ペットを飼っているマンションの売却を検討した際、ペットを飼っていたという理由で売却価格が下がってしまうのでは?と気になる人は多いのではないでしょうか。
この記事では、
- ペットのいるマンションの査定額が下がる理由
- ペットのいるマンションの査定額を下げないための対策
について解説しています。
記事を最後まで読んで頂ければ、ペットを飼っていたことで残ってしまったマンションの負債を事前に取り除き、安心して売却活動に臨めるはずです。
ペットがいるマンションの査定額は下がる
以下の画像は、東京都のマンション価格と東京都のペット可のマンション価格を比較した画像です。
参考:レインズ「月例速報マーケットウォッチ2022年1月度」
画像の通り、ペット可のマンション価格は東京都の平均価格と比べ約480万円も低いです。これは査定時点で、相場より低く査定されている可能性があります。
ですが、「ペットを飼っているから」という理由だけでマンションの査定額は下がりにくいです。
ではなぜ査定額が下がってしまうのか、それはペットを長年飼育していたことによる“部屋の劣化”によってマンションの査定額が下がる可能性があります。
マンションの劣化具合にもよりますがひどい場合、売却価格が数十万円下落することもあるので、劣化した部分を修繕するようにしましょう。
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ペットがいるマンションの査定額が下がる理由
マンションの売却価格が下がる理由は、ペットが原因の部屋の劣化です。その他にも、マンションの売却価格が下がる理由になるものがあります。
ペットがいるマンションの売却価格が下がる理由は以下の通りです。
- 犬や猫による壁や床のひっかき傷
- 部屋全体に染み付いた独特の臭い
- ノミやダニの発生
上記の要因によって物件自体の状態が悪くなり、高く売ることが困難になるということです。以下で詳しく解説していきます。
壁や床に出来た“ひっかき傷”
ペットを飼っているマンションは部屋中の壁や床に爪による“ひっかき傷”が出来てしまい、ボロボロになってしまうケースが多いです。
特に猫は爪とぎで日常的に壁や床をひっかていますので、部屋が傷だらけになりやすいです。長年に渡る爪とぎで付いてしまった傷は、購入希望者の内覧時に最も悪い印象を与えてしまいます。
部屋全体に染み付いてしまった“臭い”
毎週欠かさずにペットを洗っていたとしても、動物独特の臭いは気付かない内に壁や家具、カーテンなどに染み付いてしまうものです。
特にクロスなどの素材は臭いを吸収しやすく、なかなか落ちるものではありません。部屋に染み付いたペット独特の臭いは査定価格を下げる大きな要因と言えるでしょう。
ノミやダニの発生
近年ではペットに関する医療も発達し、予防注射などによりノミやダニの発生は抑えられています。しかし、未だに「ペットがいる部屋=ノミやダニが発生している」というイメージは払拭できていないのが現状です。
子供がいる家庭ではハウスダストの心配もあるでしょう。
「ペット可」と「ペット共生型」マンションの違い
ペット可のマンションとは、読んで字の如くペットを飼育することが許可されているマンションです。
必ずしもペットと暮らしている人が入居する訳ではないため、築年数が古いマンションの場合はペットと暮らすことを前提とした設備や工夫が施されておらず、売却価格が下がりやすいです。
ペット共生型のマンションはペットと暮らすことを前提としているので、
- 傷つきにくい床
- 張替えしやすいクロス
- 防臭のための空気清浄機能などの設備
- ペット用の足洗場
などの設備が充実しており、もちろん入居者もペットと共に入居することになるのでマンションの価格は下がりにくいと言われています。
ペット共生型マンションの例(出典:ペット共生型マンション | アトラス企画ラボ)
ペットがいるマンションの査定額を下げないための対策
前章では、ペットの飼育による部屋の劣化によって価格が下がることを解説してきました。これらの要因は必ず事前に修繕なり対策をしておきましょう。
以下に事前にしておいた方が良い修繕をまとめした。修繕にかかる費用相場も併せて記載していますので是非チェックしてみてください
壁や床に付いた傷の修繕
猫や犬の爪についた傷は必ず修繕しておきましょう。「修繕」と言ってもいきなリフォーム業者に依頼するのではなく、自分で出来る範囲であれば自分で修繕するようにしましょう。
以下ではペットの飼育によって傷がつきやすい、
- 壁(クロス)
- 床(フローリング)
の2つの観点で修繕方法を説明します。
壁(クロス)の修繕
まずは壁面の素材に使われるクロスの補修方法ですが、「ジョイントコークA」という瞬間接着剤を使用します。破損部分にキレイな壁紙を貼り付ける時に使うことができ、チューブになっているので、手を汚さずに使えます。
ジョイントコークA
クロスが剥がれてしまっている場合は接着剤でくっ付け、クロス自体がなくなっている場合は全く同じ素材のクロスを購入し貼り付けましょう。多少凹凸が出来るかもしれませんが、指で軽く押し込んで上手く周りと馴染ませるようにしましょう。
床(フローリング)の修繕
フローリングの修繕はテープを貼ることで修繕可能です。テープとはフローリングとマッチする木目調のテープです。様々な色のバリエーションが存在するので、自分のマンションの床のフローリングの色とマッチするものを選びましょう。
また、床に凹んでしまった部分がある場合は補修パテを使って凹み部分を埋める方法がおすすめです。インターネット等で「室内補修用かべパテ」を探しましょう。金額も1000円以下で購入することができます。
部屋に染み付いた臭いの除去
次に、ペット独特の臭いを除去するようにしましょう。ひっかき傷とは違い目には見えないものですが、内覧者に悪い印象を与えてしまう大きな要因です。
以下に臭いの除去のための細かい対策を記載します。
