- この記事のポイント
- マンション売却経験者の75%が売却に対して不安を感じていた
- マンション売却の不安は原因を知ることが大切
- マンション売却の知識を付けることが一番の対策
マンション売却は人生で一度あるかないかの貴重な取引です。
「売れなかったらどうしよう……。」
「騙されたらどうしよう……。」
「契約のときはなにを用意すればいいの?」
マンション売却では専門的な言葉や要素がからむため、初めての人は大きな不安や疑問を抱いているのではないでしょうか。
そんな方に向けてこの記事では、マンション売却における不安や対策についてわかりやすく解説します。
この記事を読んで、マンション売却に対する不安を解消しましょう。
- 初めてだからとにかく不安な方
- 本当に売れるか不安な方
- 売却が長引かないか不安な方
マンション売却は誰もが不安
マンション売却は誰もが不安を感じます。
これは初めてでも2回目でも変わらないでしょう。
ここでは、実際にマンション売却をした人の「不安」に対するアンケートをまとめています。
売却した人がどこに「不安」を感じていたのか、どのように「対策」していけばよいのか考えていきましょう。
マンション売却経験者のアンケート調査結果
株式会社ツクルバが2022年に行ったアンケート調査です。
マンション売却希望者のうち75%以上の人が、マンション売却に不安を感じていると答えていました。
株式会社ツクルバ「~中古マンション売却に関する意識調査~」(pdf)を参考にすまいステップ編集部が作成
マンション売却で不安を感じた原因は?
具体的にどこに不安を感じていたのか見てみましょう。
株式会社ツクルバ「~中古マンション売却に関する意識調査~」(pdf)を参考にすまいステップ編集部が作成
アンケート結果を見ると、
- 「買手が見つかるかわからない」
- 「全体像がわからない」
- 「不動産売却の知識がない」
などが上位を占めているのがわかります。
不動産売買は専門的な言葉が出てきたり複雑な要素が絡んだりして、初めての方は不安に感じます。
マンション売却に関する基礎知識を身に付けて売買を完了させましょう。
マンションがいつまでも売却できない理由
マンションは3~6ヶ月で売れるのが一般的ですが、なかには1年以上売れないケースもあります。
以下の要因で売れなくなっている可能性があるので確認しておきましょう。
- 売り出し価格が高すぎる
- 広報活動がうまくできていない
- 不動産会社が積極的に活動していない
理由①:売り出し価格が高すぎる
売り出し価格が相場に対して高すぎると、なかなか買い手は現れません。
売り出し価格は主に以下のポイントで決まります。
・築年数
・エリア
・立地
・利便性
・治安
なお、すまいステップの一括査定サイトなら3分で査定依頼できます。
気になる方は以下のバナーからお試しください。
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理由②:広報活動が上手くできていない
適正な売り出し価格にもかかわらず売れない状況が続く場合は、広報活動が上手くできていない可能性があります。
- 広告にのせている外観や部屋の写真が汚く映っている
- 宣伝範囲が狭い
- 不動産流通機構(REINS)に登録されていない
不動産会社に任せっきりにしていると上記のケースになっていることがあります。
自分でも広告の写真を確認したりどの媒体に掲載されているのかを確認したりしましょう。
理由③:不動産会社が積極的に活動していない
そもそも不動産会社が積極的に活動していないケースもあります。
これは不動産会社と契約した媒介契約が関係してきます。
媒介契約については後述していますが、3種類の媒介契約のなかでも『一般媒介契約』で契約すると積極的に活動してくれない可能性が高くなります。
売り出し価格が適正にもかかわらず、いつまでも売れない場合は媒介契約の変更や不動産会社の変更を検討しましょう。
マンション売却における査定時の不安と対策
マンション売却時は、最初にマンションの査定を行います。
不動産会社が「これくらいの価格なら売れるだろう」と予想した価格を設定すること
査定がしっかりできていないと、以下の状況につながります。
- 適正な売り出し価格を設定できない
- いつまでも購入希望者が現れない
査定はスムーズに売却するために重要な要素です。
マンション売却の基本である「査定」について不安を解消しましょう。
不安①:査定はどこに依頼する?
不動産会社に依頼するのが一般的です。
査定は、以下の要素を考慮したうえで決めます。
- 立地
- 築年数
- 構造
- 階数
- 利便性
ほかにも、マンションに関する要素をすべて考慮したうえで決定します。
専門的な知見や知識が必要なため、自分で査定せず不動産会社に依頼するのをおすすめします。
無料で査定してもらえるため、相談だけでもしてみましょう。
不安②:どこの不動産会社でもいいの?
