戸建てを売却する際には、「買取」と「仲介」 の2つの方法があります。
古い戸建てを売りたい、戸建て売却を長引かせたくないとを考えの方には「買取」での売却をお考えの方も多いでしょう。
買取は不動産会社が直接買い取るため、売却までの期間が短く、手続きもスムーズ というメリットがあります。一方で、仲介は市場価格で売れる可能性があるものの、買い手を探すまでに時間がかかることも。
本記事では、買取の相場・メリット・買取を選ぶべきケースについて詳しく解説します。買取と仲介のどちらが自分に合っているかを判断するための参考にしてください!
- 買取の売却相場は、仲介で売った場合の7~8割が相場。
- 買取のメリットは費用をかけずに早く確実に売れること
- 買取のデメリットは価格が安くなること
- 「急いで売りたい」「手持ち資金がない」「仲介で売れそうにない」なら買取がおすすめ



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戸建ての買取相場
買取は、仲介で売却する場合に比べて売却価格が著しく安くなります。
戸建て買取相場は、仲介の8割程度が目安です。
戸建てを買取で売る際に、仲介と比較して買取価格が下がるのは以下の理由があります
▼戸建ての買取相場が仲介相場よりも低い2つの理由
- 理由①転売用のリフォーム費用が引かれるから
- 理由②不動産会社への利益が引かれるから
買取の売却価格が安い理由は、買主である不動産会社が、買い上げ後転売によって収益を上げるためです。
仲介相場の価格から、「転売利益」(およそ10%)と、「修繕・活用にかかる費用」(およそ10%)が差し引かれた価格が買取の価格となります。
戸建ての買取相場は家の劣化状態によって変わる
戸建て買取の買取相場は戸建ての状態によって仲介相場の5~9割まで変動します。
なぜなら、買取後に必要な「修繕・活用にかかる費用」が、物件の状態によって異なるためです。
例えば、状態が良好な物件 であれば、大規模なリフォームが不要なため、最低限の清掃などで済みます。そのため、買取価格は仲介相場の9割程度に近づくことが多い です。
一方で、老朽化が進んだ物件 は、大規模なリフォームや場合によっては建物の取り壊しが必要になるため、修繕費用が大きくなり、買取価格が仲介相場の5割程度まで下がることもあります。
物件の状態 | 買取価格(市場価格との差) | 差し引かれる費用の内訳 |
---|---|---|
リフォーム済み物件 築浅物件 | 市場価格の9割程 | リフォームの必要がないため不動産会社の転売の手数料や利益のみ引かれる |
一般的な物件 | 市場価格の7割~8割程度 | リフォーム費用 不動産会社の転売の手数料や利益のみ引かれる |
築古物件 訳あり物件 | 市場価格の5割程度 | 物件の取り壊し費用 リフォーム代金 不動産会社の転売の手数料や利益 |
事故物件 | 市場価格の1割~2割 | 特殊な清掃費用 周辺の方々からの悪印象が払拭されず売れにくいため価格が大幅に落ちる 不動産会社の転売の手数料や利益 |
場合によって買取価格がほぼ0円になることもあります。
例えば、「古家で建物価値が無く、地方のため土地の価格もせいぜい500万円程度」である場合、「転売利益」と「修繕・活用にかかる費用」を鑑みて、ほぼ0円とされる場合があるのです。
戸建ての買取相場をもっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
戸建てを買取で売るメリット
仲介か、買取を考える上で、買取にどれほどのメリットがあるのか理解しておくことは重要です。
次章で解説するデメリットと照らし合わせながら、損得を考えていきましょう。
戸建て買取のメリット
- 最短1週間~1カ月で、手間なく確実に売れる
- 仲介手数料等の費用が掛からない
- 契約不適合責任が免責になる
- 戸建てから離れた場所からでも売却活動が行いやすい
- 売却してることを周囲に知られにくい
最短1週間~1カ月で、手間なく確実に売れる
買取で売却する場合、最短1週間~1カ月で売却できます。
