不動産売買契約の場所について解説します。
- この記事でわかること
- 不動産売買契約ができる場所
- 遠方の場合の契約方法
- クーリングオフできるケース
- 不動産売買契約当日の流れ
- 不動産売買契約までに用意するもの
「不動産売買契約はどこでできるの?」
「契約までに用意するものは?」
これから不動産売買契約を控えている方はこのような疑問を抱えているのではないでしょうか。
この記事では、不動産売買契約ができる場所や契約当日の流れなどについて詳しく解説します。
契約についてお悩みの方はぜひ参考にご覧ください。
不動産売買の契約はどこでする?
売買契約を結ぶ場所は、基本的にどこでも可能です。
不動産会社の事務所で契約するのが一般的ですが、自宅や勤務先などでも契約できます。
契約場所に法的なルールはないため、自分の状況に合わせて契約場所を選びましょう。
主な不動産売買契約の場所
- 不動産会社
- 自宅
- ファミレス・喫茶店
- 自分の勤務先
- 弁護士や司法書士の事務所
- モデルハウス展示場
それぞれの特徴を解説します。
不動産会社
不動産会社での売買契約は、最も一般的な方法です。
必要書類が揃っていたり、落ち着いた状態で契約を進められたりします。
また、契約に関連するトラブルが発生した場合の対応も行ってくれるため、安心して契約を進められます。
ただし、不動産会社によっては事前にアポイントメントを取る必要があるため、注意が必要です。
自宅
不動産売買契約は、自宅でも行えます。
自宅で契約する場面としては、以下のようなケースが考えられます。
- 売り出し物件の内覧時に売主がまだ居住しており、内覧してそのまま契約する際
- 買主の自宅に買主、売主、不動産会社担当者が全員集まって契約する際
ただし、この方法では、契約に関連するトラブルが発生した場合の対応が難しいため、注意が必要です。
ファミレスや喫茶店
不動産売買契約は、ファミレスや喫茶店でも行えます。
この方法は、売主と買主が直接会って契約を進める場合に便利です。
ただし、ファミレスや喫茶店では、プライバシーが保たれないため、他人に契約内容が知られるリスクがあります。
また、契約に関連するトラブルが発生した場合の対応が難しいため、注意が必要です。
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自分の勤務先
自分の勤務先でも契約できます。
仕事などで不動産会社に行く時間がない方は、不動産会社に要望を伝えれば勤務先に来てもらうことも可能です。
ただし、自分で指定して勤務先に来てもらい契約した場合はクーリングオフできないので注意しましょう。
弁護士や司法書士の事務所
弁護士や司法書士の事務所でも契約できます。
契約に関する法的な問題についてアドバイスを貰えるメリットがあります。
より安心して売買契約を締結したい人におすすめです。
ただし、弁護士や司法書士に対しての報酬を支払う必要がある点を考慮しておきましょう。
モデルハウス展示場
モデルハウスを内覧して、そのまま契約したいケースもあるでしょう。
そんなときは、モデルハウス展示場で契約できます。
スムーズに契約できる反面、内覧して良いイメージを持ったまま勢いで契約できてしまうので注意しましょう。
遠方での売買契約は持ち回り契約できる
事情により買主と売主との距離が遠方で集まれない状況もあり得ます。
そんなときは、持ち回り契約が便利です。
不動産会社の担当者が売主と買主を別々に訪問して契約する方法
不動産売買契約におけるクーリングオフとは?
不動産売買契約におけるクーリングオフとは、契約後に一定期間内に契約を解除できる制度のことです。
参考:総務省消防庁「クーリングオフ制度とは?」
※ただし、不動産会社の事務所や自分が指定した自宅や勤務先で申し込みをした場合はクーリングオフできません。
詳しくは、不動産会社の担当者や弁護士などに聞いてみましょう。
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売却のきっかけ
転勤生活が長引き、建てた家に戻れなくなったため売却を検討しました。コロナ禍に本当に売却できるのかな、という不安が大きかったです。転勤先から遠隔で売却活動ができるのかも不安でした。
不動産会社を選んだ際の決め手
対応が早かったこと、担当者が誠実な対応であったこと、こちらの要望を丁寧にヒアリングしてくれたこと、担当者のアドバイスに客観的根拠があり、納得できるまで説明してくれたこと。
栃木県宇都宮市 / 40代 / 転勤 / 一戸建て / 築10年~15年 / 3LDK
査定額2,480万円→売却価格2,080万円
不動産会社 | 東海住宅(担当者:星野様) |
---|---|
不動産会社の決め手 | 信頼できる担当者だった |
担当者の特徴 | 返信が早かった |
不動産売買契約当日の流れ
不動産売買契約当日の流れを確認しておきましょう。
売主と買主の顔合わせ
契約当日は、買主と売主が顔合わせします。
内覧の際にも顔を合わせている場合が多いですが、改めて挨拶しましょう。
もし、当事者が夫婦の場合は、できれば夫婦揃って契約に立ち会った方がよいです。
不動産は高額な取引のため、夫婦間で意見や価値観の違いが起こると面倒となります。
思わぬトラブルに発展しないためにも、夫婦揃って契約に行きましょう。
重要事項説明書の確認
挨拶を済ましたら重要事項の説明を受けましょう。
売主側の不動産会社担当者から買主へ重要事項説明書の説明が行われます。
基本的に買主が説明を受けますが、確認事項のズレが生じないためにも売主も一緒に受けるのをおすすめします。
売買契約書の読み合わせ、記名・捺印
重要事項説明書の説明を受けたら、売買契約書の確認をします。
この際に、買主と売主で読み合わせをしましょう。
確認すべき事項は以下の5つです。
- 不動産情報
- 売買金額・支払い方法・支払い時期
- 手付金の額
- 契約不適合責任の内容
- 付属設備の一覧
このほかにも確認すべき事項があるため、一通り目を通しておきましょう。
売買契約書について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
買主から売主へ手付金を支払う
契約書の確認が済んだら、売主へ手付金の支払いをします。
不動産売買契約の証であり、契約解除の際に支払う金銭のこと
買主から売主へ500万円の手付金が支払われたケース
・買主が契約解除する場合:500万円を放棄して契約解除できる
・売主が契約解除する場合:500万円を返還+500万円を追加で提供して契約解除できる
不動産会社へ仲介手数料を支払う
手付金を支払ったら不動産会社へ仲介手数料を支払いましょう。
仲介手数料は基本的に「売買代金×3%+6万円」求められます。
3,000万円×3%+6万円=96万円(仲介手数料)
不動産売買契約の際に買主が用意するもの
不動産売買契約時に必要な書類をご紹介します。
買主の方は忘れずに契約時までに用意しておきましょう。
- 本人確認証
- 実印・銀行の届出印
- 住民票
- 銀行口座通帳
- 印鑑証明書
- ローン残高証明書
- 仲介手数料
- 固定資産税・都市計画税清算金
各書類の取得方法は以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
不動産売買契約は、不動産会社の事務所、自宅、ファミレスや喫茶店、弁護士や司法書士の事務所など、様々な場所で行うことができます。
それぞれの場所には、メリットとデメリットがありますので、自身の状況やニーズに合わせて選びましょう。
また、契約に関連するトラブルを避けるため、契約内容をしっかりと理解し、必要な書類や手続きを準備しておくことが重要です。