できれば大手と中小の不動産会社の両方に依頼しましょう。
不動産会社によって査定額が異なるからです。
査定額はあくまでも「予想額」であり、その金額で確実に売れるとは限りません。
また、不動産会社によって査定額の算出方法も異なります。
大手と中小の両方で3~4社ほどに依頼して、査定額を比較してみるとよいでしょう。
対策:査定は一括査定サイトがおすすめ
手軽に【マンション】の査定額を知りたい方は、不動産一括査定サイトを利用してみてください。
不動産一括査定サイトは、パソコンやスマートフォンで【マンション】の物件情報を入力するだけで、複数の不動産会社にまとめて査定を依頼できます。
『すまいステップ』なら、お家で24時間いつでも不動産会社に査定を依頼できます。
「今お持ちの【マンション】がどれくらいで売れるのか」を完全無料で知れるので、以下のフォームに物件情報を入力して査定を受けてみましょう。
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マンション売却における媒介契約時の不安と対策
不動産会社に仲介を依頼した際は、不動産会社と媒介契約を結びます。
しかし、
- 「そもそも媒介契約ってなに?」
- 「どの契約形態がいいの?」
- 「それぞれの特徴を知りたい」
などと不安を抱いている方は多くいます。
媒介契約についての不安を解消して、不動産会社と媒介契約を結びましょう。
不安①:媒介契約ってなに?
そもそも媒介契約とは何なのかを解説します。
不動産会社が不動産の売主と買主の間に立って売買契約の成立に向けてあっせんすること
不安②:どの媒介契約がいいの?
媒介契約には以下の3種類があります。
それぞれで特徴が異なり、状況や目的によっておすすめの媒介契約が異なります。
専属専任媒介契約 | 専任媒介契約 | 一般媒介契約 | |
他の不動産会社との契約 | × | × | 〇 |
他社への通知義務 | × | × | 〇 (明示型のみ) |
自分で取引相手を見つける | × | 〇 | 〇 |
契約期間 | 最長3ヶ月 | 最長3ヶ月 | 制限なし |
指定流通機構への登録 | 〇 (5日以内に登録) | 〇 (7日以内に登録) | 任意 |
業務状況の報告義務 | 〇 (1週間に1回以上) | 〇 (2週間に1回以上) | 任意 |
媒介契約についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでみましょう。
対策:一般媒介契約は避ける
媒介契約についてお伝えしましたが、一般媒介契約はおすすめしません。
・不動産会社が積極的に動いてくれない
・売却が長引く可能性が高い
一般媒介契約は、ほかの不動産会社へ同時に依頼できたり、契約期間の制限がなかったりなどのメリットがあります。
しかし、不動産会社からすれば、ほかの不動産会社に成約を取られてしまう状況ともいえます。
不動産会社の主な利益は仲介手数料であり、仲介手数料は成約が成立して初めて報酬として依頼者から受け取れます。
もし、成約に向けて広告や宣伝など手間や時間を費やしても、成約が取れなければ報酬はゼロです。
つまり、複数の不動産会社と契約している一般媒介契約では、成約に向けて全力で取り組んでくれない可能性が高いのです。
一方で、専属専任・専任媒介契約は不動産会社からすれば、ほかの不動産会社に成約を取られる心配がないため、積極的に取り組んでくれる傾向があります。
これらの要素を考慮したうえで、どの媒介契約を結ぶか決めるとよいでしょう。
マンション売却における売却活動時期の不安と対策
マンション売却の活動開始時期の不安について解説します。
「いつごろ売却を始めればいいの?」
「住みながら売却できるの?」
などの疑問を抱えている方は確認しておきましょう
不安①:売れやすい時期ってあるの?
不動産は時期によって売れやすい時期と売れにくい時期に分かれます。
以下は、東日本流通機構が公表している、月別でのマンション成約件数です。
※公益財団法人 東日本不動産流通機構「月例速報 Market Watch サマリーレポート2022年1月度」|公益財団法人 東日本不動産流通機構「月例速報 Market Watch サマリーレポート2023年1月度」を参考にすまいステップ編集部が作成
グラフを見ると1~3月の件数が多く、次に9~11月が多いのがわかります。
新年度に向けて新生活を始める人が多くなるため、この時期に増加しています。
不安②:住みながらでも売却できるの?
