増えています。
コロナ禍が住宅市場に与える影響については、こちらの記事で詳しく解説しています。

家を買う決断の前に考えるべきポイント

家を買う決断をする際に考えるべきことは2つです。

  • 購入する住宅の種類
  • 家を買う費用は賄えるか

住宅の種類

後ほど説明しますが、購入する住宅の種類で費用は大きく変わります。
どの種類の住宅を購入するか、その特徴を表にまとめました。

選ぶ際の参考にしてみてください。

価格メリットデメリット
新築マンション高い・資産価値が高く、ローンが通りやすい

・駅から近い場合が多い

建設途中で内装が見れないことがある
新築戸建て普通・マンションに比べ広い

・子供の足音や騒音を気にしなくていい

価値減退が早い
中古マンション安い・部屋の中や管理体制を確認して購入できる

・駅から近く、立地が選びやすい。

修繕積立費や管理費が高い
中古戸建て安い・敷地面積が広い

・立地が選びやすい

耐震性に問題がある場合がある

家を購入するのにかかる費用

自宅の平均購入額とローンの額
自宅の平均購入額とローンの額(国土交通省のデータより作成)

上のグラフは、家の購入にかかった費用の平均を表しています。

新築分譲マンションが最も高く約4600万円です。
中古物件は購入額が抑えられ、中古戸建住宅・中古マンション共に2800万円ほど。

平均的に、購入額の3分の2ほどをローンで賄っているようです。

物件費以外の費用

物件費の他にも、例えば以下のような費用がかかります。

物件費用マイホームの購入にかかる費用。
仲介手数料物件を不動産会社に紹介してもらった場合に支払う費用。
不動産取得税不動産を取得した際にかかる税金。
固定資産税(都市計画税)マイホームを購入してから毎年支払う税金。
登記費用不動産の所有権を証明・移転する際に発生する費用。
修繕費マイホームの壊れた部分や古くなった部分を修繕するための費用。マンションの場合は積み立てを行う。
管理費マンションの場合は、共有部分の設備管理のために必要。
駐車場代駐車場が必要な場合の使用料。

詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

家を買う際に利用できる支援制度

家は高額で、買うときにも予算を考えるとなかなか手が出せないという人も少なくないでしょう。ここでは、住宅購入の際の支援制度を紹介します。これらを利用するとお得に住宅が購入できます。

住宅ローン減税

住宅ローンを利用している人の多くが適用を受けている制度です。この制度を利用すると、住宅ローンの残高の1%が所得税から控除されます。

すまい給付金

消費税引き上げによる住宅購入の負担を軽減するための制度です。平成26年4月から令和3年12月までに、引渡・入居が完了しているものが対象です。

贈与税の非課税枠

住宅購入の際に親や祖父母からの援助がある人もいるのではないでしょうか。通常、贈与を行う場合には、基礎控除額の110万円以上は、贈与税がかかります。

ただし、住宅を購入する場合には、非課税枠があり条件を満たせば、非課税枠が最大3,000万円になります
この制度を利用すれば、お得に住宅が購入できます。

家を買うには人それぞれのタイミングがある

家を買う時期は誰しも悩むものです。住宅ローンは、長期で支払いが続くものなので、早く買って返済を始めようと考える人もいれば、頭金を十分に用意してから購入しようと考える人もいます。

家を買うタイミングは、それぞれの考え方やそのときのライフスタイルの変化など、様々な要素から考えられます。

もし既に持ち家がある場合は、新居を購入する前に売却すると資金計画が立てやすく、スムーズに購入が進められます。

家の売却時には、始めにどれくらいの金額で売れるかの確認が必要です。その金額がわかると、次に購入する家の価格の目安がつけやすくなります。

家の価格は、不動産の一括査定を利用すると簡単に調べられます。

「すまいステップ」なら、自宅からインターネットを利用して簡単に査定が依頼できます。一度の依頼で最大4社まで依頼できるので、査定額や担当者の対応の仕方を見ながら、高く売れそうな不動産会社が選べます。

家の売却をスムーズに進めるなら、「すまいステップ」の一括査定を利用して、あなたの家の売却に合った不動産会社を見つけましょう。

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記事のおさらい

家を買う平均年齢は何歳?

国土交通省のデータによると、新築戸建て(注文住宅)の購入者の平均年齢は40.4歳、分譲マンションの購入者の平均年齢は37.7歳です。詳しく知りたい方は家を買うタイミング【統計から考える】をご覧ください。

家を買うタイミングでの平均年収は?

国土交通省のデータによると、新築戸建て(注文住宅)の購入世帯の平均世帯年収は705万円、分譲マンションの購入世帯の平均世帯年収は840万円です。詳しくは家を買うタイミング【統計から考える】をご覧ください。

家を買う際にコロナの流行による影響はある?

コロナの影響で全国の地価の平均価格は昨年度比で0.3%減少しています。そのため家を買うなら買い時と言えます。詳しく知りたい方はコロナ禍は住宅購入に影響を与えるかをご覧下さい。

家を買う際に東京オリンピックの影響はある?

2012年にオリンピックが開催されたロンドンの地価は、オリンピックが終わった後も上昇を続けています。このことから東京オリンピックの影響も軽微ではないと考えられています。詳しくは東京オリンピックは住宅購入に影響を与えるのかをご覧ください。

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