戸建てはマンションに比べ売りにくく、仲介で売却する際は平均的に6カ月以上かかります。
物件によっては1年以上の売却期間がかかってしまうことも珍しくありません。
仲介でも、買主さえ見つかれば1カ月~2か月で売却できる場合もありますが、よほど条件のいい物件であるか、運が必要です。
仲介手数料等の費用が掛からない
買取は、不動産会社との直接取引ですでの、仲介手数料がかかりません。
仲介では、不動産会社を通して第三者へ売却するため、売買契約が成立した際に、不動産会社に仲介手数料(成功報酬)を支払います。
一般的に、仲介手数料の半額は売買代金の受領前に支払いますので、ある程度手持ち資金がないと支払いが困難になります。
仲介手数料の目安
- 売却金額500万円の場合:231,000円
- 売却金額1,000万円の場合:396,000円
- 売却金額2,000万円の場合:726,000円
また、老朽化の激しい家では解体が余儀なくされる場合もありますが、買取で売却する際は解体の必要がないため、手持ち資金が無くても売却可能です。
契約不適合責任が免責になる
一般的に売主は、契約書に記載された不動産の品質等を保証する責任(契約不適合責任)を負います。
例えば、第三者に売却したのち、契約内容に無い欠陥等が見つかった場合は、損害賠償や契約解除等の対応が必要になります。
ただし、買取で業者(不動産会社)に直接販売した際は、売主の契約不適合責任は免責(責任を負わないこと)となります。
戸建てから離れた場所からでも売却活動が行いやすい
買取の場合、遠く離れた住み替え先からでも売却活動が容易です。
仲介の場合、売却活動自体が長いので、家に訪れる機会が多くなってしまいます。
例えば、内覧対応などは買取の場合、1,2日にまとめることが可能です。
仲介の場合だと、買い主が不定期に発生するので、そのたびに戸建てに戻って内覧対応をする必要があります。
交通費も馬鹿になりません。
これでは、時間もお金も使ってしまいます。
もうすでに住み替え先に写っている人などは、売却活動の負担が小さい買取もよいでしょう。
売却してることを周囲に知られにくい
売却理由がデリケートなものであったり、近隣住民とのトラブルが関与している場合は、売却している事実を周囲に知られたくないと考える方が多くいます。
仲介で売却する場合は、チラシの配布や購入希望者の内覧が続くため、ほとんど確実に売却していることが知られます。
一方で買取は、チラシの配布も内覧もないため、周囲に知られるリスクを最小限に抑えられます。
唯一警戒すべきは査定時です。
査定を依頼する際は、事前に、「周囲に売却していることを知られたくない」と伝えておきましょう。
戸建てを買取で売るデメリット
前章では、戸建てを買取で売却するメリットを紹介しました。
以下では、買取のデメリットを4つ紹介します。
戸建て買取のデメリット
- 仲介で売るよりも売却価格が安くなる
- 戸建ての買取に対応している買取業者が少ない
- 詐欺まがいの業者もいる
- 家が残らないケースもある
それぞれのデメリットについて詳しく解説しますので参考にしてください。
仲介で売るよりも売却価格が安くなる
戸建てを買取で売る最大のデメリットは売却価格が安くなってしまうことです。
1章で買取価格の低い理由を説明しましたが、買取の場合は市場価格のと比較して大幅に価格が下がります。
物件の状態によっては市場価格の半分程度の価格になってしまうことも珍しくありません。
戸建ての買取に対応している買取業者が少ない
不動産会社は仲介専門で扱っている会社が多いため買取ができる不動産会社が仲介と比べて少なくなります。
なぜなら買取の場合は、資金力のある不動産会社しか買取をしないためです。
買取では、まず利用者に対して買取価格を支払い、その上でリフォーム代金を支払い、やっと利益が入るのは販売した戸建てに買い手がついてからです。
戸建てが売れるまで利益が得られないのと、売れないと赤字になってしまうため買取は不動産会社にとってもリスクが高いのです。
そのため、自分にあう不動産買取業者探しに苦労する方も多いです。
また、マンションと比較すると戸建てに対応している買取業者が少ないという点も探しづらさの理由でしょう。
