「築年数は古いけど、なんとか家を買取してもらいたい……!」
築年数の古い家を売却したいと思った時、買取でなるべく早めに手放したいと考える方は多いと思います。
しかし、そもそも古い家を買取で売却できるのかどうか、疑問に思っている方も少なくないでしょう。
本記事では、「実際に古い家の買取は可能なのか」「買取をしてもらう際のポイントは何か」「買取以外に家の処分方法はあるか」などなど、古い家の買取にまつわる様々な疑問を解消していきます!
築年数が古い家の買取は困難
そもそも、築年数が古い家の買取は可能なのか、不可能なのか、気になる方は多いと思います。
結論からお伝えすると、築年数が古い家でも買取で売却することは可能です。
しかし、築年数の浅い家と比べると、買取を受け入れてもらえる会社を探すのは難しいです。
また、売却した際の利益も少なくはなってしまいます。
この章では、古い家の買取が難しくなる2つの理由と、古い家だと見なされる築年数の基準について解説していきます。
古い家の買取が困難な理由①:耐用年数が過ぎている
家は建てられる構造などによって、「耐用年数」というものが存在します。
これは税務上の資産価値を表す数字であり、築年数がその指標となっています。築年数が古くなると、定められた耐用年数を超過してしまい、不動産の価値がなくなってしまうのです。
不動産自体の価値がなくなってしまうことによって、価値のないものに買取手を見つける事が難しくなってしまうのです。
こうした理由が、築年数の古い家の買取が難しい一つの要因といえます。
古い家の買取が困難な理由②:不動産会社の収益が見込みづらい
買取とは、仲介とは違い、売主から不動産会社が不動産を買い取ったのち、リフォームなどを行って再販する形を言います。
その為、不動産会社が解体費用や再販に伴う資金を負担しなければなりません。
このような販売形態となると、築年数が古い家は再販にかかる費用も高くなる傾向にある為、不動産会社の負担も大きくなります。こうした理由から、築年数が30年を超えている家は買取不可、など買取出来る築年数に条件をつけている不動産会社も珍しくはないのです。
買い取ってくれる不動産会社を探すという工程が、築年数の古い家を持つ売主にとって難しいという事を頭にいれておきましょう。
築年数毎の具体的な価値の変化
家の築年数とその価値が比例関係にある事は知っている方も多いと思います。
ここからは、具体的な築年数を用いて各築年数の家がどれくらいの価値を持つのか、簡単にお伝えしていきたいと思います。
一般的には築20年を超えると「古い家」
一般的に、「古い家」として認識されるのは築年数が20年を超えている家です。これは、家の耐用年数が約20年と言われていることが基準となっているようです。
しかし、木造や鉄筋など、構造によっても耐用年数にはばらつきがあります。つまり全ての家が一口に「20年経過しているから古い」とは言い切れません。
その為、この数字は一つの目安として覚えておくとよいでしょう。
築40年以降は市場価値はゼロ
築年数が40年を超えると、木造や鉄筋などに関係なくどのような構造の家でも市場価値はゼロになると言われています。
その為、40年を超えている家の買取を考えている方は、「古い家」と認識しておく必要があります。
20年~40年の間の物件も、多少ばらつきはあると思いますが、ゼロではなくとも市場価値自体は非常に低くなっているという事を知っておきましょう。
古い家を買取してもらう方法
古い家の買取が難しい事はここまでの内容で理解できたかと思います。これらの情報のみを見ていると、築年数が古い、特に40年以上経過している家の買取は絶望的なのでは?という風に思ってしまうかもしれません。しかし、前述した通り、古い家でも買取自体は可能です。
ここからは、具体的に古い家でも買取を可能にする手段を2つご紹介しましょう。
古い家の買取を受け入れている業者に買取依頼をする
最も効果的な方法は、築年数が古い家の買取を積極的に行っている業者に買取を依頼することです。
前述した通り、買取業者の中には築年数が一定を超えている家の買取は行わない、と条件を付けている所もあります。しかし、逆に古い家の買取を得意とする企業も存在しています。
その為、まずはそのような企業に積極的に相談する事をお勧めします。
具体的に、古い家の買取を行っている企業は以下があげられます。
オススメ業者①カチタス
カチタスは古い家の買取を中心に行っている企業で、平均の買取を行う不動産の築年数が35年と全体的に古い家の買取をしているようです。
またホームページには、他社で断られるような古い物件もお任せください!と書かれているため、古い家の買取をひとつの売りにしている企業と言えますね!
