【専門家監修】不動産売却メディア「すまいステップ」

マンション売却の手数料の計算方法を解説!いくらかかるかシミュレーションしよう

  • 更新日:2024年4月26日
監修者松岡慶子
監修松岡慶子
神戸大学出身。音楽関係のライターとして、音楽専門誌等に執筆経験がある。 2016年10月28日に大阪市中央区に「はる司法書士事務所」を開設。監修本として「事業者必携 これならわかる 最新 不動産業界の法務対策」「事業者必携 不動産契約基本フォーマット 実践書式80」「図解で早わかり 民法改正対応! 最新 土地・建物の法律と手続き」(いずれも三修社)などがある。
【保有資格】司法書士
【URL】はる司法書士事務所
マンション売却の手数料の計算方法を解説!いくらかかるかシミュレーションしよう

マンション売却にかかる手数料の計算方法は以下の通りです。

マンション売却の手数料の計算方法
200万円以下の部分:売却価格×5%+消費税
200万円以上400万円以下の部分:売却価格×4%+2万円+消費税
400万円以上の部分:売却価格×3%+6万円+消費税

マンションを売却する時、不動産会社に依頼して売却すると「仲介手数料」が発生します。

そこで、「マンションを売却すると手数料はいくらかかる?」「どうやって計算するの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。

資金計画を立てるためには、手数料がいくらかかるのか事前に把握しておきたいですよね。

すまリス
不動産会社に多く請求されないか不安。

そんな方に向けてこの記事では、マンション売却にかかる手数料の計算方法を徹底解説します。

また、手数料の上限額についても解説しています。不動産会社に不当な請求をされないためにもぜひ最後まで読んでみてください。

マンション売却の手数料は売却価格ごとに異なる

マンション売却にかかる手数料は、マンションがいくらで売れるかによって金額が異なります。

そもそも仲介手数料とは?

手数料とは、不動産会社に対する成功報酬であり、売却が成立したら支払うものです。不動産会社に売却すると、広告の作成や掲載などの様々な売却サポートが行われます。そこで、売却が無事成立へと至ったら、報酬として仲介手数料を支払います。

また、手数料には上限額が定められており、不動産会社は上限額を超えて手数料を請求できません。

手数料がいくらかかるか計算するには、まずはマンションがいくらで売却できそうなのか把握することが大切です。

すまいステップなら簡単に査定価格が分かる
リナビス
リナビス

一括査定であなたの家の適正価格が分かる
オンライン対応

リナビス
step1
リナビス
step2
リナビス
step2
リナビス
step3
リナビス
step4

マンション売却の手数料の計算方法

マンション売却にかかる手数料は、以下の計算式に当てはめて算出できます。

マンションの売却価格手数料の計算方法(法定上限額)
①200万円以下の部分売却価格×5%+消費税
②200万円以上400万円以下売却価格×4%+消費税
③400万円以上売却価格×3%+消費税

マンションの売却価格を①②③に分けてそれぞれ計算し、最後に全て合計して出た金額が手数料の上限額です。

たとえば、マンションが1,000万円で売却できたとします。1,000万円のうちの200万円の部分(200万円200万円を超える400万円以下の部分(200万円400万円を超える部分(600万円のように売却価格を3つに分けて計算し、それぞれ出た数字を合計します。
仲介手数料の計算方法を解説する図

この章では、マンション売却にかかる手数料の計算方法について、さらに詳しく解説していきます。

  1. マンションの売却価格を把握
  2. 200万円以下の部分を計算
  3. 200万円以上400万円以下の部分を計算
  4. 400万円以上の部分を計算
  5. ①②③を合計

マンションの売却価格を把握

まずは、マンションがいくらで売却できそうか把握するところから始めましょう。

以下のシミュレーターを使ってマンションの情報を入力すると、想定売却価格がその場で算出されます。

マンションの売却相場は自分で調べることもできます。以下の記事では、売却相場の調べ方について解説しているので、合わせて参考にしてみてください。

①200万円以下の部分を計算

では順番にひとつずつ計算してみましょう。

すまリス
先ほど出た売却価格に当てはめて計算してみよう!ここでは1,000万円で売却できたとして計算していくよ。

まずは200万円以下の部分の計算です。

マンションが1,000万円で売却できたとすると、1,000万円のうちの200万円以下の部分とは200万円を指します。

すまリス
「売却価格×5%」の計算式に当てはめよう!消費税は最後にまとめて計算するよ。
200万円×5%=10万円

②200万円以上400万円以下の部分を計算

続けて、200万円以上400万円以下の部分の計算です。

1,000万円のうちの200万円以上400万円以下の部分とは、200万円を指します。

すまリス
ここまでは、売却価格がいくらでも同じ計算になるよ!

