マンションを売却するなら、できるだけスムーズに、そして高く売りたい ですよね。
売却のタイミングによって売れやすさは大きく変わります。例えば、2~3月は新学期や転勤に向けた引っ越し需要が高まり、マンションが売れやすい時期 とされています。
一方で、梅雨時や真夏は買主の動きが鈍く、年末は忙しさから売却活動が進みにくい など、売り出す季節によって状況が異なります。
本記事では、マンション売却に適した時期を、季節や市場の動向などさまざまな観点から解説 します。



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季節から見るマンション売却のおすすめ時期
次に、季節におけるおすすめの時期を解説します。
何月が売れやすいのか確認しておきましょう。
2~3月が最も売れやすい
マンションは2~3月が最も売れやすい時期です。
実際に、時期によってどれくらいの成約差があるのか見てみましょう。
以下は、レインズが公表している2021年の首都圏地域別中古マンション(東京都)の成約件数を表したものです。
月 | 成約件数(件) |
---|---|
1月 | 1,775 |
2月 | 1,824 |
3月 | 2,221 |
4月 | 1,757 |
5月 | 1,675 |
6月 | 1,609 |
7月 | 1,555 |
8月 | 1,275 |
9月 | 1,610 |
10月 | 1,765 |
11月 | 1,782 |
12月 | 1,521 |
引用元:REINS_TOWER(東日本不動産流通機構):月例マーケットウォッチ(2021年度)
1月から成約数が増えており、3月は2,221件と1年のなかで唯一2,000件を超えています。
12月、1月ごろから不動産購入に向けて動きだし、2~3月で成約するのが一般的な買主の動きです。
このように、1年のなかでも2~3月が最も売れやすいため、売却活動を始める方は12、1月ごろから動き始めるのがよいでしょう。
8月・12月は売れにくい
2~3月が最も売れやすいとお伝えしましたが、逆に8月と12月は売れにくいので注意しましょう。
成約数を見ても8月は1,275件、12月は1,521件とかなり少なめです。
3月と8月に関しては1,000件近くも成約件数の差があり、いかに8月が売れにくいかわかるでしょう。
このように、月によって成約件数が大きく異なるため、8月や12月を避けて売り出すのがおすすめです。
築年数から見るマンション売却のおすすめ時期
マンション売却における築年数のおすすめ時期を解説します。
築年数によって売却価格がどれくらい変わるのか見てみましょう。
築5年以内が高く売れやすい
築5年以内が最も高く売れやすい時期です。
まずは実際の成約価格を見てみましょう。
以下は、首都圏中古マンションの築年数別成約価格を表してグラフです。
REINS TOPIC「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」を参考にすまいステップ編集部が作成
築5年以内のマンション成約価格は6,638万円と非常に高いのがわかります。
マンションに限らず、建物は築年数の経過とともに価格が減少していきます。築5年であれば新築時と比べて価格の減少率も低く、条件によっては新築時と同等の価格で売れる可能性もあるでしょう。
築5年を超えたら20年目までなら売れやすい
築5年以内であれば高く売れやすいとお伝えしましたが、すでに所有しているマンションが築5年を超えている方もいるでしょう。
そんな方は、築20年目までに売却するのがおすすめです。
実際の中古マンションの成約率を築年数別で見てみましょう。
東日本不動産流通機構「築年数から見た首都圏不動産流通市場(2019)」を参考にすまいステップ編集部が作成
築6年~10年の成約率が最も高くなっており、築21年以降は成約率が下降しているのが分かります。
つまり、最も売れやすい築年数は築6~10年であり、築21年を超えると売れにくくなるということです。
築5年以内であれば高い価格で売れる傾向にありますが、買主からすれば価格が高いので価格が安くなった築10年前後のマンションを買う人も多くいるのです。
ライフイベントから見るマンション売却のおすすめ時期
ライフイベントにおけるおすすめの時期を解説します。
人生には大きな転換期が訪れますが、特にどのタイミングが売却に適した時期なのかを確認しておきましょう。
転勤
転勤は売却に適したタイミングです。
一時的な転勤で、また戻ってくることがわかっているのであれば売却しなくてもよいですが、今後も戻らないようであれば売却した方がよいでしょう。
このことからも、転勤によって今の家に長期間住まなくなる場合は売却した方がよいといえます。
このような場合は賃貸に出すのもひとつの方法です。
賃貸に出せば、家賃収入を毎月得られるため、資金面でのメリットが大きくなります。
どちらにせよ、転勤になった場合はその家に住まなくなるため、売却か賃貸で手放すのがよいでしょう。
子どもの成長・進学に合わせる
子ども成長や進学に合わせるのも売却に適したタイミングです。
子どもが成長して今の子ども部屋では不十分になる場合もあるでしょう。それに伴って学校の近くに引っ越すのもひとつのタイミングです。
定年退職後
定年退職後も売却時期としておすすめです。
子どもが成長して独立している場合、今の間取りだと広すぎるケースがあります。また、老後は病気や怪我などをしやすく、病院に近い方が生活しやすくなるでしょう。