カーペットやソファ、カーテンなどの布製品の処分
買ったばかりのカーペットやソファなどは問題ないですが、長年使用していると本人も気づかない内にペット独特の臭いがしみ込んでいるものです。水拭きぐらいでは効果が薄いので、思い切って処分するのがおすすめです。
消臭クロスへの張替え
壁のクロス素材にも表面に防臭剤を加工してある「消臭クロス」というものが存在します。クロスに特殊な加工をもたらし臭いを分解するというものです。
壁紙の張替えを全て自分で実施するのは困難なので、こちらは業者に依頼することになります。以下に一例ですが、業者に依頼した際の費用相場を掲載しておきます。
帖数/張り面積 | スタンダード(税込) | ハイグレード(税込) |
---|---|---|
〜5帖/35m²まで | 総額39800円 | 総額44800円 |
6帖/40m²まで | 総額47800円 | 総額57800円 |
7帖/43m²まで | 総額51800円 | 総額61800円 |
8帖/48m²まで | 総額57800円 | 総額67800円 |
9帖/51m²まで | 総額62800円 | 総額72800円 |
10帖/54m²まで | 総額69800円 | 総額76800円 |
劣化が酷い場合は業者によるハウスクリーニング
あまりにも部屋全体の劣化がひどく、自分ではどうにも出来ない場合や、費用に余裕がある場合は業者によるハウスクリーニングを利用しましょう。
長年のペット臭を完全に取り除けるのはもちろん、ペット臭以外の単純な汚れも取り除けるのが魅力です。多少金額はかかりますが、マンション売却の利幅を考えると安い買い物だと捉えましょう。
以下がハウスクリーニングの一般的な料金相場となります。
部屋の広さ、間取り | 料金 |
---|---|
ワンルーム、1K | 15000~30000円 |
1DK、1LDK | 30000~40000円 |
2DK、2LDK | 30000~70000円 |
3DK、3LDK | 50000~85000円 |
4DK、4LDK | 70000~100000円 |
リフォームは基本的に不要!
ハウスクリーニングは検討したとしても、リフォームは不要です。
ハウスクリーニングと比べリフォームは費用が膨大で、売却時に回収できない可能性があり、結果的に損失につながることがあります。
次の買主がペットを飼う予定であれば、修繕してもまた傷がつくので、その分値引きなどの交渉で成立する可能性もあるからです。
内覧当日はペットを外に出しておく
内覧当日はペットを人に預けるなり、家族に散歩させるなど外出させておくようにしましょう。
臭いの対策も兼ねていますが、ペットが興奮したり買主にアレルギーがある可能性を考え、ペットは家の外に外出させておくほうがよいでしょう。また、内覧ギリギリまで換気と掃除は怠らないようにしましょう。
買主がペットをすでに飼っていたり購入する予定であれば、散歩コースや動物病院、ペットショップ情報などペットと暮らしやすい環境をアピールするのもよいです。
経験豊富な不動産会社に依頼する
これはペットの有無に関わらない話かもしれませんが、マンション売却を成功させる上で不動産会社はパートナーとも言える存在です。事実、営業マンの能力差で売れるまでの期間や最終的な売却価格に大きな差が出ています。
不動産会社に連絡をする際は必ず「ペットのいたマンションを売却した経験はあるか」「どのような戦略で売却をしたのか」ということを質問するようにしましょう。経験があることに越したことはありません。
おすすめは複数の不動産会社に一括で見積もりを取る方法ですが、インターネットの不動産一括査定サービスを利用するようにしましょう。
特にすまいステップは自分にあった不動産会社を、最大4社紹介してくれるサイトです。また、優良な不動産会社しかないというのは、お客からクレームの多い会社は、徹底的に排除しているからなのです。無料見積もりですので、売却するときに一度試してみてはいかがでしょうか。
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記事のおさらい
ペットのいるマンションの査定額は下がる?
ペット可のマンション価格は東京都の平均価格と比べ約480万円も低いです。これは査定時点で、相場より低く査定されている可能性があります。ですが、「ペットを飼っているから」という理由だけでマンションの査定額は下がりにくいです。ではなぜ査定額が下がってしまうのか、それはペットを長年飼育していたことによる“部屋の劣化”によってマンションの査定額が下がる可能性があります。マンションの劣化具合にもよりますがひどい場合、売却価格が数十万円下落することもあるので、劣化した部分を修繕するようにしましょう。詳しく知りたい方はペットがいるマンションの査定額は下がるをご覧ください。
ペットがいるマンションの査定額が下がる理由は?
ペットがいるマンションの査定額が下がる理由は以下の通りです。
- 犬や猫による壁や床のひっかき傷
- 部屋全体に染み付いた独特の臭い
- ノミやダニの発生
詳しくはペットがいるマンションの査定額が下がる理由をご覧ください。
ペットがいるマンションの査定額を下げないための対策は?
あまりにも部屋全体の劣化がひどく、自分ではどうにも出来ない場合や、費用に余裕がある場合は業者によるハウスクリーニングを利用しましょう。長年のペット臭を完全に取り除けるのはもちろん、ペット臭以外の単純な汚れも取り除けるのが魅力です。詳しく知りたい方はペットがいるマンションの査定額を下げないための対策をご覧下さい。
その他のマンション査定でチェックされるポイントは?
その他のマンション査定でチェックされるポイントは以下の通りです。
- 築年数
- 立地
- 景観
- 間取り
- 管理・設備の状況
詳しくはその他のマンション査定でチェックされるポイントをご覧ください。