200万円以上400万円以下の部分は、「売却価格×4%」の式に当てはめて計算します。

200万円×4%=8万円

③400万円以上の部分を計算

次に、400万円以上の部分の計算です。

1,000万円のうちの400万円以上の部分とは、600万円を指します。

すまリス
1,000万円-400万円=600万円ってことだね!
マンションの売却価格によって400万円以上の部分の金額は異なります。
マンションの売却価格が1,500万円なら1,100万円、2,000万円なら1,600万円、2,500万円なら2,100万円…となります。
400万円以上の部分は、「売却価格×3%」の計算式に当てはめて計算します。
600万円×3%=18万円

④1~3を合計

最後に、①②③で出た数字を合計して、消費税を足します。

  1. ①10万円+②8万円+③18万円=36万円
  2. 36万円+消費税(10%)=39万6,000円

マンションを1,000万円で売却した場合、手数料の上限額は39万6,000円となります。

すまリス
計算方法は分かったけど、何度も計算しなくちゃいけないから少し面倒…簡単に計算する方法はないのかな?
自分で計算する場合は、以下の速算式を使うと便利です。
マンションの売却価格手数料の上限額(速算式)
①200万円以下の部分売却価格×5%+消費税
②200万円以上400万円以下売却価格×4%+2万円+消費税
③400万円以上売却価格×3%+6万円+消費税

マンションは400万円以上で売却されることがほとんどなので、③の計算式に当てはめれば簡単に手数料の上限額を算出できます。

また、現状は多くの不動産会社が上限額いっぱいで手数料を設定しているため、不動産会社によって手数料の金額の差はあまりないと考えてよいでしょう。

中には「仲介手数料無料」を謳う不動産会社も存在します。

しかし、手数料の安さだけで不動産会社を選んでしまうことはおすすめできません。不動産会社選びに失敗しないためにも、ぜひ以下の記事も合わせて読んでみてください。

みんなの不動産売却体験談

福岡県北九州市八幡西区 / 50代

査定価格1,900万円売却価格1,950万円

不動産会社の決め手
査定額が高い事はもちろん重要な要素ですが、愛着のある長年住んだ家ですから、価値観を尊重してくれて、親身になってくれる担当者、会社にお願いしたいと思いました。
この口コミをもっと見る

兵庫県姫路市 / 50代

査定価格1,300万円売却価格980万円

不動産会社の決め手
不動産売買については初めてなので、決め手というものではないが、これまでの経験値から不動産会社に対しては偏見を持っている。 人間性の良し悪しは、短期間で見抜けるとは思わないが、建前上だけでみても、誠実か不誠実かは解る…
この口コミをもっと見る

滋賀県東近江市 / 60代

査定価格300万円売却価格120万円

不動産会社の決め手
分かりやすく説明してくれる。質問に対して知ったかぶりをしないで誠意を持って答えてくれる。常識的な質問もしやすい対応をしてくれる。フットワークが軽く対応がスムーズ。
この口コミをもっと見る

東京都江戸川区 / 30代

査定価格3,500万円売却価格3,600万円

不動産会社の決め手
複数社から見積もりを取得して、なおかつ担当者からの説明を受けました。その上で担当者の印象が良かったのと説明がわかりやすかった、見積もり査定額が希望に近かったため
この口コミをもっと見る

東京都新宿区 / 40代

査定価格6,800万円売却価格7,800万円

不動産会社の決め手
最も大きな決め手は、専任媒介契約とすることで、売却費用に応じて仲介手数料を軽減する契約の締結が可能であったこと。その他、速やかに訪問により売却の戦略について説明してくれたため。
この口コミをもっと見る

マンション売却の手数料は上限額を超えて請求されない

先にも述べているように、マンション売却を不動産会社に依頼すると「仲介手数料」を支払うことになります。

仲介手数料とは、売却が成立したら不動産会社に支払う成功報酬のこと。売買契約締結時と物件引き渡し時の2回に分けて支払うことが一般的。

仲介手数料は、宅建業法によって請求できる上限額が定められています。

つまり、定められた上限額を超えて不動産会社から仲介手数料を請求されることはありません。

すまリス
上限額がいくらか把握できていれば騙されるような心配もないね!