オススメ業者②リプライス
リプライスは、もともと再販を専門としているため、リノベーションなどのノウハウがしっかりしている業者です。その為、買取家の状態が悪くても、受け入れてくれる事が多いようです。
リノベーションなど手を加える必要がある古い家の買取にはもってこいの企業なのではないでしょうか。
このように、古い家を積極的に買い取ってくれる企業に頼むという方法は非常に効率的で有効な手段と言えます。紹介した業者以外にも古い家の買取を受け入れている業者を調べてみるといいでしょう。
一括査定サイトを活用する
次に一括査定サイトを利用するという方法です。
一括査定サイトとは、不動産の簡単な情報をサイト上で入力すると、無料で複数の業者に同時に査定してもらえるツールです。
ひとつ前のパートでは、「ピンポイントで古い家の買取を得意とする業者を探す」という方法を紹介しましたが、この一括査定サイトでは、よりピンポイントにご自身の物件なら買い取ってもいい、と考えてくれる業者を絞り込む事が出来ます。
一括査定サイトはいくつかありますが、中でも特にお勧めするサイトは「すまいステップ」です。
すまいステップは、独自の運営方針に従って厳選された優良企業のみと提携を組んでいるため、信頼して仲介を依頼できる不動産会社のみに査定依頼ができます。
このサイトでは厳選した優良な不動産会社のみが登録されているため査定結果には信頼を置くことができますし、一度に最大6社の比較がで可能であるため、効率的に適切な不動産会社を探す上で最適なサイトといえるでしょう。
ぜひ、活用してみてはいかがでしょうか。
古い家を買取以外で処理する方法
ここまでで、古い家の買取を中心に説明してきましたが、買取以外にもいくつか古い家を処理する方法は存在しています。
ここからは他の方法の紹介やそれぞれの手段のメリット、デメリットについて簡単にご紹介しましょう!
その①:古家付き土地として売却
一つ目の方法は古家付き土地として売り出す手法です。古家付き土地とは、土地を探している人、中古住宅の購入を検討している人の両方に目をむけてもらえる可能性がある販売方法です。
この方法で売り出すことによって、買主の対象の幅が広がり目にとめてもらいやすくなるところがメリットとしてあげられます。
しかし、土地として購入したい人が売却する相手となる場合、家の解体費用を負担しなければならない事がほとんどです。そのため、売却益と費用の兼ね合いを考えて交渉する事が非常に大切だと言えるでしょう。
その②:リフォームを施した後売却
次にリフォームを行い売却する方法です。築年数が経ち、家の状態が悪いまま販売を行うと、買い手がなかなか見つからないという状況に陥る事も珍しくありません。
そのため、一度家をリフォームして綺麗な状態の家で売り出す事で、買い手を見つけやすくするというやり方です。
もともとの家の状態をアップグレードする為、家の魅力を上げられるというメリットはありますが、かなり築年数が古い家には非常にリスクが大きい方法と言えます。
リフォームは自分負担で、改善をしても必ず売れるとは限りません。直すべきところが必然的に多くなってしまう古い家だと、リフォームにかなりお金をかけたが結局売れなかった、という事態も招きかねません。
そのため、こうしたリスクを理解し、家の状態としっかり相談することが非常に重要です。
その③:解体し更地として土地を売り出す
最後の方法は、家自体を解体し、土地として売り出すというやり方です。前述した通り、築年数が経ちすぎている家の価値はゼロと考えられます。その為、土地のみを売り出す方が買い手が見つかりやすいという考え方もあります。しかし、解体費用は自分持ちであるため、そこが非常におおきなデメリットとなります。
土地の場所などの観点から、土地自体のニーズが高い場合には有効な選択肢であると言えます。
まとめ
古い家の処理方法は築年数の浅い家の比較すると困難に感じると思います。しかし、正しい情報を得て判断していけば、損をせず効率的に処理を行う事が十分可能です。
自分の物件に合う方法を見つけて、後悔のない取引を目指しましょう!