新築マンションは、新しく建つマンションなので、相場はかなり高い物になります。
新築マンションの購入は人生の中でも大きな買い物です。
しかしながら、初めてマンションを購入する人にとっては、値引き相場や値引き交渉の方法など分からないことが多いでしょう。
そこでこの記事では、新築マンションの値引き額の相場や値引きのコツ、値引きのタイミングなど解説していきます。自分が気に入った物件を安く、そして買い逃さないためにぜひ参考にしてみてください。
【2023年7月】マンション売却相場はいくら?売り時や調べ方を解説
【約1500人に調査!】マンション値引きの相場はいくら?
マンションの売買時は値引き交渉を当たり前のように行われますが、いくらまで値引きできるのか気になりますよね。
マンションの値引き相場を調べるために、すまいステップ編集部が「1年以内に不動産を売却した」1500人を対象にアンケートを実施しました。
実際のアンケート結果はこちらです!
※回答時期:2019.11.15~2019.12.22 | 1491名が回答
結果として、値引き率の平均は売り出し価格の6.5%であることが分かりました。
例えば、5,000万円のマンションであれば値引き額は325万円となります。
ただ、この数値はあくまで平均です。値引き率別にまとめると値引きしなかった方が全体の33%と最も多い結果となりました。
続いて多いのが5%以下の値引きです。
中古マンションは4,980万円などキリの良くない価格で売り出されていることが多いため、端数を10万円台の端数を切り捨て、キリの良い価格まで値引く場合も多いです。
ただ、工夫次第では10%以上の値引きしてもらうことも可能です。
【2023年7月】マンション売却相場はいくら?売り時や調べ方を解説
新築マンションの値引き交渉をするタイミング
新築マンションは通年値引き交渉が難しいわけではなく、値引きに向くタイミングがいくつかあります。
以下では、値引き交渉に有利なタイミングを解説しています。
- 決算時期の3月が狙い目
- 完成してから1年が経過する物件
- 戸数が少ないとき
決算時期の3月が狙い目
「決算セール」のワードをよく聞きますが、決算に売り上げが計上できるかは、販売側だと大きな問題です。
決算月の多くは3月に当たるので、狙うことを考えるとい2月の中盤~終盤のタイミングで、交渉を始めたほうが良いです。
営業マンもノルマに追われている可能性があるので、決算日のタイミングで値引き交渉に応じてくれる可能性が高く、価格を安くしてもらえるかもしれません。
完成してから1年が経過する物件
マンションの新築時の資産価値を100%とした場合、マンションの売却価格は以下のグラフのように減少します。
参考:東日本不動産流通機構「築年数から見た首都圏不動産流通市場(2019)」
マンションは、時間が経過するごとに価値が少しずつ下がってきます。
新築マンションとして販売できるのは、建物が完成してから1年以内です。
それを過ぎてしまうと、新築マンション通して販売することができません。
完成してから、1年が経つタイミングであれば、値引き交渉に応じてもらいやすくなります。
築年数ごとのマンション売却の特徴。売り時と高く売るポイントを解説
戸数が少ないとき
新築マンションの残り戸数が2~3戸になっている物件に注目すると良いです。
売主の会社としては、早く完売をして、販売体制を閉じたいという考え方が多いと言われています。
残り戸数が少ない場合だと、通常の値下げよりも大幅に値引いて一気に終わらせるケースもあります。
こまめにホームページやチラシを確認しておきましょう。



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新築マンションの値引き交渉を成功させるコツ
新築マンションの値引きを成功させるコツを先にお伝えすると次に5つです。
- 本気度・購入に前向きな姿勢を示す
- 端数切りする
- 資金準備を先に済ませる
- エリアの相場を事前にチェックする
- 値引き交渉する際の理由を明確に伝える
1つずつコツを見ていきましょう。
コツ①:本気度・購入に前向きな姿勢を示す
新築マンションの値引き交渉で成功させるには、本気度や購入に前向きな姿勢を示しましょう。
具体的には、「値下げをすれば、この人は絶対に買ってくれる」と不動産会社の営業マンに思わせることが大事です。
この時、言葉や態度ではなくしっかりと行動に移していると、なお良いです。具体例は以下の通りです。
- 住宅ローンの事前審査を済ませておく
- モデルルーム見学時に印鑑を持っていく
- 源泉徴収・確定申告書を持っていく
などが、本気度や購入の前向きさを伝えられます。
例えば、住宅ローンの事前審査を済ませておくと、ローン審査で落ちないという証明になり、値引き交渉しやすくなります。
コツ②:端数切りをする
不動産売買では「端数切り」という、下二桁をカットしてもらう価格交渉が有名です。
例:4,230万円の新築マンションであれば、30万円を引いて4,200万円に値引きしてもらう
この値引き交渉なら比較的通りやすく、端数分の交渉は不動産会社側も想定内でしょう。
コツ③:資金準備を先に済ませる
「値引きをしてもらえれば購入します」といった購入の意思表示をしていれば売主の心理としては値引きしやすくなります。
一方で、値引きしても買主のローンが通らなければ契約白紙のリスクがあるため、口だけの約束では信用してもらいにくいです。
よって、値引き交渉を成功させるためにも、住宅ローン事前審査に通過してマンションを買える状況にあることを売主に証明しましょう。
別物件で通過させた住宅ローン事前審査結果も証明として使えます。住宅ローン事前審査結果があれば、大事に取っておきましょう。
コツ④:値引き交渉する際の理由を明確に伝える
マンションの値引き交渉する際は、売主が納得する理由を伝えることが大切です。
たとえば「ぜひ購入したいのですが、予算が70万円だけオーバーしているので、端数の70万円分を値引きしてもらえないか?」と値引きしてほしい理由を具体的に伝えましょう。
