大きなお金の動く、不動産売却。
問題なく売却できるのか、不安な方も多いでしょう。
不動産売却をする上で、悩みや相談がある場合にはまずは不動産会社に相談するのがおすすめです。
また、不動産分野には様々な専門家が関わっています。
固有の相談事がある場合には、各専門家を頼るとよいでしょう。
この記事では、各相談先に「どのようなことを相談できるのか」「どのような時に相談するとよいのか」を、わかりやすく解説します!
不動産売却の注意点を流れに沿って解説!売却時のトラブルを防ごう
これから不動産を売却する相談は『不動産会社』へ
今、不動産の売却を考えているものの、「何から始めればいいかわからない…」「誰に相談したらいいかわからない…」と悩まれている方は、まずは不動産会社に問い合わせてみましょう。
不動産会社の営業マンは不動産売却のプロなので、大抵のことならアドバイスを貰えます。
たとえば、以下のようなことが相談できます。
不動産会社に相談できること
- 不動産を売却するには何をしたらいいか
- 不動産の相場はいくらか(査定)
- 不動産売却時の税金の支払いについて
- 売却に必要な手続き・書類・費用
- その他わからないことの質問
- 各専門家のあっせん
など
売却によってかかる税金は、売却価格を元にして計算します。
そのため税金についてお悩みがある場合も、まずは査定を受けてみるとよいでしょう。
専門家に相談すべき場合は、最適な相談先の紹介も受けることもできるという点からも、まずは不動産会社に相談するのがおすすめです。
なお、不動産会社への相談には、費用は一切かかりません。
不動産がいくらで売れるか、売却予想金額を査定をしてもらうのも、無料でできます。
また、査定を受けたら必ず売却をしなければならない訳ではありません。
不動産一括査定サイトなら、1度の申し込みで、複数の不動産会社を紹介してもらうことができます。
「査定依頼をする」問い合わせを各社に送るため、不動産に関する悩みや不安、疑問などは、不動産会社から折り返しの連絡があった際や、査定の結果を聞く際に相談するとよいでしょう。
不動産一括査定サイトも、無料で利用できます。
不動産の査定を受けたい方は、ぜひ以下のフォームからお問い合わせください。



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【宅建士監修】不動産一括査定サイトのランキングを公開!厳選12サイトの特徴を解説
不動産売却の状況別のお悩みの相談先
不動産の売却をするにあたって、専門家の力が必要になることもあるでしょう。
この章では、各お悩みごとやトラブルに対して、相談に乗ってくれる専門家を紹介します。
対応できる相談内容 | 相談先 |
---|---|
不動産売却にかかる税金の相談 | 税理士 |
不動産の権利・相続・登記に関する相談 | 司法書士 |
土地の境界確定や測量図に関する相談 | 土地家屋調査士 |
不動産の正確な価値に関する相談 | 不動産鑑定士 |
不動産の売買契約やトラブルに関する相談 | 弁護士 |
不動産売却の税金に関する相談は『税理士』へ
相続にまつわる税金や、不動産売却後の税金についての相談は、税理士が受け付けています。
税理士の担う、不動産関連の業務は以下の通りです。
税理士ができること
- 不動産売却後の所得税の確定申告
- 相続税の申告
- 故人の準確定申告
- 節税についての相談
不動産会社でも税金の相談は可能ですが、正確な金額を計算してほしい場合は、専門家である税理士への相談がおすすめです。
また、節税の方法についても詳しく相談できるでしょう。
税理士への相談費用は30分で5,000円~が相場です。
不動産売却にかかる税金とは?計算方法・支払時期・節税方法を詳しく解説
不動産の登記や相続・権利関係の相談は『司法書士』へ
不動産の権利や登記、相続に関する相談は、司法書士が受け付けています。
司法書士の、不動産関連の業務は以下の通りです。
司法書士ができること
- 相続関係の手続き
(書類の収集・作成、遺言書の検認など) - 不動産の名義変更手続き
- 不動産の抵当権抹消の手続き
- 成年後見人や特別代理人の選任の申立て
司法書士は、相続税の申告以外の、相続にまつわる手続きを全て行えます。
そのため、『不動産をすぐに売却するつもりはないけれど、相続について相談したい』という時は、司法書士を頼るとよいでしょう。
なお、司法書士に依頼できる業務は弁護士にも依頼できますが、弁護士に頼むと費用が高くなりやすい傾向があります。
司法書士への相談費用は30分で5,000円~が相場です。