マンション売却は住みながらでもできます。
売却の際は「内覧」や「売買契約」などを行う必要があります。
これらは住みながらでもできるので、安心して売却活動を進めましょう。
しかし、まだ住み替え先が決まっていないケースもあります。
この場合は、同時進行で住み替え先も決めておくとよいでしょう。
対策:売却時期は2~3月がおすすめ
売却時期は2~3月に設定しましょう。
もし、時期が合わないのであれば9~11月でもよいです。
成約確立の低い時期に売り出してしまうと売却が長期化し、いつまでも売れない状況となる可能性があるので注意が必要です。
マンション売却における売買契約時の不安と対策
売買契約時の不安と対策を解説します。
「売買契約って具体的になにするの?」
「用意しておくものは?」
売買契約が初めての方は参考にしてみてください。
不安①:売買契約ってなに?
そもそも売買契約とは何か理解しましょう。
売主と買主がマンション売買についての契約内容を確認したうえで記名押印し、契約締結をおこなう手続き。
不動産売買には、不動産の専門的な言葉や要素が含まれています。
初心者の方は難しく感じる場合もあり、理解していないとトラブルに発展するケースもあります。
わからない点があれば担当者へ相談しましょう。
売買契約について知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
不安②:契約時に用意するものは?
売買契約時には、以下の書類を用意しましょう。
書類が不足してしまうとスムーズに契約できず、余計な手間や時間がかかる場合があります。
また、書類によって入手方法や場所などが異なるため、担当者へ聞いて契約日までに用意しておきましょう。
用意するものについては、詳しくは以下の記事をご覧ください。
対策:必要書類を用意して余裕をもった売却計画を立てる
必要書類はさまざまな種類があるため、すべて揃えるにも時間がかかります。
区役所や市役所などで受け取る書類がほとんどであり、営業時間の関係で1日で用意できない場合もあります。
焦って用意することがないように、余裕を持って書類を集めるようにしましょう。
マンション売却が1年以上続いた際の不安と対策
マンション売却が長期化した際の不安や対策について解説します。
「マンションがいつまでも売れないときは?」
「売れない原因ってなに?」
不動産売却は一般的に3~6ヶ月ほどかかるといわれています。
しかし、なかには1年以上売れないケースもあります。
もし、売り出してもなかなか売れずに長期化した際は、以下の内容を意識してみてください。
不安①:いつまでも売れないときはどうすればいいの?
いつまでも売れない場合は以下の点を意識してみましょう。
「売り出し価格が高い」はよくある原因です。
確実に売るためにも、相場に見合った価格設定をしましょう。
また、不動産会社によって対応も異なり、適切に行動してくれないケースもあります。
ほかにも、内覧前に部屋の掃除をしないと、内覧者の購入意欲を下げる原因にもなります。
このように売却長期化の原因はいくつもあるため、自分の状況を俯瞰的に見て、原因を突き止めるとよいでしょう。
不安②:不動産会社って変更できるの?
依頼している不動産会社は途中で変更できます。
ただし、「専属専任媒介契約」か「専任媒介契約」を結んでいる場合は、契約満了まで変更できません。
媒介契約は不動産会社に仲介を依頼する際に結ぶ契約ですが、以下3種類のなかから選びます。
- 専属専任媒介契約
- 専任媒介契約
- 一般媒介契約
一般媒介契約のみ、契約期間の制限がなかったり、ほかの不動産会社へ依頼したりしてよい特徴があります。
専属専任媒介契約と専任媒介契約は、最大3ヶ月の契約期間を結ぶ必要があり、期間満了までほかの不動産会社に変更はできません。
媒介契約については、以下で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
対策:売れない場合は売り出し価格や不動産会社の変更を検討する
いつまでも売れない場合は、売却価格の変更や不動産会社の変更を検討しましょう。
売り出し価格は、立地や周辺環境などを考慮して相場に見合った価格を設定するのが大切です。
担当者の相談して、適正な価格に変更することで購入希望者が現れるかもしれません。
また、不動産会社によっては積極的に成約に向けて行動してくれないケースもあり得ます。
そのような状況になったら依頼先の不動産会社を変更するのもよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
マンション売却の基本的な知識を得ることで、少しでも皆さんの不安が解消されたら幸いです。
この記事でマンション売却の不安が解消されたなら、早速準備に取り掛かってみてはいかがでしょう。
まずはマンション売却の相場を把握することが成功のカギになります。
相場を調べる際は、ぜひすまいステップを利用してみてください!
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