「値下げしてくれれば今月中に契約をします」と条件をつけるのも効果的です。
⑤:エリアの相場を事前にチェックする
マンションにも価格の相場はあります。
同じエリアに似たマンションがあれば、売却価格を比較してみましょう。
購入したいマンションの売り出し価格が極端に高ければ、値引き交渉の余地があります。
しかし、エリアの相場とほぼ同じくらいの価格で売り出されていた場合は、値引きは困難とみて良いでしょう。
ですが、相場を知れば、値引きの根拠ができ交渉しやすいのは確かです。
相場より高く売られている場合、理由を聞いて、値引き交渉をしてみましょう。
値引き交渉以外で価格を抑える方法
新築マンションを購入する時に、値引きを織り込んで売り出している物件に関しては値引き交渉が難しいです。
ですが、値引き交渉以外にも価格を抑えられる方法があります。
以下では、値引き交渉以外でも価格を抑える方法について解説していきます。
初期費用を安く抑える
新築マンションの購入時にかかる費用は物件価格だけではありません。
購入価格の3~5%の初期費用がかかるのが一般的と言われており、初期費用を抑えることで、購入費用を必然的に抑えることができます。
例えば、住宅ローンを借りる際に、不動産会社から金融機関を紹介されることが多いですが、金融機関によって金利や手数料は異なります。
あらかじめ自分で住宅ローンを借りる金融機関を調べておいて、金利や手数料の安いところを利用すれば、初期費用を抑えることが可能です。
金額以外のところでサービスしてもらう
新築マンションによっては、金額的に値引くのが難しい・値引き済みの価格があります。
その場合の値引き交渉は難しいですが、モデルルームの家具をつけてもらうなどオプションをつけることも、不動産会社によっては行ってくれます。
まず最初に値引き交渉をして、難しいと感じたら、オプションサービスのお願いをしてみると良いでしょう。



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新築マンションの値引きの注意点
新築マンションの値引きには安易に契約しない方が良いでしょう。
値引きをするということは、何かしらの値引きできる要素があるということになります。
入居してから後悔しないように、以下では値引きの注意点について解説していきます。
営業担当者の実力を見極めよう
買主は、営業担当者に値引き交渉しますが、それを判断するのは、マンション販売統括者の役割です。そして、買主はこの人に会うことはありません。
だからこそ、営業担当者がキーパーソンになります。
交渉した相手が、花形の営業担当者でなければ、値引きがスムーズに行かないこともあるでしょう。なぜなら、実績のない人間は、上司との交渉に負けてしまう可能性があるためです。
逆に、仕事のできる担当者だった場合、希望通りに値引きできることも考えられます。
営業担当者が、優秀なのかそうでないかの見極めは非常に難しいですが、態度が横柄であったり、質問したことに答えられなかったりした場合、注意が必要です。
新築マンションは高額物件のため、頼りない担当者だった際は、はっきりと別の人に変えて欲しい旨を、伝えるようにしましょう。
ホームページや折込チラシを要チェック
新築マンションを購入する前に、ホームページでどのような物件なのかを、チェックすることは必須です。
基本的に、完成している新築マンションであれば、値引きのチャンスはあるものです。
マンションの残りの戸数があとわずかであった場合、すぐに完売させるために、思い切って値引きすることも考えられます。
できるだけ情報は収集したほうが良いため、ホームページの情報だけではなく、折込チラシにも目を通しておくようにしましょう。
あまりにもスムーズな値引きには注意が必要
新築マンションの値引き交渉は可能ですが、あまりにも簡単に自分の意見が通った際は、すぐに契約手続きに入らず、改めて物件を調べたほうが良いです。
なぜなら、非常に条件の悪い住戸や、そもそも価格設定が怪しかったりするケースも考えられるためです。
併せて、値引きする金額の幅についても理解を深めておきましょう。
最初の段階では、2%程度しか値引き率がありませんが、販売状況によっては、5%、10%と大きくなることもあります。
約3段階で値引き金額の提示が行われると、認識しておいてください。
マンションの値引きで新しい住まいを入手しよう
マンションの値引きを行う際は、値切れるマンションとそうではない物件を、見極める必要があります。売り出したばかりのマンションは値引きしにくく、長期間売れていない物件は、値引きしやすいです。
また値引き交渉する際には、マンションの悪口を言ってはいけません。相手を不快な気持にさせてしまうと、購入できないリスクがあります。
新築マンションの場合は、値引きしやすい時期があり、営業担当者によって円滑に進められます。マンションのホームページの内容もよく見ておきましょう。
いずれにせよ、魅力的なマンションを安値で入手するためには、値引き交渉が欠かせません。
記事のおさらい
新築マンションの値引き交渉をするタイミングは?
新築マンションの値引き交渉をするタイミングは以下のものです。
- 決算月の3月が狙い目
- 完成してから1年が経過する物件
- 戸数が少ないとき
詳しくは新築マンションの値引き交渉をするタイミングをご覧ください。
新築マンションの値引き交渉を成功させるコツは?
新築マンションの値引き交渉を成功させるコツは以下のものです。
- 本気度・購入に前向きな姿勢を示す
- 端数切りをする
- 資金準備を先に済ませる
- エリアの相場を事前にチェックする
- 値引き交渉をする際の理由を明確に伝える
詳しく知りたい方は新築マンションの値引き交渉を成功させるコツをご覧下さい。
新築マンションの値引きの注意点は?
新築マンションの値引きの注意点は以下のものです。
- 営業担当者の実力を見極めよう
- ホームページや折り込みチラシを要チェック
- あまりにもスムーズな値引きには注意が必要
詳しくは新築マンションの値引きの注意点をご覧ください。