司法書士を探す方法としては、日本司法書士会連合会の司法書士検索サービスや、各都道府県の司法書士会による紹介がよいでしょう。
【初心者向け】不動産の名義変更とは?自分でもできる?概要・費用・必要書類について解説
土地の境界や測量に関する相談は『土地家屋調査士』へ
売却したい土地の正確な面積がわからない、隣地との境界線を証明する境界標や書類がない場合は、土地家屋調査士を頼りましょう。
土地家屋調査士の業務は、以下の通りです。
土地家屋調査士ができること
- 土地の面積の測量
- 土地の境界線の確定
- 土地の確定測量図の作成
- 土地の分筆
ただし、売却を前提に考えている場合は、必要な時点で不動産会社が土地家屋調査士を紹介してくれます。
土地家屋調査士への相談料は、無料のところもあれば、1時間あたり5,000円~のところもあります。
相場はおおよそ1時間あたり3,000円~ほどです。
また、実際に測量を行うと、30万円~50万円ほどの費用がかかります。
不動産の価値についての相談は『不動産鑑定士』へ
不動産の「正しい価値」が知りたいと思ったら、不動産鑑定士に相談するのがよいでしょう。
不動産鑑定士は、裁判などでも証拠能力を持つ「不動産鑑定額」を調査してくれます。
たとえば以下の場合には、不動産会社による査定額よりも、不動産鑑定額が必要になってくるでしょう。
不動産鑑定額が必要になるケース
- 財産分与で正しい評価額を知りたい時
- 遺産分割で正しい評価額を知りたい時
- 不動産を担保にする時
不動産鑑定士への相談は、30分あたり5,000円~で行われていることが多いです。
実際に不動産鑑定額を証明する「鑑定書」を発行してもらうには、戸建ての場合では30万円ほどの費用がかかります。
不動産鑑定の費用の相場はいくら?無料の不動産査定との違いも紹介!
不動産売却におけるトラブルの相談は『弁護士』へ
売却したい不動産について、他者とトラブルがある場合には弁護士への相談がおすすめです。
弁護士ができること
- 財産分与の調停・裁判
- 遺産分割の調停・裁判
- その他、紛争の交渉代理・調停・裁判
- 相続関係の手続き
(登記、相続税申告以外) - 成年後見人や特別代理人の選任の申立て
など
財産分与や遺産分割のトラブルだけでなく、近隣とのトラブルや、不動産の売買を進める上で発生したトラブルについても、弁護士に相談することができます。
司法書士も行える業務の場合、弁護士の報酬の方が高額になるケースが多いため、法的に解決しなければならない問題があるかどうかを基準に相談先を選ぶとよいでしょう。
弁護士の相談費用は30分で5,000円~が相場です。
(無料で初回相談を受け付けている事務所も増えてきています。)
なお、一定の収入・資産以下の方の場合は、国の設立した法的トラブルの案内所である法テラスが利用できます。
法テラスでは、弁護士に無料で相談が可能です。
不動産に関する相談先を相談したい時は『不動産無料相談会』へ
『不動産について、どの相談機関へ相談するべきかわからない…』という場合には、不動産に関する全般的な相談ができる、各自治体の役所の無料相談会で相談するのがおすすめです。
自治体の無料相談会は、多くの場合、1~2ヶ月に1度ほどの頻度で開催されています。
相談会では、全国の宅地建物取引業協会相談員や各種有資格者にアドバイスを貰うことができます。
相談内容に応じた専門家の紹介を受けられることもあります。
無料相談会の開催日時は、各自治体のHP等で公開されています。
不動産を売却したい時はまずは不動産会社に相談してみよう
この記事では、相談したい内容ごとに、7つの相談先をご紹介しました。
これから不動産を売却する上で、解決しなければならないトラブルを既に把握していたとしても、まずは不動産会社に相談するのがおすすめです。
なぜなら、司法書士や税理士、弁護士の業務は多岐に渡るため、不動産分野が得意な人に依頼をするのと、そうしないのとでは、大きな違いがあるからです。
不動産会社にあっせんしてもらう場合は、不動産分野の業務に長けた専門家を紹介してもらえます。
また、可能なら専門家への相談と並行して売却活動を進められるので、自分で相談先を探して問題を解決してから依頼するよりも、売却期間の短縮が期待できます。
不動産会社を探す時は、お家に居ながら複数の不動産会社に査定依頼を送れる不動産一括査定サイトの利用がおすすめです。
不動産一括査定サイトのすまいステップでは、厳選された優良企業のみが査定に参加しています。
実務経験豊富な担当者が査定にあたってくれるので、不安に思っていることや疑問点などを、遠慮なく相談してみましょう。