戸建ての買取会社が少ない理由としては、近年は需要が低下傾向にあるため、売れ残りリスクが高いからです。
詐欺まがいの業者がいる
中には、詐欺まがいの業者もいるのが実情です。
第三者に売却する仲介と違って、直接的に被害をこうむりかねないので非常に注意すべきです。
例えば、土地の整備代を要求されたり、「買取手数料」と謳い不当な手数料を詐取するケースがあります。
買取を行う方は、基本的に「売主が費用を負担する必要はないこと」「手数料は発生しないこと」を必ず覚えておきましょう。
建物が残らない場合がある
思い出の詰まったマイホーム、あるいはご実家を売却する場合、「そのままの状態で誰かに使ってほしい」と考える方は多いでしょう。
買取は、『不動産会社が物件を買いあげた後、転売し利益をだす』というビジネスモデルなので、転売するに適した状態に改修、あるいは解体・建て直しをするケースがほとんどです。
仲介で取引する一般の買主の方が、そのままの状態で使っていただきやすいでしょう。
戸建て買取の流れ
この章では戸建てを買取で売る流れについて解説していきます。
買取にかかる平均期間は買取業者によって現金化のスピードが異なりますが、最短即日~1ヶ月以内とスピーディーに行われることが多いです。
戸建ての買取相場を調べる
買取業者に査定依頼をする
買取業者が訪問査定で価格を査定する
買取業者と売買契約を結ぶ
決済・戸建ての引き渡しを行う
買取業者に依頼する前に、あらかじめ買取相場を調べておきましょう。そうすることで、相場感をつかめ、買取業者の査定価格が適正なのか判断しやすくなります。
業者に査定を依頼するときには、必ず複数社に依頼することがおすすめです。戸建ての買取は業者がどのように再販するかによって価格が変わりやすいため、少なくとも3社に依頼すると高く買取してくれる買取業者に出会いやすくなります。
査定依頼をした会社の中で気になる会社を選んで訪問査定を依頼します。訪問査定にて買取価格が決まり、買取業者の提示する価格に納得できれば売買価格を結び、取引を行います。
買取がおすすめな戸建ての特徴
ここまで買取の相場やメリット・デメリットを確認してきました。
それらを踏まえて、どのような戸建ての売却であれば買取に向いていると言えるでしょうか。
以下では、買取が向いているケースについて解説していきます。
買取が向いているケース
- 直ぐに売却・現金化したい
- 売却しなければいけない期限が決まっている
- 仲介で売りにくい戸建て(旧耐震基準の物件や事故物件など)
- 費用をかけずに売却したい
- 売却を人に知られたくない場合
すぐに売却・現金化したい
買取の最大のメリットは、売却・現金化までの早さです。
不動産会社を通して買手を募集する仲介売却に比べて売却価格が安くなりますが、時間と手間をかけたくない方には買取がおすすめです。
例えば、相続した地方の戸建てや、離婚により売却したい場合など、手間なく早く売ってしまいたい場合に検討してみましょう。
売却しなければいけない期限が決まっている
住み替えをする場合や相続後に戸建てを売却する場合は、「いつまでに売却しなければいけない」と期限が決まっていることもあります。
仲介は買主が見つかるまで売却できませんが、買取であれば決めた日ちょうどに売却できます。
期限に2,3ヶ月の余裕がある場合は、買取保証というサービスも検討してみましょう。
買取保証は、仲介で買手が見つからなかった場合に、不動産会社に買取してもらえるサービスです。
仲介では買い手がつきにくい物件で売却したい
以下のような物件は、仲介で売りにくい傾向にあるため、買取を考えて見ましょう。
- 築年数が40年以上超える旧耐震基準の物件
- 立地が悪い
- 事故物件
- 接道義務を果たしていない(再建築不可物件である)
安全性への不安から、仲介では築40年を超える旧耐震基準の物件は売れにくいと言われています。
更に立地が悪い等の条件が重なると、更に売却が難しくなります。
事故物件と言われる物件や、前面道路との接面義務を満たしていない物件も、非常に需要が少なく売却しにくい物件です。
買取は、このような「仲介で売れにくい物件」でも比較的売りやすく、また手間もかかりません。