また、平成30年1月1日の宅建業法一部改訂で、「低廉な空き家にあたるマンションの売却」における手数料の上限額に特例が設けられました。

この特例により、低廉な空き家にあたるマンションを売却した場合は、売却価格が400万円未満であっても手数料の上限額は「18万円+消費税」となります。

不動産会社は、マンションの調査などにかかった費用を上乗せして手数料を請求できます。

たとえば、売却価格が300万円だったとしても、売却したマンションが低廉な空き家である場合は、不動産会社は手数料として最大「18万円+消費税」まで請求できるということです。

(参考:国土交通省「宅地建物取引業法 法令改正・解釈について(平成29年12月4日国土動第104号により一部改正(平成30年1月1日施行)」

売却したいマンションが「低廉な空き家」にあたる場合は、不動産会社から売主に告知があるはずです。不安な場合や疑問点があれば不動産会社に尋ねてみましょう。

マンション売却ではこんな不動産会社に注意!

すまリス
手数料で損したくない!どんな不動産会社に気を付けたらいいの?

この章では、注意すべき不動産会社について以下の2つを解説します。

  • 手数料以外の費用を請求してくる
  • 手数料を先払い請求してくる

手数料以外の費用を請求してくる

手数料以外の費用を請求してくる不動産会社には注意しましょう。

仲介手数料には、物件の査定や広告・手続きの代行・買主との交渉など、マンション売却に伴う活動費用が含まれます。

そのため、「広告費や査定費用は実費です」などと手数料以外の費用を請求されても応じる必要はありません。

以下のような場合は、手数料とは別に費用を請求されることがあります。ただし、いずれも事前に売主への説明と同意が必要です。

  • 売主の希望により通常では行わないような広告を特別に行った
  • 遠方のマンションを売却するために不動産会社が現地に出張した
すまリス
手数料の範囲外の営業行為を依頼した場合は、別途費用がかかることがあるよ!

売却活動に対する希望がある場合は、別途費用がかかるかどうか事前に確認しておきましょう。

手数料を先払い請求してくる

不動産会社が手数料を先払いで請求することは、宅建業法によって禁じられています。

先にも述べているように、手数料とは不動産会社への成功報酬であり、売却が成立した時に支払い義務(請求権)が発生します。

そのため、売却相談や媒介契約の段階で手数料を請求されても応じる必要はありません。

「着手金として手数料の一部を払ってください」などと手数料の先払いを求める不動産会社には十分注意しましょう。

手数料を払うタイミングについては以下の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてみてください。

マンション売却の手数料は事前に計算しておこう

マンション売却にかかる手数料の金額は、マンションがいくらで売却できたかによって異なります。

不動産会社が売主に請求できる手数料の上限額は宅建業法によって定められています。

そのため、手数料の計算方法を知っていれば、いくらかかるのか目安が分かります。

マンション売却にかかる手数料の計算方法は以下の通りです。

▼マンション売却にかかる手数料の上限額

  • 200万円以下の部分売却価格×5%+消費税
  • 200万円以上400万円以下の部分売却価格×4%+2万円+消費税
  • 400万円以上の部分売却価格×3%+6万円+消費税

マンション売却で手数料がいくらかかるのかしっかり把握しておけば、不動産会社に騙されるような心配も必要ありません。

直前になって資金が足りないなどのトラブルを避けるためにも、できるだけ正確な手数料の金額を計算しておきましょう。

また、マンション売却では、手数料の安さやネームバリューで不動産会社を選んでしまうと危険です。

すまいステップ」では、独自の基準で厳選した優良企業のみと連携しており、初めてマンション売却する方にもおすすめです。

一度の申し込みで最大4社までの査定結果を受け取れるので、不動産会社選びに迷ったらぜひ利用してみてください。

都道府県ごとの不動産売却情報

お住まいの地域の売却相場・不動産会社をチェックしよう

すまいステップなら簡単に査定価格が分かる
リナビス
リナビス

一括査定であなたの家の適正価格が分かる
オンライン対応

リナビス
step1
リナビス
step2
リナビス
step2
リナビス
step3
リナビス
step4
1000社以上の優良不動産会社が参画

不動産会社選びで、
数百万円も
売却額が変わる

不動産会社選びで、数百万円も売却額が変わる
【完全無料】うちの価格いくら?