住宅ローンも完済しているケースが多いため、定年退職後は売却に適した時期といえます。
経済状況から見るマンション売却のおすすめ時期
経済状況からマンション売却に適した時期を見てみましょう。
2024年は売り時なのか、今後の金利状況などを解説します。
2025年はマンションの売り時
2025年はマンションの売り時といえます。
これは、不動産の価値を示す「不動産価格指数」が関係しています。
以下は、国土交通省が公表している「不動産価格指数」の推移をもとに、すまいステップが作成したグラフです。
国土交通省「不動産価格指数」を参考にすまいステップ編集部が作成
マンションの指数が特に大きく上昇しており、2025年の指数は2010年の2倍近くまで上昇しています。
不動産価格指数は不動産の動向や価値を示す数値であり、上昇しているほど不動産の価値や価格も上昇しているということです。
2013年以降は毎年上昇傾向にあるため、2025年以降もマンションの価値は上昇していくと想定できます。
次に実際のマンション価格の推移を見てみましょう。
以下は、全国におけるマンション平均相場を表したグラフです。
株式会社不動産経済研究所「全国新築分譲マンション市場動向2023年」を参考にすまいステップ編集部が作成
2017年以降、毎年価格が上昇しており、2025年は6,000万円近くにまで高騰しています。
10年前の2014年と比べて約1,600万円も価格が上昇していることから、いかにマンションの価値が高くなっているかわかるでしょう。
2025年現在もマンションは人気な不動産のため、高い価格で売却できる可能性が高いです。
マイナス金利政策の解除&金利上昇の決定
金利状況も売却時期に影響するポイントです。
現在は超低金利時代であり、金利1%以下で住宅ローンを借りられる金融機関もあるため、資金力が豊富でなくても不動産を購入しやすい状況といえます。
言い換えれば、買い手が多い状況であり、売り手からすれば金利が高い時代と比べて売りやすいといえます。
しかし、2024年3月20日に日銀の植田総裁は、マイナス金利政策の解除と金利上昇することを決定しました。
日銀は、19日まで開いた金融政策決定会合で、「マイナス金利政策」を解除し、金利を引き上げることを決めました。
日銀による利上げはおよそ17年ぶりで、世界的にも異例な対応が続いてきた日本の金融政策は正常化に向けて大きく転換することになります。引用:NHK
これにより、今後は金利上昇していくと想定されるため、今よりも買い手が少なくなる可能性が高いといえます。
所有期間から見るマンション売却のおすすめ時期
所有期間によってもおすすめの売却時期が異なります。
譲渡所得にかかる税金は2パターンあり、所有期間によって異なります。
所得の種類 | 税率 | 条件 |
---|---|---|
短期譲渡所得 | 39.63%(所得税30%+住民税9%+特別復興所得税0.63%) | 譲渡した年の1月1日において所有期間が5年以下のもの |
長期譲渡所得 | 20.315%(所得税15%+住民税5%+特別復興所得税0.315%) | 譲渡した年の1月1日において所有期間が5年を超えるもの |
参照:国税庁
このように所有期間によって税率が大きく異なるため、築浅マンションの売却を検討している方は、できれば5年以上所有してから売却しましょう。
周辺環境から見るマンション売却のおすすめ時期
マンション自体の環境や周辺環境によってもおすすめの時期は異なります。
どのような状況になると売却した方がよいのか確認しておきましょう。
近くに新駅や商業施設ができたとき
近くに新駅や商業施設ができたときは売却のタイミングです。
これらの施設ができれば利便性が向上するため、今よりも需要のあるエリアとなります。
その他にも、以下のような施設や建物が近くに建てられた場合は売却のタイミングです。
- スーパーやコンビニができた
- 病院が建てられた
- 住みたい街ランキングで上位にランクインした
このように、家の周辺環境の変化によって売却しやすくなる時期が異なります。
大規模修繕後
マンションの大規模修繕後は売却時期としておすすめです。
外壁塗装やエレベーターの整備、配管メンテナンスなど、過去数年以内に共有部分の大規模修繕があったり、近々修繕予定があったりする場合は売却のチャンスと言えます。
マンション全体のメンテナンス状況や外観などがきれいであれば、住みやすさはもちろん、見栄えや写真映えも良く、不動産ポータルサイトなどでも買主にアピールできるので注目を集めやすくなります。
周辺に競合マンションが建てられる前
似たようなマンションが建てられることが分かった場合は早めに売却した方がよいです。
競合マンションができれば買い手は選ぶ選択肢が増えるため、競合マンションと価格競争になる場合があります。
価格競争になれば、今までの相場よりも安い価格で売り出さなければならないため、想定よりも安い価格での成約となるでしょう。
また、競合マンションが増えるほど、マンションの需要も少なくなる傾向にあるので買い手が現れにくい状況にもなります。
ベストな売却時期を見つけよう
築年数や売却に適した時期や税金面、マンションの周辺環境の変化など、売却時期の判断材料には、さまざまな観点があります。
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