買取で売却できるか知りたい方は、査定を依頼し買取について相談してみましょう。
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費用をかけずに売却したい
古い家の売却では、場合によって解体やリフォームが必要になり、100~200万円単位で費用が掛かります。
加えて、仲介で売却する場合は不動産会社への仲介手数料も必要になります。
買取で売却する場合は、費用の負担がないため、手持ち資金がない方や、仲介で売却しても高く売れない物件の場合におすすめです。
売却を周りに知られたくない
家を売ることを周りに知られたくない方は買取での売却がオススメです。
仲介では、買主を募るためにチラシでのポスティング活動や、電柱や看板に掲載する広告活動をおこなうため、周囲の方に売却を知られることになります。
しかし、買取では不動産買取業者が物件の査定をしたらそのまま買取ますので、物件から引っ越しするまでの間で周囲の方々に知られるリスクがなくなります。
仲介がおすすめな戸建ての特徴
仲介が向いているケースについて解説していきます。
買取が向いているケース
- ローンが残っているため、できるだけ高く売却する必要がある
- 駅近や築浅、人気エリアの不動産を売却したい
- 売却期限に6か月程度の余裕がある
ローンが残っておりできるだけ高く売却する必要がある
戸建ては住宅ローンの完済ができなければ手放すことはできません。
そのため、売却価格で住宅ローンの完済が必要な方で、手持ちの資金や買取価格での完済ができなさそうであれば、できるだけ高く売れる仲介での売却がおすすめです
駅近や築浅、人気エリアの戸建てを売却したい
駅近物件や築浅物件など、人気エリアの戸建ては仲介での売却がおすすめです。
築浅・駅近などの好条件な物件はは1ヶ月~3ヶ月で売れる傾向が高いのでできるだけ早く売りたい方でも仲介でチャレンジしても売れる可能性が高いです。
どうしても売りきらなくてはならない期限がある方は、一定期間内に売れなかったら不動産会社が直接買取をしてくれる買取保証を併用するのが良いでしょう。
買取保証付き仲介とは
買取保証付き仲介とは、仲介で一定期間を過ぎても不動産が売れなかった場合、不動産会社が事前に約束した金額で買取してくれる買取方法です。
不動産仲介では物件がいつ売れるかわからないデメリットがあり、不動産買取では市場価格より安い値段で売却しなければいけないというデメリットがあります。
対して買取保証では、一定期間市場に出すことで市場価格で売れる可能性を残しつつ、期限内に売れなかった場合は不動産会社に確実に買い取ってもらえます。
売却期限に1年以上の余裕がある
売れにくい戸建てでも、売却するまでに1年以上の時間の余裕がある場合は仲介で売るのもおすすめです。
近年はリノベーションやリフォーム、DIYの需要も高まっており、築古で利便性の高くない物件であっても思わぬ需要があることが多いです。
特に自分でリノベーションをしたいという方も多く、リフォームをしていない築古物件であってもそのままの状態で売れることもあります。
時間に余裕のある方は一度仲介でチャレンジするのもおすすめです。
戸建て買取・仲介の査定は「すまいステップ」がおすすめ!
戸建ての「買取」か「仲介」かで悩んでいる方には、実際の価格を知ってから決めたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
そんな方にはすまいステップの一括査定がおすすめ。
すまいステップは、提携している不動産会社の9割が「買取」「仲介」どちらも対応、両方の査定価格が一度にできます。
どちらで売るかは、価格を見てから・不動産会社のアドバイスを比較してみて決めてOKです。
実際の価格を知ってから決められるため、売ると決めて後悔することなく進めることができます。
査定依頼は以下のフォームから簡単60秒でできます。「買取」「仲介」の査定価格を依頼する旨を記入してくださいね。
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